« 2004年5月 | トップページ | 2004年7月 »

2004年6月の15件の記事

2004年6月28日

SIGMA 18-125mm F3.5-5.6 DC

 予約していたシグマの交換レンズ「SIGMA 18-125mm F3.5-5.6 DC」を、銀行へ行ったついでにヨドバシカメラ京急上大岡店で受け取ってくる。筆者にとって、シグマの交換レンズは「SIGMA 28-300mm F3.5-F6.3 MACRO」に次いで、2本目となる。APSサイズセンサーを持った、デジタル一眼レフ専用レンズである為、銀塩一眼レフや、フルサイズセンサーや、APSセンサーより大型のセンサーを持ったデジタル一眼レフには使用できない。

クリックで拡大表示

 筆者の場合は、取材で使用するのは、キヤノンEOS 10Dと、予備カメラのEOS D30であるため、問題は無い。実際には、取材で使うレンズは、キーノートスピーチ等の場合、取材席の場所にもよるのだが、EF28-135mm F3.5-5.6 IS USMや、EF75-300mm F4-5.6 IS USMがメインレンズとなる。三脚を用いての撮影が困難なケースが多いので、手ぶれの軽減できるISレンズが不可欠なのだ。
 筆者の様な、貧乏ライターが兼務するカメラマン稼業では、Lレンズ等には手が届かず、専業プロカメラマンでもないので、趣味と実益を兼ねている以上、仕方が無い。最も頻繁に使うレンズは、ズーム系ではなくEF50mm F1.4 USMで、明るくブツ撮りや、趣味のポートレート撮影にも多用している。展示会のレポートや製品レポート等の場合、広角系はあまり使用する機会が少ないので、手持ちレンズもEF28-135mm F3.5-5.6 IS USMSIGMA 28-300mm F3.5-F6.3 MACROが、最も広角なレンズだ。

クリックで拡大表示

 しかし、最近は趣味ベースでスナップ等の撮影も多くなり、もっと広角が欲しくなっていたところ、タイミング良くシグマから安価な超広角で、しかも高倍率のズームレンズが発売になった。これが、今回入手したSIGMA 18-125mm F3.5-5.6 DCである。筆者としては、手持ちレンズから考えれば、DCシリーズの「SIGMA 18-50mm F3.5-5.6 DC」でも十分なのだが、これを買わなかった大きな理由がある。
 それは、レンズ自体の性能以前に、使い勝手の問題が大きい。定価でも2万円で、実売では1万円台前半で購入可能なレンズに、Lレンズ並みの性能を求めるのは、土台無理な話。本来であれば、キヤノン EOS Kiss Digital専用のEF S18-55mm F3.5-5.6 USMが、EOS 10DD30でも使えればベストなのだが、キヤノンの意地悪なKiss Digital専用プロテクト仕様で、使用不可能だ。
 シグマのレンズに限らず、タムロンのレンズなどでも、筆者の場合問題になる使い勝手の悪さ。それは、フォーカスリングと、ズームリングの回転方向だ。キヤノンのレンズは、FDレンズ時代から、時計方向回転となっており、FDレンズ時代からキヤノンを使っていた筆者は、フォーカスを合わせたりズームを調整する場合、手が回転方向を覚えてしまっている。
クリックで拡大表示 従って、ニコンのレンズと同じ、時計と逆回転の操作だと、一旦逆方向へついついフォーカスもズームも回してしまう為、結果シャッターを切るタイミングも遅れてしまう事になる。このヘリコイドの回転方向は、筆者にとってレンズのマンマシン・インターフェースの最重要なポイントであり、この問題点があるため、SIGMA 18-50mm F3.5-5.6 DCの購入を見送った経緯がある。このヘリコイド回転方向が、キヤノンのEFレンズと同じ方向だったので、28-300mmの高倍率ズームも、口コミ評判の良いタムロンではなく、SIGMA 28-300mm F3.5-F6.3 MACROを購入した最大の理由だ。
 ちなみに、SIGMA 28-300mm F3.5-F6.3 MACROや、SIGMA 18-125mm F3.5-5.6 DCは、ニコン・マウント用もラインナップされているので、ニコン・マウント用の同レンズを購入して、ニコン D70の購入も考えてみたのだが、D70にはポートレート撮影に不可欠とも言える、縦位置撮影用バッテリーグリップが、D100の様にオプション設定されていなかったので、止めた。これも、一眼レフカメラの大事なマンマシン・インターフェース・オプションだと、筆者は考えているからだ。無論、オプションではないEOS 1DsEOS 1D Mark IIを買える余裕などないのは言うまでも無い。
 購入価格は、ヨドバシカメラで39,900円(税込み:ポイント15%で5985を引くと、実質価格は税込みで33,915円)だった。なお、SIGMA 18-125mm F3.5-5.6 DCの画質や、他の手持ちレンズとの比較などは、後日改めてレポートする予定だ。

| | トラックバック (0)

2004年6月27日

Mio 168のGPSを感度Up

 MiTAC Japan製のGPS内蔵Pocket PC「DigiWalker Mio 168」は、SiRFの高性能GPSエンジンを搭載しているので、感度不足で悩まされる事は、まず無いと言っても過言では無い。筆者は、数多くのGPS受信機を評価してきたが、その中には感度不足で悩まされた機種も多い。そんな時に、まず試すのが「グランド板」の装着である。
 GPS受信機の多くに採用されているセラミックパッチアンテナは、元来良好な接地環境を想定して設計されている。良好な接地環境とは、受信する電波に対して、十分に大地と同等の電気的な代理を行う必要があり、GPSに用いられている1.5GHz帯の電波であれば、比較的少ない面積の導体板で代用が可能だ。
 元々、セラミックパッチアンテナは、車の車体に設置するように設計されているので、外部GPSアンテナなどは、車の屋根にマグネットで装着することにより、本来の設計受信能力を発揮する。従って、プラスチックなどの非伝導体で出来た、車のダッシュボード上などへ設置した場合は、感度が悪くなることが多いわけだ。

Mio 168へグランド板を装着

 高感度なDigiWalker Mio 168へ、全く不要とも言えるグランド板を、あえて装着するとどうなるかという無駄な実験であるが、結果はグランド板の効果が、数値的にみて取れるので、ご参考にしていただきたい。特に、車などに装着する場合でも、ワンボックスカー等のフロントグラスが垂直に近い傾斜角の車に、DigiWalker Mio 168を装着する場合や、バイクや自転車などへ装着して、森林の中などGPS衛星からの電波を受信しにくい環境では、アウトドアでも十分に活用可能だし、室内での測位などにも応用が利くので、覚えておくと便利だと思う。
 作り方は、厚紙にアルミホイルを巻き、Mio 168のアンテナ部分の出っ張り(内部には、LNA基板がある)部分のみ、厚紙を切り抜いておくだけだ。本来は、中心点へアンテナを持って行きたいところだが、これだけでも十分に効果がある。大きさは、大きいほど良いのだが、目安として1.5GHzの波長(λ:約20cm)の1/4λ(約5cm)が一辺になる様な板が最低でも必要であるが、今回は1/2λ以上の約15cm四方とした。

グランド板の効能
衛星 グランド板 グランド板
SV09    45      45
SV26    37      40
SV18    26      28
SV21    45      45
SV29    41      42
SV10    41      43
SV28    33      0
SV05    30      0

クリックで拡大画像を表示

 グランド板の装着によって、SV28とSV05のGPS衛星を捕捉しなくなっているが、これはマルチパスによる電波を受信していたものが、グランド板によりアンテナの指向性が、本来の設計指向性に近くなった為と考えられる。位置測位に要する衛星は、3D測位の場合であれば最低4個のGPS衛星を捕捉できていれば良いし、マルチパスによる電波を測位演算に使用しなくなるので測位精度も上がるので、問題は無いと考えられる。
 無論、室内などでの受信であれば、窓側へグランド板を装着したアンテナを向けることで、積極的にマルチパス電波を利用して測位を行うことで、誤差は多くなるが本来は測位できない室内であっても、測位が可能になる場合も多いので、試してみると良いだろう。

| | トラックバック (0)

2004年6月25日

1490฿(บาท)のWindows XP

 タイ王国で、ついに低価格のWindows XPが発売されるようだ。CNET Japanの記事によると、予ねてから噂のあった、タイ王国が国策でLinuxを搭載したパソコンに、Windows XPを対応させるべく、タイのマイクロソフトが、特別バージョンをタイ市場へ投入するというもの。
 実際、バンコクの秋葉原と言われる、パンティップ・プラザへ行くと、Windows 2000やWindows XPのコピー品が、アンダーグラウンドで取引されていた。多くは英語版であるが、Windows XPなどは、アクティベーション機能を回避するようなパッチが当てられており、価格は๑๐๐฿(บาท=約๓๐๐円)程度で売買されている。無論、筆者は購入してはいないが、タイ人の知人は、これを購入して使用していると言っていた。
 これに対して、今回マイクロソフトが投入するのは、「Windows XP Starter Edition」と呼ばれ、機能を限定したWindows XP Homeがベースになっているようで、IEとOE、Media Player等は装備されているようだ。価格も、1490฿(バーツ:日本円で4500円以下)と、Windows XP Homeに比べると、激安で売られるらしい。
 9月から発売されると言うことなので、入手してみたいと思う。また、入手したらレポートをしたいと考えているので、ご期待いただきたい。

| | トラックバック (1)

2004年6月23日

Mobile PRESS 2004夏号

 技術評論社より「Mobile PRESS」2004夏号が届く。表紙は、MiTAC Japan製のGPS内蔵Pocket PC「DigiWalker Mio 168」が飾っている。本誌の詳しい目次などは、こちらを参照していただくとして、筆者がレギュラーの連載の他に、「DigiWalker Mio 168」の評価レポートを、GPSを中心に行っているので、DigiWalker Mio 168購入を考えておられる方は、参考にして欲しい。
 この記事は、なんとオール・バンコクでのロケーションだ。と、言うとカッコいいが、要するに筆者の仕事の都合で、日本国内での評価を行う時間が無く、バンコクで評価と撮影を行ったという事だけだが。しかし、この評価対象機種が、DigiWalker Mio 168では無く、auのGPSケータイだったら、原稿執筆を断るしかなかったスケジュールだ。そう、auのGPSケータイは、似非GPSなので、日本の国外では使用できないからだ。やはり、所詮ケータイはケータイでしかないのだろうか。
 いや、そんなことは無い。今回、筆者のレギュラーでは、バンコクでの携帯電話事情をレポートしているので、そちらも、ご参考にされたい。既に、本BlogでレポートしているNokiaの6820も、改めて連載でレポートしているが、美しい手をしたモデル嬢をわざわざバンコクで雇い()、世界標準のGSM携帯や、バンコクでサービスされているWCDM携帯と、位置情報サービスのレポートなどを行っている。加えて、auのBluetooth搭載GPSケータイ、東芝製のA5504Tを評価レポートした。今後、Bluetooth搭載携帯が拡充すると思われるが、GPS搭載(電子コンパスも)を、忘れないで欲しいものである。
 次回は、auのサンヨー製A5505SAを、バンコクのローミングサービスで、是非とも試用してみたいと思っているのだが、肝心要であるデータ通信のローミングサービスは、今だお隣の韓国のみのようで、早くタイ王国でもローミング可能にして欲しいものだ。

| | トラックバック (0)

2004年6月18日

Black Ox

 深夜の執筆中、無性に甘いモノが食べたくなる事がある。近所のコンビニまで、散歩がてら出掛けると、チョコやキャンディに混じって、食玩コーナが最近のコンビにには、必ずと言って良いほど設置されており、面白いジャンルの食玩を見つけると、ついつい手が伸びてしまう。スタートレック・ファン(所謂、トレッキー)の筆者は、スタートレック・フィギアの食玩は、大人買いで購入してしまうが、それ以外はコレクションをする目的ではなく、単なる甘いモノを食べる目的のオマケ的要素で、2~3個購入することがある。
 今回、購入したのは、グリコのヒットシリーズ、「タイムスリップグリコ」の新シリーズで、関西では先行発売されていた、「鉄人28号編」だ。中身の判らない食玩では、やはり自分の好みのキャラクターが一発で出て欲しいもので、筆者の場合は「ブラックオックス」が出ればよいと思っては見たが、まぁ何でもいいやと2個購入してみた。結果は、大当たり!アクションフィギア型のブラックオックスをゲットできた。もう一個は、マニアックな「モンスター」だ。鉄人28号には、モンスターという名のキャラクターが2体登場し、初代はブラックオックスの生みの親である、不乱拳博士が作った人造人間で、もう一体は今回のオマケとなった、ちょっとコミカルな形のロボットだ。

クリックで別アングルの画像を表示

 筆者は、鉄人28号に登場するロボットでは、ブラックオックスが一番好きだ。原作では、不乱拳博士がバッカスの次に作ったロボットで、元々は自分で考えて動く、人工知能型の自律ロボットだったが、諸般の事情(って、どんな事情だ・・・原作を参照されたし)で、リモコン型ロボットに改造されるという設定だった。鉄人の真空管を用いた古風なリモコンではなく、超小型の腕時計型リモコンで動作し、更に相手の誘導電波を妨害するジャマーまでも装備していた。鉄人はブラックオックスの目から放射されるジャマーで、操縦不能となりブラックオックスには勝利することが出来ず、操縦者同士の戦いで結果的オックスの動きを封じるというストーリだったと記憶している。
 この技というか、技術をロボワングランプリで応用したら、どうなるのだろうか? 禁じ手なのだろうか。多くのロボワングランプリにエントリーするロボットは、2.4GHzの無線LANを用いて制御されていると聞く。この2.4GHzを妨害する目的で、同じ2.4GHzを使ったTV送信機をロボットに装備し、TVカメラの信号を操縦者へ送る。送信周波数は、相手の制御チャンネルに合わせてしまえば、相手は操縦が困難になるだろう。自分側は、5GHzの802.11aを使えば良い。
 タイムスリップグリコといえば、オマケなので、最後に「オマケ・ショット」をプレゼントしよう。良い週末を!

| | トラックバック (0)

2004年6月15日

au EZナビウォーク(私的考察)

 トラックバックを「ねね」さんの「ここギコ!」Blogより頂いたので、筆者の私的な考察をしたためて見る。筆者は、auの初代GPSケータイから、最新のEZナビウォーク対応端末まで、殆どの端末を評価している。加えて、ドコモの救いようの無いGPS携帯も、全2機種評価しており、更にそのルーツとなる今は亡き「ナビューン」も過去に評価している。結論から言えば、GPSを内蔵した携帯端末の完成度から、現状はauの端末しか選択肢としてはありえないと思っている。
 EZナビウォークの完成度は高い。これは、現状のPC上やPDA上の電子地図ソフトと比べた場合だ。比べる対象をカーナビの普及機や高級機と比べた場合はどうだろう。つまり、EZナビウォークをカーナビとして見た場合には、機能的にも表現的にもEZナビウォークは敵わない。徒歩によるナビゲーションに特化しているとは言え、auのGPSケータイをカーナビ代わりに使うユーザにとっては、EZナビウォークはカーナビとして使いにくいだろう(使えないわけでは無い)。
 現在、世界最高水準のナビゲーション機能を持った電子地図が普及している国。皮肉にも、それはPCやPDAでは後進国に成り下がってしまった日本だ。カーナビの電子地図はナビゲーションはもちろん、リアルな3D表示や、検索機能、通信機能、誰でも使えるユーザインターフェースなど、どれをとっても世界最高水準だろう。これに異論を唱えるのは、ドイツのカーナビメーカのエンジニア位だと思う(彼らは、自国の地図もろくに表示できないナビ装置が最高だと信じていた)。
 車載用のカーナビと、徒歩によるナビでは、似たようなシステムでも、細かな点で使い勝手が大きく異なると思う。同じ地図データ(特にルーティングに用いるロードネットワークデータ)でも、車が通れる道、道路規制(一方通行等)をカーナビでは不可欠な情報として持たねばならないが、徒歩ナビではそれらは不要(一部歩行禁止の高速道路情報は必要だが)だ。EZナビウォークを実際に試用してみて、本来であれば公園を近道として一般的に通り抜けする場所などを、正直に正規の道路だけをガイドしてしまうとか、問題点が無いわけではない。
 とは言え、国内での徒歩ベースのナビなら、auのGPS端末のEZナビウォークは活躍する。しかし、一歩海外へ出ると、状況は一変してしまう。auのGPS端末は、GPS(Global Positioning System)とは名ばかりのDPS(Domestic Positioning System)だからだ。これは、ローミングが出来ないということだけでなく、ローミングが可能なGPS端末であっても、ローミング先ではGPS機能が使える保証が無い。少なくとも、EZナビウォークは機能しない。
 恐らく、お隣の韓国であれば、EZナビウォークの韓国版サイトが出来れば、使えるようになるのかもしれない。これは、auのGPS処理バックボーンサーバの誤差は、北海道から沖縄までを考慮して設計されているハズだから、韓国でも誤差無く演算可能だろう。しかし、仮に筆者の仕事先であるタイ王国ではどうだろう? 距離的には、日本国内のサイトで計算された位置データでは誤差が出る。
 もちろん、gpsOne(SnapTrackと言うべきか)の演算サーバがタイ国内にあり、それを自動アクセスできれば良いのだが、単独測位が可能になった最新のauのGPS端末であっても、GPSサービスを起動した時点で、サーバへのアクセスを行うので、このサーバがローミング先に無いと、測位が開始できないのだ。地図データのダウンロードも同様だろう。幸いにも、タイには、EZナビウォークを提供しているナビタイム・ジャパンが構築したハチソンの地図サイトがあり、唯一タイで3Gをサポートしているハチソンなのだが、こことローミングが可能ならば、タイでもEZナビウォークが動く可能性も無いわけではないだろ(実際、筆者は期待しており、ローミング対応のA5505SAがタイでのローミングが可能になれば、買うかもしれないが、ローミングの通信料を考えると緊急時専用かもしれない)。
 現状、筆者も携帯を買いかえるならばauのGPS端末にすると思うが、帯に短し、襷に長しの端末ばかりで、購入には至っていない。電子コンパスは無いがBluetoothを内蔵しているA5504Tや、ローミングが可能なA5505SAには、Bluetoothが無い(FMラジオなんか要らないので、代わりにBluetooth装備なら即買いだ)とか。結局、世界中どこでも使えるトライバンドGSM携帯を海外では多用するわけだ。PaPaGO! V7では、2D表示も可能だ
 結論としては、国内だけで満足できるのが、現状のau端末によるEZナビウォークであり、海外で使えない嘘GPS端末では、筆者の要求にはこたえられない。従って、筆者の場合には、本物のGPSを搭載したPDAでのナビがベストな選択となっているのだ。もちろん、この要求と満足はニーズによって違うわけなので、全てのユーザがそうだということでは無い。国外で使用する機会が無いのであれば、EZナビウォークで十分だし、車にカーナビも搭載しているだろうから、それを使えばよい(ちなみに、筆者はカーナビに何十万円も投資できるほどの金持ちでは無い貧乏ライターなので、安価なPDAナビが国内でも使えれば、それで十分だとも考えている)。
 最後に3Dナビに拘っているわけでもなく、2D表示でも十分だとも個人的には思う。その2D表示が行えるPCやPDA上でナビゲーション動作可能な電子地図ソフトが日本に無いのが現状で、これらが存在する海外と比べれば、日本はPC/PDAにGPS機能を持たせた電子地図ナビでは後進国だと言うことだ。専用カーナビ(高価ではあるが)では他国の追従を許さない電子地図+ナビの最先進国であるのも事実だし、GPS携帯によるナビもEZナビウォークに代表される先進国なのも事実である。
 (「ねね」さんがご存知である丹羽氏は、筆者の友人でもあり、筆者がサブシスオペを勤める@niftyのFGPSのもう一人のサブシスオペでもある。)

| | トラックバック (1)

2004年6月14日

3D PaPaGO! 登場

 台湾で90%ものシェアを持つ、PC-GPS及びPDA-GPS用ナビゲーションソフトウェアである、台湾Maction社の「PaPaGO!(台湾版)」が、バージョン7となり、今週の18日より台湾で出荷が開始される。価格は、標準パッケージが、1790元(NT$)で従来版からのアップグレードパッケージは1080元(NT$)だ。おおよそ3倍すれば日本円となるわけで、これだけの機能をもっていながら、驚くほど安価である。
 どれだけの機能を持っているかというと、MacromediaのFlashによるムービを見て(同時に聞いて)いただければ、百聞は一見にしかずだ。ちなみに、音声ガイドは北京語である。

クリックでPaPaGO! V7のFlashムービを表示

 擬似3D表示ではあるが、日本のPCやPDA用ナビゲーションソフトで、ここまでの機能をサポートしていたのは、今は亡きソニーのNavin'You以外になく、電子地図ソフトとしても、GIS機能を取り入れたPaPaGO!に敵う日本の電子地図ソフトは無い。それが、5000円強(税込みでも6000円弱だろう)で買えるのだから、羨ましい限りである。まぁ、国土の広さや道路網の大小を考慮したとしても、関東版がこの価格であれば、十分納得のお買い得なのだが・・・
 ちなみに、先日レポートした台湾版Mio 136へ搭載されていたPaPaGO!のOEM版MioMapは、3D表示機能を持たないバージョン5がベースになっていたが、製品版では、このPaPaGO!バージョン7が実装されるのかもしれない。そのあたりの情報は、残念ながらMiTAC社の方からはPaPaGO!バージョン7発表前の段階だったので、話題に上らなかったのが残念だった。
 それにしても、PC-GPSやPDA-GPSで、海外のこういった高機能なナビゲーションが可能な、電子地図ソフトを見るにつけ、日本はすっかり電子地図ソフト後進国に成り下がってしまったことを、しみじみと感じるのは、筆者だけではないだろう。

| | トラックバック (3)

2004年6月11日

ぱいるだ~ お~ん!(It's cool!)

 拙著「SERVER MANIAXX」で紹介している、ぷらっとホーム製「OpenBlockS 266」の冷却方法だが、記事中では誌面の関係から1点しか写真が掲載できなかった。実際には、手持ちのPentium III用純正ヒートシンクとファンを用いて、冷却効率を調べるために装着方法を何種類か実験をしている。

OpenblockS 266

 現在、筆者宅で稼動しているOpenBlockS 266では、埃対策も考えて、標準ケースの上部へ2個のPentium III用純正ヒートシンクを、熱伝導両面接着テープを用いて装着している。ヒートシンクが未装着の場合、OpenBlockS 266のボディは、かなりの熱を持つが、本体と同じ程度の大きさを持つヒートシンクの効果は高く、夏場以外であれば問題なく24時間稼動も安心して行える。

ファンレス型ヒートシンクのみ

 しかし、夏場のエアコンが作動していない場合には、室温自体が高くなってしまうため、やはりクーリングファンを用いた方が安心できる。そこで、1個だけPentium III純正パッケージに入っていたファンを装着してみたが、効果はやはり高く、エアコンを切った状態の夏場でも、十分な冷却が行えた。しかし、このファンの騒音は、かなりのものなので、ファンコントローラなどを用いて、回転数を下げてやる必要性を感じた。スイッチ付きのファンコントローラであれば、エアコンが効いている場合や、夏場以外の季節であれば、ファンをオフにしてしまえるので、より快適だろう。

ヒートシンク+ファン1個装備

 SERVER MANIAXXに掲載されている写真では、OpenBlockS 266のカバーケースを外し、内部の放熱フレームの両サイドへ、Pentium III用純正ヒートシンクを装着した写真が掲載されているが、この状態であれば、内蔵2.5インチHDDの冷却や、そして最も発熱量の多いPowerPCプロセッサの冷却にも、効率よく機能する。
 ただ、やはり夏場のエアコンの効いていない室内では、放熱が十分ではないようだった。そこで、ヒートシンクへファンを装着してみたのだが、やはり1個ではなく両サイドへファンを装着しないと、冷却効率が良くないだろと考えて、両サイドへ装着してみた。これが、実に効果的で、殆どヒートシンクが熱くなることもない。問題となるのは、やはり2個のファンによる騒音で、むき出し状態であるため、半端な音ではない。

冷却効果抜群のホバーパイルダー型(クリックで拡大)

 しかし、この姿、どこかで見たことがあるよううな・・・・ そうだ! マジンガーZの初代ホバーパイルダーに似ている。う~ん、なんとなく「ぱいるだ~ お~ん!」と叫んでみたくなるが、ファンの騒音に負けて、このスタイルは却下か・・・ちょっとcoolで、「Good Job !」ほどではないが、「It's cool !

| | トラックバック (0)

2004年6月10日

Smart Phone でPaPaGO!

 台北での出張では、友人のライター仲間である高安氏と同じホテルだった。例年であれば、COMPUTEX TAIPEIの取材とレポートが終わってから、林森界隈へ一緒に飲みに繰り出すところだが、今回はお互いに日程が合わず、行けなかった。6月3日の朝、ホテルのロビーで筆者がお粥の朝食を終え、一服していると、高安氏が帰国する為にチェックアウトしに表れた。
 最後日程で偶然にも会うことが出来た。高安氏と一緒に取材へ来ていた、やはりライター仲間の友人である、Y.Sahashi氏は、関空行きの便の為、一足先に帰国されたとのこと。お会いできなくて残念だった。そんな、Y.Sahashi氏のBlogに、COMPUTEX TAIPEI 2004で数多く展示されていた、Windows Mobile系のSmart Phoneで動作している、中国語(台湾バージョン)のPaPaGO!によるナビゲーションが実行されている写真が掲載されている。
 日本国内では、auのEZナビウォークに代表される、ダウンロード型の電子地図+ナビばかりだが、auの携帯端末の最大の欠点は、ユーザが作成したり出来ないことだろう。BREWでのアプリケーション開発は、それほど難しいものでは無いので、Javaと同じくGPSファンクションなどを公開してもらえれば、ユーザサイドで遊ぶことも可能だ。
 同様に、GSM携帯では、Nokiaなどの端末でも、Javaによるアプリケーションのダウンロードは可能だが、ユーザ側が自作したアプリケーションを載せるとなると、問題が無いわけでは無い。特に、SymbianがメインとなるNokiaの端末であれば、過去のPsion端末などでは、ユーザが開発した優秀なアプリケーションが数多く存在していたので、PsionベースのSmart Phoneというのも、捨てがたいのだが、肝心のSymbianの社長が「PDAは何れ無くなる」とか発言しているので、これまた期待は出来ないかもしれない。
 携帯鎖国国家、日本では、Windows Mobile、Palm、LinuxなどをベースとしたSmart Phoneの登場を期待する方が間違っているのだが、海外の市場ではPDAと携帯が融合したSmart Phone市場が活気付いている。元々、PDAでは320ドット x 240ドットのQVGA表示がメインだった為、携帯端末でもこの表示が可能になってきていて、しかもCPUがパワフルになってきているので、従来のPDA用OSを動作させるのも苦にならないのだろう。
 PDAが携帯端末の機能を持った場合、それはPDAなのではないだろうか。逆に、携帯がPDAの様な機能を持った場合、それは携帯だと思う。ここで、PDAの機能が標準OSであるかどうかがキーポイントとなる。PDAのOSが、Windows Mobile、Palm、Linuxであれば、それはSmart Phoneと呼ばれるPDAと定義したい。逆に、日本国内の端末のように、PDAの機能が非オープンであり、他のPDAと共通性がないならば、それはやはり携帯電話でしかないと筆者は考えるが、いかがだろうか。

| | トラックバック (0)

200円でMini ITXケースを作る

 拙著「SERVER MANIAXX」執筆用に制作したMini ITX(VIA社製EPIA)を用いたサーバには、Windows 2003 ENTERPRISE Editionがインストールされ、既に1年近くノントラブル、ノンストップで稼動している。EPIAに搭載されているプロセッサは、C3(Eden)/600MHzと非力ではあるが、家庭用のファイルサーバとして、また身内用メールサーバ及びWebサーバとしては、十分過ぎるほどの能力を備えている。
 EPIAには、1GHzのプロセッサを搭載したモデルもあるが、こちらはプロセッサの冷却用ファンが使用されているので、家庭内で常時稼動させるにはファンレスである、600MHzのプロセッサを搭載したモデルの方が有利だ。機械的な稼動部分はHDDのみであり、騒音の元となるモータは、HDDの回転モータとシーク用モータだけであるため、動作音は極めて低い。加えて、HDDのアクセスを極力減らすように、メモリは1GBを搭載し、Windows 2003 Serverをチューニングして、HDDアクセスを可能な限り抑えている。200円のファンレスケース
 電源は、外付けのアダプタタイプを採用しているので、ファンはもちろん無い。また、ケースは完全な自作で、自然空冷が可能なように、ケースの周囲は全面に穴が開いている。実は、このケース、100円ショップで売られているプラスチック製の小物いれで、これを2個組み合わせて使用している。大きさは、10cm x 20cm x 20cmと小型に仕上がっており、もちろんファンレス構造だ。
 200円で制作できるMini ITX(EPIA)のファンレス専用ケースの作り方は、本来はSERVER MANIAXXへ掲載する予定だったが、ページ数の関係で掲載を見送った。筆者のWebページの「未公開原稿」で公開しているで、興味のある方は参考にして欲しい。
 筆者のWebページより、「未公開原稿」を開き、そこから「3. SERVER MANIAXX 未掲載原稿」を選択。
 筆者としては、「Good Job !」だと思うのだが・・・

| | トラックバック (0)

2004年6月 6日

Intel謹製「光モノ」

 6月1日からの台湾で開催されていた、今年のCOMPUTEX TAIPEI 2004も、梅雨空の台北で、殆ど雨模様だったが、日本へ帰国した翌日となる、昨日の土曜日は五月晴れの清々しい快晴だった。しかし、ついに関東地方も入梅となり、朝から雨模様で鬱陶しい天気だ。同じ雨季でも、バンコクのようなスコールであれば、ザァ~と降って、カラッと晴れるので、雨が降っている間だけ我慢すればよいので、考えようによってはバンコクの方が過ごしやすい。
 そんなことを考えながら、バンコクから買って帰った、トムヤムクン味のカップヌードルを食べながら、COMPUTEXでもらってきた資料や写真の整理をしている。今回の取材では、MiTAC社のDigiwalker Mio 136が発表されて、MiTAC本社からいろいろと情報が得られたのは、大きな収穫だった。
 加えて、Mio 168(台湾版)へ搭載されているMioMap(PaPaGO!)の評価を台北市内で行えた事や、PaPaGO!の製造元であるMaction社への取材が行え、PaPaGO!の英語版となる(台湾版に対して)海外版となるKingMapの情報が得られたことだろうか。特に、KingMapは、米国版と欧州版を評価用に頂くことが出来たのは、今後のMio 168を海外で使うためのレポートに役立ちそうだ。
 COMPUTEX TAIPEIでは、例年どおり各社の派手な演出での商品説明や、各種の販促用ノベルティが数多く配布されていた。筆者も、例年であれば、ボールペンからバッジなどの小物をもらい、レポートの掲載誌などで読者の方々へプレゼントしたりしているのだが、今回はあまり時間も無かったので、ノベルティも殆どもらわなかった。

クリックで拡大
右は筆者のプレス用登録IDカード(プレスは緑で一般客は赤)

 そんな中、MiTAC社のブースにIntelの販促のお嬢さん方が出張してきて、彼女たちにもらったのが、Intelのノベルティだ。透明な大型吸盤で、真ん中にスイッチを兼ねたIntelロゴがあり、このスイッチを押すことで、周囲に配置された3色(赤2個、緑2個、青2個)のLEDが点燈する。スイッチを一回押すと、光は回転し、もう一回押すと点滅となり、更に押すと点燈しっぱなしとなる。そして、更にもう一回押すことで消灯する。
 この光モノ、実は防水構造となっており、水槽の中でも動作が可能だ。と言うことは、電池の交換も出来ない構造なのかと思って、蓋が外れるかどうかを試してみた。結果は接着剤で固定されていたようだが、簡単に外れてしまったので、どうやら防水も駄目になったのかもしれない。Nokia 6820の液晶割れに続く、「Bad Job !」だったか。

| | トラックバック (0)

2004年6月 4日

MioMap(PaPaGO!) in 台北

 MiTAC社ご好意で、台湾バージョンのMioMapを台北市内で評価することが出来たので、ファーストインプレッションをお届けする。評価に使用したのは、筆者が個人で購入した、MiTAC Japan製の「DigiWalker Mio 168 日本語バージョン」で、メモリストレージとしては、64MBのSDメモリカードを用いた。MioMap台湾バージョンの全地図データを収録する場合、64MBのSD/MMCメモリカードであれば、問題なく収録可能だ。全データで約50MB程のデータ領域を使用するので、他のデータを収録する場合には、128MB程度のSD/MMCメモリカードを用意しておいた方が良いかも知れない。

クリックで拡大

 MioMapを起動すると、レジストレーションの画面が表示されるが、ここはトライアルモード(2週間使用可能)で起動した。MioMapが起動されると、GPS測位が自動的にされるので、測位が完了するのを待つ。今回は、最後にGPSで測位した場所が、移動元のバンコクだったので、距離にして約2500Kmほどの測位地点移動となる。日本からの移動よりも距離的には長いのだが、30秒ほどで衛星を捕捉完了し、緯度経度データに従って、台北の自分のいる場所を、車のアイコンが表示してくれた。
 MioMapは、台湾のナビゲーション用ソフトメーカであるMaction社が開発した、「PaPaGO!」というナビゲーションソフトのMio向けOEM製品である。今回、Maction社への取材も行ったのだが、なんと台湾国内でのMioMap等のOEM製品を含んだ、PaPaGO!のPC-GPSやPDA-GPS用ナビゲーションソフトでのシェアは、実に90%だと言う。PaPaGO!/MioMapは、台湾のデファクトスタンダードなPDA-GPS用ナビゲーションソフトウェアだったわけなのだ。
 Maction社では、PaPaGO!の海外向けバージョンとして、中国語(北京語)表示以外に、「KingMap」と言う名前で、ヨーロッパ各国向けや、米国の各州向けを販売しており、これらは日本からも同社のWebサイトで購入が可能となっている。つまり、Mio 168を持っていれば、渡航先のKingMapを事前に購入しておき、Mio 168へインストールしておけば、現地でレンタカーを借りて即カーナビとして使用できるということだ。
 実際に、KingMapの米国向けやヨーロッパ向けの製品を、評価用にMaction社から頂いてきたので、後日、PaPaGO!/MioMap中国語表示バージョンと合わせて、詳しくレポートをしたいと思っているので、ご期待いただきたい。

クリックで拡大

 今回の評価では、実際に車を走らせての評価は時間の関係で出来なかったが、ホテルからCOMPUTEX TAIPEI 2004が開催されている台北世界貿易センター(世貿中心:TWTC)までのルート検索をさせ、その状態を表示させたてシュミレーションを動作を行ってみたりもしたが、音声ガイドによる交差点での右折左折を見事に案内してくれた。
 実際の移動では、ホテルから歩いて3分ほどのところにあるMRT(台北市内の地下鉄)から、COMPUTEX TAIPEIの会場となるMRT市政府駅まで移動し、市政府駅からTWTCまでの徒歩ルートを検索し、ガイドに従って徒歩でのナビゲーションを行ってみたが、10分~15分の距離ではあるが、完璧なルートガイドを音声ガイドと、地図上で行ってくれた。
 やはり、PDA-GPSにしろ、PC-GPSにしろ、GPSを用いた電子地図アプリケーションには、ルート検索、ルートガイドを含んだ、ナビゲーション機能は不可欠であることを再認識した次第だ。既に、日本国内でauのGPS携帯でサービスされているEZナビウォークがあり、これらが携帯電話でも可能となっているわけで、単なる地図表示に、自分の位置表示だけしか出来ない、現在の日本国内電子地図ソフトの低機能さを改めて、台北の空の下で感じてしまった。

| | トラックバック (0)

2004年6月 3日

DigiWalker Mio 136 (2)

 MiTACのブースで筆者の事前のアポで対応していただいたのは、同社のMioシリーズを担当するプロジェクトマネージャのMs.Changと、Mioシリーズを統括するマネージャのMs.Tsaiの両氏。お二人とも、まだお若いキャリアウーマンであるが、筆者の質問に丁寧に答えてくれた。
 Mio 168が最も売れているのは、ヨーロッパのドイツであり、既に数万台の出荷があり、今だにバックオーダをこなせていないという嬉しい悲鳴だという。この事実の背景には、Mio 168が生まれた明確な理由がある。Mio 168を発売する以前に、同社のPocket PCと、CF型GPS受信機、そしてカーナビソフトをバンドルしたEZ GOシステムのPDA-GPSによるカーナビシステムセットを販売したところ、なんと50万台以上の販売をドイツだけで達成したというのだ。
 その結果として、GPS受信機を内蔵したMio 168が生まれ、当然ながらナビゲーションソフトと、簡単に車への脱着が可能な、オールインワンのEZ GOシステムを継承したパッケージ販売が、ドイツでは好評だというわけだ。残念ながら、米国では同様なシステムのパッケージでも、ドイツほど販売台数は伸びておらず、反面、地元台湾や香港、中国ではかなりの台数が売れているという。
 日本では、ナビゲーション機能を持った電子地図ソフト(もっと正確に言うと、ナビゲーションが可能な地図データが高価)が手配できなかったので、ナビゲーション機能を持った地図ソフトをバンドルしている国々での販売に比べ、大きなハンディを持っているにも関わらず、出荷は好調のようだが、出来ればナビゲーション機能を持った地図ソフトを是非とも用意して欲しいと筆者から伝えた。
 MioMap(PaPaGO!のOEM)の中国語版による、台湾の地図データを装備したプロトタイプも、特別にお見せいただいたが、カーナビとしての完成度は高く、ボイスガイドも綺麗な北京語による女性のアナウンスで、大変に聞きやすかった。また、ボタンの照明には青色発光ダイオード(LED)を用いたり、液晶のバックライトも白色LEDを、Mio 168よりも高輝度に変更してあるようで、大変に見やすかった。

クリックで拡大

 実際に、Mio 136によるMioMapで、台北の街でナビゲーションを試して見たかったのだが、試作のMio 136であるため、これは実現しなかったが、機能は全く同じMio 168向けのMioMap(表示はポートレートとなるが)を提供いただけたので、これを筆者が持参したMio 168へインストールして、テストできることになった。(テストレポートは別途掲載予定)

クリックで拡大

 また、日本では既にカーナビの実装率がかなり高いため、Mio 136へオプションで防水ケースを用意してもらい、オートバイへの装着が可能なようにして欲しいという提案を、筆者からしてみた。ツーリング用としてのMio 136は、小型で内蔵バッテリーオペレーションも可能な上、日本のカーナビと異なり、CD/DVDドライブ、HDDなどのメカニカル稼動パーツが存在しないMio 136によるナビシステムは、最適ではないかと筆者は考えたのだ。

クリックで拡大

 もっとも、ハードのオプションよりも先に、MioMapで使用可能なナビデータを持った電子地図データが必要となるので、これをクリヤしないと、幾らハードウェアが揃ってもカーナビとしては動作できない。カーナビの市場が既に形成されている日本で、価格破壊を招きかねないPDA-GPSによるカーナビへ、ナビゲーションが可能な電子地図データを安価に提供してくれる、勇気ある電子地図データメーカの登場を期待するしかないのが現状だ。

クリックで拡大

| | トラックバック (0)

2004年6月 2日

DigiWalker Mio 136 (1)

 Pocket PC初のGPS受信機内蔵モデルである「DigiWalker Mio 168」を出荷中のMiTAC社(実際には、MiTAC社のグループ会社となる、Mio Techology社)から、新モデルとなる「DigiWalker Mio 136」が、台湾・台北で開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2004」の初日となる6月1日に発表された。今回発表されたMio 136は、それまでのMio 168と大きく異なる点は二つ。

MiTAC社のブースはTICCの1階に設置されていた
MiTAC社のグループ会社には、筆者も愛用するサーバ用マザーボード専業メーカであるTYAN社も含まれている

 一つ目は、OSがMio 168のWindows Mobile Pocket PC 2003から、組み込み用OSとなるWindows CE.NETへ変わった事。このOSの変更により、独自アイコンメニューが起動後に表示され、そのアイコンメニューからファンクションを選ぶ事で、カーナビとして機能したり、MP3プレーヤとして機能する。しかし、Pocket PCで標準搭載されているPIM機能やWeb、メール機能などは非搭載となっている。
 二つ目は、従来のMio 168ではPocket PC 2003の制限から、縦長表示のポートレートディスプレーであったが、表示の自由度が高いWindows CE.NETを採用することで、横型表示のランドスケープディスプレーとなり、よりカーナビに近い形状となった。同時に、ボタンによるナビゲーションコントロールが可能となり、ユーザインターフェースとしては、リモコン操作に近いものとなっている。
 もちろん、従来のMio 168/Pocket PC 2003同様に、タッチパネルも搭載しているので、画面のタップによってもコントロールが可能になっている。Pocket PCの名残としては、スタイラスペンが本体に内蔵可能となっており、恐らくはOSの入れ替えによっては、Pocket PC 2003SEでの動作も可能なのではないかと思われる。

クリックで拡大

 展示されていたMio 136では、ドイツ語バージョンのナビソフトがデモとして動作していた。まだプロトタイプであるため、一部のドイツ語が文字化けしていたが、OSレベルのチューニングが今後行われれば、問題はなくなるという。ナビソフト自体はMioMapとされていたが、恐らくはMio 168のドイツ語バージョンへ搭載されているMioMapと同等のソフトを、Windows CE.NET向けにポーティングしたバージョンだろうと思われる。

クリックで拡大

 ルートガイドは、もちろんオートルーティングが搭載されていると共に、音声ガイドも可能であり、カーナビ機能としては、遜色ない仕上がりになってる。ガイダンス機能は、ヨーロッパのカーナビに見られる、矢印による方向指示方で、これはドイツ車などに搭載されているカーナビの機能だ。特に、DINサイズのドイツのカーナビでは、地図表示を行わずに、この矢印ガイダンスと、音声ガイドだけのカーナビが多いようだ。

クリックで拡大

 GPSアンテナは、Mio 168に搭載されているアンテナを、丁度90度取り付け位置をずらしてあり、折畳み式の形状も全く同一だ。Mio 168と異なり、電源供給端子が、専用のミニプラグとなっており、USBシンクコネクタから分離されている。無論、USBシンク用のコネクタも装備されているので、PCとの接続によるファイル転送などは可能となっている様だ。また、Mio 168に装備されていたIrDAポートも、Mio 136では省かれており、赤外線による外部との通信や、赤外線リモコンなどによるカーナビライクな操作は、予定されていない。

クリックで拡大

 サイドには、Mio 168には搭載されていない、ジョグダイヤルによるボリュームコントロールが装備されている。音声ガイドの音量は、内蔵スピーカでもかなり良質で音量も十分であり、ボリュームコントロールがジョブダイヤルで可能になったので便利だ。また、MP3プレーヤ用のボリュームにも使用可能だが、内蔵スピーカではモノラルになってしまうので、ジョグダイヤルの下に装備されているステレオフォーンジャックを、カーオーディオのAUXへ接続すれば、そのままMP3プレーヤとしてMio 136が活躍してくれる。
 ジョグダイヤルの上部には、スタイラスペンの収納も可能になっており、Pocket PCがカーナビへ変身した名残を垣間見ることが出来、大変興味深い。

クリックで拡大

 反対側のサイドには、SDスロットが装備されている。SDスロットは、MMCも使用可能であるが、SDIOには非対応となっており、この部分もMio 168と大きく異なる点だ。Mio 136がカーナビ専用機として設計されていることが、拡張機能を切り捨てて、ナビゲーションとMP3プレーヤに特化していることが、こういった仕様にもはっきりと現れていると言えよう。

DigiWalker Mio 136 (2)に続く

| | トラックバック (1)

2004年6月 1日

台北のホテルでADSL

 バンコクから5月31日に帰国し、横浜の自宅へ戻り、今日また成田から台北へ到着。間抜けなスケジュールではあるが、バンコクから台北への直行便が満席で予約できず、加えて31日に成田トランジットという(これも間抜けなトランジットだが)予定だったが、チケットの購入が間に合わず、仕方なく今回のスケジュールでのCOMPUTEX TAIPE 2004の取材となった。
 今回宿泊したホテルは、定宿にしている格安のGPホテルが改装中で使用できず、ロケーション的には中山北路を挟んで反対側となるGSホテルを予約した。これは、ライター仲間のT氏からの情報によるもので、価格的にはGPホテルより高いのだが、それでも日本円で5,900円(一泊)と、安価なホテルである。ちなみに、朝食は、前売り券をチェックイン時に購入しておけば、110元(約330円)で和式、洋式、そして中華(おかゆ)が自由に選べる。
 部屋へ入ってみると、ダブルの予約であったいも関わらず、ダブルベッドとシングルベッドのツイン構成で、なかなかリーズナブルだ。加えて、なんとADSL完備だ。もっとも、ADSLと表示されてはいるのだが、実際には100BASE-TのEthernetが配線されており、このRJ-45のコネクタ(LAN)へPCを接続すると、DHCP(恐らくルータの機能だろう)でIPアドレスが振られるだけのものだ。

ADSLコネクタ?

 実際に、筆者の運営するサーバへアクセスして、速度などを調べてみると、1Mbps程の速度でダウンロードが可能となっており、少なくともバンコクのADSLよりはずっと快適だ。注意しなければいけないのは、LAN接続なので、他の部屋からアクセスしているユーザからも、下手に共有ファイル設定を行っていると、自分のPCを覗かれてしまう。
 ファイル共有を解除しておくか、パーミッションの設定を行っておかないと、ファイルを盗まれてしまうことになる。もちろん、パーソナルファイアーウォールの設定をしてあれば、問題は無いろう。特に、ホテルのADSL接続は、ADSLモデムをHUBで共有しているだけのようで、全てのポートが開いていたので、セキュリティの事を考慮すると、パーソナルファイアーウォールを入れておいた方が安心だ。
 格安のビジネスホテルであっても、インターネットアクセスが無料でサービスされている台湾。米国のビジネスホテルでも、CATVによるインターネット接続が無料サービスされている場合も多く、日本のビジネスホテルも是非見習って欲しいものだ。台北のインターネット環境、バンコクの極悪インターネット環境に比べれば、天国と地獄である。

| | トラックバック (0)

« 2004年5月 | トップページ | 2004年7月 »