Scythe SCKTN-1000 (刀)
一昨日の記事で、AMDのデュアルコア・プロセッサ「Athlon 64 X2 3800+」(クロック2GHz)、BOX版に付属しているAMDの純正ファン付きヒートシンクを使わず、別に購入したCPU用のファン付きヒートシンクを使用していると、筆者の環境をレポートしたところ、どこのメーカのファン付きヒートシンクを使用しているのか、教えて欲しいというメールを、本Blogの読者の方から頂いた。
筆者が使用しているファン付きのヒートシンクは、Scythe社の「SCKTN-1000 (刀)」である。AMDのCPUであれば、Socket 462、754、939、940に対応し、IntelのCPUならば、Socket 370、478、LGA 775に対応する、ユニバーサル型のCPU Coolerだ。
SCKTN-1000 (刀)には、多種の様々なCPUソケットに対応するため、付属してくる装着用のリテンション金具が多いが、実際に使用する場合は、自分の使用しているCPUソケットに適した、対応するリテンションアダプタを使用することになる。
筆者の現在使用中のプロセッサは、AMDの「Athlon 64 3200+」(クロック2GHz)なので、Socket 939用のリテンションキットを使用すればよいし、今回新たに購入した、同じくAMDのデュアルコア・プロセッサ「Athlon 64 X2 3800+」(クロック2GHz)の場合も、同じソケット939なので、そのままリテンションアダプタを交換する事無く、SCKTN-1000 (刀)を使用することが可能だ。
筆者が、このSCKTN-1000 (刀)を選んだ理由は、殆どのCPUソケットに対応しているという理由ではなく、筆者の使用してるマザーボードの構造が、大きな理由の一つだ。
以前紹介した様に、筆者が使用しているマザーボードは、台湾ASUS社の「A8N-SLI Premium」である。このA8N-SLI Premiumは、搭載するチップセットのnForce 4 SLIチップセットの放熱用ヒートパイプは、チップセットからプロセッサ用ソケットと、I/Oパネル部分の間にまで伸び、そこに廃熱用の放熱フィンが配置されている。
このI/Oパネル部分を冷却するのは、CPUクーラに装着されたファンによって行われるので、より効率よく放熱フィンを冷却するのは、ファンが構造的に横向きの方が、都合が良いわけで、更にマザーボード上にある放熱フィンなので、多少斜め下にエアフローの流れが行った方が、より好ましいわけだ。
最近のCPU Coolerでは定番となっている、ヒートパイプを用いた冷却構造を、このSCKTN-1000 (刀)も採用しており、二本のヒートパイプが、CPUフィンの両脇から伸びており、都合4本のヒートパイプが、アルミのフィンへ斜めに傾斜した形状で、接続されている。
搭載されているファンは、9.2cmのファンで2000rpmの回転数となっており、騒音レベルは25dbとなっているが、耳で聞いた感じではAMD純正のファンに比べると、かなり静かである。また、AMD純正のファン付きヒートシンクを搭載していた時よりも、明らかにSCKTN-1000 (刀)を使用した方が、A8N-SLI Premiumに搭載されている、nForce 4 SLIチップセットの放熱用フィンに対して、冷却効率が良くなった。
このSCKTN-1000 (刀)のCPU冷却効果は問題ないので、静音性をより高めるならば、ファンの回転速度を、更に下げても問題はなさそうである。SCKTN-1000 (刀)には、ファンの回転制御装置は、残念ながら同梱されてないので、別途ファン回転コントローラを組み合わせ、四季によってファンの回転数を変化させても、全く問題は無さそうなので、いずれファンコンを装備して、SCKTN-1000 (刀)とAMDのデュアルコア・プロセッサAthlon 64 X2 3800+(クロック2GHz)で、試してみる予定である。
■ Socket 370 478 775 462 754 940 939 25db,2000rpm Scythe SCKTN-1000 (刀) 【特価:2,980円(税込)送料別】
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