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2007年11月14日

Google Android Emulator

 Google Androidこと、OHAOpen Handset Alliance)より「Android」(アンドロイド)用のソフトウェア開発キット(SDK)がβ版ではあるが公開され、ダウンロードが日本時間の昨日より可能になった。筆者も早々にAndroidSDKをダウンロードし、SDKに同梱されている「Android Emulator」を実行してみた。ダウンロード可能なSDKのプラットフォームは、Windows XP/Vista用と、Mac OS Xv10.48以降のIntel Macのみ)用、Linux用の三種類が提供されているので、自分の環境に合ったSDKをダウンロードすれば良い。筆者は、Mac OS X用とWindows用をダウンロードして双方を試してみた。

クリックで拡大ポップアップ Android_emu_1

 上のスクリーンショットは、4月の最終ミーティングの時点でアップル社より筆者へ譲渡されている、「iMac 20インチモデル(MA589J/A)」へ、先月アップル社よりプレゼントされたMac OS X Leopard」(v10.5)をインストールした環境で、GoogleAndroid Emulatorを動作させた画面だ。画面下部へ表示されるメニューは、Mac OS Xのドック(Leopardの拡張されたドックではなく、Tigerまでのドック)そのもので、画面をタッチして左右へ移動するか、キー部分のスクロールキーを操作することで左右へ移動し、アイコンが大きくなり選択ボタンか、画面をタップすることで、アプリケーションが起動する。

クリックで拡大ポップアップ Android_emu_2

 Android Emulatorへ初期状態でインストールされているアプリケーションは、Webブラウザ(WebKitベース)と、住所録、Google MapsOpenGLによるグラフィックのデモといったところだが、SDKにはこの他にもゲームなどのサンプルソフトウェアが同梱されているので、これらをコンパイルしてAndroid Emulator上で評価を行うこともできる。ちなみに、アプリケーションはJavaで書かれており、Androidの標準開発言語としてはJavaが公用語となるようだ。
 初期状態でAndroid Emulatorのブラウザを起動すると、米国のGoogleのメインページが表示される。無論、検索を行うことも可能であり、直接URLを入力することで、日本のWebページを参照することも可能だ。初期状態では、フルサイズの表示を行うが、メニューからズームアウトを行うことで、画面サイズに合った表示を行うことも可能で、CSSにも対応しているようで、殆どのWebページがデザインを崩すこと無く表示される。

クリックで拡大ポップアップ Android_emu_4

 初期設定のAndroid Emulatorでは、ランドスケープ(横)表示のQVGA解像度で、フルキーボードを備えたスキンで動作を行うがAndroid Emulatorには、標準の他にも3種類のスキンが同梱されている。標準以外のスキンは、ポートレート(縦)表示のQVGA(キーボード無し)、ポートレート(縦)表示のVGA(キーボード無し)、ランドスケープ(横)表示のVGA(キーボード無し)の三種類だ。
 上記のスクリーンショットは、「Windows Vista Ultimate x64 Edition」環境上でスキンをVGAのランドスケープへ変更して起動した、Android Emulatorの画面だ。キーボードがスキンの画像ではなく、別のグラフィックで表示されており、他のスキンでも同様の形状でキーボードが表示される。エミュレータ内でのソフトキーボード機能は、現時点では提供されておらず、正式版のSDKでは実装されるのだろう。
 ブラウザを開いた状態から、メニューボタンを押すことで、半透過上のメニュー表示が行われ、サブメニューがある場合は、一段濃い半透過メニューが表示されるなど、なかなか芸が細かい。日本語表示やグラフィック表示は、問題なく綺麗に表示されフォントの影響もあるのだが、読みやすい表示だ。

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 複数のWebページを表示した場合は、その表示したページの履歴を記録しており、自由に戻ったりすることも可能で、この操作はMac OS X LeopardFinderに装備されたカバー・フロー(あるいはiTunesのカバー・フロー)を操作する感じだ。Windows Vista Ultimateのフリップ3Dによるタスク選択操作にも似ている。この操作フィーリングも、画面をタッチして操作を行うこともできるし、カーソル・ボタンの操作でも同様に操作が可能だ。

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 Android Emulatorに装備されているGoogle Mapsも完成度が高く、日本の地図はもちろんのこと、衛星画像表示に切り替えたり、同時表示(重ね合わせ表示)も可能だ。経路探査機能も装備しているのだが、現時点では米国の地図表示では動作できたが、残念ながら日本の地図表示では動作しないのは、PC(あるいは携帯、PDA)版同様に致し方ないところだ。また、GPS対応も現時点のβ版では実装されていないのだが、AndroidAPIとしてはGPS機能をサポートしているようなので、正式版では対応されるだろう。

クリックで拡大ポップアップ Android_emu_6

 現状のβAndroid Emulatorには、残念ながら日本語入力が行えないという致命的な問題もあり、表示は問題なく日本語表示が可能なのだが、ブラウザだけではなく住所録のアプリケーションなど、全てのアプリケーションで、日本語入力を行うと文字化けしてしまう。もっとも、エミュレータなのでエミュレータ自体に日本語変換機能が実装されていない状態であり、今後それらが完備した正式版では問題が解消されると思われる。
 Android Emulatorの面白いところは、設定によってインターネット接続速度を、GSMEDGE)や3GW-CDMA)、HSDPAWi-Fiなどの速度に設定可能となっており、実際の通信環境速度でのエミュレーションも可能になっている点だ。初期設定では、速度の制限は無く、エミュレーション環境のインターネット(あるいはLAN)の速度(無論エミュレーションによるオーバーヘッドはあるが)となる。
 また、今回リリースされたβAndroid EmulatorGUIデザインは、正式版のAndroidでは変更される可能性があると、Googleblogでもアナウンスされているが、SDKで開発されたJavaアプリケーションに関しては、正式版のAndroidでもそのまま動作するようだ。
 さらにに、AndroidSDKがリリースされると同時に、Googleではアプリケーションの開発コンテストを行うと発表されたので、Javaを書けるプログラマは参加してみるのも良いだろう。かなり高額な賞金が用意されており、それを狙って今からJavaを勉強するのも良いかもしれない。
 ちなみに、アプリケーション開発には、AndroidSDKの他にEclipseなどの開発環境が必要となり、SDKにはEclipse用のプラグインも用意されているので、別途Eclipseをダウンロードすれば、そのままアプリケーション開発を行うことが可能となり、SDKに同梱されるサンプル・アプリケーションのコンパイルを行い、Android Emulatorで実行することが可能だ。

 

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清水 隆夫の「Good Job !」さんのブログでエミュレータのスクリーンショットがたくさん掲載されています。 2007年11月14日 Google Android Emulator …筆者も早々にAndroidのSDKをダウンロードし、SDKに同梱されている「Android Emulator」を実行してみた… 複数のWebページを表示した場合の画面などiTunseのアルバム画像のスクロールのようですね。エミュレータで実装されている機能についても丁寧に紹介しているので参考になります。 ... [続きを読む]

受信: 2007年11月15日 10:05

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