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2004年9月13日

SkypeをMio 168で試す

 昨日のasahi.comでも報じられていた、無料IP電話ソフトの「Skype」だが、筆者も実はWindowsデスクトップパソコンでは、これを昨年より愛用している。MSN Messengerや、Yahoo Messenger、そしてAOL Messengerなど、色々と試しているのだが、音声通話に関しては、Skypeが段違いの音質を持っている。

 ファイル交換ソフトを転用した無料のIP(インターネット・プロトコル)電話の利用者が、日本でも広がり始めている。「スカイプ」と呼ばれるソフトをホームページからダウンロードして利用者登録すれば、マイクとイヤホンを使ってパソコンで電話ができる。同じソフトを持つ人とならば、世界中どこにかけても通話料は無料だ。
 また、MSN Messenger(Windows Messenger)の場合は、UPnP対応のルータであれば、容易にルータ越えが可能になるのだが、UPnP非対応のルータでは、IPフィルターの設定などを行わねばならず、非常に面倒だ。これに対して、Skypeであれば、ルータの設定はなんら必要が無いし、UPnP非対応のルータでも問題が無い。更に、Windows XP SP2のファイヤーウォールも問題なく通り抜ける(一切警告が出ない)のだから、驚きだ。
 これは、他のMessengerが、全てクライアント・サーバ型のサービスであるのに対し、SkypeではP2Pによってダイレクトにクライアント間を接続する方式だからだろう。無論、相手先を選択する時点では、登録ユーザの検索にサーバを用いるのだが、一旦ユーザを特定してしまえば、以後はサーバを介した通信ではなく、P2Pの直接通信となる。
 従来、SkypeWindows用のクライアントソフトが、正式版としてリリースされていたのだが、今月よりPocket PC 2003対応バージョンも正式リリースされた。この他に、Linux版と、Mac OS X対応のベータバージョンが存在しており、殆どの環境でSkypeが動作する。
 しかし、SkypeのPocket PC版は、ARMプロセッサ400MHz以上のCPUが要求されており、筆者の手元にあるPocket PCで、400MHzのクロックで動作するプロセッサを持ったPocket PCは、GENIO e550Gしかない。これは、Pocket PC 2002なので、動作するかどうか不明だったが、インストールしようとしても、対応していないというインストーラのつれないメッセージ。強制的にCABファイルを転送して、インストールしてみたが、必要なモジュールが無いとのことで、あえなく玉砕。
 (東芝の初代GENIO e550では、Pocket PC 2002への有償アップグレードがあり、東芝の既存ユーザへの配慮が伺えた。しかし、GENIO e550Gでは、マイナーチェンジ機種のハードウェアは550Gと同一のGENIO e550GTがPocket PC 2003でありながら、既存のGENIO e550GからのPocket PC 2003への有償アップグレードサービスが無かった。アプリケーションの互換性という意味では、Pocket PC 2002と2003の差は大きく、東芝の既存Pocket PCユーザへの配慮不足を感じてしまう。
Skype_1.jpg それではということで、プロセッサ速度が300MHzのMio 168で試して見ることにした。こちらは、問題なくインストールが完了したので、少なくともインストーラや実行ファイルは、プロセッサの速度はチェックしていないようだ。Skype for Pocket PCを起動すると、ユーザアカウントの入力を求められるが、既存のWindowsデスクトップで使用しているアカウントも使用できるし、新たにPocket PC専用のアカウントを取得することも可能だ。
Skype_2.jpg Skype for Pocket PCの要求する400MHzのCPUクロックよりも、100MHzもクロックスピードが遅いMio 168であるが、結果的には問題なく音声通話が可能だった。無線LANは、先日購入したSunDiskのSDIO型「Connect WiFi Card」を使用しているが、殆どデスクトップ環境と同じ通話音質が得られる。ただし、リンク速度の低下によって、通話のタイムラグが大きくなるようなので、可能な限り11Mbの最大速度によるリンク環境での使用が望ましいだろう。
Skype_3.jpg 実際に、筆者のバンコクの知人と、普段はデスクトップパソコンで通話しているのであるが、試しにMio 168+Connect WiFi Card、Skype for Pocket PCによるシステムで通話してみたが、相手側はまったくシステムの違いに気づくことなく、快適な通話が出来た。普段はヘッドセットによる通話であるが、Mio 168の内蔵マイクロフォンによる通話の為、多少音質が変わっていたようで、「声がおかしい」と指摘されたが、「マイクが違う」と言うと、納得してくれた。
Skype_4.jpg Pocket PCでのSkypeの使用で、もっとも問題になるのは、このマイクロフォンだろう。殆どの機種で、ステレオイヤフォーンのコネクタは装備しているのだが、外部接続のマイクコネクタを装備している機種が、非常に少ないのだ。通話には、ハウリングを避ける意味でも、イヤフォーンなりヘッドフォーンは必要だが、ヘッドセットを利用したくても、マイクを接続することが出来ないのだ。Skypeにはエコーキャンセリングの設定もあるので、Pocket PCの内蔵スピーカとマイクによるハンドフリーによる通話も試してみたが、音量の設定を上げると、ハウリングを起こしてしまうので、あまり実用的ではない。
 実際、イヤフォーンをして、Mio 168をハンドマイクのようにして通話する姿は、あまりスマートとは言えず、できればヘッドセットによる通話がしたい。Bluetoothによるヘッドセットが、安価に入手可能になってきているし、道交法の改正によって、今後は携帯電話用のヘッドセットや、Bluetoothヘッドセットも多くなると思われるので、これを流用すれば、実にスマートにPocket PCを無料IP国際電話として使用可能だ。
 しかし、残念なことにMio 168ではBluetoothを内蔵していないので、SDIOへBluetooth Cardを使うと、今度はWiFi Cardが使用できなくなってしまう。Skypeは、PDAのキラーアプリになる可能性を秘めている予感がするのだが、それに伴うPocket PC側の強化策も不可欠だろう。すなわち、無線LAN内蔵とBluetooth内蔵、或いはヘッドセット接続が可能なマイクロフォンコネクタの装備、CPUクロック速度は最低でも400MHz、といったスペックだ。
 無論、Mio 168の上位機種として望まれるのは、それに加えてGPS受信機であり、より大きな画面で地図を表示することが可能なVGA画面を装備し、簡易カーナビとして使用可能になるランドスケープ表示を自由に行えるPocket PC 2003SEを採用ということになるのだが、そうなると、現行のMio 558をベースにしてGPSを搭載したモデルを期待したいところだが、液晶のサイズだけは4インチのVGAにアップして欲しいところだ。
 是非ともMiTACには、そんな夢のPDA-GPS対応Pocket PCをMioシリーズの次期モデルには、期待したいものだ。


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コメント

清水さん,こんばんはです。

Bluetoothヘッドセットについてなんですが・・・
BT420EXは,ヘッドセットです。実は。

収納式のマイクロフォンが付いてます。

ご報告まで・・・・

投稿: 冬_寂 | 2004年9月13日 23:49

冬_寂さん、レポートありがとうございます。
 ヘッドセットだんたんですねぇ~ しかも、ヘッドセットプロファイルもありとは、う~ん、物欲が・・・(苦笑)
音質の問題が、どの程度なのかにもよりますが、ステレオなんですよね? だとすると、車での使用は、ちょっと危ないですね。両耳ふさがれると、緊急車両のサイレンが聞こえないから・・・
私は、片耳型のヘッドセットが好みなんですが、BT対応の電話用のは、殆どこのタイプですから、そのなかからえらぶようかなぁ~ (音悪いですが)
いずれにしても、追試、ありがとうございました。

投稿: 清水 隆夫 | 2004年9月14日 00:33

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