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2005年10月 4日

ASUS A8N-SLI Premium

 筆者としては、久々にデスクトップPCをリニューアルした。新規にパソコンを購入したのではなく、マザーボードの入れ替えを行っただけなのだが、当然ながらCPUも最新マザーボードに合わせて、新規に購入した。タイミング的には、デュアルコアのプロセッサが登場し、これまでもデュアルプロセッサ環境のデスクトップPCを愛用してきたので、本来であればデュアルコアのプロセッサで、64ビット対応というのが狙いだったのだが、価格的には未だ手頃とは言い難い。
 今回、筆者が組み立てたデスクトップPCは、そう言った最新プロセッサが、確実に動作してくれ、更に来年の後半には登場する予定の、Windows Vistaの動作や、64ビット版のWindows XPや、Windows Vistaの64ビット版の動作を考慮して、マザーボードとプロセッサを選んだのが、台湾ASUS社の「A8N-SLI Premium」だ。当然、プロセッサはAMD社の「Athlon 64」シリーズを想定しているのは、言うまでもない。

A8N-SLI_Premium_1

 筆者の場合、GAMEをパソコンで行う事は殆ど皆無なので、SLIの装備は全く不要だったのだが、nForce 4チップセットのI/O関係から、どうしてもnForce 4 SLIチップセットを搭載したマザーボードである、A8N-SLI Premiumになってしまった理由は、前モデルの「A8N-SLI Deluxe」では、チップセット用空冷ファンが装備されているのに対して、A8N-SLI Premiumではヒートパイプによる空冷となっており、ファンレスである点が最大の理由だ。

A8N-SLI_Premium_2

 A8N-SLI Premiumを購入して、箱を開けてまず驚いたのが、その同梱品の多さだ。シリアルATA用の接続ケーブルは、マザーボードに実装されているシリアルATAポート分が入っており、加えてIDE(ATA)用ケーブル、USB用ブラケット、IEEE1394用ブラケット、RS-232Cポート用ブラケット、SLI用コネクタや、それを固定するブラケット等が、箱一杯にぎっしり詰まっている。

A8N-SLI_Premium_3

 全てのケーブルやブラケットを使用することは無いと思われるが、新たにケーブルを購入する必要は、全くないと言えるだろう。USB2.0のポートは、マザーボードのバックパネル部分に、4ポート分が装備されているのだが、更に拡張用としてカードブラケット用が複数、同梱されている。同様に、IEEE1394ポートや、RS-232Cポート、GAMEポートなどのブラケットもある。

A8N-SLI_Premium_4

 また、シリアルATAポート分ポートを、外部へ取り出す為のケーブルとブラケットも同梱されており、HDDの複製や実験には便利である。この外部シリアルATAポートは、電源コネクタも装備されているので、外部電源を別途用意しなくても済む。加えて、バックパネル、マニュアルやドライバの収録されたCD-ROM、DVD再生ソフトなども添付されているのは、一般的なマザーボードと同様である。

A8N-SLI_Premium_5

 A8N-SLI Premiumマザーボード自体は、やはりnForce 4 SLIチップセットの放熱用である、ヒートパイプによる空冷装置が目を引く装備だ。また、SLI用のPCI Express x16用スロットの間隔が、一般的な他社のマザーボードに比べて、広いという点も際だっている。これは、通常1スロット分を挟んでx16用スロットを2スロット配置するのだが、A8N-SLI Premiumでは、2スロット分を挟んでx16スロットを2スロット配置し、GPUカードの放熱に配慮しているためだ。

A8N-SLI_Premium_6

 nForce 4 SLIチップセットの放熱用ヒートパイプは、チップセットからプロセッサ用ソケットと、I/Oパネル部分の間にまで伸び、そこに廃熱用の放熱フィンが配置されている。丁度、この部分は、ケースの廃熱ファンや、プロセッサ用の空冷ファンによって、エアフローの流れが大きい場所なので、ここの廃熱用フィンを配置したのだろう。しかし、プロセッサ用のファンや、ケース用のファンの風量が少ない場合には、廃熱を行うためにファンの回転制御を、別途行う必要があるかもしれない。

A8N-SLI_Premium_7

 チップセット用ヒートシンクの周りには、IDEコネクタやシリアルATA2用コネクタが配置されており、拡張のシリアルATA2用コネクタも、ここに配置されている。シリアルATA2は、チップセット内蔵の4ポートに加えて、拡張チップによる4ポートの合計8ポートを装備している。それぞれで、RAID構成を取ることが可能であるが、標準の4ポートと拡張の4ポートでは、別個のRAID構成となる。

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 I/Oパネル部分に装備されているコネクタは、PS/2キーボードとマウス、プリンタ、USB2.0ポートが4ポート、ギガビット対応のイーサネットポートが2ポート、それとサウンド関係に、IEEE1394ポートとなっている。目立つのは、サウンド系のポートが多いことで、一般的なミニジャックに加えて、光と同軸によるコネクタが装備されている。
 正直なところ、サウンド系のポートで占有されてしまっているので、筆者の多用するRS-232Cシリアルポートが、I/Oパネルに装備されていないのは、不満な点だ。RS-232Cポートは、マザーボード上にあるピンヘッダから、ブラケットへ装備されたコネクタを使用することになるのだが、これが1ポートしか用意されていない。
 I/Oチップセットには、2ポート分のRS-232Cがあるはずなのだが、やはり最近はRS-232Cを用いる周辺機器も減ってきているので、どうやら省略されてしまったようで、大変に残念な仕様であるが、時代の流れからレガシーインターフェースが、徐々に消えて行くのは、仕方がないことなのだろう。
 ちなみに、このA8N-SLI Premiumであるが、実は7月末に筆者は購入したのだが、大分値段もこなれてきて、購入し易い価格になってきている。新たに、ASUS社からは、SLIの機能を強化して、x16フルによるSLIを実現したモデルも発表されている。SLIによる2枚のグラフィックボードを使用する予定の無い、筆者と同じ様な使い方でであれば、こなれて安定しているA8N-SLI Premiumを選ぶのも、良いのではないだろうか。

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