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2007年5月15日

Windows Vista Ultimate x64 Edition

 今月の連休に、筆者のデスクトップPCをオーバーホールした。主に空冷用のファンを掃除したり交換したりという作業や、PCケース内の清掃、電源ユニットを分解清掃したり、CPU用の冷却フィンを清掃したりと、五月晴れで天気の良い日にベランダで行った。
 デスクトップPCのケースには、空冷用の吸気ファン二個と排気ファン一個の合計で三個のファン装備してあり、電源ユニットにも一個ファンが装備されているが、こちらは夏場しかファンを回さないので、汚れはそれほどでも無かった。また、CPUに装備していあるフィンとファンも低騒音用の大口径で低回転のファンなので、CPUに付属してくる高速回転ファンでないためか、汚れは少なめだったようだ。

A8nsli_xp_x64

 筆者の使用しているメインのデスクトップPCは、一年半ほど前に購入した「ASUS A8N-SLI Premium」だが、OSには64bit CPU版である「Windows XP Professional x64 Edition」を一年以上前から使っている。当初は、A8N-SLI PremiumBIOSが、4GB搭載したメモリを全て認識できないバグで悩まされたが、β版のBIOSにアップデートしてからは、問題なく4GBのメモリを認識するようになり、Windows XP Professional x64 Editionでも4GBのメモリを問題なく使用可能になった。
 このA8N-SLI PremiumBIOSバグは、4GB1GBメモリ・モジュールを4枚)を搭載してBIOSセットアップでQuick TESTDisableにし、メモリを全てBIOSにチェックさせると、3932160までテストをした段階でBIOSがハングアップしてしまう現象だ。もちろん、64ビット版のWindows XP Professional x64 EditionWindows Vista Ultimate x64 Editionをインストールしようとすると、インストーラのシステムチェックでハングアップしたり、ブルースクリーンのエラーなどが発生し、インストールが中断してしまう。
 しかし、メモリテストを行わずに32ビット版のWindows Vista Ultimate(x86 Edition)をインストールする場合にはエラーが発生せず、正常にインストールが完了するという、A8N-SLI Premiumの正式版BIOS1009」で発生するメモリ・アドレス・ハンドリングのバグだが、β版の「1302」では発生しないので筆者の環境だけかもしれないが、4GBのメモリをA8N-SLI Premiumへ搭載し、64ビット版OSをインストールする場合は、βBIOS1302」へアップデートする必要がある。

A8nsli_vista_1

 また、筆者のデスクトップPCには複数のHDDが搭載してありA8N-SLI PremiumBIOSに搭載されているブート・マネージャから複数のOSを起動できるようにしている。もちろんWindows Vistaもベータ・バージョンから評価していたので、既に一年ほど使い続けているのだが、今月末でβ版の使用期限が切れてしまうため、正規版のWindows Vista Ultimate x64 Editionへ入れ替えを行った。
 殆どのデバイスドライバは、Windows Vista Ultimate x64 Editionの標準サポートドライバで問題なくインストールされるし、インターネットへ接続した状態でインストールを行えば、サウンド関連のドライバやACPIデバイスなどのドライバも、自動でダウンロードされインストールされる。しかし、二つのデバイスだけは、「不明なデバイス」としてWindows Vista Ultimate x64 Editionの「デバイス マネージャ」で表示されてしまう。

クリックで拡大ポップアップ A8nsli_vista_2

 この二つの「不明なデバイス」は、Windows XP Professional x64 Editionでは問題なく認識されていたA8N-SLI Premiumのデバイスであるが、Windows Vista Ultimate x64 Editionでは未サポートとなってしまったデバイスだ。デバイスのプロパティを見てみると、「ACPI\PNPB006」と「ACPI\B02F」と表示され、ACPI関連のデバイスとしてWindows Vista Ultimate x64 Editionが誤認識をしているが、この二つのデバイスの実体は「Game Port」と「MIDI Port」である。
 共にWindows Vista Ultimate x64 Editionでは、OSとして標準ではサポートされなくなってしまったデバイスなので、Windows XP Professional x64 Editionでは認識されていたが、Windows Vista Ultimate x64 Editionでは「不明なデバイス」となってしまうわけだ。

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 対策としては、A8N-SLI PremiumBIOSセットアップで、オンボード・ペリフェラルの設定から、「Game Port」と「MIDI Port」の二つをDisableしてしまえば良い。A8N-SLI PremiumBIOS標準設定では、どちらのデバイスも使用可能になっているので、Windows XP Professional x64 Editionでは問題が発生しないが、Windows Vista Ultimate x64 Editionでは認識出来ない(ACPIデバイスとして誤認識されてしまう)デバイスとなるので、デバイスを使用できないようにしてしまうことになる。

A8nsli_vista_4

 筆者の場合、サウンドブラスター互換のGame Portへ接続可能な、ジョイスティックやMIDIデバイスが無い訳では無いのだが、今後はUSB接続の同じ様なデバイスへ買い換えを行う必要が発生したわけで、OSの世代が代わると使用中のデバイスが使用できなくなるというリスクは、常に発生してしまうから致し方無いことだと諦めるしか無いのだろう。
 Windows Vista Ultimate x64 Editionで使えなくなったデバイスは、使う必要が発生した場合にだけBIOSの設定を変更し、Windows XP Professional x64 EdisonHDDから起動すれば筆者の場合は問題は無いので、Windows Vista Ultimate x64 Editionの快適なオペレーションを優先することにした。実際、旧式なOSとなったWindows XP Professional x64 Editionの起動を行う機会は、筆者の環境では激減しているのも事実なので特に不都合は無い。

A8nsli_vista_5

 A8N-SLI PremiumBIOSセットアップで、オンボード・ペリフェラルの設定から、「Game Port」と「MIDI Port」をDisableし、BIOSへ設定を書き込んだ後にリブートすれば、Windows Vista Ultimate x64 Editionの「デバイス マネージャ」からは、二つの「不明なデバイス」と表示されていたデバイスは、消えていることが確認できるハズだ。
 この現象は、A8N-SLI Premiumに限らず他のGame PortMIDI Portを標準搭載しているマザーボード全般に発生すると思われるので、参考になるのではないかと思いレポートしたのが、Windows Vista x64 Edition特有の現象ではなく、32bit版のWindows Vista x86 Editionでも発生する現象なので、ちょっと前のマザーボードを使用する場合は、BIOS設定をチェックしてみると良いだろう。

クリックで拡大ポップアップ A8nsli_vista_6

 ちなみに、Windows Vista Ultimate x64 EditionによるA8N-SLI PremiumAthlon 64 X2 3800+4GBメモリ)による「Windows エクスペリエンス インデックス」のスコアは、「4.6」となっている。グラフィックの「Windows Aeroのデスクトップ パフォーマンス」は、最低スコアの4.6となっているが、Windows Vista Ultimate(32bit版)をインストールしたiMac 20インチモデル(MA589J/A)スコアと、ほぼ同じ様なスコアとなっているので、決して最高スコアではないのだが、十分に実用的かつ快適に動作していると言ってもよいだろう。

クリックで拡大ポップアップ A8nsli_vista_7

 このところ、64ビットをサポートしたプロセッサの価格低下に加えて、メモリ・モジュールの価格が暴落している状況なので、4GBのメモリを搭載しても従来の2GBメモリを搭載した価格以下で実現できる。ところが、4GBメモリを搭載したとしても、32ビット版のOSでは最大でも3GB程度しか活用できず、ペリフェラルのリソース(SLIを使用するため二枚のグラフィックボードを搭載した場合など)によっては、それ以下のメモリ(2.5GB程度)しか利用できないため、必然的に搭載した4GB(あるいはそれ以上)のメモリをOSで全て活用するには、64ビット版のOSを使用することになる。
 Windows Vista x64 Editionに限らずWindows XP Professional x64 Editionであっても、64ビット版であればメモリ容量の呪縛はなくなる。デバイス・ドライバの対応や、アンチウィルス・ソフトの対応などで、64ビット版では選択肢が狭まってしまう事は否めないが、それでもメモリ容量増加によるアプリケーションの高速化(特にフォトレタッチ・ソフトでは多数の画像を開いてもHDDへのデータスワップが減るため)や、安定稼働にもつながる。
 メモリやCPUの安価になった今こそ、Windows Vistaへマシンをアップグレードするチャンスだと思うし、折角メモリやCPUアップグレードするのであれば、64ビット版のWindows Vista x64 Editionへ乗り換えるのにも、絶好の機会だと筆者は思うがいかがだろうか。


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コメント

x64editionがいままさに気になっています。
ただ業務で使うことが前提なのでvistaではなく
XPなのです。
XPのx64editionを使っていて何か気づいたことが
あれば教えてください。
自分はドライバが対応してくれているのかが特に
気になっています。

投稿: ちゃか | 2007年5月22日 23:56

ちゃか さん、こんばんは、

>XPのx64editionを使っていて何か気づいたことがあれば教えてください。

今のところ、私の使用環境では、ドライバが対応していなくて、困ったというのはPDAをUSBで接続した場合のデバイス・ドライバ程度です。

USB接続のGPSロガーなどは、USB・シリアル変換ICのドライバが、ICメーカのサイトにx64バージョンが登録されているので、問題なく動いています。

Vista x64では、ドライバに署名が無いとインストール(無理矢理)しても、起動出来ないのでx64版のドライバもXP用が使用できないケースがあるのですが、XP x64版では署名されていないドライバも動作しますので、Vista x64よりは対応しているドライバが多いですね。

ドライバ関連は、使用される機器のドライバが、メーカだけではなく、ICデバイスメーカのサイトなども、型番をGoogleでサーチすると、見つかる事が多いので、事前にGoogleで検索してみるのが良いと思います。

投稿: 清水 隆夫 | 2007年5月24日 22:42

>今のところ、私の使用環境では、ドライバが対応していなくて、困ったというのはPDAをUSBで接続した場合のデバイス・ドライバ程度です。

お返事ありがとうございます。
周りにはx64editionを使っている人がいなかったので
清水さんのお答えは、背中を押してもらった感がして
一歩前進しました。本当にありがとうございます。

よく拝見させていただいていますが、興味がある分野の情報がたくさんでおもしろいです。

またx64editionのVista版の情報楽しみに待ってます。
それでは。

投稿: ちゃか | 2007年5月25日 16:05

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