dynabook SS RX Cafe
[SoftBank PHOTOS 920SC (4)]
1月19日に、新宿の初台「東京オペラシティタワー」ビル32階にある、アップル・ジャパン・セミナー・ルームで開催された、筆者ら「Start Mac体験モニター」プログラムのOB(、第一期、第二期モニター)向けの「Macworld 2008 報告会」は、当日の14時から開始だったので、その前に同じく都内の表参道ヒルズで1月19日から開始されていた、東芝とIntelによる共同主催の「dynabook SS RX Cafe」へ行ってみた。
表参道ヒルズの地下三階で、1月19日の11時より始まったdynabook SS RX Cafeでは、韓国SAMSUNG ELECTRONICS社より、「SAMSUNG mobile Blogger Night」出席者全員へ、評価モニター用としてプレゼントされた、ソフトバンク・モバイルの「SAMSUNG mobile PHOTOS 920SC」による撮影と、筆者の愛用しているリコー製「Caplio R5」の両機種で撮影した画像を、dynabook SS RX Cafe内の来場者が自由に使用可能な、東芝の「dynabook SS RX1 T9E」によって、PHOTOS 920SCとCaplio R5で撮影したその場で比較を行い、その結果十分にPHOTOS 920SCでも問題無いことを確認してから、初台の東京オペラシティタワー ビル32階のMacworld 2008 報告会へ移動したという訳だ。
ワイド端:ズーム「00」(Exifレンズ焦点距離:29mm)
もちろん、PHOTOS 920SCによる撮影の予行演習というだけではなく、dynabook SS RX Cafeを自由に触れて実際に自分で操作が可能な東芝のdynabook SS RX1 T9Eを、その後のMacworld 2008 報告会で初見参となるアップル社の「MacBook Air」と比べて見たかった事が、dynabook SS RX Cafeへ出向いた最大の理由だ。筆者がdynabook SS RX Cafeへ訪れた時間は、丁度12時と昼時だったこともあり、筆者以外に来場している客の姿は無く、ゆっくりとdynabook SS RX1 T9Eを操作したり、PHOTOS 920Sでの撮影も行う事ができた。
ちなみに、この記事に掲載している写真は、全てPHOTOS 920Sでの撮影で撮影条件は、500万画素の「スーパーファイン」で、カメラの設定から「コントラスト」、「彩度」、「シャープネス」の設定を「0」から「1」へ設定し、「手ぶれ補正」もオンにして撮影している。それをPhotoshopで掲載サイズへリサイズし、50%のアンシャープマスクを施して掲載している。以下に掲載している室内での撮影も、全て同じ設定で撮影しPhotoshopで縮小とアンシャープマスクを施している。加えてPHOTOS 920Sの内蔵キセノン・フラッシュは全てオフの状態で撮影を行っているのも、Macworld 2008 報告会レポートと同一条件だ。(キャプション付きのPHOTOS 920Sの撮影オリジナル画像は、2MB以上のサイズなのでクリックして表示する場合には、注意して欲しい。)
さて今回、筆者がdynabook SS RX Cafeで試用したdynabook SS RX1 T9Eであるが、筆者が思うに恐らく現在の国産A4サイズのノートPCとしては、最も高性能かつモバイルに適したノートPCだと思う。詳しいdynabook SS RX1 T9Eのスペックは、東芝のサイトを参照して欲しいが、その中でも筆者が特筆しておきいのは、dynabook SS RX1 T9E(普及型モデルの dynabook SS RX1 T7Eでも)が搭載している、12.1インチのワイドWXGA(1280ドット X 800ドット)半透過型のTFT液晶ディスプレイだ。
通常のノートPCでは、同じTFT型液晶ディスプレイではあるが透過型のディスプレイを搭載しているため、バックライトのLED(あるいは蛍光灯)を消灯してしまうと、ディスプレイが殆ど見えなくなってしまう。これに対して、半透過型TFTディスプレイを搭載しているdynabook SS RX1 T9Eであれば、バックライトのLEDを消灯してもディスプレイが見える。室内では、見づらくなってしまうだけであるが、晴天時の野外であればバックライトを点灯した状態よりも、逆にずっと見やすくなるという特徴があり、dynabook SS RX1 T9Eは野外でのモバイルに最適なのだ。
dynabook SS RX1 T9Eでは、バックライトLEDのオン・オフは専用のスイッチを装備しているので、OSから切り替える手間もなく(OSからの切り替え機能だと、バックライトがオフの場合にオンにすることが出来ない)、簡単にどんな状態でもオン・オフできる様になっているのも、ポイントが高い。このdynabook SS RX1 T9Eの機能は、野外での視認性向上だけではなく、バッテリ稼働時間の延長にも影響するので、頻繁にバックライトLEDのオン・オフをこまめに行えば、より長時間の稼働が可能になる。
加えて、dynabook SS RX1 T9E(普及モデルのdynabook SS RX1 T7Eも)のキーボードも、カタログスペックでは表せない絶妙のキータッチを誇っており、昨今のノートPCが装備するキーボードとは、比べものにならない絶妙のキータッチを持っており、ライティング業を営む筆者にとっては、このキーボードタッチは魅力的だ。しかし、残念な事にBTOによるオプション設定でも、米国ASCII配列の英語キーボードへの改装オプションが無く、この点は是非ともBTOで構わないのでオプション設定をして欲しいところだ。
また、重量約1KgのA4サイズのノートPCでありながら、DVDマルチの薄型(7mm)スーパードライブを内蔵(非搭載モデルもある)している点も見逃せない。アップル社のMacBook Airでは、光学ドライブを非搭載として薄さの極限によるスタイリッシュなデザインを実現しているが、dynabook SS RX1 T9Eでは薄さこそMacBook Airの最も厚い部分が、dynabook SS RX1 T9Eの最薄となる19.5mmであるが、光学ドライブを実装(dynabook SS RX1 S7Eでは非実装)しながら、重さは約1Kgとなっている点は、実用性を取るかデザインを取るかの基本的なコンセプトが異なっているので、どちらを優先して評価するかはユーザ次第だ。
更に、MacBook Airと対照的なのが、豊富なI/Oポートの装備という面もdynabook SS RX1 T9Eでは実用的なI/Oを標準装備している。USB 2.0ポートを3ポート、IEEE1394を1ポート、PCカードスロット(TYPE II)を1スロット、VGA(RGB)ポート、SDカードスロット、イヤーフォーン出力、マイク入力、そしてギガビット対応のLANポートと、拡張性では明らかにMacBook Airよりもdynabook SS RX1 T9Eが勝っている。この拡張性に関しても、デザイン重視のMacBook Airを選択するか、現実的な実用性でdynabook SS RX1 T9Eを選択するかは、選択するユーザの考え次第であるのは言うまでもない。
dynabook SS RX1 T9Eが搭載しているプロセッサ(CPU)は、Intelの超低電圧版Core 2 Duo U7600(1.2GHz)であり、MacBook Airでは同じくIntelのCore 2 Duo 1.6GHz版(BTOで1.8GHzがオプションで可能)と、プロセッサ性能では、MacBook Airの方が高性能なプロセッサを搭載している。プロセッサの選択も、バッテリ持続時間とのトレードオフな面が強いのだが、dynabook SS RX1 T9EもBTOオプションなどで、プロセッサの選択肢を、もっと増やして欲しいところだ。
この他、MacBook Airとdynabook SS RX1 T9Eで似た仕様もある。それは、どちらの機種も64GBのSSD(ソリッド・ステート・ディスク:フラッシュ・メモリによる非HDD記憶装置)を搭載(MacBook AirではBTOオプションだが)している点だ。dynabook SS RX1 T9Eでは、SSDを標準搭載しているがHDD搭載モデルのdynabook SS RX1 S7Eやdynabook SS RX1 T7Eもあり、各モデルの価格の違いは光学ドライブの有無であり、SSDを搭載しているか否かだ。また、MacBook Airでもynabook SS RX1 T9Eも、搭載メモリ容量は、標準で2GBとなっておりメモリ価格が低下している昨今を反映して、Windows Vistaを快適に稼働させる(MacBook AirではBoot Campによる)為の最低ラインを満たしている。
モバイル環境でのMacBook Airとdynabook SS RX1 T9Eを比較してみると、バッテリ稼働時間が大きく異なっている。MacBook Airでは、内蔵バッテリで最大でも5時間程度しか動作しないのに対して、dynabook SS RX1 T9Eでは連続で12時間程度の稼働時間があり、しかも出先でも予備のバッテリさえ持っていれば、簡単にバッテリの交換が可能だ。これは、モバイル時に電源確保を考えなくても良いので、dynabook SS RX1 T9Eの方が明らかに便利であるが、薄さというデザインを優先してバッテリを交換出来ないMacBook Airであっても、モバイルはスタイル(デザイン)という見た目からだと言うユーザにとっては、MacBook Airを選択する意味はあるだろう。
dynabook SS RX1 T9EもMacBook Airも、共に無線LAN機能を搭載しているが、MacBook AirではIEEE802.11n対応なのに対して、dynabook SS RX1 T9EではIEEE802.11a/b/gとなっており、これはMacBook Airの方が先進的である。Intelのチップセットっでは、なぜか最新のIEEE802.11nをサポートしておらず、IEEE802.11nをサポートすると、Intel Centrinoロゴを取得できないという事からか、非搭載になっているのが残念だ。また、dynabook SS RX1 T9EではBluetoothを搭載しておらず、搭載モデルがBTOオプションのみというのも頂けない。むろん「Air」を名乗るMacBook AirはBluetooth標準搭載だ。
とは言え、無線LANによるホット・スポットなどの公衆無線LANアクセス・ポイントのサービスでは、IEEE802.11b/gが主流であり802.11n対応のサービスは殆ど存在せず、オフィスや家庭内に限定されてしまうので、モバイル環境であればIEEE802.11a/b/gで問題は無い。Bluetoothに関しても、最近ではUSB 2.0ポート対応の殆ど突起の無いBluetoothアダプタも、安価に販売されているので、USBポートを3ポート搭載しているdynabook SS RX1 T9Eでは、Bluetoothアダプタを装着したままにしても良いのだが、BTOでオプション設定が可能なのであれば、Bluetoothを装備した携帯電話もポピュラーになって来た昨今、是非とも標準装備にして欲しいところである。
マクロ・ワイド端:ズーム「00」(Exifレンズ焦点距離:29mm)
dynabook SS RX Cafeで無料のコーヒーを飲みながら、無線LANが使い放題のdynabook SS RX1 T9Eを操作してみて、64GB SSDの高速性などを体感してみたが、HDDの回転音やヘッドのシーク音も無いSSDの快適さを体感してみた。現実的には、貧乏ライターの筆者では、dynabook SS RX1 T9EにしろMacBook AirのSSD BTOモデルは高値の花であり、HDDモデルのdynabook SS RX1 T7EモデルかMacBook Airの通常モデルが身分相応だと思う。
そうなると、1.8インチのHDDを搭載しているMacBook Airよりも、2.5インチ5200回転のHDDを搭載しているdynabook SS RX1 T7Eモデルの方が、実用的だなと思ったり、2.5インチであれば、自己責任ではあるが、より高速な7200回転のHDDへの改装も容易だなとか、コーヒーを飲みながら妄想してみた。しかし、dynabook SS RX Cafeを後にして、初台の東京オペラシティタワー ビル32階のMacworld 2008 報告会でMacBook Airの薄くスタイリッシュなデザインや、フルサイズのキーボード(しかも米国ASCII配列キーボードも選べる)を見ると、これもいいなと思う筆者がそこに居た。
ワイド端:ズーム「00」(Exifレンズ焦点距離:38mm)
dynabook SS RX1 T9Eが自由に操作できて、無線LANによるインターネット環境も提供されている上、飲み物(コーヒー、オレンジジュース、ミネラルウォータ)のサービスが受けられる、表参道ヒルズのB3Fで開催されているdynabook SS RX Cafeは、1月19日から1月27日の日曜日までの期間限定開催である。時間は、平日と土曜日が11時から21時までで、日曜日は11時から20時までとなっているので、時間があればdynabook SS RX Cafeへ行き、dynabook SS RX1 T9Eを操作して実際に体感してみることをお勧めする。
また、dynabook SS RX Cafeで簡単なアンケートに答えると、粗品もプレゼントされる。筆者も、PHOTOS 920Sで撮影した画像を、microSDメモリカードをUSBアダプタへ装着して、同時にCaplio R5で撮影した画像を記録したSDメモリカードを、dynabook SS RX1 T9Eへ共に装着(こういった作業もMacBook Airでは外部機器を本体のUSBポートへ装着する必要があるが、dynabook SS RX1 T9Eでは本体だけで可能だ)してチェックしながら、アンケートへ答えて粗品を頂いた。
ちなみに、その時にPHOTOS 920Sで撮影した画像と、Caplio R5で撮影した画像を比べてみて、PHOTOS 920Sで室内撮影した画像が、十分に実用になっていることが判明したので、その後の東京オペラシティタワー ビル32階のMacworld 2008 報告会では、全ての撮影をPHOTOS 920Sで済ませたという訳だ。
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