BlueSoleil Version 2.1.3.0
筆者の購入したPLANTRONICS社製のBluetoothヘッドフォン(ヘッドセット機能付き)「Pulsar 590A」用として、同じく筆者が購入した、USBドングル型のBluetoothアダプタの、Logitec社「DiALiVE (LBT-UA200C1)」で使われているドライバ(Bluetoothスタック)ソフトウェア、IVT社製の「BlueSoleil」(ブルーソレイユ)のバージョンは、「1.6.1.4 Release 050606」とかなり古かった。
それに対して、昨日レビューをした上海問屋の「DN-BT03D」では、バージョンが「1.6.4.0 Release 050929」と、少しだけ新しかったので、ドライバを上海問屋のDN-BT03Dに付属のバージョンに入れ替えてみたが、特に問題は無く動作した。もちろん、「A2DP」プロファイルや「AVRCP」プロファイルも問題なくサポートされている。
そこで、久々にIVT社のWebサイトを覗いてみると、BlueSoleilのバージョン1.6系から、バージョン2.1系への無料バージョンアップ版がダウンロード可能となっていた。特に、Bluetooth 2.0+EDRへの完全対応となっていたので、早々にLogitec社DiALiVE (LBT-UA200C1)用としてダウンロードして、インストールして起動したみたのが、上の画面だ。
しかし、上海問屋のDN-BT03Dに付属のスタックを入れていたので、そのまま上書きによるインストールを行ったのだが、BlueSoleil 2.1のインストーラが旧バージョンを発見し、アンインストールを行った。BlueSoleilバージョン2.1へアップデートする場合は、事前に旧バージョンの1.6系をアンインストールしておいた方が、インストールも容易なようだ。
実際に、アップデートされたBlueSoleilのバージョンは、「2.1.3.0 Release 060429」となっており、スタックのバージョンは「05.04.11 2006.0413」だったので、4月13日に作成されたバージョンであることが判るし、公開は4月29日だったようだ。
BlueSoleilのメイン画面自体は、旧バージョンと全く変わっていないのだが、各部の微妙な変化は多少みられる。特に感じた事は、接続動作が以前のバージョンに比べて、早くなったことだろうか。
Logitec社DiALiVE (LBT-UA200C1)に使用されている、Bluetoothのチップは「Cambridge Silicon Radio」社製であるが、ちゃんとBluetooth 2.0+EDRがサポートされているので、BlueSoleilのバージョンを「2.1.3.0 Release 060429」へアップデートした結果だと思われる。
今回のBlueSoleilのバージョン「2.1.3.0 Release 060429」へアップデートが、他のBluetoothアダプタに対しても有効なのかどうかをチェックするため、昨日レビューをお届けした、日本国内では使用すると電波法違反となるため、事実上は日本国内で使用することができない、上海問屋のDN-BT03Dで試してみることにした。
しかし、テストするだけでも電波法違反となってしまうので、電波法で規定されている微弱電波の電界強度まで、上海問屋のDN-BT03Dの電波出力を下げてテストすれば、コンプライアンスを維持できる。そこで、デスクトップPCのUSBソケットへ直に装着せず、USB延長ケーブルを用いて上海問屋のDN-BT03Dを装着し、ちょっとした細工を施す事にした。
その細工とは、アルミホールを用いて、上海問屋のDN-BT03Dを何重にもシールドしてしまった。これで、電波の放射強度は、十分に微弱電波の範疇に治まるハズだ。加えて念のために、USBケーブルにはフェライトコアによる不要輻射が、ケーブルに乗らないようにもしてみた。
実際に、この状態ではBluetoothデバイス探査を行っても、1mほど離れた場所のPulsar 590Aを見つけることも出来ないし、当然ながらPulsar 590Aからも探査されない。別のBluetooth機器として、Nokia 6630ことボーダフォンの702NKでも同様の確認を行ってみたが、上海問屋のDN-BT03Dが発射する2.4GHzの電波は、十分にシールドされているので、電波法に触れることはないだろう。
この状態で、上海問屋のDN-BT03Dが、BlueSoleilのバージョン「2.1.3.0 Release 060429」で動作するかをチェックしてみたが、問題なくライセンスされた状態で動作をした。ちなみに、上海問屋のDN-BT03Dのハードウェアチェックを、BlueSoleilバージョン「2.1.3.0 Release 060429」で行ってみると、製造メーカは「Integrated System Solution Corporation」(ISSC)であることが判る。
また、Bluetoothのバージョンは、上海問屋の公開している仕様情報で、DN-BT03DはBluetooth 1.1となっていたのだが、実際にはBluetooth 1.2であることも判明した。さすがに、TELECはおろか、FCCやCEの認定も取得していない位なので、仕様の記載もいい加減そのものだ。とは言え、この仕様は新しい方への間違いなのではあるが、日本や北米、欧州で使えないのでは、どちらでも良いことだ。
ベトナム在住の友人、siam_breeze氏が使用している上海問屋のDN-BT03Dでも、BlueSoleilのバージョン「2.1.3.0 Release 060429」が動作する、という情報を提供するために、一応テストしてみたのだが、筆者もベトナムや中国などへ旅した時には、上海問屋のDN-BT03Dを使ってみようと思う。
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コメント
清水さん、おはようございます。
mixiへのご招待ありがとうございました。
早速書き込みさせて頂きました。
私も2.1.3.0にUPしてみましたが、やっぱり
Ambicom(並行輸入品でなく、CFカンパニー扱いのTELEC認証品)
はうまく接続できませんでした。
WIN-XPで使っても、XP自体が不安定になるという恐ろしい状態なので、
オークションに訳あり中古品で出品しようか・・・と考えてます。
投稿: pepsiman_koza | 2006年5月20日 08:35
pepsiman_kozaさん、こんにちは、
mixiの方でも、よろしくお願いしますね。(^O^)
Ambicomですが、ドライバソフトの問題ではなく、チップの相性なのだと思います。
ただ、OSが不安定になるのは、チップの問題では無くて、ドライバの問題ですよね。
私のところで、一番安定しているのは、LogitecのDiALiVE (LBT-UA200C1)です。なんと、inView N-911でも動作してくれました!
USBホスト経由ですけど・・・これは、後で記事にてレポートをします。ドライバは、BlueSoleilのWindows CE版(60日トライアル版)です。
投稿: 清水 隆夫 | 2006年5月20日 17:09
清水さん、こんにちは。
V70もUSBホスト機能がありますので
期待しています。
私の方は、ジャンク品扱いのBTマウスを
ノートで動かせました。 ¥1,050円
BTの便利さの認識って日本はまだまだですね。
投稿: pepsiman_koza | 2006年5月20日 19:48
pepsiman_kozaさん、こんばんは、
inView N-911とDiALiVE (LBT-UA200C1)による、BlueSoleil for CEおレポートを掲載しました。ご参考になれば、幸いです。
投稿: 清水 隆夫 | 2006年5月22日 03:08