GARMIN iQue M5
米国ラスベガスで、本日より開催されるCES(Consumer Electronics Show)2005に向けて、各社の新製品がリリースされている。GPS機器では、老舗のGARMIN社より、PDA-GPSの新製品となる、「iQue M5」がリリースされた。GARMIN社では、PDA-GPSとして、Palm OS版である「iQue 3600」が既に発売されていたが、今回のiQue M5では、OSがWindows Mobile 2003 SE for Pocket PCへと変更された。
iQue M5に搭載されているナビソフトは、「QueMap」が標準となっており、GARMIN社のハンディGPS用と共通となる、MapSourceを地図データとして共有可能だ。無論、iQue 3600同様に、ルート検索や音声ガイドも可能なので、本格的なナビゲーションが可能となっている。そのほか、POI登録やGPS関連のツールも、同社のノウハウを生かされた、PDA-GPSに仕上げられているようだ。
当面、販売は北米に限定されるようだが、ヨーロッパ市場では、MiTAC社のMio 168やMio 136にシェアを奪われているので、本拠となる北米市場向けに、Pocket PC版のPDA-GPSを早期にリリースし、市場シェアを確保する戦略のようだ。ちなみに、今回のCESでは、D-Media System社のinView N911も北米デビューをしているので、北米市場における、Pocket PC版PDA-GPSは、三つ巴の戦いとなる。
Pocket PC版PDA-GPSでは、最後発となるGARMINのiQue M5は、Bluetooth装備など仕様的には魅力的だ。残念なのは、同社のGPS II/III/Vなどで採用されていた、可変型のクワッドヘリックスGPSアンテナではなく、普通のパッチアンテナという点だ。Pocket PC 2003 SEによる、ポートレート・ランドスケープ表示切替に対応するには、同じ機能を装備していた、GPS II/III/V同様に、可変型のクワッドへリックス型アンテナが搭載されていれば、車載時のランドスケープ表示モードにおいても、外部アンテナを使用することなく、安定した測位ができるのだが。
この他、GARMIN社としては初となる、Bluetooth GPS受信機「GPS 10」や、カーナビ機「StreetPilot c330」なども同時に発表されている。
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