Series 60開発ガイド本
ボーダフォン702NK(Nokia 6630)を使い込んでくると、自分でソフトウェアを久々に書いてみたくなった。V702NK/Nokia 6630に搭載されているOSは、Symbian OSであるが、NokiaのSmartPhonには、いくつかのプラットホームがあり、702NKの場合は、Series 60と呼ばれるSymbian OSが搭載されている。
Symbian OSの源流は、英国製キーボード付PDAのPSIONに搭載されていた、EPOC OSであるが、筆者も何度か手にする機会が有った。そのEPOCの流れを汲んだSymbian OSであるが、Series 60プラットホーム向けに、ソフトを書こうとすると、API等の資料は不可欠となる。
APIなど、ソフトウェア開発に必要となる、殆どの情報はNokiaの開発者向けサイトで公開されているが、その情報は膨大だ(特に英語によるグローバルページ)。サンプルプログラムなども、多数公開されているので、非常に参考となるサイトである。また、Symbian OS向けの、開発用SDKも無償で公開されているので、開発者に取っては必須となるサイトだ。
この、Symbian OS向けの解説書も、英文であれば非常に多数の書籍があるのだが、日本語となると途端に数は少なくなってしまう。更に、Series 60用の解説書となると、事実上は一冊しか選択肢は無い。今回、筆者も参考書で勉強し、久々のプログラマーへ復帰をすべく、翔泳社の「Symbian OS/C++ プログラマのためのNokia Series 60 アプリケーション開発ガイド」を入手した。
届いて驚いたのは、とにかく本書「Symbian OS/C++ プログラマのためのNokia Series 60 アプリケーション開発ガイド」が分厚く、重いことだった。総ページ数は、約800ページあり、重さも1Kgを簡単に超える、まるで辞書の様な書籍だ。
先に入手した、技術評論社の「まるごと702NK」と比べると、その分厚さや重さは段違いである。もっとも、「まるごと702NK」は、702NKを使用するためのハウツー本であるのに対して、「Symbian OS/C++ プログラマのためのNokia Series 60 アプリケーション開発ガイド」は、開発者向けであるから、比べること自体、無意味なのだが。
筆者にとっては、久々のC++によるプログラミングであるが、サンプルプログラムを変更してコンパイルし、PCでのSeries 60エミュレータ上で動作させたりして、遊んでいるところだ。面白いアプリケーションでも書けたら、公開したいと思っているが、何時になる事やら。
とは言え、久々に自分でプログラムを書きたくなる程、エンジニアにとって楽しい玩具となるのが、ボーダフォン702NKこと、Nokia 6630に代表される、Symbian OSを搭載したSmartPhonなのは間違いなく、どこかの社長が言っていた、「PDAは死ぬ」という言葉を、改めて噛みしめた。
■ Symbian OS/C++ プログラマのためのNokia Series 60 アプリケーション開発ガイド【Amazon価格:12,600円(税込)送料無料】出版社:翔泳社、ISBN:4798107557
■ まるごと702NK 【送料無料】 山根康宏共著・あきらん共著・Ling‐mu共著 出版社:技術評論社 発売日:2005年4月 価格:1,659円(税込) ISBN:4774123188 |
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コメント
私もほしいと思ったことがあるのですが,高過ぎて手が出せません。。。
投稿: (か) | 2005年4月 7日 15:40
(か)さん、こんばんは、
確かに・・・(苦笑) 高い本ですよね。
英語版だと、半額以下ですけど、内容的には、英語版でも良かったかなぁって感じでしたよ。
投稿: 清水 隆夫 | 2005年4月 7日 23:23
こんにちは
ソフトの製作、期待しています。GPSレシーバですか?BTのプログラムも自由に組めるので、俺もBTネタで何か作ろうと思います。
http://www.teamknox.com/XRC/XRCAppj.html
では
投稿: 織田 | 2005年4月 9日 17:11
織田さん、こんばんは、
HalWinは、便利に使わせていただております。この場を借りて、お礼を申し上げます。
さて、ソフトの方ですが、まだまだサンプルをいじって、それをエミュレータと、実機の702NKで動かして、遊んでいる状態です。(苦笑)
とは言え、殆どのリソースが使える環境は、Javaにしろ、BREW(こちらは論外かな)にしろ、比較にならない程、公開されているのは、嬉しいですね。特にBluetoothを使うと、外部のI/Oの多くが使えるので・・・
で、やっぱ私だとGPSでしょうか・・・(苦笑)
習作でも、なにか出来たら、ご評価頂きたいと思いますので、その時は(人柱を)よろしくお願いします。(笑)
投稿: 清水 隆夫 | 2005年4月10日 00:00
BT GPS レシーバのプロファイルが、RFCOMM でしたら、簡単に702NK とつながると思います。後は適当なUIを付ければ出来上がりです。でも、出来ればYahooとかから適当な地図を持ってきて、それと重ね合わせて表示できるようなシステムが良いですね。
#パケ死しそうな気もしますが…。
#それとも大容量のRS-MMC待ちですかね?
では
投稿: 織田裕一 | 2005年4月10日 09:26
織田裕一さん、こんばんは、
手持ちのEMTAC/Socket ブランドのBTGPSでは、問題なくペアリングできています。GPSMapでのテストも上手く動いていまして、RFCOMMでのストリームデータの表示までは、出来ました。
まぁ、この後が大変なんですけどね(苦笑)。地図表示機能は、やはりオンメモリでやりたいですから、DV RS-MMCの値下がり待ちってとこでしょうか。
ヨーロッパでは、Series60向けのナビソフトTomTomが発表されていますね。日本では、やっとPocket PCで、ナビが発売されたばかりですが、時代はスマートフォン上でのナビに向かうのは間違いなさそうですね。
その方面は、メーカさんに任せるとして、私は別の応用を探っていきたいと思っています。(まだ内緒・・・)
ではでは、またいろいろとご教授ください。よろしくです~
投稿: 清水 隆夫 | 2005年4月11日 22:07
うーん。
後はカメラとGPSの連動かなぁ?
撮った写真のExifをGPSで取得した緯度・経度情報を
入れ込んで再セーブですかね。
ついでにFTPで、ネットワークに上げられるようにする…。
ではでは
投稿: 織田裕一 | 2005年4月12日 01:12
うっ! さすが、鋭い!
auのGPSケータイでやれることは、やりたいですね。なにしろ、auのGPSケータイは、海外ではGPS受信機が使えない誇大広告のGPSケータイだけど、702NKにBTGPSを使えば、文字通りのGPSデジカメ・ケータイになりますからねぇ・・・
とは言え、デジカメ部分がちょっとショボいからなぁ(苦笑) で、本格的なGPSデジカメを入手したので、いろいろと試してフィードバックしたいと思います~(笑)
投稿: 清水 隆夫 | 2005年4月13日 02:44
モトローラから出たA1000は全部いりなので、
これを弄り倒したほうが早いかもしれないですね。
ソフトが作れるようだったら、なんか作ってみますよ。
では
投稿: 織田 裕一 | 2005年4月14日 17:25
織田 裕一さん、こんばんは、
FOMAのM1000、出ましたね。モトローラのA1000、A1010とも微妙に違っていますが、中身は同じそうですね。
日本初のUIQマシン、発売が楽しみですね。
#Bluetoothでキーボードが使えれば、私も買いかなぁ(^^; 「不明」ってコメントがなんともドコモらしい・・・
投稿: 清水 隆夫 | 2005年4月15日 19:05