ASUS N7600GS SILENT
筆者の仕事用デスクトップPCのグラフィック・ボードをアップグレードするために、新しいグラフィック・ボードを購入してみた。仕事用のデスクトップPCは、主にメールの送受信とブラウザによるインターネット接続用で、原稿執筆なども行うために3Dグラフィックス機能は不要と考えていたのだが、Second Life(セカンドライフ)ビューアの起動は可能とはいえ、実用的な速度でアバターの動作を行うことは出来ず、Second LifeによるIM(Instant Message)やチャット(音声通話も含む)用と割り切れば、現状でも使用できないことはないが、やはり快適にアバターの操作も行いたいので、グラフィック・ボードを改装することにした。
現在使用中のグラフィック・ボードは、ノーブランドのAGPスロット型のGeForce 6200A/128MBで、写真などの2D画像表示や、メール、Web閲覧などに不自由することは無いが、3D表示となると静止した3Dならなんとか表示は出来るものの、3D表示では動きを伴うケースが殆どなので、そうなると殆どコマ送り表示となってしまい、非実用的なのが現状だ。
AGPスロットという一世代前のデスクトップPCなので、AGPに対応するグラフィック・ボードの選択肢も少なくなりつつあり、早めに入手しておかないと市場から姿を消してしまいそうだというのも、今回購入した理由の一つだ。更に、AGPスロット対応のグラフィック・ボードの選択肢が少ない中、Second Lifeビューアが安定して動作するGPUを搭載している製品となると、更に選択肢は狭まってしまう。
加えて、筆者はグラフィック・ボードに空冷ファンが搭載されている製品は、あまり好みではなく可能であればファンレスの製品を選びたいこともあり、今回購入したのは、台湾ASUS社の「ASUS N7600GS SILENT/HTD/2」AGPスロット対応のグラフィック・ボードである。
筆者は、メインのデスクトップPCでも、今回購入した「ASUS N7600GS SILENT/HTD/2」AGPスロット版のPCI Express x16スロット対応版となる、ASUS社製の「ASUS EN7600GS SILENT/HTD/」を使用しているので、安定してSecond LifeビューアがWindows XPで(もちろんWindows Vistaでも)動作することを確認していたし、ファンレス構造であっても、熱暴走することなく動作することを確認していたので、ASUS N7600GS SILENT/HTD/2 AGPスロット版を購入した。
PCI Express x16スロット対応版のASUS EN7600GS SILENT/HTD/と、AGPスロット対応版のASUS N7600GS SILENT/HTD/2で、大きく異なっているのは、スロットのアーキテクチャ以外に、PCI Express x16スロット対応版のASUS EN7600GS SILENT/HTD/は、SLI対応のコネクタを装備している点で、逆にAGPスロット対応版のASUS N7600GS SILENT/HTD/2では、グラフィック・ボードに補助電源コネクタを装備している点だ。
また、PCI Express x16スロット対応版のASUS EN7600GS SILENT/HTD/は、放熱用フィンが基板の裏側まで回り込んでいる形状だったが、AGPスロット対応版のASUS N7600GS SILENT/HTD/2では、放熱フィンが基板の表側だけとなっている。
AGPスロット対応版のASUS N7600GS SILENT/HTD/2にバンドルされているソフトウェアは、Windows XP用とWindows Vista対応のドライバやユーティリティが収録されている二枚のCD-ROMと、PDFのマニュアルによるマニュアルが収録されているCD-ROMが一枚、そして3Dグラフィック用ベンチマーク・ソフトウェアの定番「3DMark06 Advanced」が収録されたCD-ROMの、四枚だ。
PCI Express x16スロット対応版のASUS EN7600GS SILENT/HTD/では、3DゲームのCD-ROMがバンドルされていたのだが、AGPスロット対応版のASUS N7600GS SILENT/HTD/2では、ベンチマーク・ソフトウェアの3DMark06 Advanced CD-ROM版(登録用のキー番号がCD-ROMのジャケットへ印刷されている)がバンドルされている点が大きく異なる。
ちなみに、3Dグラフィック・ベンチマーク・ソフトウェアの3DMark06 Advanced(CD-ROM)は、米ドルで$29.95(ダウンロード版は$19.95)のシェアウェアであり、3DMark06 Basic版はダウンロードで誰でもが入手できる。Basic版とAdvanced版はソフトウェア自体の差は無く、登録用のキーコードを入力すればBasic版が、そのままAdvanced版として使用できる。3DMark06 Basic版でも3Dグラフィックスと、CPU性能の2種類のベンチマーク・テストが行えるのだが、3DMark06 Advanced版では更に3種類の、3Dグラフィックス・ベンチマーク・テストが行えるようになる。
正直なところ筆者は、あまりベンチマーク・テストなどには興味が無く、過去に雑誌の記事などで、グラフィック・ボードの評価記事などを執筆した際には、ベンチマーク用ソフトウェアをよく使用使用したのだが、折角3DMark06 Advancedがバンドルされていたので、現状の状態のデスクトップPC(GeForce 6200A/128MB)でベンチマーク・テストを行ってみた。結果はというと、Second Lifeビューアでまともにアバターが動かないのが、十分に納得できる3Dグラフィックスのベンチマーク結果スコアだった。
3DMark06 Advancedによる3Dテスト時に表示される3D画像も、全く動画にならない状態で、コマ送り以下の画像だった。参考までに、ベンチマーク・テスト結果を掲載しておくが、後日ASUS N7600GS SILENT/HTD/2での3DMark06 Advancedによる、比較ベンチマーク・テスト結果をレポートしたいと思う。
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コメント
こんにちは!
以前、SC-32KI互換無線LANカードの件ではお世話になりました。
その後、Planexの互換カードを安価に購入したりして互換環境を楽しんで(?)来ましたが、住環境の変化によりルーターがRT200KIからNEC製のPR-200NEに代わり、機器の接地面積と電源は一つずつ減らせたモノの、NTT純正カード以外は使えなくなり、新しく得たモノと失ったモノが微妙な環境となりました。
それはさておき、私も2ヶ月ほど前に同じグラフィックカードを導入しました。この製品を選んだ理由は
1.AGP対応
2.ファンレス
3.VistaのAeroを不満無く動かせる事(ゲーム性能は不要)
4.1~3を満たす製品の中では安価
と、奇しくも清水さんと同じような事柄が並びました。清水さんがお使いだった6200のさらに一世代前となる5200からの移行でしたので、その効果たるや劇的なものでした。
これで今しばらくはCore2Duo環境を使い続けられそうです。
投稿: shamukichi | 2007年10月11日 09:39
shamukichiさん、こんにちは、
>住環境の変化によりルーターがRT200KIからNEC製のPR-200NEに代わり、
ありゃ、それは残念でしたね。RT-200KIの方が、いろいろと遊べて面白いのですが・・・NTTもメーカ指定を受け付けてレンタルしてくれれば良いのですが・・・調達計画が面倒なので、地域によって固定しているんでしょうね。
>それはさておき、私も2ヶ月ほど前に同じグラフィックカードを導入しました。
おぉ!、お仲間ですね! (^O^)
>3.VistaのAeroを不満無く動かせる事(ゲーム性能は不要)
VistaのAeroは、β版の時に比べて軽くなったのと、使えるGPUの敷居が、かなり低くなった(Intelの圧力で、945Gチップでも動かすようにしたと、巷の噂・・・)ので、7600GSなら十分ですよね。
私もPCで3Dゲームはしなかったのですが、Second Lifeにハマってしまい、今回7600GSのAGP版を購入しました。
>清水さんがお使いだった6200のさらに一世代前となる5200からの移行でしたので、その効果たるや劇的なものでした。
3DMark06のベンチマーク結果の記事を本日アップしましたので、ご参考にされてください。一応、Windows XP編です・・・・Windows Vista編も別途、アップしますので、ご期待ください。
>これで今しばらくはCore2Duo環境を使い続けられそうです。
十分でしょうね。AGPスロットも、バス的には未だボトルネックになっていないので、更に高性能なAGP対応のグラフィック・ボードが登場すれば、まだまだアップグレードの余地もありますし、Core 2 Duoならソケット互換性も現行ソケットなので、CPUのアップグレードも容易だし・・・
Intelがソケット変えたら、そのときは直ぐに上位のプロセッサを購入された方が良いですよ。私は、AMDがソケットAM2に変えた時、まさかこんなに早く市場からソケット939プロセッサが姿を消すとは思わなかったので、大失敗しました~~~ (T_T)
投稿: 清水 隆夫 | 2007年10月11日 19:34