KRUSELL NeckStrap SwivelKit
過去に何度か、筆者の愛用しているスェーデンのKRUSELL社製本革ケース用、ネックストラップを数種類紹介しているが、KRUSELL社の本革製ケース、最大の特徴でもありアイデンティティにもなっている、「Multidapt」には残念ながらストラップを、問題なく装着出来るのだが、簡単な脱着には非対応だった。
ところが、このMultidaptに対応して、容易な脱着が可能となった、ネックストラップの新製品が、KRUSELL社より登場したのだ。KRUSELL製品を愛用し、特にMultidaptの便利さを知る筆者としては、即入手をしてみたので、そのレポートをお届けする。
今回、筆者がクルーセル・ジャパンより入手したのは、「ネックストラップ シーベル キット」で、先日紹介した、heaven devilブランドの携帯ストラップと、heaven devilブランドのネックストラップ等と一緒に注文していた製品だ。
女性ニーズ対象となる「heaven devil」ブランドのKRUSELL製品と異なり、パッケージは他の本革ケースなどと同様に、ブリスタパックとなっているが、heaven devilブランドとは異なり、実用本位の製品なので、コストダウンを考えれば当然であるし、機能に差が出る訳でもないので、これは全く問題にはならない。
筆者が入手した、KRUSELL社のMultidaptに対応しているネックストラップ シーベル キットは、同社のWebページに掲載されいた写真とは異なり、Multidaptに装着するアダプタ部分が、黒ではなく透明な素材の、いわゆるトランスルーセント(スケルトン)となっており、中の構造が見えるようになっていた。
出来れば、この部分は黒(或いは若干透けた黒)の素材で有った方が、黒い本革ケースや、黒のマルチダプト・ベースと合うと思うのだが、他の色のケースなどとの兼ね合いなのだろうか。
マルチダプトのアタッチメント側は、従来通りの黒色となっているので、こちらはケース側へ装着したままとなる為か、トランスルーセントでは無い。マルチダプト・ベースへの装着は、そのままスライドさせれば装着され、外れないようにロックされるが、アダプタとベースは自由に回転できる構造だ。
ネックストラップ シーベル キットを、マルチダプトのベースから外す場合には、ネックストラップのストラップ部分を、アダプタへ押し込むことで簡単にマルチダプトのベースから外すことができる。通常は、ケースに収めた機器の加重がかかっているので、外れることは無い。この部分は、内部にコイル・スプリングが使用されており、押し込んでもスプリングの力で戻されるため、誤って外れてしまう心配も無いだろう。
実際に、筆者が愛用しているNokia 6630ことボーダフォン702NKで使用中の、KRUSELL製本革ケースへ、ネックストラップ シーベル キットを装着してみると、実にこれは具合が良い。特に、従来使っていた本革製のネックストラップに比べると、装着した場合の安心感が、太い紐のネックストラップなので強くなる。
実際には、本革製のネックストラップであっても、携帯電話程度の重さでは切れてしまう事が無いのも、筆者は十分承知しているのだが、見た目の安心感が、ネックストラップ シーベル キットの場合にはあるという事だろう。
ただ、ネックストラップ シーベル キットを装着した場合、そのアダプタ部分の厚みが気になる。実際に装着した状態で、首からぶら下げてみると、どうしても厚みの関係で携帯が斜めになったり裏返しになったりしてしまう。とは言え、本革製のストラップを装着していた時も、首からぶら下げた状態では、しょっちゅう裏返しにはなっていたので、それは問題にはならないのだが、裏返しになった場合にトランスルーセントのアダプタが、更に良く目立ってしまう。
やはり、このネックストラップ シーベル キットのアダプタの色は、透明とは言えかえって目立ってしまうので、黒色のアダプタの方が、よいと思われる。或いは、黒色が選択出来るような商品ラインナップであれば、より良いと思うのだが、いかがだろうか。
筆者の愛用するマルチダプト・アダプタは、主にベルトへ装着している、「レザー シーベル キット」なのだが、このKRUSELL社製レザー シーベル キットは、以前に筆者がマルチダプトのアダプタを各種入手した際の一つであるが、筆者の常用アイテムとして、常に外出時にはベルトへ装着している必需品のマルチダプト・アダプタだ。
このレザー シーベル キットは、装着の際にはそのままマルチダプト側のシーベル・アダプタを挿入するだけで、簡単に装着可能なのだが、一端装着すると外す場合には、レザー シーベル キット側に装備されている、両側のリリースボタンを押し込まないと、外すことは出来ない。
しかし、装着している場合には、自由に回転できるので、椅子や車のシートへ座った場合などは、機器を横へ回してしまうことによって、腰骨に当たることも無く、全く違和感無く座る事ができる。
また、装着の場合には、受け口が漏斗状に広がっているので、暗闇はもちろんのこと、レザー シーベル キットを目で確認する事無く、簡単に装着可能だ。無論、外す場合も本体の裏側にある、両側のロック・リリース用のボタンは、目で見なくとも指の感触だけでロックを解除する事ができる。
ちなみに、レザー シーベル キットへ通す事が可能なベルトの幅は、45mmまでのベルトであれば、そのまま通す事が可能だ。クルーセル・ジャパンでは、45mmまでのレザー シーベル キットしか取り扱っていないのだが、KRUSELL本社のサイトでは65mmの幅広ベルトに対応しているレザー シーベル キットも紹介されている。
ケース側のマルチダプト・アダプタへ取り付ける、シーベル・アダプタは、今回紹介したレザー シーベル キットやネックストラップ シーベル キットは勿論のこと、以前に筆者が紹介した、「バイク ホルダ・キット」や、「カーホルダー・キット」にも、そのまま装着可能となっているので、KRUSELL社の本革ケースへ標準で付属してくる、「ミニクリップ」アダプタよりもマルチダプト、本来の機能を活用できるようになる。
実は、筆者も当初、KRUSELL社の本革ケースに標準で付属している、ミニクリップを使用していたのだが、これをベルトへ装着していた際、タクシーに乗り込んだ際に、ベルトから外れて落としてしまったことがある。ミニクリップ・アダプタの場合、自由に回転する構造では無いため、座った際など太ももに押されて、そのままベルトから外れてしまう事もあるわけだ。
幸い、その時は同乗した知人が、座席に落ちた携帯電話に気がつき、筆者へ渡してくれたので、事なきを得たのだが、それ以来、筆者はロック可能で知らぬ間に外れることもなく、しかも簡単にベルトに脱着できるレザー シーベル キットを愛用するようになった訳だ。
今回、クルーセル・ジャパンでは、従来の製品に付属していた、ミニクリップをPDA用の本革ケースの場合には、「スライド シーベル・キット」へ変更し、その他の携帯電話用の本革ケースでは、「スプリング クリップ」へ同梱されるマルチダプト・アダプタを変更すると言うが、これはマルチダプトの機能性を考えると、喜ばしい変更だと言えるだろう。
筆者は、既にスライド シーベル・キットと、スプリング クリップを所有しているので、また機会を改めて、これらのマルチダプト・アダプタのレポートをする予定だ。また、新製品の「ショルダー シーベル・キット」も入手したいと思っており、これも合わせてレポートしたいと思っている。
■ KRUSELL社:http://www.krusell.se/
■ クルーセル ジャパン:http://krusell.jp/
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コメント
私はスライドシーベル派です。このネックストラップ気にはなっていたんですよね。レビューありがとうございます。
投稿: (か) | 2006年2月20日 14:57
(か) さん、こんばんは、
なかなか良いですよ。色以外は(苦笑)
なんだか、透明のプラスチック製だと、エンジニアリング・サンプルって感じで・・・それは、それで希少価値はあるんですけど、製品版ではあまり・・・以下、自粛(笑)
投稿: 清水 隆夫 | 2006年2月20日 18:24