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2004年7月 6日

HDDのBackUp

 この季節、湿気と暑さでPCには良くない時節だ。特に、外出時エアコンが切れた室内でも稼動させておくサーバマシンは、過酷な条件での稼動環境となる。筆者のファンレスで稼動させている、個人用サーバでは、企業の空調がしっかりされ、しかもファンが休み無くサーバのCPUを始めとするパーツ群を冷却しているのに対して、極悪環境下での耐久試験にも似た環境だ。
 サーバに使用しているPCパーツで、最もダメージを受けると困るパーツは何か。CPU?、新しく、高性能なのに交換すればよいだけだ。メモリ?、これも交換で十分・・・マザーボード?、新しくすれば良いし、EPIA等のMini-ITXであれば、CPUごと交換可能だ。電源もしかり、交換すれば良い。HDD?、そう、ハードディスクドライブは、パーツとしては交換すれば良いのだが、記録されているデータは、交換が出来ない。OSは、新たに入れれば済むが、サーバへ保管しているデータは、バックアップが無ければ、修復は不可能だ。
 筆者の場合、現在稼動中のサーバ2機は、HDDをミラーリングしているので、片側のHDDが故障した段階で、壊れたHDDを外してしまえば、片肺運転になるが、サーバは復旧してデータも無事だ。実際、使用中のサーバ1機のHDD1台が、先日クラッシュした。異音がし始めて、サーバの動作が不安定になり、その時点で念の為に予備の別サーバへ、大事なデータだけをバックアップした。
 異音が発生しているHDDを取り外し、片肺運転に切替て、再起動すると、サーバは何事も無かったように、快調に動作をし始める。保守用に購入してあったHDDの予備は、別の用途で使用してしまったので、仕方なく同じHDDを購入しようとしたのだが、既に市場では、同じ型番のHDDが売られていない。別に、同じ型番のHDDではなくとも、ミラーリングする側のHDDは、プライマリよりも容量が大きければ、問題は無いのだが、1台HDDがクラッシュしたということは、もう1台も間もなくクラッシュの可能性が高い。
 そこで、片肺運転中のサーバを停止させ、新たなHDD2台と改装する作業を行った。まず、動作中のHDDを新しいHDDへ、丸ごとコピーを行う。使用するソフトウェア・ツールは、Drive Copy Plusか、Drive Image (V2i Protector)或いは、Norotn Ghostを使い、可能ならば同時にCD-RかDVD-Rへバックアップを作成して置く。
 これらのツールは、全てWindows用であり、しかもWindows 2000/2003 Serverではプロテクトがかかっているので動作をしないし、もちろんLinuxでも動作しない。作業はCDブートの環境で行うか、緊急用FDを作成し、FDDブートで行う必要があるので、注意する必要がある。
 HDDのコピーが完了すれば、新しいHDDからOSを起動し、OSレベルでのミラーリングを行うか、RAID対応のIDEインターフェースであれば、RAID-BIOSレベルでRAID1を設定すればよい。
 容量の大きなHDDへ改装した場合、空き容量をどう利用するか。OSがWindows 2000/XPなどであれば、、Partition Magicなどのツールで、パテーション容量を増やすのが便利だ。しかし、OSがWindows 2000/2003 Serverでは、Partition Magicもプロテクトが掛けられており動作しない(企業向けのServer Magicを用いれば可能だ)し、Linuxでも動作はしないので、緊急FDによりパーティションを操作すると、OS自体が起動しなくなったりもする。
 この場合は、空き容量に新しいパーティションを作成して、それをマウントして使用するのが、一番安全だろう。

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