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2005年6月19日

HOLUX GM-270 ULTRA

 台湾でHOLUX取材させて頂いた際に、リファレンス用として同社のCF型GPS受信機、「GM-270 ULTRA」の提供を受けたので、その評価レポートをお届けする。GM-270 ULTRAは、GPSエンジンにSiRF Star II e/LP XTrac 2を搭載しており、文字通り標準的なGPS受信機として、リファレンスGPS受信機としては最適である。

GM-270_1

GM-270_2 パッケージには、「GM-270」と記載されているのだが、この表カバーをスライドさせると、箱には「GM-270-ULTRA」の黄色いステッカーが貼られていた。
 GM-270は、以前のHOLUXのモデルであり、GPSエンジンには、SiRF Star II e/LPが搭載されているのも同じであるが、ファームウェアがXTracではなく、SiRF Softを搭載していたモデルである。恐らく、パッケージはそのままで、ファームウェアの変更を行い、GM-270 ULTRAとの区別を用意にするため、この黄色で目立つステッカーを貼っているのだろうと思われる。

GM-270_3

 GM-270 ULTRAの本体は、標準的なTYPE I型のCF筐体と、GPSアンテナ部分を含んだ本体ボディを持ち、本体横には外部GPSアンテナ用のコネクタを装備している。国内で販売されている、CF型GPS受信機受信機との大きな違いは、CFスロット側の本体ボディ下部へ装備されている、LEDである。
 このLEDは、電源パイロットランプを兼ねた、測位ステータスを表示するLEDであり、従来のCF型GPS受信機では、アプリケーションを起動しなければ、測位を開始しているのか、GPS衛星を探査中なのかを判断出来なかったが、GM-270/GM-270 ULTRAでは、このLEDの発光状態を見るだけで、測位中かどうかを判断できるのは、とても優れた特徴だ。

GM-270_4

 GM-270 Ultraの大きさは、以前に紹介したLeadtek 9534」CF型GPS受信機(SPAでの販売名は「コメットCF」)と比べると、CF部分と本体部分共に若干、サイズが大きい。本体ボディ部分は、Leadtek 9534の場合、CF部分から上下に本体部分が張り出していたが、GM-270 ULTRAの場合は、上側のみへ張り出している。
 また、両サイドへも若干の張り出しがあるものの、僅かであるため手持ちのCFスロットを持ったPocket PC、東芝GENIO e550Gでも、スタイラスペンの取り出しには問題もなく、CFGPS2の様に、スタイラスペンが取り出せないという様な事は無かった。本体の上面は、若干の傾斜を持っているので、分解してみないと判らないのだが、セラミックGPSパッチアンテナが、傾斜して取り付けられている可能性も否定できない。

GM-270_5

 実際に、東芝GENIO e550GのCFスロットへGM-270 ULTRAを挿入してみる、パイロットランプのLEDは点灯しない。故障か、接触不良かと思い、一端引き抜いた後、再度CFスロットへ挿入してみても、LEDは消灯したままだ。LEDが不良の可能性もあるので、アプリケーションを起動し、通信ポートを指定してポートをオープンすると、その時点でLEDがオレンジ色に点灯した。
 なるほど、従来の国内で販売されていたCF型GPS受信機では、CFスロットへ挿入した時点で、GPS受信機としても同時に起動したのだが、GM-270 ULTRAの場合には、通信ポートをアプリケーションからオープンした時点で、始めてGPS受信機への給電が開始される仕様だった訳だ。
 これは、MiTAC社のMio 168/Mio 168RSの内蔵GPS受信機への、給電方法と同じ仕様であり、電力消費の大きなGPS受信機部分への給電を、アプリケーションによってコントロールするように通信ポートに制御回路が組み込まれており、アプリケーションからGPS受信機の電源オン・オフが可能となっているのだ。
 対応するアプリケーションを起動して、GM-270 ULTRAの通信ポートを開いて、一分も経過しないうちに、LEDがオレンジ色の連続点灯から、オレンジ色の点滅へと変わると同時に、アプリケーション側では測位の開始を示してくれた。想像以上に、このステータス表示のLED点灯機能は便利だ。

GM-270_6

 Leadtek 9534に比べて、CF部分が若干長めとなっているのも、CFスロットの挿入口から、GM-270 ULTRAの受信機本体部分の下部に装備されている、このステータス表示用LEDが、確認しやすいための配慮だったことが、この時点で判明した。無用に、CF部分が長いわけではなく、使いやすさのためだった訳だ。
 測位速度は、同じSiRF Start II e/LP XTracを装備している、Leadtek 9534Mio 168RSと比べても、同等かそれ以上の早さであり、GPSアンテナ部分の性能が良いのかもしれない。もっとも、SiRF Star II e/LP XTracの場合、ファームウェアのバージョンによっても、測位性能が異なるため、今回評価したGM-270 ULTRAのファームウェア性能が向上しているとも考えられる。いずれにしても、測位速度や感度、精度に関して、性能的には全く問題ないと言えるだろう。
 従来、コメットCFとして、Leadtek 9534を販売していたSPAでも、新たに「コメットCF/LP」と称して、このHOLUXGM-270 ULTRAの販売を開始した。しかし、Leadtek 9534GM-270 ULTRAの消費電力は、少なくとも、GPS受信機を稼働させての状態では、大きな違いは無い。ただし、GM-270 ULTRAの場合は、アプリケーションを起動させず、CFスロットへ挿入したままでも、GPS受信機へは電源が供給されない仕様であるため、そういう意味ではローパワー(LP)という表現も、あながち誤りとは言えないだろう。

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コメント

清水さん
ドイツ駐在といいます。いつもPDA-GPSの情報参考にさせて頂いています。
使用PDAはLoox410で、navigon付属のGNS社のMGPSを使用しています。車での使用は問題ないのですが、徒歩・サイクリング用にSDIO型のGPSユニットを探しています。お勧めはないでしょうか?
(最近、PDA-GPSに関するブロクをはじめました)

投稿: ドイツ駐在 | 2005年6月20日 05:23

ドイツ駐在さん、こんにちは、

PDA-GPSによる、ナビの本場、ドイツに在住とは、羨ましい限りです。欧州では、ベルギーが最も進んでいるようですね。MiTACの欧州の本拠地もベルギーとのことです。

さて、SDIOのGPS受信機ですが、過去に数種類試してみたのですが、やはりGPSアンテナの面積が小さくて、感度が今ひとつという感じでした。今後、SiRF Star IIIを搭載した、SDIO型のGPS受信機も登場してきますので、それからかなと思います。(実際、COMPUTEX TAIPEIでは、数社からSDIOのSiRF IIIモデルもサンプルでしたが、展示されていました。)

また、SDIO型の場合は、通常のセラミックパッチGPSアンテナだと、面積が小さくなってしまい、感度面(特にS/N)で不利です。ジオヘリックスGPSアンテナ(inView N911に装備しています)のモデルであれば、感度面でも問題が少ないと思います。(セラミックパッチ型に比べて、高価だと聞いていますが)

ブログ、拝見いたしました。今後も、情報交換をよろしくお願いします。

投稿: 清水 隆夫 | 2005年6月21日 14:09

清水様
PDA初心者(LOOX V70)です。
このHPの存在を知らず、CFGPS2を購入しましたが
かなりお馬鹿なレシーバーで難儀しています。
外部アンテナをつければ、感度は良くなりますが
初期立ち上がり時間・ロスト後の立ち上がり時間は
なんとも我慢できません。
先にこのHPを知っていればと・・・
今後も、このHPを継続されていただきたくお願いいたします。

追)GPSマニアックス等の本はもう買えないのでしょうか?

投稿: pepsiman_koza | 2005年7月10日 16:16

pepsiman_kozaさん、こんばんは、

CFGPS2も、発売当時はなかなかの性能で、それまでの国内機器よりも良かったのですが、やはり、その後の台湾勢が、性能も価格も優位になってしまいましたね。

まぁ、仕様的に問題もあるので、ファームウェアを改善すれば、今でも十分に使える基本性能は持っているだけに、残念です。(CFGPS2/SDGPS)

GPS MANIAXXは、残念ながら絶版となっております。Amazonでは、プレミア価格が付いて、売られていたりして(笑)、著者としては、喜んでよいのか、どうなのか・・・(苦笑)

投稿: 清水 隆夫 | 2005年7月10日 20:13

買ってしまった、GM-270U。
ところで、こいつをアメリカで使おうと思ったら、どの地図を購入すれば良いのでしょうか?
初めてGPS機器を購入したので、良く分かりません。ご指導ご鞭撻(?)の程御願いいたします。

投稿: PonPocoPon | 2005年8月11日 17:30

PonPocoPonさん、こんにちは、

GM-270 Ultraの入手、おめでとう御座います。

アメリカで使うとなると、全米を網羅したものや、州単位でのものとか、あります。ただ、ソフトによっては、日本語のWindowsでは動作しない(インストール出来ない)ものなどあります。

私も、昨日、休暇で行っていたラスベガスから帰国しましたが、今回は、PaPaGO!の米国版とネバダの地図データを、予めダウンロードしておき、これを現地で使いました。

ちょっと、地図が古めなのと、PaPaGO!が最新版ではなく、V2だったのですが、問題なくナビとして使えましたよ。

ここから、ダウンロードできますので、試してください。

http://www.matlastech.com/mk7/download.htm

投稿: 清水 隆夫 | 2005年8月17日 19:45

ひょんな事から、シグマリオンⅢとHOLUX
GM-270 ULTRAが手に入ったので、ネットで
情報収集していたら、この掲示板を見つけま
した。 ドライバー等もいろいろ調べたので
すが、よく分からず、最後の頼みでここに
書き込みしています。
古い機種ですが、使用方法について、もし
御存知でしたら御教授頂けませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。

投稿: satoru | 2011年4月10日 23:01

satoruさん、こんばんは、

>この掲示板を見つけました。

ここは、掲示板ではありません。
個人的なブログです。

>シグマリオンⅢとHOLUXGM-270 ULTRAが手に入ったので

シグマリオン IIIへ、そのまま装着して、COMポートとして認識されているなら、ターミナル・ソフトなどでNMEAのデータが見られると思います。

既に、Windows CE用のGPSアプリケーションの入手は困難かと思いますが、それを探してみるしか無いと思います。

私は、シグマリオンIIIを所有したことも使ったこともないので、正直なところ判りかねますので、残念ながら、お役にはたてません。

投稿: 清水 隆夫 | 2011年4月13日 01:56

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私が普段使っているのは、 SharpのZaurus SL-C3000 というPDAと、 [http://www.holux.com.tw/Temp%20web/GM-270.html GM-270-ULTRA]という型番の CF型のGPSを使っています。 今までは、CFGPS2を使っていましたが、先日、測位できなくなり、壊れた模様。なので新しく別のを買いました。...... [続きを読む]

受信: 2005年11月29日 12:22

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