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2007年11月13日

Fujitsu ScanSnap S300

 少し筆者の仕事が多忙だったので、ブログの記事執筆が滞ってしまった。この間、何点かの機器を購入したのだが、順を追って紹介していこうと思う。最初に紹介するのでは、先月購入した富士通の「ScanSnap S300 FI-S300」だ。いわゆるドキュメント・スキャナで、紙面をスキャナで読み取り、読み取ったデータをPDFJPEGデータへ変換し、それをPCへ保存する機器だ。
 富士通のScanSnap(スキャンスナップ)は、その歴史もかなり古く筆者も過去に何度か使用する機会があり、その読み取り速度や使い勝手の良さは体験済みだったのだが、エプソンのフラット・ベッドスキャナや、以前に購入したブラザーの複合機MyMio MFC-610CLN」などで操作は多少面倒だが用を済ませていた。

Scansnap_s300_1

 特に、ブラザーのMyMio MFC-610CLNは、PCを立ち上げることなく、内蔵するメモリカード・スロットへ装着した、SDメモリカードやCFメモリカードへ、直接PDFの(あるいはJPEG)ファイルで保存できるので、かなり便利だ。MyMio MFC-610CLNの問題点としては、フラットベッド型のスキャナなので、数ページの紙面の裏表を読み取る作業では、かなり手間を食ってしまうことだ。ADF付きの上位機種を購入しておけば良かったと、後悔しなかったと言えば嘘になる。

Scansnap_s300_2

 今回、筆者の購入したScanSnap S300 FI-S300は、小型のポータブル対応機種でもあり、使用しない場合の置き場所に困らないというのが、チョイスした最大のポイントだ。もちろん、実売価格で3万円を切っているというコストパフォーマンスの良さも大きい。無論、上位機に比べると、読み取り速度で劣る部分があったり、付属のアプリケーション・ソフト(アドビのAcrobat)が無かったりする点もあるが、筆者にとっては逆にAcrobatを既に使用しているので、ScanSnap S300 FI-S300にはバンドルされていない方が、筆者としては有りがたかった。

Scansnap_s300_3

 ScanSnap S300 FI-S300は、小型軽量なためにドキュメントリーダーとして使用する際には、蓋が兼ねるペーパ・ガイドを広げて使用する。紙幅によって、稼働するペーパ・ガイドも、名刺サイズからA4まで対応しているので、一般的な紙面であれば問題なく裏表とも同時に読み取ってくれる。ADFAutomatic Document Feeder)が紙詰まり起こした際(ScanSnap S300 FI-S300では殆ど発生しないのだが)には、前面のキャビネットが、車のボンネットの様に簡単に開閉し、メンテナンス性も非常に良い。

Scansnap_s300_4

  ScanSnap S300 FI-S300へ付属するのは、PC接続用USBケーブル、USBによる補助電源ケーブル、AC電源アダプタ(及びACケーブル)と、必要最低限だ。AC電源アダプタは、DC7.2Vの出力電圧なのだが、USB補助電源ケーブルではUSBの電源供給能力から、5V/500mAが最大となり、このUSB補助電源ケーブルを使用して稼働させた場合は、読み取り速度が遅くなってしまうので、可能な限り付属のAC電源アダプタを用いた方が良いだろう。
 しかし、出先などでノートPCを用いて作業する場合には、USB補助電源ケーブルがあれば、AC電源の使用できない場所でも、ドキュメントの読み取りが可能となるので、このUSB駆動可能という点も、ScanSnap S300 FI-S300のモバイル用途で活躍できる機能なので、メリットの大きいポイントだ。

Scansnap_s300_5

 ScanSnap S300 FI-S300に付属するアプリケーションは、PDFJPEGファイルで保存するスキャンスナップ・マネージャ用ソフトと、名刺ファイリング(OCR機能付き)で共にWindows XPはもちろんのこと、Windows Vistaにも対応している。更に、Windows XP Professional x64 Editionや、Windows Vistaの各64ビット版にも対応している。しかし、筆者の環境では、Windows XP Professional x64 Editionでは問題なく使用できたのだが、Windows Vista Ultimate x64 Editionでは、名刺ファイリングOCRが起動時にエラーを起こして使用できない状態だ。早期の不具合対策を施した名刺ファイリングOCRの提供を望みたい。
 同じWindows Vista Ultimateでも32ビット版では問題なく名刺リーダも使用できているので、Windows Vista Ultimate x64 Edition特有の不具合だ。また、ScanSnap S300 FI-S300の上位機では、Mac OS X対応版のアプリケーションもダウンロードで提供されているのだが、ScanSnap S300 FI-S300用のダウンロード提供は、現時点で行われておらず、今後の提供を期待している。
 ScanSnap S300 FI-S300には、PDF用の付加ソフトをバンドルしているモデルもあるのだが、PDF化するエンジンはScanSnap S300 FI-S300でも、アドビの純正エンジンが使用されているので、特にPDFの編集や付加機能を利用しないのであれば、付加ソフトの無いScanSnap S300 FI-S300で十分だろう。PDFの編集などを行う必要が発生した時点で、オプションのアプリケーションを購入するか、アドビのAcrobatを購入すればよい。
 無論、筆者のように既にAcrobatを使用している場合には、付加アプリの無いScanSnap S300 FI-S300の方が、コストパーフォーマンスに優れているので、無駄なアプリが付属しないモデルを販売してくれているのは、非常に有りがたいと言える。


富士通 ScanSnap S300 FI-S300 【価格:26,000円(税込:27,300円)送料込


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