D-Media System inView N911
MiTAC社のMio 168のヒット(特にヨーロッパ)により、PDA-GPSが現実的になった2004年。Mio 168を生み出した台湾には、MiTAC社以外にも、数多くのPocket PCを製造しているメーカが存在しているが、これらのPocket PC製造メーカが、Mio 168の成功を黙って見ているハズは無いと、筆者は常々思っていた。
そして、ついにMio 168のライバルとなるPocket PCが、台湾で売り出された。いや、正確には、10月に発売されていた、台湾「D-Media System社」の「inView N911」である。inView N911は、OSに最新のWindows Mobile 2003 SE(Pocket PC 2003SE)を搭載し、GPSエンジンには定評のある安定したSiRF star II e/LPを搭載(ファームはSiRF SoftかSiRF XTracなのかは不明)している。また、内蔵GPSアンテナには、セラミックパッチアンテナではなく、GeoHelixアンテナを採用しているのも特徴だ(外部アンテナの接続も可能)。
特に、Mio 168に対してアドバンテージがあるのは、内蔵RAMがMio 168の64MBに対して、inView N911では128MBを搭載している。加えて、内蔵リチウムイオン電池も、交換可能となっており、オプション設定ではあるが、標準(1050mAH)に対して倍の容量を持った電池も使用可能となっている(らしい)のも嬉しい。拡張性に対しては、SDIOスロットのみだが、USBホスト機能を内蔵しているので、ケーブル接続ではあるが、携帯電話やPHSとの接続も可能だろう。
残念ながら無線LANとBluetoothは非内蔵となっているが、無線LANはSanDIskの「Connect Wi-Fi SDカード」で問題ないが、これでBluetoothが内蔵されていればと思うのは、筆者だけではないだろう。液晶ディスプレイは、3.5インチサイズのQVGA仕様なのだが、これはMio 168と同等である。プロセッサは、PXA 263/300MHzとMio 168と同等の速度と思われる。
日本では使用することが出来ないのだが、台湾版のMio 168に標準装備されているMioMapと同等の、3D PaPaGo! V7が装備されている。言語は、台湾バージョンの他、英語バージョンもあるようなのだが、残念ながら日本語バージョンは無い。「inView N911」機会があれば、是非とも英語バージョンを入手して評価してみたい、魅力的なPDA-GPSマシンだ。
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