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2007年6月22日

Maction Technologiesの本社を取材

 筆者が初めて台湾Maction Technologiesを訪問したのは、今から丁度3年前の「COMPUTEX TAIPEI 2004」を取材するために、台北を訪れた際にアポを事前にとって当時のMaction本社へ訪問取材をさせてもらった。この時は、まだ台北市内の地下鉄沿線に本社があり、MRTに乗って取材に出かけ、お昼ご飯をご馳走になったのを今でも覚えている。
 そのMactionも、今では台湾dmedia System社と同様に、台湾のシリコンバレーこと、台北市の内湖区へ引っ越しをしており、新しいオフィスを構えている。Maction社が入居しているビルへは、dmedia社の本社オフィスから歩いて5分(雨天でなければ)ほどの距離であり、1ブロックほど離れているだけだ。

クリックで拡大ポップアップ Dmedia_taipei_5

 ちなみに、dmedia社の本社オフィスのビルがある周辺には、台湾の大手IT企業の本社ビルが数多く見られる。dmedia社のオフィスが面している通りには、台湾最大のデジタルカメラ・メーカである台湾Premiere Image(知らない方も多いと思うが、日本メーカのコンパクトデジカメの多くも同社製のOEM/ODMの場合が多く、知らずにPremiere社製のデジカメを愛用しているかもしれない)の本社ビルや、日本でも馴染みのある台湾BenQの本社ビルなども隣接している。
 また、dmedia社の通りを挟んだ斜め反対側には、GPS内蔵Pocket PCinView N-911/128MB」のOEM製造元である台湾Compal社の本社ビルがある。Compal社は、ノートPCPDA機器のOEM/ODM専業メーカで、日本で販売されているノートPCPDAも、同社で設計製造されたモデルが、日本のメーカ名やブランド名で多数販売されているし、海外メーカの名前やブランドでも多くのPDAが販売されている。
 さらに、dmedia社のビルのある交差点を挟んだ反対側には、筆者が台湾へ出張した際に必ず購入するGSM携帯電話用のプリペイドSIMカード「IF」を販売している、GSM携帯キャリアの台湾FAR EAST ONEの本社ビルがある。そんな台湾のIT企業本社のある場所を歩いていくと、目指すMaction社の入っているIT企業が多く入居しているオフィスビルへと到着した。

 Maction社は、ビルの3階にあり、開発技術部門と、営業や管理部門が分かれてオフィスフロアを二カ所所有している。受付のあるのは営業部門のフロアで、通常の場合はここで受付を行い、営業部門のオフィスフロアへ通される。また、Maction社の営業ブランドとして「PAPAGO!」そのものを使用しており、米国などでは「PAPAGO! USA」という現地の会社もある。今はKingMap/MapKingというブランドもあるが、いずれは全てがPAPAGO!ブランドに統一されるのではないだろうか。

クリックで拡大ポップアップ Maction_taipei_2

 Maction社の場合も、通常は部外者の開発技術部門への立ち入りは、一切禁止されているのだが、筆者の場合は特別に(一年ぶりに再会できた)社長のレオン氏の許可もあり、恐らくは日本人として初めて開発技術部門へ入り、更に(もちろん制限はあるが)写真撮影の許可も頂けた。
 女性エンジニアの方がノートPCで作業している手前には、HP社のGPS受信機内蔵PDAPocket PC)「iPAQ rx5965」トラベル・コンパニオンが置いてあるのが見えるだろうか。もちろん台湾で販売されているiPAQ rx5965には、PAPAGO!がプリンストールされているのは、言うまでもない。
 2台のデスクトップPCで作業していたのが、PAPAGO!の主任技術者マーク氏である。画面に映っているのは、マーク氏が偶然にも作業中だったPAPAGO! R12によるPAPAGO!日本語版inView N-911用地図データである。これは、筆者がレポートしたPAPAGO! R12 for PCによるテスト環境が、そのままマーク氏の開発環境でも使用されていた訳で、筆者のテストも見当はずれでは無かったわけだ。
 写真ではお見せできないのが残念なのだが、マーク氏の机の上には、未発表のGPS内蔵SmartPhonePND/PNAなどの試作マシンが、山のように置いてあった。もちろん、撮影はしてきたのだが公開することができないので、ご了承いただきたい。これらの試作マシンには、台湾のみならず各国版のPAPAGO!KingMap/MapKingが搭載されることになるわけである。
 マーク氏によると、PAPAGO!日本語版の進捗状態は順調とのことであるが、想像以上に日本の地図データが複雑なのに加えて、データ量が膨大な容量なので、PAPAGO!自体の仕様変更を行っているとのことだ。やはりカーナビゲーション・システムの本場である日本へ、inView N-911PAPAGO!日本語版をデビューさせるにあたって、中途半端な仕様ではなく最新のバージョンで対応したいとのことなので、是非とも楽しみに待っていて欲しいとのことだった。

Compal_taipei_1

 Maction社からdmedia社の本社へ戻ると、小雨だった雨が再び豪雨へと変わった。持参した折りたたみの傘では、この豪雨には無力だったろうから、タイミング的にラッキーだったといえる。上の写真は、dmedia社の窓から撮影したCompal社のビルで、リコーの Caplio 500SE model W」とペアリングしたBluetooth GPS受信機「ピクシス100」こと、台湾Wintec社製「WBT-100」の組み合わせで撮影したので、Exifへ緯度経度情報と撮影方向が記録されている。
 例によって、Google Picasa 2で取り込み、Earth Earthで表示を行えば、dmedia System社のある台北市の内湖区が表示されるので試してみて欲しい。また、冒頭の写真に掲載した外から撮影したCompal社のビルと比較してみると、それぞれのビルの位置関係も良くわかるだろう。
 今回、dmedia社とMaction社を取材してみて、inView N-911PAPAGO!日本語版が着実に完成へ向けて開発されていることが実感できたのは、今回の大きな取材成果だった。もちろん筆者も、早くα版やβ版のinView N-911PAPAGO!日本語版の試用レポートを行いたいと思っているのは言うまでもない。

 

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コメント

Mactionも内湖(ねいふー)にあるんですね。知らなかった。
内湖なつかしいー

投稿: いー | 2007年6月24日 18:11

いーさん、こんばんは、

写っている某社のビル、懐かしいでしょう~ (^O^)
Maction社もdmedia社も、昨年末に内湖区へ引っ越ししました。

まぁ、台湾のIT企業にとっては、内湖区に本社オフィスを構えるのがステータスですからね。それを目指して各企業ががんばっているとも言えるのかも。

そうそう、内湖にお住まいの(青)OBの友人がいらっしゃるのですが、あいにくの大陸出張で会えなかったのですが、奥さんと久々にお会いして、なんと奥さんと一緒に林森北路へ飲みに行っちゃいました。もちろん、旦那さん了承済みで、電話ではお店から携帯で話しましたけどね。

ちなみに、旦那のキープしているボトルは空になったのは言うまでもありません。(^O^)

投稿: 清水 隆夫 | 2007年6月24日 21:29

はは、飲みはほどほどに!
私が行っていたのは、そのビルの反対側ですね。なんにしろ懐かしいです。
昼ごはんはCompalのとなりの公園のあたりの出店の弁当やで勝手に買って食べてたりして、台湾人化してました。上海では中国人化してました(笑

投稿: いー | 2007年6月26日 01:08

いー さん、こんばんは、

>昼ごはんはCompalのとなりの公園のあたりの出店の弁当やで勝手に買って食べてたりして、

雨(それも半端じゃない)が降っていたので、さすがの屋台も出てませんでした・・・

で、Compal脇の道をちょっと行ったとこのビュッフェ形式のレストランへ、dmediaのお姉さま方と一緒に、傘さして食べに行きました。

場所柄やっぱり、高いですね・・・(お姉さま方にも奢っちゃったので<貧乏ライターのくせに:苦笑)

LRTの駅工事も進んでいて、高架の橋脚だけは、何本か立っていましたが、台北市内と繋がるのは2年後だそうで、皆さん通勤には苦労しているようです。雨の中、新卒のお姉ちゃんは、カッパ着てバイク通勤ですから。日本のOLさん方とは根性が違うのがハッキリと判ります。(笑)

投稿: 清水 隆夫 | 2007年6月27日 01:11

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