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2005年12月13日

USB VoIP Phone P1-K (Hard)

 先日紹介した、NTTのBフレッツ用「ひかり電話」専用ルータである「RT-200KI」と、フリーウェアで使用可能な、「CounterPath」(旧Xten Networks)の「X-Lite」をインストールした、筆者のパソコンで、通常電話の子機として使い始めたのだが、パソコンに接続したヘッドセットでは、どうにも電話としては使いにくい。
 これは、ヘッドセットをパソコンのサウンドカードに装備されている、ヘッドフォンとマイクロフォンのコネクタへ接続しているため、MP3をはじめとするサウンド出力を、パソコンに接続しているスピーカから聞いている場合、電話を着信する都度ヘッドセットをつなぐか、常時ヘッドセットを装着していないと、通話する都度ヘッドセットの脱着が必要となるためだ。
 やはり、家庭内や事務所などの電話では、ヘルプセンターのオペレータでもない限り、ヘッドセットではなくハンドセットの方が、はるかに使いやすい。これは、電話の発信を行う場合も同様で、X-Liteのダイアルボタンを、マウスでクリックするよりも、ハンドセットのボタンを押した方が、発信しやすいと思う。
 X-Liteは、キーボードのテンキーからもダイヤリングが可能なのだが、ノートPCを用いた場合は、数字キーでの入力も可能だが、電話番号の入力は、慣れのせいかテンキーが直感的に押しやすい。

P1-K_1

 そこで筆者が購入したのが、「USB  VoIP Phone P1-K」(P1-K)という、Skype用として販売されている、USB接続型のハンドセットだ。Skypeは、以前に紹介しているが、筆者は最近殆ど使わなくなっている。理由は多々あるのだが、やはり日本では一般回線への通話が出来ないのと、非公開で独自形式の通信規格と、ファイアーウォールに穴を開けてしまうというのが、大きな理由だ。
 特に、セキュリティを重んじる多くの企業では、Skypeの導入に対して慎重であり、Skype社も企業への導入を推奨していない。Skypeの構築するP2Pネットワークに、何らかのウィルスなどで悪用された場合を考えると、昨今の個人情報が漏洩している、P2Pファイル交換ソフトの二の舞になる可能性も、決してないとは言い切れないので、企業も慎重にならざるを得ないのは、致し方ないところだろう。

P1-K_2

 P1-Kには、簡単な日本語マニュアルと、Skype用のインターフェースソフト、「SkypeMate for Windows」を収録したCD-ROMが付属してくる。残念ながら、X-Lite用のインターフェースソフトは、同梱のCD-ROMには収録されていない。しかし、P1-Kの仕様を見ると、「H.323、SIPプロトコル対応」と書かれていたので、専用ドライバが収録されているのだろと、筆者は考えていたのだが、このパッケージだけでは、残念ながらPK-1Skype専用の、USB接続ハンドセットとなってしまう。

P1-K_3

 USB接続のハンドセットは、基本的にはUSB接続型のサウンドアダプタなので、Windows 2000/XPであれば、OSの標準装備しているデバイスドライバで、少なくとも音声の出力と入力は、問題なく動作をする。P1-Kで問題となるのは、テンキーでのダイヤリングと、装備している液晶ディスプレイの表示を行うための、P1-K専用のソフトウェアが必要となる点だ。
 P1-KをパソコンのUSBコネクタへ接続すると、標準ドライバが組み込まれ、X-Liteの設定を行うと、通話は問題なく行える事を確認出来たが、テンキーは使えず液晶ディスプレイは、起動メッセージの表示だけしか行わない。

P1-K_4

 とりあえず、P1-Kに添付されてきたCD-ROMから、Skype用のSkypeMate for Windowsをインストールし、Skypeでテストしてみた。すると、液晶ディスプレイには、日付と時間、年表示が行われ、緑のLEDが連続点灯から、点滅に変化する。そして、Skypeのテンキーコントロールが、P1-Kのテンキーや制御ボタンから、非常に快適に入力できるのを確認できた。
 こうなると、なんとしてもP1-KX-Lite用制御ソフトが欲しくなる。探しものなら、迷わずGoogleである。そしてGoogleで探し回ると、P1-K用のX-Lite用制御ソフトを見つけることが出来た。同時に、他のVoIPソフトフォン用の制御ソフトや、Google Talk用の制御ソフト(ベータ版)までも提供されていたのだ。

P1-K_5

 早速に、X-Lite用のP1-K制御ソフトをインストールすると、テンキー操作によるX-Liteの制御をはじめ、X-Lite画面の最大化や最小化を自動で行ったり、実に快適にX-Liteを使いこなすことが出来た。音質も悪くなく、従来のヘッドセットと遜色無く使うことができた。若干、エコーがヘッドセットに比べて気になったが、これもX-Liteの音量調整を行うことで、気にならない程度になる。
 P1-Kの液晶ディスプレイには、P1-Kのテンキーから入力した電話番号が表示されるが、残念ながら着信番号のナンバー・ディスプレイ表示は行えないようだ。とは言え、着信の場合には、着信と共に自動的に最大化するパソコン上のX-Liteの画面に、着信番号が表示されるので、特に問題はない。
 このX-Liteと、USB  VoIP Phone P1-Kのコンビは、使い勝手も非常に良く、筆者お気に入りビジネスアイテムとなった。尚、詳しいX-Liteの設定方法や、P1-K用のX-Lite制御ソフトのダウンロード方法などは、別途レポートする「USB VoIP Phone P1-K (Soft)」編を参照して欲しい。

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コメント

こんにちは、とっても参考にさせてもらいました。

着信時のナンバーディスプレイについてですが、
こちらではP1-Kの液晶ディスプレイにも表示されてます。
X-TenMateは1.0.0.25を使用しているので
バージョンが違うからかもしれませんね。

P1-Kは黒の方です。

投稿: chiro | 2006年1月31日 11:08

chiroさん、こんばんは、

X-TenMateの新バージョン情報、ありがとうございます。早速に私も試してみました。

ナンバー・ディスプレイ、確かにP1Kの液晶で、可能になってますね~ 
詳しい、レポートを、今日記事としてアップしておきました。

前のバージョンでは動作していたボタンが、効かなくなっているのが、残念です~

今後とも、なにか情報ありましたら、よろしくお願いします。ありがとうございました。

投稿: 清水 隆夫 | 2006年1月31日 23:47

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