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2004年5月12日

バンコクでServerを作る(1)

 先月の24日より、タイ王国の首都バンコクへ行っていた。日本ではゴールデンウィークということで、大型連休だったのだが、筆者のような貧乏ライター&エンジニアに、そんなことは無関係。バンコクでは、日本の連休で観光へ多くの日本人が遊びに来ていたが、筆者はゴールデンウィークの無い異国の地で、もくもくと仕事をしていたわけだ。
 日本へ戻ったのは、昨日の晩だったが、40度近い常夏のバンコクから比べると、昨日は日本暑かったとは言え、たかだか30度以下、実に涼しく快適に感じるのは、からだの温度センサーが、バンコクに適応してしまったせいなのだろか、それとも、バンコクでの仕事場となる新オフィスの空調が故障していて、タイ人たちすら「暑い!」と言った、極悪環境で仕事をしていたせいなのか。
 今回のバンコク滞在では、現場の調整が上手く行かない(タイではよくある日常茶飯事だが)為、手配してあったサーバが、とんでもない仕様だったので、往生した。サーバと言うよりも、PCそのものであり、とてもデータベースを構築したり、24時間運転には耐えられそうもない代物。仕方なく、急遽サーバを作り上げることにした。
 バンコクでは、秋葉原と同じく、殆どのPCやサーバを構築できるだけのパーツが売られている。場所は、パンティップ・プラザと言うビルで、ここで、秋葉原で入手可能と思われるPCパーツは、殆ど手に入る。サーバ構築に必要な、日本でも秋葉原以外では入手不可能なパーツ類も、問題なく入手可能であり、価格も秋葉原と大差ない値段で購入が可能だ。
 しかし、秋葉原でも、サーバ用のプロセッサを取り扱う店や、ラックマウント用のサーバケースや、サーバ用のマザーボードを取り扱う店は少ないのと同様、パンティップ・プラザでも数店しか、これらを取り扱う店は無い。今回は、事前に価格や、取り扱いケースの種類、マザーボードなどの在庫を、予め土曜日の休日を利用し、調査してから、平日にパーツの購入をしに出かけた。

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 パンティップ・プラザの3階にある、この店は、中華系タイ人の経営する店で、英語を話してくれるので、タイ語が(殆ど)出来ない筆者でも、コミュニケーションが容易に取れたの助かった。他の店だと、英語の通じない店も多く、希望のスペックなども通じない店が多かった。
 店舗のウィンドウには、コレでもか状態で、XeonのパッケージやTYANのマザーボードの箱が展示してあり、ケースなどもラックマウント用の1U~4Uまでの各種ケースが展示されている。店内は、狭く殆どが展示品で埋め尽くされているのだが、その猫の額ほどのスペースで、PCの組み立てを店主と手伝いに男性が行っていた。店内にあるカウンターに中には、愛想の良いおばさんが、親切に受け答えしてくれる。勿論、英語でOKだ。

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 筆者が、今回バンコクで選んだサーバーケースは、ラックマウントの3Uケースで、HDD(3.5インチ)が8機搭載可能で、ホットスワップではないが、HDDの交換が容易なワンタッチ着脱機構を装備したケースだ。5インチベイも2つ装備されており、FDD用が1つ、それとスリムサイズのCD/DVD取り付けベイがあったが、今回はFDDは装備せず、フルハイトのCD/DVD-ROMドライブを選んだ。
 電源は、標準装備では無かったので、リダンダント型の500W電源を選んだ。すると、選んだ3Uケースには、装着用ネジ穴があわないことが判明。直ぐに店主は、ケースをチェックして、手伝いのおじさんになにやら指示。手伝いのおじさんは、いきなりドリルを持ってきて、ケースの電源ユニットへ穴を開けて、ヤスリでファンの穴などを広げ始めた。
 こんなサービスまでもバンコクでは無料でやってくれるのかと、驚いてしまったのだが、驚きはコレだけではすまなかった。選んだTYANのデュアルXeon用マザーボードへ、店主がいきなりXeonを取りつけはじめた。なんと、CPUの装着のみならず、次はECCレジスタードのメモリ4枚(512MB X4)をメモリスロットへ装着。そして、店舗にあるCRTへ接続し、電源を装着後に裸のマザーボードの電源を入れた。

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 なるほど、マザーボードも含めた、CPUやメモリなどのパーツチェックをやってくれるわけか。これは、秋葉原には無いサービスだ。しかも、CPUは2年間保障、メモリは3年間保証だという。長い保証が付いている割には、各パーツの価格は、秋葉原と大きく違うわけでは無い。やはりタイは良いなと感じたのだった。
 しかし、サービスは、これだけで終わらなかった。パーツだけを買いに来た、筆者の期待を大きく裏切り、テストの完了したマザーボードを、電源部分の改造が済んだ3Uケースへ、組込み始めた。そして、HDDとして選んだ、Seagateの120GB/7200回転のATA型HDD2機と、S-ATA型HDD2機を、ケースへ装着して、それぞれをマザーボードへケーブル配線し始めたのだ。
 なんと、HDDまでもチェックしてくれるというのだ。HDDの保証は3年間だと言うのだが、いやはや、組込みテストサービスが付いて、秋葉原の1週間(しか)保証しませんとは、桁の違う保証サービスが受けられるのだから、堪えられない。問題は、その組み立て速度だった。筆者のほかにも客が何組か来店するのだが、その客の依頼で、別のPCを組み立て、調整を始めるので、その都度、筆者の注文したサーバの組み立てチェック作業が中断する。
 マザーボード用の4機のHDDに加えて、AdaptechのS-ATA用RAIDカードに、120G/7200回転のSeagate製HDDを4機、注文してあったので、まだまだ組み立てチェックは長引きそうだった。(今回、筆者の構築したサーバの合計HDD容量は、120GB X8機で、1TB(テラバイト)の総容量で、RAID5&RAID1を構築した。)
 既に、組み立てチェックを始めてから2時間近くが経過していた。店主に尋ねると、後1時間~2時間はかかるというので、仕方なく、パンティップ・プラザを時間つぶしに回ることにした。いやはや、異国の地でのサーバ構築は、秋葉原と違う過剰サービスに嬉しいやら戸惑うやら、驚きのバンコクでのサーバ構築記は、後編へ続く
 

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