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2004年7月 7日

これdo台HERO

 昨日紹介したHDDのバックアップツールは、ソフトウェアによるHDDドライブを丸ごとコピーしたり、HDDデータの内容をイメージ化して、CD-RやDVD-R等へバックアップを行うツールだ。実際、筆者がHDDのコピーを行う場合、PCで作業するケースもあるのだが、多くはハードウェアによるHDDのコピーを行ってしまう。
 これは、ソフトウェアによるHDDコピーよりも、ハードウェアによるHDDコピー(デュプリケート)の方が、高速であると共に、OSの違いやデータフォーマットの違いにより、ソフトウェアツールでは、コピーできない場合も多いからだ。LinuxのEXT2には、多くのコピーツールが対応しているが、EXT3には非対応だったり、同じEXT2でもバージョンによってはコピー出来ないことも多い。
 これに対して、ハードウェアによるデュプリケータであれば、HDDのセクター内容を、OSやフォーマットに無関係でコピーが可能となる。無論、全てのHDDをコピーすることが出来るわけではないと思う(例えば、HDDビデオレコーダとか、ゲーム機のHDD等が、コピー可能かどうかは試していない)。

これdo台ヒーロー梱包品一式

 筆者が使用しているHDDデュプリケータは、センチュリー社の「これdo台ヒーロー」(型番:KD25/35FUL)だ。同社からは、同じ「これdo台」シリーズが、数種類発売されているが、2.5インチHDDに対応しているのは、この「これdo台ヒーロー」だけだ。本製品には、2.5インチHDDと3.5インチHDDを相互に、自由な組み合わせでコピーが可能な様に、複数種類のケーブルや、HDDを置くマットや、モード切替用の小型ドライバーまで付属している。

これdo台ヒーロー表側

 本体は、2.5インチHDDよりも一回り大きく、3.5インチHDDよりは、ニ回り程度小さい。筐体は、アルミ製で軽量であり、スイッチはモード切替用のロータリースイッチと、電源スイッチ兼用のスタートボタンだけとシンプルだ。インタフェースは、HDDを接続する為の、2ポートのIDEコネクタと、PCへ外部HDDとして接続する為の、USB2.0ポート(ミニB)が1ポートと、IEEE1394ポートが2ポート装備されている。

これdo台ヒーロー裏側

 この他、電源(付属の12VACアダプタを接続)コネクタが有、両サイドへ装備されているIDEコネクタには、アクセス表示用のLEDと、電源パイロットランプ兼用の、動作モード表示LEDが装備されている。HDDへの電源供給は、2.5インチHDDの場合は、IDEケーブルで供給されるが、3.5インチHDDの場合は、HDD用電源コネクタへの変換ケーブルが用いられる。
2.5インチHDDから3.5インチHDDへコピー可能 装備されているモードスイッチの切替により、「これdo台ヒーロー」は、次の様な機能で動作を行う事が可能だ。

 1)スタンダード

 2)ミラー

 3)コンバイン

 4)コピー

 5)コンペア

 6)ディスクチェック

 7)データイレース1

 8)データイレース2

 (1)のスタンダードは、USB、もしくはIEEE1394により、PCと接続した場合、接続された2台のHDDを、PCから単独にアクセス可能となる。(2)のミラーは、接続された2台のHDDを、ミラーリング可能となる(RAID1では無い)。(3)のコンバインは、2台のHDDを1台としてPCに認識させる(RAID0モドキ)。(4)は、HDDのコピーモードで、2.5インチ、3.5インチ自由にコピーが可能であるが、オリジナルのHDDよりも、必ずターゲット側のHDD容量が大きくなければならない。
 (5)のコンペアでは、コピーが完了したHDD間で、データの整合性をチェックし、(6)は、HDDの動作チェックで、セクター単位で読み書きを行い、HDDをチェックする。(7)と(8)は、HDDの内容を完全にイレースするのだが、(7)では一度だけ全てのセクターへデータを書き込むが、(8)では異なるデータを3回、同じセクターへ書き込む。HDDの破棄などに利用すれば、個人情報などの重要なデータを完全に、イレースする事が可能となる。
単独でHDDチェックも可能:クリックで拡大表示 実際に、筆者の環境で複数のHDDを、ディスクチェックやコピー等を行ってみたが、ソフトウェアのコピーツールでは、フォーマットに対応していないというエラーで、コピーが出来なかった、LinuxのHDDも問題なくコピーできたし、Windows系はFAT、NTFS共にコピーが可能だった。しかし問題が無い訳では無く、HDDのセクターリードエラーが発生した場合、そこでコピーが停止してしまうのだ。
 この場合、OS上(Linuxのfsck等)でチェックして、エラーが発生しないHDDであっても、「これdo台ヒーロー」では、エラー状態でコピーが停止してしまった。ディスクチェックモードでチェックを行うと、不良と判断されてしまい、このHDDを、イレースモードで消去しようとしても、エラーによりデータイレースも途中で停止してしまう。できれば、リードエラーを無視して、コピーやデータイレースが可能なモードが追加されれば、HDDのデータリカバリツールとしても、より使い勝手が良くなるだろうと、筆者は考えるのだが、いかがだろうか。
 ちなみに、40GBの2.5インチHDDをコピーするのに要した時間は、約30分程度とソフトウェアによるコピーと比べると、かなり高速でコピーが完了する。同様に、ディスクコンペアやディスクチェックも同じ時間を要するので、殆どリードとライトを同時に行っていると考えてよさそうだ。
 「これdo台ヒーロー」の購入価格は、秋葉原のソフマップで20,697円(税込み)だったが、元々はノートPCの内蔵HDDを改装する目的で購入したものだが、筆者宅のPCやサーバのHDD交換にも、大活躍している。しかしながら、リードエラーで動作を停止してしまう点が、筆者としては唯一不満足で、残念ながら「Good Job !」とまでは言えない。是非とも、この点を改良したモデルに期待したいところだ。
 無論、一般的なHDDデュプリケーータとして使用するのであれば、ソフトウェアのHDDコピーツールと比べた場合、使い勝手ははるかに優れているし、PC不要でHDDがコピーでき、余ったHDDを外部ストレージとして使えるので、1台持っていれば、何かと重宝するだろう。

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