Smart Phone でPaPaGO!
台北での出張では、友人のライター仲間である高安氏と同じホテルだった。例年であれば、COMPUTEX TAIPEIの取材とレポートが終わってから、林森界隈へ一緒に飲みに繰り出すところだが、今回はお互いに日程が合わず、行けなかった。6月3日の朝、ホテルのロビーで筆者がお粥の朝食を終え、一服していると、高安氏が帰国する為にチェックアウトしに表れた。
最後日程で偶然にも会うことが出来た。高安氏と一緒に取材へ来ていた、やはりライター仲間の友人である、Y.Sahashi氏は、関空行きの便の為、一足先に帰国されたとのこと。お会いできなくて残念だった。そんな、Y.Sahashi氏のBlogに、COMPUTEX TAIPEI 2004で数多く展示されていた、Windows Mobile系のSmart Phoneで動作している、中国語(台湾バージョン)のPaPaGO!によるナビゲーションが実行されている写真が掲載されている。
日本国内では、auのEZナビウォークに代表される、ダウンロード型の電子地図+ナビばかりだが、auの携帯端末の最大の欠点は、ユーザが作成したり出来ないことだろう。BREWでのアプリケーション開発は、それほど難しいものでは無いので、Javaと同じくGPSファンクションなどを公開してもらえれば、ユーザサイドで遊ぶことも可能だ。
同様に、GSM携帯では、Nokiaなどの端末でも、Javaによるアプリケーションのダウンロードは可能だが、ユーザ側が自作したアプリケーションを載せるとなると、問題が無いわけでは無い。特に、SymbianがメインとなるNokiaの端末であれば、過去のPsion端末などでは、ユーザが開発した優秀なアプリケーションが数多く存在していたので、PsionベースのSmart Phoneというのも、捨てがたいのだが、肝心のSymbianの社長が「PDAは何れ無くなる」とか発言しているので、これまた期待は出来ないかもしれない。
携帯鎖国国家、日本では、Windows Mobile、Palm、LinuxなどをベースとしたSmart Phoneの登場を期待する方が間違っているのだが、海外の市場ではPDAと携帯が融合したSmart Phone市場が活気付いている。元々、PDAでは320ドット x 240ドットのQVGA表示がメインだった為、携帯端末でもこの表示が可能になってきていて、しかもCPUがパワフルになってきているので、従来のPDA用OSを動作させるのも苦にならないのだろう。
PDAが携帯端末の機能を持った場合、それはPDAなのではないだろうか。逆に、携帯がPDAの様な機能を持った場合、それは携帯だと思う。ここで、PDAの機能が標準OSであるかどうかがキーポイントとなる。PDAのOSが、Windows Mobile、Palm、Linuxであれば、それはSmart Phoneと呼ばれるPDAと定義したい。逆に、日本国内の端末のように、PDAの機能が非オープンであり、他のPDAと共通性がないならば、それはやはり携帯電話でしかないと筆者は考えるが、いかがだろうか。
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