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2004年9月16日

新型Digital一眼Reflex Camera

 今月末からドイツのケルンで開催される、フォトキナ2004に向けて、各社一斉に新型デジタルカメラを発表している。特に、デジタル一眼レフカメラは、先行するキヤノンを追撃すべく、各社の新型デジタル一眼レフカメラは、注目すべき機種が目白押しだ。

istDS.jpg

 ペンタックスからは、10万円を初めて切る本体価格の、「*ist Ds」が発表された。ベースになっているのは、「*ist D」であるが、より小型軽量を実現している。ターゲットゾーンは、キヤノンで言えばEOS Kiss Digitalであり、ニコンならばD70で、コンパクトデジカメユーザのステップアップ購買ゾーンを狙っていると思われる。
 性能的な性格から言えば、ニコンのD100D70の関係に似ており、既存モデルの*ist Dから機能アップしている点もあるし、スペックダウンしている点もある。小型軽量、10万円以下の本体価格というメリットが際立っているが、このゾーンになると、ライバルとしてはハイスペックのレンズ一体型コンパクトデジカメとの比較も必要だろう。
 残念ながら、*ist Ds本体スペックに関しての、革新的な技術は無く、廉価版の*ist Dというイメージが強いが、小型軽量で安価というメリットは、評価できると思う。

a-7_D.jpg

 コニカミノルタが、満を持して発売するのが、「α-7 DIGITAL」だ。往年のミノルタ製銀塩一眼レフカメラ「α-7」のデジタル版を思い起こす型番だが、全くの新設計された、中身の濃いデジタル一眼レフカメラだ。無論、ミノルタ製αシリーズのレンズは全て使用可能であり、なんと言ってもデジタル一眼レフカメラでは、初めて本体に手振れ防止機構を内蔵している。
 これまでも、キヤノンやニコンのデジタル一眼レフカメラでは、レンズ側に光学式の手振れ防止装置が内蔵されているレンズを付けば、手振れ防止機能を使用できたのだが、α-7 DIGITALでは、既存のαシリーズのレンズ、全てが手振れ防止可能となるのは、画期的だ。
 手振れは、ジャイロの情報によって、レンズで補正を行う光学式と、撮像素子で補正を行う方式とに二分されるが、α-7 DIGITALでは、デジタル一眼レフカメラとしては、初めて後者を採用している。この撮像素子による手振れ防止機能も、α-7 DIGITALが採用したメカニカルな方式と、DVカムなどで多く採用されている電子式に二分される。
 APS-Cサイズの撮像素子では、α-7 DIGITALのように、メカニカル方式を採用することになるのだが、APS-Cよりも大きなサイズの撮像素子であれば、イメージ・サークルをAPS-Cと同等にしてやれば、電子式の手振れ防止も可能となるだろう。
 とは言え、APS-Cよりも大きなサイズを持った撮像素子を採用しているのは、キヤノンのEOS 1D MarkIIEOS 1Dsといった機種だけであり。レンズの手振れ防止機能を搭載しているキヤノンが、ボディ側の手振れ防止機能を採用することは無いだろう。4/3CCD機であれば、APS-CサイズのCCDを搭載し、電子的な手ぶれ防止機構を本体側へ、搭載することも可能なのだろうが、規格上4/3CCDが条件なので難しいのだろうか。
 α-7 DIGITALのライバルとなるのは、キヤノンのEOS 20DニコンのD100と言った、ハイアマチュアとプロのセカンド・マシーンと言うところだろうか。いずれにしても、一世を風靡したミノルタαシリーズのデジタル一眼レフカメラは、革新技術を盛り込んだ、新世代のデジタル一眼レフカメラだと思う。

D2X.jpg

 デジタル一眼レフカメラのシェアを、キヤノンと二分するニコンの、待望のプロ用フラグシップモデル「D2X」の登場だ。既にニコンD2Hが発売されていたが、より高解像度のD2Xでは、なんとAPS-Cサイズの撮像素子でありながら、12.4メガピクセルという、高解像度を実現している。しかも、従来までのCCDではなく、COMSセンサを用いている。
 12Mピクセルというと、キヤノンのEOS 1Dsと同等の解像度であるが、EOS 1Dsでは35mmフィルムと同じ面積を持った、フルサイズのCOMSセンサが搭載されており、この撮像素子の面積の違いが、どう評価されるかが、D2Xの課題だろう。同じAPS-CサイズのCMOSセンサで、キヤノンのEOS 20Dでは820万画素であるし、より大きなCOMSセンサを持ったEOS 1D MarkIIでも、同じ画素数だ。
 既に、コンパクト・デジカメの世界では、より小型のCCDでも800万画素を実現しているので、APS-Cサイズの大きさでも12.4メガの高解像度、高密度でも、問題はないのかもしれない。実際に撮影された画像を見てみないと、何ともいえないが、キヤノン以外のデジタル一眼レフカメラのメーカは、APS-Cサイズの焦点距離1.5倍路線で固まったようだ。
 ニコンD2Xで、注目したい機能に、GPS接続機能がある。ニコンのD1からサポートされていた、GPS接続機能であるが、アマチュア用のニコンD70などでは、この機能がはずされており、筆者も試す機会が無いのだが、専用のGPS変換ケーブル・オプションを使用することで、NMEA0183フォーマット、バージョン2.01に対応したGPS受信機を接続可能となっている。
 この機能を用いれば、接続されたGPS受信機の位置情報を、Exif情報のGPSフィールドへ、シャッターを切った時点で、自動的に書き込むことが可能になる。ExifのGPSフィールドには、緯度経度情報の他に、高度や電子コンパスによる、撮影方向などの情報も記録可能な仕様となっているが、D2Xがこれらの拡張情報を記録可能かどうかは、発表資料には、記載されていないので、現時点では不明だ。

GPS対応デジタルカメラ

 メーカ製のGPS受信機接続可能な、現行機種のデジタルカメラとしては、リコーの「Caplio Pro G3」がある。これは、I・OデータのCFGPS2を、本体のCFスロットへ装着することにより、緯度経度をExifのGPSフィールドへ、自動記録することが可能だ。また、auのGPSケータイで、デジタルカメラ内蔵機種ならば、撮影した画像にGPSによって得られた緯度経度情報を、ExifファイルのGPSフィールドへ、記録することが可能だ。
 また、既に販売が完了してしまっているのだが、カシオのQV-4000をベースに、GPS対応へカスタマイズされた「QV-4000GX」も存在していた。これは、筆者も評価したことがあるが、GARMIN製のハンディGPSを接続することにより、緯度経度や高度をExif情報へ記録可能な上、電子コンパスを内蔵したGARMINのハンディGPSを接続することにより、撮影方向までもが完全にExif情報として記録される、GPSデジカメとしては完成度の高いモデルだった。
 これらのGPS情報を記録された、Exif情報を持つ画像ファイルを、対応する電子地図ソフトへドラッグ&ドロップすることで、その撮影した場所へ画像を、位置情報と共に登録表示することが可能となる。auのデジカメ内蔵GPSケータイを持っている方も、意外に、このGPSデジカメとしての利用を、したことが無いのではないだろうか。是非、面白い機能なので、対応電子地図ソフトと併せて遊んで見て欲しい。
 ちなみに、auの電子コンパス内蔵のGPSケータイでは、折角の電子コンパスを、ZEナビウォークにしか利用しておらず、GPSデジカメには、撮影方位の情報が記録されない。電子コンパスの精度が、大まか過ぎるという問題(8方向程度の分解能)はあるのだが、折角の電子コンパス情報なので、是非ともExifのGPSフィールドへ、電子コンパスの情報も記録して欲しいものである。
 デジタルカメラも、勝ち組と負け組みの明暗が出始めてきており、これからは各社差別化と生き残りを賭けて、サバイバル状態となるのは、必至である。筆者としては、何処のデジカメメーカが、最初のGPS搭載デジカメを商品化するか、そして、何処のデジタル一眼レフカメラメーカが、純正オプションとしてGPS受信機+電子コンパスをラインナップするかを、楽しみにしてるのだが。

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コメント

いつも楽しく拝見しています。
この記事から1年程経ちますが、各メーカの対応について何か進展がありますか。
当方は足場の悪い処での撮影機会が多く、出来るだけ小型・軽量で接続コードがないものを望んでいます。
また、方位に関してはGPS機器の進行方向ではなく、カメラの撮影方向がExif出力できるものがベストです。

投稿: YM | 2005年9月12日 10:23

YMさん、こんにちは、

残念ながら、デジタル一眼レフのメーカさんは、GPSを繋いで、Exifデータを書き込める機種で、唯一の新型は、ニコンのD2系だけですね。

小型機であれば、現在も販売されている、リコーのCaplio
Pro G3です。これならば、BluetoothのGPSが使えますから、ケーブルレスでOKです。

ただ、この場合にはGPS受信機と、カメラの方向が連動できませんし、Bluetooth GPS受信機で、電子コンパスを内蔵している機種も無いため、撮影方向を記録することは出来ません。

撮影方向を記録する為には、現状だと、電子コンパスを内蔵したGARMINのハンディGPSを、ケーブル接続でCaplio Pro G3へ接続なんですが、肝心のCaplio Pro G3が、電子コンパスの方向データを記録してくれないので、現時点では不可能です。

リコーへは、次のファームの改新で、撮影方向を記録できるようにしてくれと、要望だけは出してありますが、どうなるこやら・・・期待はしているのですが・・・>頼みますよ!リコーさん!!!

投稿: 清水 隆夫 | 2005年9月12日 17:21

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