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2005年5月 9日

Caplio Pro G3とBTGPS(3)

 世の中はGWと呼ばれる、長期休日のようだったが、筆者はと言うと、ずっと仕事だった。出版業界では、GW進行と呼ぶ、連休前に仕事を前倒しするのだが、筆者の場合は文字通りのGW中の仕事。やっと、その仕事も片付いたので、久々にBlogの更新もできる状態になった。
 そう言えば、昨年のGW期間中も、タイ王国はバンコクへ出張しており、連休でバンコクを訪れてきた、るんるん気分の日本人観光客を恨めしく思いながら、真夏のバンコクの酷暑のなか、仕事に励んでいたのを思い出す。
 さて、大分間が空いてしまったが、リコーの「Caplio Pro G3」と、Bluetoothによる「BTGPS」使用レポートの続きをお届けする。結果から言えば、非常に快適であり、常用するGPSデジタルカメラとしては、取り扱いや使いやすさは、抜群である。

CaplioProG3_4

 Caplio Pro G3のCFスロットへ装着した、Socket社のCF型Bluetoothデバイスと、同じくSocket社のBluetooth GPS Receiver(EMTAC社製BTGPSのOEM品)のペアリングも、全く問題なく(むしろ、あっけなく)完了する。このペアリングの際、PINコードの入力も何故か不要だった。ひょっとすると、Caplio Pro G3側で、EMTACのBTGPS用PINコード(デフォルトでは"0183")が、予め設定されているのかもしれない。
 また、一端ペアリングを行えば、Caplio Pro G3の電源を落とし、再度電源を入れた際に、自動的にBTGPSとの間でリンクを張り直してくれる。無論、設定によっては、電源オン時に、自動リンクを無効化しておくことも可能だが、GPSデジカメとしての活用がメインならば、この自動リンク機能は、非常に便利な機能だ。
 この自動リンクは、ペアリングしたBTGPS側の電源がオフの場合(あるいは、何らかの理由で、BTGPSとのBluetooth通信が出来ない場合)、直ぐにサーチを中断して、撮影モードになるので、撮影に支障を発生することも無いなど、実にユーザの立場にたった設定がなされているのには、正直なところ感心してしまった。

CaplioProG3_5

 BTGPSとのリンクが確立していれば、Caplio Pro G3の液晶ビューアには、緯度経度情報は勿論のこと、捕捉しているGPS衛星の数や、捕捉可能なGPS衛星の数なども表示される。特に、GPS衛星の捕捉数は、以前にCaplio Pro G3とCFGPS2で評価した際より、GPS情報が増加されており、細かな点ではあるが、ファームウェアのバージョンアップによって、GPSデジカメの機能が、確実に機能アップしている点も嬉しい。
 無論、GPS測位状態を示す、2D(2次元測位)や3D(3次元測位)の表示も同時に行う。液晶モニター表示では、緯度経度の表示桁数が「度」までしか表示されていないが、実際にExif情報として書き込まれる緯度経度は、「秒」の小数点以下も含めて記録されるのは、言うまでもない。

CaplioProG3_6

 Caplio Pro G3で撮影した画像のExif情報には、GPSフィールドにしっかりと測位情報が記録される。この画面キャプチャは、GPSフィールドのExif情報のみならず、メーカ独自のExif情報なども表示可能な、フリーウェアの「Exif Radar V3.50」を使用している。
 無論、Exif Readerを活用すれば、auのデジカメ付GPSケータイを用いて、GPS緯度経度情報を保存時に付加した画像も、同様にGPSフィールドの緯度経度情報が確認できる。ただし、Caplio Pro G3で撮影した画像よりも、情報量は少なくなるが、位置情報を記録したGPSデジカメを簡単に体験できるし、常時接続モドキのWIN機も多くなってきているので、GPS情報を取得しても、パケット料金は変わらないので、是非GPSデジカメ機能を試してみて欲しい。

RIMG0011

 Exif情報のGPSフィールドへ、緯度経度情報が書き込まれたサンプル画像を一枚、アップしておくので、ポップアップ画像をダウンロードして、Exif Readerで表示するか、お手持ちの電子地図ソフトへドラッグ&ドロップしてみて欲しい。場所は、筆者宅であるが、オリジナルの画像サイズは、Caplio Pro G3の最大解像度(334万画素:2048 x 1536ドット)だが、Caplio Pro G3の内蔵機能である、リサイズ機能でVGAサイズ(640 x 480ドット)まで落としてある。
 レタッチなどは行っておらず、Caplio Pro G3の生画像であるが、Caplio Pro G3では、通信機能によって、電子メールで画像を添付送信したり、内蔵のFTP機能によって、画像のアップロードが行えるので、リサイズ機能を標準で装備しているのもありがたい。無論、Exif情報は、そのままオリジナルのままであり、オリジナル画像はそのまま保存されており、新たにリサイズ画像が生成されるので、安心して画像のリサイズを行える、大変優れものである。
 ちなみに、GPSフィールドへ緯度経度情報が書き込まれた、Exif情報を持つ画像データであれば、対応する電子地図ソフトへ、そのままドラッグ&ドロップをすることで、その位置情報の地図上へ画像が登録される。ただし、測地系の処理が正しく行われない電子地図では、400m~500m登録位置がずれてしまう。
 予め、電子地図ソフトの測地系が設定可能であれば、GPS受信機の測地系と合わせておく必要があるのだが、auのGPSケータイの場合は、測地系がWGS-84固定なので、電子地図側をWGS-84に設定することが必要だ。ゼンリンの電子地図帳Z[zi:]シリーズでは、最新版であっても、測地系が旧測地系のTOKYO固定であるため、正しい画像位置表示が行えないので、注意が必要だ。

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コメント

またリコーがやってくれました。
ソニーのGU-BT1にも対応したらしいです。
乾電池式なので,充電池が弱ることもなさそうだし,迷ってます。GU-BT1って海外で使うと自動的にWBS84にならないのでしょうか?
たしかソニー製のほかのGPSでそのような仕様があったと思うのですが。

投稿: こば@道産子 | 2005年6月21日 20:58

こば@道産子さん、こんばんは、

台北で撮影に使った、Caplio Pro G3は、台北のホテルでダウンロードした、6/1バージョンの、Rev.2.17です。

GU-BT1対応という形ですが、実際にはBluetooth GPSの、PINコード設定が可能になった形です。従来は、EMTACのBTGPS専用だったので、PINコードが固定の0183だったのが、可変対応になったというもの。

ですので、他のBluetooth GPSでも使えます。

私はGU-BT1は持っていませんし、購入する予定もありません。評価で借用してみて、使い物にならなかったので・・・旧測地系のTOKYO固定は、国内でも私に取っては、使い物にならないGPS受信機なので・・・

それと、リンクが切れてスリープになってしまうので、Caplio Pro G3向きでもないと思います。まぁ、Caplio側のBTが、直ぐに接続できるので、比較的良いのですが、それでも最新のHOLUXなどのBT GPSに比べると・・・

24時間連続稼働可能なSBT-168なんかは、最適だと思いますし、室内でも測位が可能なGPSlim236であれば、室内撮影でも、GPSデータが記録できます。

電池も両機種とも、パックの交換が簡単にできますしね。特にGPSlim236は、ノキア6630/ボーダフォン702NKとリチウム電池が同じなので、超便利ですよ。

投稿: 清水 隆夫 | 2005年6月22日 00:02

こんばんは。実は先の書き込み前にGU-BT1とSocketBTカード注文してたんですが,清水さんがあんまりなこと言うものだから,GPSlim236も注文してしまいました。。。

今日GU-BT1とCF-BTが届いたので試したんですが,CFGPS2を使っていた時と比べると,スマートでほんとよいですね。高かったけど。

GPSlim236も楽しみに待ってる自分が怖いです。

投稿: こば | 2005年6月23日 20:17

こば さん、こんばんは、

Caplio Pro G3には、BT GPSが良いですね。特に、スナップでは絶大です。まぁ、撮影方向も記録出来るようになると、またGARMINを繋いでというのも、アリかとは思いますけどね。

GPSlim236は、性能的には、全く問題ありません。
電池の持ちは、そこそこですけど、予備のリチウムを使えば、簡単に交換できますし・・・(EMTACのBTGPSは電池交換出来ないのがネック)
ちなみに、電池は、ボーダフォン702NK(Nokia 6630)の電池と同じです~

#Blogの開設、おめでとう御座います。Exif GPSデータ付の写真のアップ、期待しています。(Caplio Pro G3のリサイズ機能でVGAまで落とせば、重くならないし、Exif情報も消えないので便利です。)

投稿: 清水 隆夫 | 2005年6月23日 23:29

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