B FLET'S
昨日の記事で、ギガビット・イーサネット(GbE)環境の構築を書いたが、その中で筆者宅のインターネット環境が、Bフレッツ(B FLE'S)であることを紹介した。筆者宅のBフレッツは、マンションタイプなのだが、筆者の住むマンションへ、光ファイバーが引かれたのは、今年の春だった。
それまでは、フレッツADSL(FLET'S ADSL)を使用しており、ADSLの高速版のサービスが開始される度に、サービスを乗り換えていたのだが、NTT局から1.5Kmという距離のため、高速なADSLのサービスであっても、結局は10Mbpsのダウンリンクを越えることは出来なかった。当時の「フレッツ・ADSLモアII」のレポートは、ITmedia(当時はZDNetだったが)へ寄稿しているが、あれからはずっとADSLの高速版サービスには手を伸ばさず、じっとマンションへFTTH(光ファイバー)が引かれるのを、忍の一文字で待ち続けていた訳だ。
左:WBC V110M(沖電気製)、右:50Mbps VDSLモデム(NEC製)
そんな筆者の住むマンションにも、やっとFTTHが引かれ、待望のBフレッツへの移行となる(2年間待ったことになる)。しかし、当初の予想に反して、宅内配線をVDSLによって行う際、マンションの電話設備スペースの関係から、100MbpsのVDSLではなく、50MbpsのVDSL用機材しか設置出来ないというNTTの説明で、結局は50MbpsのVDSLによるサービスに落ち着く。
筆者宅への工事は、NTT側の工事日の予定や、筆者の予定などもあり、結局開通したのは、7月に入ってからだった。プロバイダは、フレッツADSL時代から契約していた、CyberBBをそのまま、フレッツADSLからBフレッツ・マンションタイプへ契約を変更した。この際、固定IPアドレスの変更を伴うという、予期せぬ事態も発生したので、外部DNSの設定も行う。
ちなみに、CyberBBでは、1個の固定グローバルIPアドレスを無料で使用可能なので、非常に重宝している。また、PPPoEの接続時に、通常の接続時ごとに変化するIPアドレスを選択することも可能なので、ネットワークの実験を行う場合にも、非常に便利である。
大手のプロバイダ(例えば@nifty)では、固定グローバルIPアドレスを1個割り当てるにも、非常に高価な料金を設定しているが、CyberBBでは無料で申請しておけば使えるので、筆者はCyberBBに2IDを契約して、二つの固定グローバルIPアドレスを使用し、フレッツADSL(Bフレッツでも)2セッションのPPPoEで接続し、別々のサーバを運用したりしている。それでも、@niftyの1個の固定グローバルIPアドレスを割り当てるサービスよりも安価だ。
さて、7月の時点でBフレッツ開通と同時に、NTTの「ひかり電話」への移行も行った。これにより、筆者宅ではアナログ電話が無くなり、電話もVoIPとなるのだが、既にプロバイダの提供していたIP電話もあったのだが、050局番の使いにくさから、殆ど使うことも無かったため、ひかり電話移行に際して、IP電話は解約。
とは言え、ひかり電話そのものもBフレッツ専用のIP電話であり、NTTのアナログ電話からは同番移行が可能になっているので、従来のアナログ電話と同じ局番で使用できるのが、大きなメリットである。加えて、アナログ電話に比べて、基本料や通話料が大幅に安価なのは嬉しいところだ。
実際には、既存のIP電話を、ひかり電話と併用することも可能なのだが、その場合にはIP電話用のアダプタを変更すると共に、ひかり電話用のアダプタ兼ルータ「WBC V110M」(NTTよりレンタル)と、IP電話用アダプタ兼ルータ「WBC V110」を、カスケード接続するという形になる。このWBC V110/V110Mは、同じハードウェアである(と思われる)が、ファームウェアが異なっており、それによってIP電話用か、ひかり電話用にモデルが別になっている。
共に、オプションで「WBC FT-STC-Va/g」無線LANカードを、本体のスロットへ挿入することによって、IEEE 802.11a/b/g用の無線LANアクセスポイントとしても使用可能だ。ただし、802.11aと802.11b/gは切替式となってしまい、加えてWBC FT-STC-Va/gのサポートしている、802.11aは旧規格であり、新規格の802.11aと非互換なので注意が必要だ。
このWBC V110/V110Mと、WBC FT-STC-Va/gの顛末に関しては、また別の機会にレポートしたいと思う。
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