Nokia Wireless Keyboard SU-8W
先日、eXpansysへ注文してあった、NOKIAのBluetooth対応ポータブル・キーボード「Nokia Wireless Keyboard SU-8W」が今朝届いた。無論、国内バージョンではなく英語版仕様であるため、筆者のボーダフォン仕様となるV702NK(Nokia 6630)での動作は、全く保証されていない。
しかも、既に別のBluetooth対応キーボードである、ThinkOutside社の「Stowaway Universal Bluetooth Keyboard」を、V702NKで試してみて、「日本語は使いにくいよ」と技術評論社の、Mobile PRESS編集担当T氏より情報をもらっていた。ThinkOutside社のStowaway Universal Bluetooth Keyboardの場合、NOKIA用ドライバをインストールすると、ASCII文字の入力は問題なく行え、ファンクションキーで数字を入力しようとすると、日本語の入力が可能ということだった。
逆に、数字を入力する場合は、V702NK側の入力モードを変更することになるのだろうか。筆者は、ThinkOutside社のStowaway Universal Bluetooth Keyboardを所有していないので不明だが、筆者の場合は英文の入力に最悪支障が出なければと思って、今回は人柱を承知で、Nokia SU-8Wを購入してみた。
ちなみに、購入価格は13,590円で、DHLによる配送費が3,100円。加えて輸入の際に消費税がプラスされ、その消費税の支払い代行手数料が、代引きとなるため、500円が加わる。配送は、DHLが直接配送を行うのではなく、国内は提携している佐川急便によって、配送されてきた。
Nokia SU-8Wのパッケージは、ブリスターパッケージで、中身が見える。SU-8W本体の他に、32MBのDV(Dual Voltage)仕様RS-MMCと、単四電池2本、それと多国語のマニュアルだ。マニュアルには、日本語の記載はもちろん無く、ドライバは、DV-RS-MMCへ収録されており、そのままV702NKへ挿入すれば、ドライバをインストールできる。もちろん、Nokiaが正規に提供しているドライバなので、V702NKでも裏技を用いること無く、そのままインストールが可能だった。
SU-8Wのボディは、アルミ製で表面は梨地加工されている。プラスチックの色は、白ではなくグレーに近い色だ。電池ボックスには、単四が2本入るのだが、用途不明のジャンパー用スルーホールが、基板に見えるが、マニュアルも説明は無く、謎である。メンテナンス用のテストポイントなのかもしれないが、ここをジャンパーすることで、キー配列を特定言語向けに、変更することが可能なのかもしれない。
大きさは、比較のロングサイズのたばこ箱と比較してもらえば判るとおり、決して超小型ではない。また、電池を入れた重さも、それなりの重量となり、V702NKよりも重い。サイドのロックを外し、キーボードを開くと、ASCII配列の標準的な配列のキートップが現れる。キーを開いても、開いた状態でロックされないため、机などに置いて操作をするのが前提だ。
標準的なキー配列とは言っても、数字キー部分は、最上段の英文字キーと共用になっており、数字や記号を打ち込む場合は、ファンクションキーを併用する必要があるのは、ThinkOutside社のStowaway Universal Bluetooth Keyboardと同じだ。Nokiaの携帯電話専用のコントロールキーは、右側に配置されており、メールとメニュー、そしてV702NK本体のディスプレー下に配置されたボタンと、同等の働きを行う機能キーが配置されている。
SU-8Wの左側部分からは、引き出し式のスタンドが収納されており、これを引き出すことで携帯電話を見やすい角度で、置くことが可能だ。このギミックは角度調整も可能となっており、場所に応じて見やすい角度で、携帯電話を置ける。また、携帯電話を置く背もたれ部分は、伸縮構造となっているなど、非常に凝った作りに関心する。細かい点では、背もたれ部分は、シリコンラバーが貼られ、携帯電話が滑らないようになっているし、SU-8W本体にも、滑り止め用ラバーが貼られている等、キーボードとしての壺をしっかりと押さえた作りは、とても嬉しいところだ。
電源スイッチは、キーボード右側の電池スペース脇に、小さなスイッチがあり、これでオン・オフを行う。そのすぐ脇には、LEDによるパイロットランプになっており、左からBluetooth、Fn(ファンクション・モード)、電源となっている。ただし、電源LEDは、電源ONでも常時点灯する訳ではなく、スイッチをオンにした時、或いはオフにした時のみ点灯する。BluetoothのLEDは、検索中は点滅しているが、明るさは余り輝度はなく、目障りではないし、リンクが完了すると消灯する。FnモードのLEDは、[Fn]キーがトグル動作なので、ファンクション・モード時に点灯。
[Caps Lock]キーもトグル動作であるが、状態を示すLEDは存在しないし、ディスプレィ上の入力モード表示は、キーボードの状態とは連動せず、漢字や、カナ、数字モードなどであっても、無関係にキーボードからの入力が可能だ。[Alt Gr]キーは、グラフィック記号入力モードで、携帯本体キーパッドの[記号]キーに相当するキーで、動作も同一である。
キーボードのタッチは悪くなく、薄型の割にはキーストロークも深く、下手な安物ノートパソコンよりは、良好なキータッチだ。数字キーや記号キーを入力する場合、ファンクションキーを併用しなければならない点は、キーボード本体の小型化とのトレードオフになる部分ではあるが、決して入力に不満がないとは言い難い。やはり4列配置ではなく、数字・記号キーを独立した列にした、5列配置が望ましい。
さて、実際にSU-8Wを筆者のV702NKとペアリングして、使用してみたが、結果としては英文や数字、記号などは、キー配列と全く同一の入力が行えた。逆に言うと、ThinkOutside社のStowaway Universal Bluetooth Keyboardと異なり、数字キーでの日本語入力は出来なかった。
まだ、コンビネーションキー操作などを、全て試してみてはいないのだが、V702NKのディスプレー上で、「漢字」入力となっているにも関わらず、入力された文字は全てASCII(半角英数)文字となる。しかし専用キーによるメールや、メニューキーは、正常に機能し、不具合は全く無い。
とは言え、SU-8Wを用いてローマ字変換による日本語入力を行うことは、現状のドライバでは出来ないようである。また、カナ入力も全く出来ないので、日本語入力を目的としてSU-8Wを購入するのは、止めた方が良いだろう(少なくとも現状では)。筆者の場合は、英文字入力が可能になるだけでも、V702NKのE-Mail(POP3)で、海外とのメールでは随分ありがたいのであるが、やはりローマ字入力で漢字が入力できれば、より便利であるのも確かだ。
V702NKに搭載されているATOKと連携するような、日本語SU-8W専用ドライバの提供を、ノキア ジャパンには、是非とも提供をお願いしたいところだが、それも叶わぬ望みだろうか。
※SU-8Wは、TELECの認定を受けていない為、日本国内での使用は電波法上、違法となる。Bluetooth機器、Wi-Fi(無線LAN)機器は、国内での使用の場合必ずTELEC認定機器である事が不可欠だ。
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コメント
はじめまして。702NK Trackback Peopleにトラックバックありがとうございます!情報がいただけてうれしいです。しかも、SU-8Wの購入レポート!やっぱり日本語は無理そうなんですね。私も日本語対応を待っている一人ですが、無理だというお話ばかり聞こえて残念です。ユーザーの声の一つとして、Nokiaにお願いメールすることにします。。。
ココログで使えるかどうか知らないのですが、良かったらTrackback Peopleのリンクリストもご利用くださいね。
これからもブログ拝見いたします。
投稿: foliage | 2005年3月25日 15:36
foliageさん、こんばんは、
SU-8W、日本語が使えないのは、残念でした。とは言え、予想していなかった結果かと言うと、そうでもないのですが・・・
Mobile PRESS 2005年冬号(最終号)で、Nokia Japanへのインタビュー記事が掲載されているのですが、この記事で、Nokia Japanの担当者の方が、「日本への対応はしておらず、要望が多ければ考える」と発言されています。
ということで、Nokia Japanへ対応をお願いするしかないみたいですね(苦笑)。SU-8WそのものをJIS配列化して、キートップに仮名の刻印を入れるとなると、それなりの数を販売しなければ、ペイしないでしょうから、現状の英語版を用いて、ローマ字入力でATOKをそのまま、活用出来るようなドライバを作成してくれればと思います。
私の方も、Nokia Japanへ提案のメールを打ちたいと思いますが・・・(笑)
コメント、ありがとうございました。今後とも、よろしくお願い致します。
投稿: 清水 隆夫 | 2005年3月26日 01:27
清水様、
はじめまして。eXpansis社により清水様が書いた記事を紹介していただいたうえお邪魔しております。
記事を読むと「ドライバは、DV-RS-MMCへ収録されており、そのままV702NKへ挿入すれば、ドライバをインストールできる。もちろん、Nokiaが正規に提供しているドライバなので、V702NKでも裏技を用いること無く、そのままインストールが可能だった。」そうでうが、私のV702NKにはインストールできなかった。ご確認お願いできればと思いますが、特別なやり方ではなく、ドライバもっているDV-RS-MMCカードを携帯に入れて「インストール」を選ばれましたか?
どうぞ宜しくお願いします。
Coreyより。
coreyg@hopetoko.org
投稿: Corey Grinder | 2005年4月 2日 10:37
Corey Grinderさん、こんにちは、
SU-8Wのドライバですが、以下の手順で入れました。
1)702NK標準添付のRS-MMC DV(32MB)を抜き、SU-8W標準添付のRS-MMC DV(32MB)へ入れ替える。
2)アプリケーションに、SU-8Wドライバのアイコンが見えるので、選択してインストール。この際、702NK本体メモリか、メモリカードへインストールするかの選択が可能なので、メモリカードを選択。
3)インストール完了。ドライバを選択して、702NKとSU-8WをBluetoothペアリングし、接続。
といった具合です。702NKには、他のアプリケーションは一切インストールしておらず、出荷時の標準としてインストールしました。この為、画面キャプチャは取っていません。(写真撮影した画像はありますが)
その後、同時に購入した128MBのRS-MMC DVへ、オリジナルの32MBと、SU-8Wの32MBのファイルをマージしてからコピーして、同様の手順でインストールしましたが、こちらも不具合や警告、エラーなどは一切出ず、問題なくインストール出来、SU-8WはASCIIキーボードとして使用できています。
ご参考になれば幸いです。
投稿: 清水 隆夫 | 2005年4月 2日 13:59