Solar Cell Charger & Flashlight
だいぶ時間が経過してしまったのだが、「COMPUTEXで購入したモノ」の最後となる、その4をお届けする。前回紹介した外部電池アダプタの、「Power Backup Kn187」と同じく、今回紹介するのも、筆者の友人が出展していたCOMPUTEXのブースで入手してきた製品だ。
製品名は「Solar Cell Charger & Flashlight」、すなわち太陽電池による充電アダプタで、LEDによるライト機能も備えているユニットだ。
Solar Cell Charger & Flashlightのパッケージは、見るからに怪しい感じで、しかもチープな雰囲気満点な中国製で、本体と携帯電話への充電用アダプタが5種類付属しているのが判る。パッケージの説明では、携帯電話とMP3プレーヤ、デジタルカメラなどへ充電可能と書かれている。
本体の大きさは、名刺サイズより少し大きい程度の面積で、厚みは10mm程度と比較的小型である。天板部分は、全面を太陽電池が占めており、この太陽電池パネルで、内蔵されているリチウムイオン充電池を充電する。
太陽電池パネルは、白熱電球などでも発電できたのだが、蛍光灯では殆ど発電しなかった。上の写真では、撮影用の補助ライト(白熱電球)で発電しているので、横に装備されている充電LEDが点灯している。
内蔵されているリチウムイオン充電池は、3.7V/1100mAhの容量を持ち、太陽電池パネルの発電能力は、最大で5.5V/100mAと記載されている。また、内蔵している太陽電池パネルだけではなく、外部AC/DCアダプタによってもリチウムイオン充電池を充電することが出来る。
この場合、充電に用いるAC/DCアダプタは、5.6V±0.2Vの出力電圧であれば、使用することが可能だ。また、Solar Cell Charger & Flashlightの出力電圧は、切替スイッチによって、5.8V/7.8V/9.8Vの三段階に切り替えることが可能で、容量は400mAが最大と記載されている。
標準で付属してきた、携帯電話の充電アダプタは、中央のNokia用以外は、筆者もどこのメーカ向けなのか、よく分からないのだが、世界の携帯電話のシェアから推測すると、恐らくはモトローラ、サムスン、ソニーエリクソンと言ったところに対応しているアダプタだと思われる。
各アダプタのプラグは、ノキアのプラグ形状で統一されており、この辺りは世界中の携帯電話の3割(携帯電話所有者の3人に一人はノキアのユーザ)というシェアを持つ、ノキアがやはりデファクト(日本国内では少数派であるが)である。
Solar Cell Charger & Flashlightの側面には、左側から出力ジャック、出力パイロット用LED(緑)、出力電圧切替スイッチ(三段階)、充電パイロットLED(橙)、入力(充電)ジャック、そして内蔵するLEDランプの電源スイッチが装備されている。
LEDランプは、高輝度の白色LEDが、やはり側面に装備されており、かなり1個の白色LEDでも明るく点灯する。加えて、紫外線LEDも装備されており、スイッチの切替でこちらを点灯させることも可能だ。ちなみに、この紫外線LEDは、可視光領域も発行するので、紫色に点灯する。
この紫外線LEDは、何のために装備されているのかと言うと、偽札をチェックするための機能だそうだ。最近の紙幣は、ブラックライト(紫外線)に反応する特殊インクで、印刷がされており、この紫外線LEDを当てると、見えない特殊インクで印刷された部分が見えるようになる訳だ。
さて、このSolar Cell Charger & Flashlightを用いて、筆者のNokia 6630こと、ボーダフォンの702NKを充電してみると、問題なく充電を行うことが可能だった。ノキアの携帯電話は、5.7Vの充電電圧を必要とし、一般的な5Vの電圧では充電を行えない。USBからの充電も、昇圧回路を装備したアダプタでないと、充電することができないので、モバイル時に不自由することが多かったのだ。
充電アラームの出た状態で、702NKを満充電させると、Solar Cell Charger & Flashlightの内蔵している、リチウムイオン充電池は空となるのだが、モバイル時には非常にありがたい。ちなみに、満充電に要する時間は、ノキアの純正充電アダプタよりも若干長い時間を要する。
Solar Cell Charger & Flashlightの内蔵している、リチウムイオン充電池の充電を、実際に太陽電池パネルで行ってみると、晴天の日であれば約10時間ほどで満充電となった。もちろん、日照時間や太陽光の照射角度によっても、この時間は変化すると思われるが、アウトドアや災害時の非常用としては、ほぼ一日で充電できるのは、サバイバルツールとして、十分な性能だと思う。
試しに、晴天時で満充電されているSolar Cell Charger & Flashlightから、702NKを充電しながら、同時にSolar Cell Charger & Flashlightの充電を行ってみたが、この場合は702NKを満充電させた時点でも、Solar Cell Charger & Flashlightの内蔵リチウムイオン充電池は空にならなかった。
ただし、702NKの充電時間は早く終わるということはなく、非常事態以外は702NKの液晶パネルの劣化にもつながるので、やはり太陽電池パネルでの充電は、単独でSolar Cell Charger & Flashlightの充電を、行った方がよいだろう。
筆者は、サバイバル用兼アウトドア用として、「スターリングクラブ マルチパワーステーション 5600R」を所有しているのだが、このマルチパワーステーションに付属してくる、携帯電話用の充電アダプタではノキアの携帯電話が充電出来なかったので、今回入手したSolar Cell Charger & Flashlightは、常時携帯できる程小型軽量なので、非常にありがたい。
見た目のチープさとは違い、Solar Cell Charger & Flashlightはコストパフォーマンスも良く、性能的にも十分満足できる。また、オプションでPDAやPSP、デジタルカメラ用の充電アダプタもあるとのことなので、これらを入手してみる予定なので、その時点で再度レポートを行いたいと思っている。
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コメント
こんにちは。
改めてじっくり拝見しました。
名刺サイズより少し大きい位ということは、意外とサイズがちっちゃいんですね。
ワタシは葉書大かと思ってました。
満充電まで10時間というのは、非常用とすれば問題ないと思いますが、アウトドア用途(山行など)だとちょと長いかな?やっぱり太陽電池パネルが小さいからしょうがないのでしょうか?
しかしいいですね、コレ。
値段次第ですが、発売されたらすぐ買ってしまいそう。
投稿: yomikaki | 2006年7月 4日 23:53
yomikakiさん、こんばんは、
mixiの先行レポート(笑)では、写真も3枚だけの掲載でしたし、評価も済んでいなかったので、プレ・レビューということで・・・
サイズは、デジタル・ノギスで実測してみると、91.24mm × 59.26mm × 14.33mmでした。
太陽電池での充電は、定格に記載されているのは、12h~14hとなっていましたが、それよりは短い時間でしたが、冬場だとそんなもんかもしれません。
確かにアウトドアでは、丸一日の充電時間だと、微妙ですね。1週間以上、山ごもりをするんて時は、重宝するかもしれませんけど、やはりエマージェンシー用だと思います。
価格は、3千円~4千円前後といったところだと思います。(価格に幅があるのは、出荷個数で、大きく変わるという、台湾バイヤーの言葉から:苦笑)
投稿: 清水 隆夫 | 2006年7月 5日 00:21
こんばんは~
微妙な値段ですね (^_^;)
2,980円だったら欲しい・・・
3,980円だと考える・・・
4,980円だったら、見送りかも・・・
あくまでも、私の主観ですが・・・(^_^;)
投稿: pepsiman_koza | 2006年7月 6日 00:04
pepsiman_kozaさん、こんばんは、
そうですねぇ~ 現状の携帯電話用アダプタだと、ノキアユーザ以外は使えませんからねぇ~
ドコモとauとボーダフォンのアダプタ、それとミニUSBと標準DCプラグ(inView N-911やPSP、W-ZERO3など)をセットにして(もちろん、ノキアも)、日本のモバイル機器対応にしてくれて、3,980円かそれ以下ってとこが、リーズナブルでしょうか・・・
投稿: 清水 隆夫 | 2006年7月 6日 23:24