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2007年5月29日

Wintec WBT-100 (ピクシス100)後編

 先月末に掲載した前回(前編)のレポートから、だいぶ間が空いてしまって恐縮だが、パソコンGPSショップSPA」から販売されている、Bluetooth GPS受信機兼GPSデータ・ロガー「ピクシス100」こと、台湾Wintec社製「WBT-100」の使用レビューの後編をお届けする。
 今回のレポートは、ピクシス100こと、台湾Wintec社製のWBT-100に付属してくる、Windowsパソコン用のGPSデータ・ログ管理ツール「G-Tool」に関してのレビューとなる。ピクシス100ことWBT-100には、付属のCD-ROM8cmサイズ)にG-Toolが収録されてくるが、今回のレポートに用いたG-Toolは、台湾Wintec社のサイトよりダウンロードした最新版を使用している。

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 まず最初に、ピクシス100ことWBT-100に付属のCD-ROM(あるいは、台湾Wintec社のサイトよりダウンロードした)からG-ToolUSBデバイス・ドライバを、Windowsパソコンへインストールを行う。次に、ピクシス100ことWBT-100のミニUSBコネクタへにUSBケーブルを接続し、電源スイッチをオンにした後、パソコン側のUSBソケットへUSBケーブルを接続する。
 すると、Windowsの画面に新しいデバイスを認識し、デバイス・ドライバをインストールする画面が表示された後、ピクシス100ことWBT-100をデバイスとして認識するので、この時点でG-Toolの起動を行う。G-Toolの起動画面から、「Connect」のボタンをクリックすれば、G-Toolピクシス100ことWBT-100の接続を確認し、G-Toolの下段部分にNMEAデータが表示されて、ピクシス100ことWBT-100が接続された事が判る。

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 G-Toolには、複数のメニュー画面があり、画面の上部にあるボタンによって、それぞれのユーティリティ画面へ切り替える事が可能だ。上の画面では、ピクシス100ことWBT-100が出力するNMEAセンテンスを選択設定する画面で、ピクシス100ことWBT-100に内蔵されている電子コンパスのデータは、デフォルトでは出力がオフに設定されているので、この画面で出力をオンに設定することが可能だ。

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 G-Toolのデフォルト表示言語は、英語となっているのだが、設定を変更することで日本語表示も可能である。しかし、正直なところ怪しさを通り越して難解な日本語の表示なので、笑いながら読むことになる。恐らく、電子翻訳された日本語だと推測するが、英語の表記の方が判りやすいので、筆者は英語表示で使用している。
 また、G-Toolは残念ながらWindows Vistaではピクシス100ことWBT-100から、ログ・データのダウンロードの保存が上手く行われない。これは、Windows XPWindows 2000)とWindows Vistaで、ファイルの管理方法が変更されたためだと思われる。実際に筆者のWindows Vista Ultimate x64 Edition環境では、ダウンロードは可能なのだが、保存先にはファイルが記録されない。

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 Windows XPであれば、x64版であっても、問題なくピクシス100ことWBT-100から、ログ・データのダウンロードとファイル保存、およびGoogle Earthなどへのファイル変換も、問題なく動作をする。ちなみに、筆者のWindows XPWindows Vistaは、共にx64版なので、ピクシス100ことWBT-100に付属のデバイス・ドライバではなく、USBシリアル変換チップの製造メーカのサイトより、64bit版のデバイス・ドライバを別途ダウンロードして、それをインストールして使用している。

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 G-Toolでダウンロードしたログ・データを、ファイル形式変換のウィンドウから、Google Earth形式へコンバージョンし、変換が終わったファイル名のウィンドウから、ファイル名をクリックすれば、予めインストールしておいたGoogle Earthが自動起動して、該当するエリアのズーム表示を行うと共に、ログの軌跡(Track形式)が衛星画像上へ表示される。
 上に掲載したGoogle Earthの表示エリアは、筆者宅の近郊(横浜市港南区)から、横浜市中心部へ移動した際に、車のダッシュボード上へ置いたピクシス100ことWBT-100で記録したデータである。

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 Google Earthの画面、右上に表示されるWintec社のロゴ・バナーは、Google Earthの衛星写真をかなりの面積、覆い尽くすので邪魔なのだが、Google Earthの左側へ表示される表示メニューから、表示のチェックを外せば簡単に消すことができる。もちろん、G-Toolで変換されたファイル自体を、テキスト・エディタで編集してしまえば、自動表示されることも無い。
 最初のGoogle Earthでの軌跡では、一本の軌跡に見えたが、ズームアップしてみると、二本の軌跡であることが判る。二枚目のGoogle Earthの具体的な表示場所は、鎌倉街道と、横浜環状二号線の交差点(環状二号線は高架)だ。かなり、綺麗なトレースをピクシス100ことWBT-100が行っていることが判る。

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 更にGoogle Earthの表示をズームアップすると共に、軌跡(Track)形式に加えて、測位ポイントの表示を、Google Earthの左側のメニューから行ってみると、測位したポイントが速度などの数値と共に表示を行う事ができる。ピクシス100ことWBT-100の測位した場所が、横浜環状二号線の高架下でも、しっかりと測位しているのが確認できるので、車載時のログを記録する目的でも、外部アンテナ無しで十分にピクシス100ことWBT-100単体だけで可能だろう。

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 今回のピクシス100ことWBT-100によって、テスト用のGPSログ・データを記録する際、同時にSiRF Star IIIを搭載し、比較的大型のセラミック・パッチ型GPSアンテナを搭載している「コメットDL/3」こと「DG-100」でもGPSログ・データを記録してみた。また、感度が芳しくなく、GPSロガーとしては使用に耐えないソニー製のGPSデータ・ロガーGPS-CS1K」も、敗者復活戦では無いが同時に動作をさせてみた。
 感度の悪いGPS-CS1Kは、ダッシュボードのGPS衛星を一番よく捕捉可能な真ん中の特等席を与えた。これら、三機種による比較データは、機会を改めてレポートしたいと思う。また、上に掲載した写真画像には、GPS対応のデジタルカメラ、「Caplio 500SE model W」で撮影し、「BTGPS/3c」こと「HI-406BT-C」とペアリングを行っており、画像のExif情報へ緯度経度データが記録されている。
 そのままSuper Mapple Digitalなどの電子地図上へドラッグ&ドロップするか、直前の記事でレポートしたように、Googleから無償で提供されている、「Google Picasa 2」と「Google Earth」を併用することで、簡単にGoogle Earth上へ撮影画像を登録することが出来るので、興味の有る方は何処で撮影した写真なのかが、お判り頂けるだろう。


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コメント

こんにちは。
同じ様に見えて、WBT-201とは違うんですね。
WBT-201は「TimeMachineX」というソフトです。
メーカーサイトからはDL出来ませんが
購入したサイト↓からはDL出来ます・・・(^^;)
http://www.buygpsnow.com/data-logger_126.aspx

投稿: pepsiman_koza | 2007年5月30日 10:54

pepsiman_kozaさん、こんにちは、

>同じ様に見えて、WBT-201とは違うんですね。

WBT-201と、他のWBTシリーズでは、搭載されているGPSエンジンが異なるので、当然ながらPC側のアプリも違います。

WBT-201用ならば、マニア向けにGPSエンジンの測位パラメータを変更するツールもありますよ。ググってみてください。パスワードが必要ですけど、ゲストでも可能・・・(笑)

投稿: 清水 隆夫 | 2007年5月30日 16:48

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