NIFTY-Serveの終焉
@nifty/ココログへの苦言を昨日書いたが、今日は@niftyの前身とも言うべき、NIFTY-Serve時代からのサービスである、「ワープロ・パソコン通信」の終了アナウンスがされた。来年、2006年3月31日を持って、ワープロ・パソコン通信サービスは、全て終了するとのことだ。
実際問題としては、既に多くのNIFTY-Serve時代からのフォーラムは、Webフォーラムへの移行を行っているのだが、コミュニティとして個人で開設できるパティオは、代替サービスも提供されることなく、終了してしまう。また、NIFTY-Serve専用アクセスツールである、NIFTY Managerも使用することが出来なくなる。
ワープロ・パソコン通信サービスから、インターネットプロバイダへの転身をした@niftyだが、既存のNIFTY-Serveのサービスを利用しているユーザは、なんと2万人とのこと。そんな、古くからのユーザへのサービスを、合理化でなくしてしまうという決断の背景は、一体なんなのか筆者には判らない。
少なくとも、筆者の家内が愛用しているNIFTY Managerが、後一年でつかえなくなるのは間違いの無い事実だ。唯一の救いは、旧NIFTY-Serve時代のドメイン、「@nifty.ne.jp」でのメールアドレスは、当面継続されるようだ。もっとも、ホームページの強制執行のときのように、突然「@nifty.com」へ変更しろというアナウンスが来るのかもしれない。
どうせ旧システムを終了するならば、斬新な新しいシステムを提供して欲しいと思う。例えば、多くのWebフォーラムでは閑古鳥が巣くっているが、これも時代が個人でWebページや、Blogが持てる時代なので、当たり前と言えば当然の事。SNSサービスでユーザを増やしている、mixi(ミクシィ)のようなBlogとコミュニティが合体したサービスを、ココログなどに導入して欲しいものだ。そうすれば、終了するパティオの代替サービスとしても機能するだろう。
mixiのサービスは、ユーザにとって安心感のある居場所だと筆者は、実際にmixiを使ってみて思った。@niftyの無料会員サービスには、クレジットカードが必要となるのが、大きな障壁だとある友人が漏らしていた。逆に、メールアドレスと、紹介者の招待状メールによって加入できるmixiを初めとするSNSでは、同じ障壁でも全く違う意識の差がある。
ココログで、Blogの先陣を切った@niftyには、追われる立場から他社のBlogやSNSサービスを追う立場になっているのが、現状なのは間違いないだろう。そういう危機感を、社長自らもっていただき、よりユーザの満足するサービスを提供していただきたいものだ。少なくとも寿司を食っている場合ではないと思うが。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>少なくとも寿司を食っている場合ではない
トラックバックまでして、いくらなんでもひどくないですか?
海外から大切なお客様(それも取引先)が来てるというのに、寿司のひとつもご馳走しない社長がいると思いますか?
投稿: @ | 2005年2月17日 21:17
@(210.229.31.1**)さん、
まず、InfoWebのアカウントをお持ちならば、ちゃんと自分のメールアドレスなり、最低でもHotmailなり、Yahoo!メールなどのフリーメールのアドレスを入れて欲しいですね。
或いは、無料でいくらでもBlogは開設できるので、自分でBlogを立てて、そこからトラックバックをするなどして、議論しましょう。
#コメントは削除しようと思いましたが、貴方の意見として、そのままにしておきます。
投稿: 清水 隆夫 | 2005年2月17日 23:22
初めまして。
私もかつてはNIFTY-Serveを利用していたひとりですが、ちょっと寂しいですね。
@niftyは「ご利用者の減少・活性化の低下などの傾向が著しいためです」としていますが、それだけではないと思います。
もう一つの理由は、パソコン通信のホストの保守的な維持が難しくなってきたのではないか、と思います。
投稿: しらかば | 2005年3月 4日 12:41
しらかば さん、こんにちは、
パソコン通信時代のフォーラムは、インターネット時代になってからは、衰退していき、そのシステムをそのままWebに持ち込んだ、Webフォーラム自体が不人気なのは、ホスト思考をそのまま持ち込んでしまったからだと思います。
時代的には、個人でWebを簡単に持て、しかも個人ベースでBlogを持てる時代ですから、あえてフォーラムのようなホスト的なところを利用する意味があるのかどうかも疑問です。
しかし、同じ趣味のコミュニティを持つというのは、フォーラムの真髄であるのは間違いなく、そのフォーラムと個人ベースのBlogを、合体させたのが、mixiを初めとするSNSだと思います。
しかも、パソコン通信と同じような匿名ではない点を重視しているのもSNSの受けている点かなと思っています。(必ずしも、匿名性が無いわけではありませんが)
いずれにしても、フォーラムという器が主役のホスト志向から、個人が主役で、コミュニティが従属関係になっているのが、時代の流れだと思います。
ココログのBlog機能と、それを現在あるフォーラムと連動(極論ですが、フォーラムは廃止して、誰でもが管理できるコミュニティ化)させるような、SNS的なシステム構築を期待したいところです。
投稿: 清水 隆夫 | 2005年3月 4日 15:01