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2004年11月27日

HP 200LX

 昨日、久々に秋葉原で、友人のライター後田 敏氏と会った。彼は、筆者と同じく、国内の某総合電機メーカで働いていたが、現在は早期退職をし、筆者と同じライター業を営んでいる。某電機メーカに在職中は、共にアマチュア無線を趣味としており、またパソコン設計や製造という業務上での付き合いもあったので、公私共に長年の友人ということになる。
 彼が退職後、新しい仕事を探していた時、筆者のライター業を手伝ってもらったり、取材のアシスタントなどをしてもらい、その後彼もライター業が面白くなったようで、今では完全に独立してテクニカルライター業や、テクニカルエディターとして活動している。
 そんな彼と、ラオックス コンピュータ館の地下にある喫茶店へ入り、馬鹿話に興じていたときだ。筆者がトイレに行くため席を離れ、戻ってきたときに見たもの。筆者の後ろのテーブルにいた方(中年サラリーマンのような感じ)が、テーブルの上において作業していたガジェット。
 なんと、今では珍しい「HP 200LX」だった。「今でも現役で使用されているのか・・・」と頭の中では、驚きも若干あったが、何故か懐かしさと共に、目新しさも感じた。後田 敏氏と別れ、帰宅して早速にお蔵入りとなっていたHP 200LXを探した。

HP_200LX.jpg

 探しだしたHP 200LXは、使わなくなってから既に6年以上は経過しているだろう。もちろん、電池は抜いてあったので、新しいオキシライド・バッテリィを入れてやると、挿入しっぱなしになっていた、20MBのフラッシュPCカードから、日本語環境をよみこみ、起動してくれた。
 さすが、バックアップ用コイン電池の容量が少ないと言う警告が出て、カレンダーなどや、本体メモリに記録されていたデータはきれいさっぱり消えていたが、フラッシュ・カードへ記録していたデータはそのまま生きている。当時、執筆していた原稿や、VZエディターなども問題なく起動する。
 フラッシュに記録されていたデータのタイムスタンプは、1994年10月が最も古いものだった。そう、10年の歳月が既に経過している。思えば、PDAという言葉以前に、HP 200LX(そのルーツとなるHP 100LXなども含め)が、ある意味最も使いやすいキーボード付ポケットPCだったと、いまさらのように思う。
 今のPocket PCや、キーボード付PDAも、キーボードによる入力で、原稿が執筆できる機種となると、筆者の場合は、いまいちしっくりと手になじまないし、下手に高解像度のカラー液晶が、逆に認識しにくかったりする。バックライトを持たない、反射型液晶の解像度は、CGA互換の640 x 200ドットと低解像度ではあるが、文字フォントも大きくできるので、野外での原稿執筆には大活躍した。
 また、10キー部分が独立しているので、本来の関数電卓としての使用や、LXの名前が示す、内蔵されているLotus 1-2-3(DOS時代の表計算ソフト)の数値入力には、絶大な威力を発揮する。元来が、HPの関数電卓の発展系として生まれたHP 200LXは、エンジニア嗜好に作られているので当然といえば当然である。
 さすが、今となっては、Web閲覧やデジカメ画像ファイルの確認などには、モノクロ液晶では役に立たないが、原稿執筆には、現役で使用可能だ。割り切って、ノートPCを鞄に詰め込めない外出時には、最適な機種だろう。長年の眠りから覚めた筆者の、HP 200LX。それを思い出させてくれた、見知らぬ方へ感謝。

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コメント

拝啓
私は、HP 1000CX (= 200LX-(ROM))を使用し続けて既に11年になります。これで論文ばかりか単行本も書きました。AMAZON でISBN: 0521445205として
検索して下さい。(あるいは、Yoichi Motohashi)
そこに出てくる本がそれです。メイル、TeX、DERIVE、辞書(4冊)、e-books(Marco Polo,
Arabian Nights,万葉集...). 200LXも念のために持っていますが、余分なソフトがじゃまで、1000CXばかり使っています。それに、こちらのほうが画面の質が
実はずっと良いのです。キイが壊れて、つい先日、3度目の修理をThaddeus Computing でしました。おかげで、完全に新品同様に活躍しております。絶対に何時も手元においております。とくに海外旅行中はライカDIIIと1000CX が命の次に大切!

投稿: Yoichi Motohashi | 2005年2月14日 13:58

Yoichi Motohashi先生、コメントを頂、恐縮しております。

 HP 1000CXを11年間ご使用とのこと、正直、驚いております。1000CXは、確か教育用だったと記憶しておりますが、DOS以外は、アプリケーションが全くROMに収録されていない機種ですね。

 確かに、日本語化したり、小生もそうですが、執筆用に使うとなると、内蔵のアプリケーションは、不要といえば不要かもしれません。小生の場合は、Lotus1-2-3やPIMも良く使用しておりましたので、重宝しておりました。

 小生も、先生を見習って、HP 200LXを長く使っていきたいと存じます。まだまだ、キーボードもちゃんとしておりますが、一度、内部のコンデンサーがショート状態で壊れ、これを自分で交換したくらいです。

 1000CXの液晶画面は、200LXよりも100LXに近いのでしょうか・・・世代的にも200LXよりも前の機種だったと存知あげます。

 いずれにしても、大変参考になるコメントを頂けまして、ありがたく思っております。先生の1000CXが、これからも元気に活躍されることを祈っております。

#Leica DIII、これも良いカメラをお持ちで・・・羨ましい限りです。レンジファインダーは、ここ20年来使っておりませんが、良い道具を長く愛し続けて、大事に使われること、小生も心して実践いたしたいと思います。

素晴らしいコメント、本当にありがとうございました。

投稿: 清水 隆夫 | 2005年2月15日 01:56

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