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2004年5月の8件の記事

2004年5月31日

SERVER MANIAXX 好評

 5月14日に紹介した、拙著(共著)の「SERVER MANIAXX」が5月25日に出版された。おかげ様で、出だしの売れ行きは好調らしい。予約販売数も含んだ数字なのだろうが、cbook24.comでの5月24日~30日の売り上げランキングでは、トップとなった。ページ数の関係で、未掲載となった原稿や写真もあるので、これらを未公開原稿として、筆者のWebに近々掲載しようと考えている。

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   「SERVER MANIAXX」    毎日コミュニケーションズ
SERVER MANIAXX・著者:清水 隆夫・高橋 隆雄
     後田 敏・津守 美弘
・定価:2,625円(税込)
・A5判 424ページ
・ISBN4-8399-1274-2
・発売日:2004年05月25日

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2004年5月30日

Bad Job !

 買ったばかりのNokia 6820が僅か1ヶ月の使用で壊れてしまった。通話はやデータ通信などは問題なく可能だが、SMSやメールの作成や読み出しは、殆ど不可能だ。液晶が割れてしまったのだが、表面のガラスではなく、内部のTFTウェハーが割れた様だ。落としたわけでもなく、ポケットに入れておいただけなのだが、呼び出し音が鳴ったので、ポケットから取り出してた時に、気がついた。
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 ポケットに入れたままで、どこかにぶつけてしまったのだろうか。記憶が無いのだが、外的な要因以外には、液晶が割れてしまうことは少ないだろう。同じように、いつもポケットに入れている、同じようなサイズの液晶ディスプレーを装備している、カシオのEXILIM S20では落としても割れないほどの丈夫な液晶が装備されているので、これはNokiaのパーツ品質の問題なのだろうか。
 同じように、国内の携帯電話やPHSでも、よほど落としどころが悪く(コンクリートの地面などで)なければ、液晶が割れることは少ないだろう。こういう液晶保護という意味では、ストレート端末型よりも、折りたたみ型の端末に歩があるのも事実だ。

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 日本へ戻る前に修理が可能かどうかを確認するため、購入したNokia Shopのあるバンコク都内スクンビットの高級デパート「エンポリアム」へ出かけた。店員曰く、Nokia 6820は新機種なので補修用の液晶ディスプレーユニットの在庫が無いという。補修パーツの入荷を確認してくれるというので、バンコク在住の友人の方へ連絡をもらうように依頼した。
 とりあえずは通話は可能なので、今日一杯は使うことにし、明日、日本へ帰国する前に、友人に預けて修理を頼むことにする。6月1日から、台湾・台北で開催されるCOMPUTEX TAIPEI 2004を取材に出かけるのだが、折角トライバンドGSM携帯を入手したのに、台北で使うことが出来なくなった。「Bad Job !」であることに違いは無いが、割れた理由が不明なのが気になるところだ。

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2004年5月24日

タイ式Cup Noodle

 いつものNWA便で、バンコクのアパートへ到着。このNWAの成田からバンコクへの便は、バンコク、ドンムアン国際空港へ到着するのが、深夜の12時前となり、入国審査を終えてから、空港からタクシーに乗り、スクンビットに借りたアパートへ到着するのは、日付の変わる翌日の午前1時過ぎとなってしまう。
 機内食だけでは小腹も空いてしまう時間でもあり、バンコクの暑い夜の出迎えを受け、汗ばんだ体をアップナーム(タイ語のシャワー:水浴び)ですっきりさせ、冷えたシンハビア(タイのビールで、アルコール度数が10%ある強力なビール)を飲む。すっきりしたところで、買い置きしてある、カップヌードルを食べるのが、筆者のバンコク到着日に寝る前の定番となっている。トムヤム味のCup Noodle
 タイで売られているカップヌードルには、日本製のカップヌードルもあるのだが、タイでしか売られていないタイバージョンのカップヌードルがあり、これが筆者のお気に入りだ。味付けは、もちろんタイなので「トムヤムクン」味で、日本人には激辛モードの味付けだ。しかし、これが実に美味いので、一度食べると止められない病み付きになるタイ式カップヌードルなのだ。
 日本へ帰る際には、必ず買って帰るし、カップヌードルタイプではない、即席麺も、いろいろ買って帰る。タイの麺には、ラーメン式の小麦粉ベースの「バーミィ」と、米ベースの「センミィ」(ビーフン)があるのだが、どちらの麺のインスタント麺もあり、味付けは殆どがトムヤムベースとなっている。しかし、どういう訳か、街角の屋台では、このトムヤムベースのバーミィやセンミィはなく、インスタント(カップヌードルを含む)麺でしか味わえない。

蓋を開けると何と折畳み式フォーク入り

I味付け用の液体スープも入っている

お湯を注ぎ3分間待てば出来上がり

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2004年5月17日

MuVo2 4GB対策Microdrive搭載

 新パッケージになっても、内蔵4GBのMicrodriveが、デジタルカメラでも使用可能だった、MuVo2 4GBだが、ついにiPodと同様の、デジタルカメラでは使用不可能な、いわゆる"対策"Microdriveが搭載されて、出荷がされるようになったようだ。
 前回レポートした新パッケージでは、それまでの旧パッケージ同様に、なんの問題も無く通常の4GBマイクロドライブとして使用可能だったが、新ロットでは、デジタルカメラの種類によっても、異なるようだが、フォーマットが出来なかったり、仮にフォーマットが出来ても、メディアとして認識されなかったりする。
 しかし、PCへUSBアダプタ経由や、PCカードアダプタ経由で接続した場合には、全く問題なく一般に市販されている、Microdriveと同等に使える事から、デジタルカメラに接続した場合のみ、使用できないようだ。Microdriveのロット番号"44C"(恐らく、コレ以降も同じ)のMicrodriveが搭載されているMuVo2 4GBを入手した場合は、デジタルカメラでの使用は諦めた方がよさそうである。
 ちなみに、MicrodriveをHDD用のツールなどを用いて、物理フォーマットをかけても結果は同じだった。友人が、新ロットのMuVo2 4GBを購入したのだが、見事にMicrodriveのロット番号"44C"で、筆者に泣き付いてきたのだ。筆者のIBM製純正ツールで物理フォーマットをやってみたのだが、彼の買ったばかりのEOS 1D MarkIIでは、残念ながら使用することが出来なかった。また、筆者のEOS 10Dでも同様に使用不可能だったので、他のEOS Digitalや、デジタルカメラでも同様だろうと推測される。

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2004年5月15日

Nokia 6820

 バンコクで新しい携帯電話を購入した。今回購入したのは、GSM/GPRS専用機なので、残念ながら日本国内では、W-CDMAとGSM/GPRSデュアル対応の6650のように、ローミングで使用することは出来ないが、小型で軽量であるにも関わらず、機能的には6650以上の機能を備えている。
 Nokia 6820は、トライバンドのGSM/GPRS携帯なので、アジアでは日本と韓国以外であれば、どこでも使えるし、ヨーロッパやアメリカであっても、ローミングで使用可能だ。そして、なんと言っても特徴的なのは、フリップ型のギミックを持った、フルキーボードを装備している点だろう。

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 普段は、小型のストレート型携帯電話として使用していて、SMSやMMSによるEメールの送信、アドレスの名前登録時などには、フリップを開くと、そこには小型ではあるがフルキーボードが現れる。文字配列は、ASCIIなので、英文字を入力する場合も、戸惑うことは無い。もちろん、バンコクで購入したので、タイ語バージョンであるため、英数字に加えてタイ文字も刻印されている。タイ語の入力も、PCで入力するのと変わらないで出来るし、タイ語表示も当然可能だ。
 ディスプレー表示は、128 x 128ドットのカラー液晶で明るいバックライトが装備されている。この液晶ディスプレーも、通常使用では、ボディに対して縦型表示となるが、キーボードを展開すると同時に、表示モードが90度回転して、横型表示に変わる。キーボードは、バックライトのオン/オフが可能で、暗闇でも文字が透過表示される。
 バックライトは、白色の高輝度LEDによる明るいライトなので、文字の認識率は高い。しかし、タイ文字は、小さな刻印のため、筆者にはちょっと判読しにくかったが、英数字に関しては問題なく判読できた。インターフェースとしては、Bluetooth、IrDA、そしてUSBとPCやPDAを選ばず、殆どの機種と接続可能であり、付属のSync機能を持ったアプリケーションを用いれば、Nokia 6820のPIMとの情報共有も可能だし、フルキーボードなので、情報入力も格段に良い。
 表示可能な文字は、ASCIIとタイ語であり、他の国の言語表示には対応していないし、もちろん日本語などは表示できない。データ通信は、GPRSモードに加えて、EDGE(最大118Kbps)にも対応しているので、通信キャリアがEDGEに対応していれば、より高速なデータ通信も可能だ。残念ながら筆者のタイでの使用キャリアでは、GPRSモードでしか接続できなかった。
クリックで拡大 メールは、通常のPOPメールに対応しているので、自分のアカウントやパスワード、POP3サーバ、SMTPサーバを設定すれば、メール端末として、そのまま使用可能だ。日本で筆者が愛用するドコモのPHS、633Sでも、この一般のPOP3/SMTPに対応していて、便利に使用しているのだが、文字の入力では難儀する。しかし、Nokia 6820では、キーボードがASCII配列のフル仕様ということで、実に快適にHP 200LXで鍛えた親指入力を指が直ぐに思い出したようで、なんの戸惑いもなくキーインできた。
 日本でも、このようなギミックを持った携帯電話が登場すればよいのだが、多分、出てきたとしてもJIS配列の打ちにくい日本語キーボードが装備されてしまうのだろう。Nokia 6820の価格は、バンコクのスクンビット、BTSプロンポン駅に直結する高級デパートのエンポリアム内にある、Nokia直営ショップで約15,000バーツ(300バーツのプリペイドSIM付き)だった。
 Nokia 6820、そのギミックとキーボードの打ちやすさ、Bluetooth、IrDA、USB対応、筆者は使わないがQVGAのカメラも付いてと、ケチのつけようが無い。
 もちろんNokia 6820(タイ語バージョン)は「Good Job !」である。

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2004年5月14日

SERVER MANIAXX

 新刊のお知らせ「SERVER MANIAXX」毎日コミュニケーションズ
SERVER MANIAXX・著者:清水 隆夫・高橋 隆雄
     後田 敏・津守 美弘
・予価:2,625円(税込)
・A5判 416ページ
・ISBN4-8399-1274-2
・発売日:2004年05月下旬

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2004年5月13日

バンコクでServerを作る(2)

 パンティップ・プラザで待つこと4時間。バンコク製のサーバが完成したが、まさか全て組み立ててくれるとは、全く思っていなかったので、嬉しいやら困りものなのだか、複雑な心境だ。しかし、パーツの不良が皆無であったことだけは間違い無く、問題だったのは、店主がAdaptecのシリアルATA対応64ビットPCI-RAIDカードの設定方法を知らず、この部分だけは筆者が行った事だけだろう。
 実際には、TYAN製のマザーボードにオンボードされているシリアルATAインターフェースも、実はAdaptec製であり、起動時にS-ATAポートをオンにしてやると、BIOSの起動の後、AdaptecのBIOSが表示される。そして、同じメッセージで、64ビットPCIスロットへ装着したRAIDカードのBIOSメッセージが表示されるという具合だ。
 もちろん、オンボードのS-ATAでは2機までしかHDDがサポートされていないので、RAIDのレベルは"0"か"1"、即ちストライピングかミラーリングの選択となる。それに対して、64ビットPCIスロットへ装着したRAIDカードでは、RAID5や、RAID10の設定も可能になるのは4機のHDDが接続可能となっているからだ。無論、オンボードのS-ATAではRAID1を選択し、拡張カードのRAIDではRAID5を選択した。
 また、ATAポートへ接続されたパラレルATAのHDD2機は、OSレベルでのミラーリング設定を行うことになる。IDEのセカンダリポートには、CD/DVD-ROMドライブが装着されるので、後でバックアップ用として書き込み型DVDドライブの装備が、物理的にも論理的にも可能となっている。
 完成したサーバを、仕事先のオフィスへ持ち帰るのも、既に時間は19時前になっていたので、車に積みっぱなしとして、明日新しい仕事先のオフィスへ運ぶことにし、筆者はそのままBTSの駅まで、ドライバーに送ってもらい、スクンビットのアパートへ引き揚げた。パンティップ・プラザから最寄のBTS駅までは、車だと5分もかからないが、バンコク名物の万年渋滞に巻き込まれると、そうは行かない。
 たまたま、今回はすんなりとBTS駅まで車で移動できたので、そのままBTSへ乗換え、スクンビットのプロンポン駅まで移動し、そこから徒歩で、自分のアパートへ帰った。ちなみに、このアパートは、筆者のバンコク滞在用に借りたもので、広さは150㎡ほどあり、日本の自宅マンションよりも、はるかに広く快適だ。もちろん、ここは筆者の個人用バンコク、サテライトオフィスと言うことになる。

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 翌日、新しい仕事先のオフィスへサーバを移動させて、OSのインストールを開始した。予定では、19インチラックとUPSも来るハズだったのだが、やはりタイ式で、結局は来なかったので、仕方なく机にサーバを置き、そこでOSのインストールを行った。OSには、MSのSBS2003(Small Business Server 2003)を使用した。別途、Windows Server 2003とExchangeや、SQL Serverを入れても良いのだが、一括でインストール可能なので、SBS2003を選んだ。
 本来であれば、タイのエンジニアにも設定や運用を任せられれば、英語バージョンのSBS2003をインストールすべきなのだが、運用も設定も筆者が行わねばならず、セキュリティの意味も含めて日本語バージョンのSBS2003を、あえてインストールすることにした。日本語を読めるタイ人は、あまりおらず、居たとしてもIT系では非常に数が少ないので、日本語によるセキュリティ効果は、それなりにあるのではないかと筆者は考える。

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 インターネット接続環境は、ADSLによる回線で、今回、筆者も始めてバンコクのADSLを体験した。しかし、ここでもタイ式のトラブルに悩まされた。ADSLモデムは、Ethernet接続型を指定していたにも関わらず、手配されたのはUSB接続型だ。これでは、ルータ兼ファイアーウォールに接続できない。仕方が無いので、今回は、クライアントのPCを、インターネットゲートウェイとして使用することにし、後日Ethernet型のADSLモデムが来た段階で、ルータ接続とF/Wの設定を行う事にする。
 Windows XPのインターネット共有機能とパーソナルファイアーウォール機能を稼動させ、それをHUBで共有したわけだが、まぁ何とか使える環境が出来た。ADSLのリンク速度は、1.1Mbpsと低速であり、日本の2~3年前のADSL創世記並の速度だ。しかし、バンコクでの通常ダイヤルアップ接続による極悪通信環境から比べれば、そこは天国のように快適なインターネット接続環境だ。
 バンコク都内でのアナログモデムによるダイヤルアップ接続は、56Kbpsモデムであっても、今だ筆者はその速度でリンクしたことは無く、最速でも32.8Kbps程度であり、普段は24K~28.8Kbps程度だ。それに対して、ADSLではリンクが1.1Mbpsであり、実測でも600Kbps~700Kbpsが出ており、バンコクでもISDNによるバルクで128Kbpsが、企業でも多いのだが、それに比べても十分に高速だと言える。
 以前、チュラロンコン大学内のLANで、速度を実測したのだが、その時の速度は500Kbps~600Kbpsだった。大学の先生に聞いたところ、チュラロンコン大学はT1(1.5Mbps)での環境とのことで、それと同等の環境がADSLで得られたことになる。まずは、満足できるインターネット環境だ。

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 OSのインストールは、すんなりと終わった。しかし、ここで問題が発生した。OSである、Windows 2003 Serverは問題なく稼動したのだが、アプリケーションとなるExchangeやSQL Serverの自動インストールの段階で、エラーが表示された。エラー内容は、CPUが多すぎるという内容だ。SBS2003では2プロセッサまでのサポートで、それ以上のCPUが搭載されていても、2プロセッサ用としてしか動作しない。
 今回のハードでは、Xeon 2.4GHzを2個搭載していたのだが、何故か・・・そう、HT(Hyper Threading)が機能していたので、実プロセッサは2個なのだが、論理プロセッサの数は、4個にカウントされてしまうのだ。となると、片側のCPUを使用しない形になってしまい、折角のデュアルプロセッサも意味が無くなる。仕方がが無いので、BIOS設定で、HT機能をオフに設定し、このエラーを回避した。
 サーバでプロセスを多数開く場合には、HT機能によるマルチスレッドは非常に有効だ。従って、今回のようなケースでは、Server OSをSBS2003ではなく、やはりWindows 2003 Server Enterprise Editionにすべきだったと、反省もするのだが、HT機能に騙されてしまうSBS2003にも問題があるだろう。HT機能は、論理的なものなのだから、それを判断して、実プロセッサ数をカウントすべきだと筆者は考える。
 その後は、エラーも無く、設定も順調に終了し、Windows Updateも完了し、新オフィスのサーバが稼動し始めた。LAN環境としては、全てのPCにギガビットイーサが装備されているので、HUBも3Com製のギガビット8ポートを使用した。サーバのストレスは皆無であり、DBも快調に動作している。
 唯一の問題点としては、契約プロバイダのAsianetが、SMTPをブロックしており、メールの送信に問題がある。これは、プロバイダとの調整を行う必要があり、固定IPの契約に替えてもらい、ドメインなども含めた形で、全てのポートを使用可能にしてもらう必要があるだろう。日本のプロバイダでは考えられないことだが、実際にNiftyのローミング先であるAsianet経由のメール送信でも、SMTPがブロックされており、AsianetのSMTPサーバを使用しないと、メール送信が出来ない。これにも、大分悩まされたのだが、Niftyのタイでのローミングの注意事項にも記載されていた。
 ということで、タイ王国はバンコク製の筆者特製サーバが、起動し運用が開始された。実際には、新しい仕事先となるオフィスの空調が故障していて、タイ人も「暑い!」と言う中での、OSインストールで、一次的に筆者も具合が悪くなるほど、過酷な環境でのインストール作業だったが、なにはともあれ、「Good Job !」(だろう?)。

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2004年5月12日

バンコクでServerを作る(1)

 先月の24日より、タイ王国の首都バンコクへ行っていた。日本ではゴールデンウィークということで、大型連休だったのだが、筆者のような貧乏ライター&エンジニアに、そんなことは無関係。バンコクでは、日本の連休で観光へ多くの日本人が遊びに来ていたが、筆者はゴールデンウィークの無い異国の地で、もくもくと仕事をしていたわけだ。
 日本へ戻ったのは、昨日の晩だったが、40度近い常夏のバンコクから比べると、昨日は日本暑かったとは言え、たかだか30度以下、実に涼しく快適に感じるのは、からだの温度センサーが、バンコクに適応してしまったせいなのだろか、それとも、バンコクでの仕事場となる新オフィスの空調が故障していて、タイ人たちすら「暑い!」と言った、極悪環境で仕事をしていたせいなのか。
 今回のバンコク滞在では、現場の調整が上手く行かない(タイではよくある日常茶飯事だが)為、手配してあったサーバが、とんでもない仕様だったので、往生した。サーバと言うよりも、PCそのものであり、とてもデータベースを構築したり、24時間運転には耐えられそうもない代物。仕方なく、急遽サーバを作り上げることにした。
 バンコクでは、秋葉原と同じく、殆どのPCやサーバを構築できるだけのパーツが売られている。場所は、パンティップ・プラザと言うビルで、ここで、秋葉原で入手可能と思われるPCパーツは、殆ど手に入る。サーバ構築に必要な、日本でも秋葉原以外では入手不可能なパーツ類も、問題なく入手可能であり、価格も秋葉原と大差ない値段で購入が可能だ。
 しかし、秋葉原でも、サーバ用のプロセッサを取り扱う店や、ラックマウント用のサーバケースや、サーバ用のマザーボードを取り扱う店は少ないのと同様、パンティップ・プラザでも数店しか、これらを取り扱う店は無い。今回は、事前に価格や、取り扱いケースの種類、マザーボードなどの在庫を、予め土曜日の休日を利用し、調査してから、平日にパーツの購入をしに出かけた。

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 パンティップ・プラザの3階にある、この店は、中華系タイ人の経営する店で、英語を話してくれるので、タイ語が(殆ど)出来ない筆者でも、コミュニケーションが容易に取れたの助かった。他の店だと、英語の通じない店も多く、希望のスペックなども通じない店が多かった。
 店舗のウィンドウには、コレでもか状態で、XeonのパッケージやTYANのマザーボードの箱が展示してあり、ケースなどもラックマウント用の1U~4Uまでの各種ケースが展示されている。店内は、狭く殆どが展示品で埋め尽くされているのだが、その猫の額ほどのスペースで、PCの組み立てを店主と手伝いに男性が行っていた。店内にあるカウンターに中には、愛想の良いおばさんが、親切に受け答えしてくれる。勿論、英語でOKだ。

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 筆者が、今回バンコクで選んだサーバーケースは、ラックマウントの3Uケースで、HDD(3.5インチ)が8機搭載可能で、ホットスワップではないが、HDDの交換が容易なワンタッチ着脱機構を装備したケースだ。5インチベイも2つ装備されており、FDD用が1つ、それとスリムサイズのCD/DVD取り付けベイがあったが、今回はFDDは装備せず、フルハイトのCD/DVD-ROMドライブを選んだ。
 電源は、標準装備では無かったので、リダンダント型の500W電源を選んだ。すると、選んだ3Uケースには、装着用ネジ穴があわないことが判明。直ぐに店主は、ケースをチェックして、手伝いのおじさんになにやら指示。手伝いのおじさんは、いきなりドリルを持ってきて、ケースの電源ユニットへ穴を開けて、ヤスリでファンの穴などを広げ始めた。
 こんなサービスまでもバンコクでは無料でやってくれるのかと、驚いてしまったのだが、驚きはコレだけではすまなかった。選んだTYANのデュアルXeon用マザーボードへ、店主がいきなりXeonを取りつけはじめた。なんと、CPUの装着のみならず、次はECCレジスタードのメモリ4枚(512MB X4)をメモリスロットへ装着。そして、店舗にあるCRTへ接続し、電源を装着後に裸のマザーボードの電源を入れた。

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 なるほど、マザーボードも含めた、CPUやメモリなどのパーツチェックをやってくれるわけか。これは、秋葉原には無いサービスだ。しかも、CPUは2年間保障、メモリは3年間保証だという。長い保証が付いている割には、各パーツの価格は、秋葉原と大きく違うわけでは無い。やはりタイは良いなと感じたのだった。
 しかし、サービスは、これだけで終わらなかった。パーツだけを買いに来た、筆者の期待を大きく裏切り、テストの完了したマザーボードを、電源部分の改造が済んだ3Uケースへ、組込み始めた。そして、HDDとして選んだ、Seagateの120GB/7200回転のATA型HDD2機と、S-ATA型HDD2機を、ケースへ装着して、それぞれをマザーボードへケーブル配線し始めたのだ。
 なんと、HDDまでもチェックしてくれるというのだ。HDDの保証は3年間だと言うのだが、いやはや、組込みテストサービスが付いて、秋葉原の1週間(しか)保証しませんとは、桁の違う保証サービスが受けられるのだから、堪えられない。問題は、その組み立て速度だった。筆者のほかにも客が何組か来店するのだが、その客の依頼で、別のPCを組み立て、調整を始めるので、その都度、筆者の注文したサーバの組み立てチェック作業が中断する。
 マザーボード用の4機のHDDに加えて、AdaptechのS-ATA用RAIDカードに、120G/7200回転のSeagate製HDDを4機、注文してあったので、まだまだ組み立てチェックは長引きそうだった。(今回、筆者の構築したサーバの合計HDD容量は、120GB X8機で、1TB(テラバイト)の総容量で、RAID5&RAID1を構築した。)
 既に、組み立てチェックを始めてから2時間近くが経過していた。店主に尋ねると、後1時間~2時間はかかるというので、仕方なく、パンティップ・プラザを時間つぶしに回ることにした。いやはや、異国の地でのサーバ構築は、秋葉原と違う過剰サービスに嬉しいやら戸惑うやら、驚きのバンコクでのサーバ構築記は、後編へ続く
 

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