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2004年5月15日

Nokia 6820

 バンコクで新しい携帯電話を購入した。今回購入したのは、GSM/GPRS専用機なので、残念ながら日本国内では、W-CDMAとGSM/GPRSデュアル対応の6650のように、ローミングで使用することは出来ないが、小型で軽量であるにも関わらず、機能的には6650以上の機能を備えている。
 Nokia 6820は、トライバンドのGSM/GPRS携帯なので、アジアでは日本と韓国以外であれば、どこでも使えるし、ヨーロッパやアメリカであっても、ローミングで使用可能だ。そして、なんと言っても特徴的なのは、フリップ型のギミックを持った、フルキーボードを装備している点だろう。

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 普段は、小型のストレート型携帯電話として使用していて、SMSやMMSによるEメールの送信、アドレスの名前登録時などには、フリップを開くと、そこには小型ではあるがフルキーボードが現れる。文字配列は、ASCIIなので、英文字を入力する場合も、戸惑うことは無い。もちろん、バンコクで購入したので、タイ語バージョンであるため、英数字に加えてタイ文字も刻印されている。タイ語の入力も、PCで入力するのと変わらないで出来るし、タイ語表示も当然可能だ。
 ディスプレー表示は、128 x 128ドットのカラー液晶で明るいバックライトが装備されている。この液晶ディスプレーも、通常使用では、ボディに対して縦型表示となるが、キーボードを展開すると同時に、表示モードが90度回転して、横型表示に変わる。キーボードは、バックライトのオン/オフが可能で、暗闇でも文字が透過表示される。
 バックライトは、白色の高輝度LEDによる明るいライトなので、文字の認識率は高い。しかし、タイ文字は、小さな刻印のため、筆者にはちょっと判読しにくかったが、英数字に関しては問題なく判読できた。インターフェースとしては、Bluetooth、IrDA、そしてUSBとPCやPDAを選ばず、殆どの機種と接続可能であり、付属のSync機能を持ったアプリケーションを用いれば、Nokia 6820のPIMとの情報共有も可能だし、フルキーボードなので、情報入力も格段に良い。
 表示可能な文字は、ASCIIとタイ語であり、他の国の言語表示には対応していないし、もちろん日本語などは表示できない。データ通信は、GPRSモードに加えて、EDGE(最大118Kbps)にも対応しているので、通信キャリアがEDGEに対応していれば、より高速なデータ通信も可能だ。残念ながら筆者のタイでの使用キャリアでは、GPRSモードでしか接続できなかった。
クリックで拡大 メールは、通常のPOPメールに対応しているので、自分のアカウントやパスワード、POP3サーバ、SMTPサーバを設定すれば、メール端末として、そのまま使用可能だ。日本で筆者が愛用するドコモのPHS、633Sでも、この一般のPOP3/SMTPに対応していて、便利に使用しているのだが、文字の入力では難儀する。しかし、Nokia 6820では、キーボードがASCII配列のフル仕様ということで、実に快適にHP 200LXで鍛えた親指入力を指が直ぐに思い出したようで、なんの戸惑いもなくキーインできた。
 日本でも、このようなギミックを持った携帯電話が登場すればよいのだが、多分、出てきたとしてもJIS配列の打ちにくい日本語キーボードが装備されてしまうのだろう。Nokia 6820の価格は、バンコクのスクンビット、BTSプロンポン駅に直結する高級デパートのエンポリアム内にある、Nokia直営ショップで約15,000バーツ(300バーツのプリペイドSIM付き)だった。
 Nokia 6820、そのギミックとキーボードの打ちやすさ、Bluetooth、IrDA、USB対応、筆者は使わないがQVGAのカメラも付いてと、ケチのつけようが無い。
 もちろんNokia 6820(タイ語バージョン)は「Good Job !」である。

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» 携帯の文字入力は進化するか? [水曜通信]
いまさら間のあるニュースではあるが、 「端末が割れてQWERTYキーボード出現!」 だそうだ。 http://pcweb.mycom.co.jp/news/20... [続きを読む]

受信: 2004年9月13日 00:08

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