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2005年3月12日

GENIO e830WでダブルGPS

 東芝の「GENIO e830W」での、VGA化したグランマップ・ナビβ4のレポートをしたが、この時、CF型GPS受信機「コメットCF」のほかに、Bluetooth型GPS受信機「BTGPS」でも試してみた。結果は、良好でコメットCFと全く変わりない状況で、測位が行えた。
 ただ、コメットCFの場合には、COM2へGPSポートがアサインされたが、BTGPSの場合ではCOM5へGPSポートがアサインされた。もちろん、Bluetoothを使用する場合、その仮想COMポートは、使用するプラットフォームにより、変化してしまうので、仕方無いだろう。

e830W_GPS_1

 グランマップ・ナビでは、非公開ではあるが、GPSポートの変更が可能であることは、既にレポート済みである。また、正式版ではGUIによってGPSポートが設定可能になるとも聞いているので、GENIO e830WコメットCFを組み合わせた場合以外の、他のPocket PCにCF型GPS受信機を用いた場合でも、対応は簡単に可能となるだろう。
 また、Bluetooth型GPS受信機のBTGPSを用いた場合であっても、COMポートが変更可能なことによって、問題なくグランマップ・ナビを用いることができるハズだ。しかし、注意しなければならないのは、測地系である。グランマップ・ナビでは、GPS受信機の測地系を、WGS-84でなければならないので、TOKYO測地系では位置情報にズレが生じてしまう。すなわち、ソニーのBluetooth型GPS受信機「GU-BT1」は、グランマップ・ナビには使用できないということだ。

e830W_GPS_2

 さて、東芝GENIO e830Wでは、CFスロットとSDIOスロット、そしてBluetoothと無線LANが標準装備されている上、USBホスト機能も装備されている。Pocket PCの場合、拡張性が犠牲になってしまう場合が多いのだが、GEINO e830Wでは、拡張性では全く問題が無い。
 加えて、VGA液晶のサイズは4インチと、Pocket PCでは最大クラスの大きさであり、小さなサイズの画面でVGAを搭載している他機種と違い、見易い画面となっている。加えて、搭載メモリも多くのPocketPCでは、64MBなのに対して、128MBを標準搭載している。
 特に、搭載メモリが128MBあるのは、グランマップ・ナビの様に、自動ルーティングにメモリを多く使用するアプリケーションにとっては、非常に効果的である。そこで、Pocket PCでは標準電子地図ソフトとなった感のある、昭文社のPocket Mapple Digital V5.0を、VGA化して使ってみた。
 ランドスケープ表示では、問題が出るものの、ポートレート表示でのVGA表示は、表示情報量が多くなり、非常に快適だ。GENIO e830Wでは、折角CFスロットとSDスロット、そしてBluetoothが標準であり、メモリも余裕の128MBなので、グランマップ・ナビとPocket Mapple Digitalを、ダブルで動作させてみた。
 1GBのSDメモリカードへ、グランマップ・ナビをコピーし、残りのメモリエリアへSuper Mapple Digital V5.0の地図データを切り出し、SDスロットへ挿入。CFスロットへは、CF型GPS受信機のコメットCFを挿入。Bluetoothでは、BTGPSとリンクさせた。
 グランマップ・ナビはCFスロットのコメットCF(COM2)をオープンさせ、Pocket Maaple Digitalでは、Bluetoothの仮想COMポートを介して、BTGPSを接続した。それぞれのアプリケーションを、ボタンで切り替えられるように設定してみると、見事に二つのアプリケーションは、2台のGPS受信機で動作した。
 シェアウェアで、一つのGPS受信機を、仮想COMポートへ振り分けるアプリケーションも存在するが、二つの異なるGPS受信機を、別々のアプリケーションで使用し比較できるのは、拡張性と搭載メモリの多い、GENIO e830Wならではと言ったところだろう。

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コメント

MappleのVGA画面。めちゃくちゃ広くて快適そうですね。スクリーンショットが見たいです(^^;
それにしても、GENIOはいいですね・・・メモリも通常の倍で、しかもVGA表示。MioMapがそれで見れたら快適この上なさそうです。

投稿: じんざ | 2005年3月12日 19:25

じんざ さん、こんばんは、

Pocket MappleのVGA化したハイレゾの画面キャプチャは、撮ってませんでした~ 他の方のBlogで、アップされていますので、そちらを参照していただくか、基本的に、パソコン上でSuper Mapple Digitalを動作させて、それをVGAサイズのWindowで表示させたのと同じ・・・って、ちょっと感じはちがいますけど。

メモリが多いのは助かります。グランマップ・ナビのルート検索も快適です。残念ながら、MioMapはプロテクトで起動できませんでした。インストールは出来たんですが・・・・

投稿: 清水 隆夫 | 2005年3月12日 23:18

長距離ルート検索をさせると、MioMapめちゃくちゃ動作重くなってしんどいです。
地図を最大広域にしても場所の把握がしづらいので・・・2県くらい先にいくときは、ちょっとしんどいかもですね。
MioMapプロテクトで動きませんでしたか。ハイレゾったMioMapとかどうなんだろうとか興味津々でしたが。

投稿: じんざ | 2005年3月13日 10:22

じんざ さん、こんばんは、

MioMapは、Mio 168RSモドキ(2003SE版)で、ランドスケープ表示にしたとたんに、「この画面モードでは・・・」と表示して、起動中であっても自分を閉じてしまいますから、強制的のリアルVGAにしたとしても、同じエラーで、動作できないでしょうね。

MioMapが起動中は、どうも常に画面モードをチェックしているようです・・・余計なお世話だと思いますけどねぇ~ ランドスケープでは、動作を保障しません程度にしていてくれれば、結構、ランドスケープでも表示はでいると思います。

まぁ、グランマップ・ナビも同じですが、制御用のボタンが表示エリア内に表示できなくなってしまうための対策でしょうね。

表示位置の原点を、左上でなくて、それぞれ、右上とか左下、右下を表示原点としてくれれば、ランドスケープでも、VGA化でも動くんですが・・・まぁ、それ以前に、ベンダーチェックがあるので、MiTACのPDAではVGA表示のPDAは無いので、無理ですけど・・・(チェック外してというのは、簡単ですけどMiTACの製品である以上グレーな行為ですから、個人の楽しみでしょうか:笑)

投稿: 清水 隆夫 | 2005年3月14日 23:33

こんにちわ。リンクをたどってやってきました。
PDA・GPS関係はまったく分かりません。何卒、教えていただけないでしょうか。

目的:バイク用ナビ,お出かけの際のメーラーとブラウジング
質問:
①MioなどのGPSがつけられたPDAと、たとえばGENIO+コメットCFなどの合体技でGPSを実現するのでは、やはり前者の方がチューニングやソフト管理などで楽/スピードが速いのでしょうか
②現状だとどのくらいのCPU/メモリを積んでいるとマップソフトは快適に動くでしょうか
③ストレージとしてのメモリは1Gをつけている例が多いですが、そうすると空きはどのくらいになるのでしょうか
④バイク用に使うとすると、画面は3.5インチはどんな感じでしょうか。やはりGENIOの4インチは他と比べてだいぶ違うのでしょうか
⑤GPS+PDAを実現するのに、総コストはどのくらいひつようでしょうか
⑥どうもマップの表示やチューニングなどに特殊な情報源が必要な感じがします(現状のPCに比べて)。情報源や掲示板などで初心者向け/良いHPはありませんでしょうか

場所違いな感もありますが、よろしくお願いいたします。
これからGPSの世界に入ろうと思うのですが、取っ掛かりが分からなくて。

投稿: ひろ | 2005年5月10日 13:34

ひろ さん、こんばんは、

基本的には、MioMapを選択するか、グランマップ・ナビを選択するかの二者択一なのが、PDA-GPによるナビの現状です。

ですので、MioMapを選ぶと、Mio 168RSしか選択肢はありません。この場合は、1GBのSDメモリカードが付属してきて、価格は69,800円(SPA)です。

(このページの左上にある[SPA]のバナーをクリックすれば、SPAのサイトへ飛びます。)

グランマップ・ナビを選ぶと、256MBのSDメモリで供給されます。価格は、33,800円(SPA)です。これに、PDAとGPS受信機が必要になるのですが、機種の選択は好みもあるので、難しいですね。

特に、PDAと組み合わせるGPS受信機の相性問題が、少なからずありますので、最悪のケースでは、GPS受信機が、PDAのノイズで、本来の受信感度が得られないという事もあります。

これに対して、GPS受信機内蔵のPDA(Mio 168やN911)では、この相性問題が無いので、安心です。
inView N911も、今月末か来月初めには、国内販売が開始されれるという情報が入ってきていますので、それから選んでも良いかと思います。

PDAの表示は、VGAモデルとQVGAモデルでは、同じ4インチでも大きく違います。現状のMioMapとグランマップ・ナビは、共にQVGAモデル対応ですから、QVGAの3.5インチ表示のPDAで、問題無いかと思います。

PDAの内蔵メモリですが、これは128MBあった方が、安定にソフトが動作します。私が試した限りでは、グランマップ・ナビの場合、128MBあるとハングアップする確立が、ぐっと低くなります。検索も早くなるようです。

MioMapとグランマップ・ナビは、それぞれ、コミュニティサイトがあるので、そちらを参照されるとよいでしょう。

MioMap:
http://www.mio-tech.jp/support/

グランマップ・ナビ:
http://www.grandmap.jp/community/

いずれにしても、まだ日本のPDA-GPSによるナビソフトは、今年スタートしたばかりですから、今後の成長というか、ユーザが一緒に育てていくジャンルだと思います。少なくとも、カーナビの様に完成された製品ではないのが現状です。(だから、面白いのですけどね)

ご参考になれば、幸いです。

投稿: 清水 隆夫 | 2005年5月10日 19:33

早速のresありがとうございます。私的には(清水さんのHPしかリソースが無いのですが)inView N911がいいなぁ、と思っております。やはりUSBホスト機能がないとあるのとでは拡張性やデータ移動の利便性が大違いだと思いますし。(でも、GPSのエンジンがSurfⅡというやつなんですよね。Ⅲが最新だとか)

その昔、PalmでGPS仕掛けたことがありましたが、あれは使い物になりませんでした。EPSONのLOCATIOも借りて使ってみましたが、精度がいまひとつだったような。3度目の正直で今度こそ期待して、N911を待つようにいたします。

またお邪魔するかもしれません。その際にはよろしくお願いいたします。

投稿: ひろ | 2005年5月16日 13:18

ひろ さん、こんばんは、

Mio 168RSにしても、inView N911にしても、同じSiRF Star II e/LPというGPSエンジンで、そのファームウェアも、同じXTrac 2です。

ご指摘のSiRF IIIは、やっと出回り始めましたので、PDAへ装備されるのは、まだ先かなと言う感じです。既に発表されている機種もあります。

今月末から、台湾の台北で開催される、COMPUTEX TAIPEIで、新型も発表されるんじゃないかと思います。取材に行く予定ですので、また今年もレポートをお届けできると思いますので、お楽しみにされてください。

投稿: 清水 隆夫 | 2005年5月17日 00:53

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