inView N-911 "Speedy"
以前、GPS受信機内蔵型PDA、Mio 168用のCPUクロックアップツールを紹介したが、このCPUクロックアップツールでは、同じGPS受信機内蔵のPDAでも、プロセッサが新しいinView N-911では、CPUクロックアップは行えない。しかし、inView N-911用クロックアップのツールは、英語版のinView N-911では標準搭載されているのだ。何故か、日本語版のinView N-911では、このクロックアップツールが、非搭載となってしまった。
このinView N-911専用クロックアップツールは、「Speedy」という名のツールで、標準ではCPU速度300MHzで動作しているinView N-911を、400MHzへクロックアップしたり、従来のクロックアップツールでは出来なかった、バススピードの設定も可能で、標準の100MHzから200MHzのバス速度も設定ができる。
もちろん、CPUクロックアップだけではなく、CPUクロックダウンやバススピードのダウンも可能で、最低速度はCPUクロックが100MHz、バスクロックを50MHzまで落とすことが可能だ。当然、クロック速度を落とせば、処理速度も落ちてしまうが、反面バッテリーの消費を減らすことが出来るので、inView N-911の使用状況によって、設定を変更することで、電池の消耗を防ぐことも可能となる。
Speedyを起動すると、「This is a dangerous program.」と警告表示されるので、メーカであるd-Media System社も保証外の動作を行うため、日本語版では非搭載となってしまったのだろうか。ここで「はい」をタップすれば、Speedyが起動され「いいえ」をタップすれば、Speedyは起動しない。
Speedyが起動されると、現在稼働しているinView N-911のCPUクロックスピードとバススピードが表示される。Speedyで可変可能な設定は、CPUクロックとバスクロックを別々に設定できるわけではなく、組合せが決まっていて、通常モードを含めて5種類のモードが設定可能だ。加えて、表示速度だけを単独で「□ Speed-up display」によって、高速表示か標準かを設定できるのだが、通常でも高速表示が設定されている。
また、「About...」を開いてみると、このSpeedyが間違いなくd-Media System社製のツールであることが確認できる。Speedyの英文ヘルプのドキュメントには、次のような説明がされているので、参考までに転載しておこう。
This control panel is used to speed up the frequency of CPU and bus.
- Note: This is a dangerous program, it may cause system be unstable or crash.
- It provides 5 modes to be chosen :
- Turbo mode : the frequency of CPU is 400 MHz, the frequency of bus is 200 MHz.
- Fast mode : the frequency of CPU is 400 MHz, the frequency of bus is 100 MHz.
- Normal mode (System default) : the frequency of CPU is 300 MHz, the frequency of bus is 100 MHz.
- Battery mode : the frequency of CPU is 200 MHz, the frequency of bus is 100 MHz.
- Slow mode : the frequency of CPU is 100 MHz, the frequency of bus is 50 MHz.
- Speed-up display : If it is checked, we'll speed up the speed of system display.
- Note: If the status of "Speed-up display" is changed, Resetting system is necessary for reading the new setting.
- Note: Resetting system will set CPU and bus's frequency to the system default(normal mode).
現在、このSpeedyをmixiのinView N-911コミュニティで、有志の方々に評価していただいているのだが、「Turbo mode」の設定ではなく、「Fast mode」の設定(CPUクロック400MHz)でも、Windows Media Playerでの画像表示が、標準モードではギクシャクしていたが、滑らかに表示されるようになったとのレポートも上がっている。
筆者は、主に「Battery mode」と「Slow mode」のテストを行っており、電池の消耗にもかなりの効果があることを確認している。SpeedyによるCPUやバス速度の設定は、Speedyが起動されている間だけ有効なので、「Exit」や(OK)をタップして終了し、inView N-911の電源を落としてしまうと、設定は標準モードへ戻ってしまう。
しかし、「Exit」や(OK)をタップしないで、Speedyを起動したままの状態で、inView N-911の電源を落とした場合には、Speedyの設定はそのまま継続するようなので、Speedyを起動したままでいれば、128MBのメインメモリを持つ、inView N-911ならば問題は無いだろう。
ただし、「□ Speed-up display」だけは、この限りではなく、Speedyを終了してもinView N-911に設定が保存される。しかし、「□ Speed-up display」の設定を変更すると、その設定を反映させるには、inView N-911をリセットする必要があり、頻繁に設定を変更する項目ではないだろう。
尚、Speedyの配布は、フリーダウンロードという形は残念ながら許諾をもらえなかったので、当面はmixiのinView N-911コミュニティのメンバーのみに限らせていただくが、Speedyの使用が日本語版のinView N-911において、問題が無いようであれば、筆者からinView N-911のユーザの方々へ、筆者が日本語化したヘルプ・ドキュメントと簡単な日本語インストール・マニュアル共に、個別にメール添付などの形で、希望者へ配布をしたいと考えている。
また、inView N-911のユーザの方で、Speedyの評価試用にご協力いただける方がいらっしゃれば、是非ともmixiのinView N-911コミュニティへ参加頂ければ幸いである。
■ inView N-911 mixiコミュニティ (要mixiID)

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コメント
いつもお楽しくホームページを拝見させていただいています。
「Speedyの配布は、フリーダウンロードという形は残念ながら許諾をもらえなかった」という一文を見て参考になればと思い、フリーウェアをひとつ紹介させていただきます。
私はN911のクロックにNakashima TomoakiさんのtdlaunchをYishinさんが機能追加したtdlaunch/Y v1.6eというフリーウェアを使っています。
http://www.wince.ne.jp/soft2002/
ラウンチャーとしての機能のほかにXScaleのクロック周波数を設定する機能があり便利です。クロック周波数は以下から選択可能です。
100/50MHz,200/50MHz,200/100MHz,300/50MHz,300/100MHz,400/100MHz,400/200MHz
400/200MHzに設定して使っていますが特に問題は起こっていません。
投稿 Makoto Tsuchimochi | 2005年11月19日 13:11
土持さん、こんにちは、
ご紹介のフリーウェア、早速に試してみました。基本的には、クロック周波数とバス周波数を可変、設定できる点で同じようなので、こちらを使われてもよいですね。
ご紹介、ありがとう御座いました。
当方でも、Speedyを色々と試してみましたが、「□ Speed-up display」のチェックを外すと、消費電力がかなり減る感じです。定量的な評価をしてみないと、なんとも言えませんが、GPSデータのログ採取には、このモードをオフとして、「Slow mode : the frequency of CPU is 100 MHz, the frequency of bus is 50 MHz.」に設定すると、かなり稼働時間が延びる感じです。
#土持さんのHP、拝見しました。楽しい話題が満載ですね。
それでは今後とも、情報交換を、よろしくお願いします。
投稿 清水 隆夫 | 2005年11月20日 14:56