SoftBank PHOTOS 920SC (1)
韓国SAMSUNG ELECTRONICS社より、「SAMSUNG mobile Blogger Night」出席者全員へ、評価モニター用としてプレゼントされたソフトバンク・モバイルの「SAMSUNG mobile 920SC」であるが、この三連休にデジタルカメラの性能を評価してみたかったのだが、この冬一番の寒さに加えて撮影には不向きな曇天ということもあり、野外での撮影は(筆者の体調も考慮して)控えてしまった。もっとも、筆者の場合は野外の風景やスナップ写真等を、それほど頻繁に撮影することは無く、もっぱらブツ撮りが多いので室内での撮影がメインとなるのだが。
過去にも、デジタルカメラを内蔵した携帯電話は、雑誌への評価記事を執筆していたので、かなり多くの機種を評価してきたのだが、コンパクト型のデジタルカメラと比較した場合に、その代替えになりうる機種は殆ど存在していなかったと思う。割り切ってサブ用やメインのコンパクト・デジタルカメラの緊急用代替えとして使える機種も、現在の進化して高性能化したコンパクト・デジタルカメラに対しては、余りにも非力な機種が多かったのは否めないだろう。では、今回の「PHOTOS」と銘打たれたSAMSUNG mobile 920SCは、その役割を果たすことが出来るのかどうかを、筆者の観点から評価してみたいと思う。
コンパクト・デジタルカメラの場合は、殆どの機種でSD/SDHCメモリカードへ撮影画像を記録し、非常用として内蔵フラッシュ・メモリへの記録を行える機種も多い。無論、内蔵フラッシュ・メモリの容量は少ないため、解像度にもよるが数枚の画像を記録することしか出来ない。携帯電話内蔵のデジタルカメラでも、最新の機種ではmicroSDメモリカードへ撮影画像を記録することが可能だが、デフォルト設定では内蔵のフラッシュ・メモリへ記録するように設定されており、デジタルカメラの様にSDメモリカードを装着すると自動で保存先を切り替えるような機能は無い。
SAMSUNG mobile 920SCも例外ではなく、装着したmicroSDへ撮影画像を記録するには、保存先を設定変更しなくてはならない。筆者の場合、撮影した画像のレタッチをPC(Macの場合もある)へ転送し、Photoshopなどでレタッチを行うため、何らかの方法によってSAMSUNG mobile 920SCで撮影した画像を転送することになる。SAMSUNG mobile 920SCには、PCやMacへの転送手段としてUSB、Bluetooth、IrDAなどの通信による方法と、microSDメモリカードの差し替えによる方法が選べるが、転送速度と容易さから筆者は殆どの場合デジタルカメラのCF/SDメモリカードを、PCのメモリカード・リーダ・ライタで直接読み込んでいるので、SAMSUNG mobile 920SCでも同じ方法を用いることにした。
デフォルト設定のSAMSUNG mobile 920SCで
は、本体内のフラッシュ・メモリへ撮影画像を保存する様に設定されているので、保存先を「本体」から「メモリカード」へ変更すると、保存先が
microSDメモリカードへと切り替わる。しかし、この場合には本体のフォルダ階層構造と同じで、「PRIVATE\MYFOLDER\My
Items\Pictures\」とかなり深い階層のフォルダ内に保存され、ファイル名も「画像-000X.jpg」の様な形式で記録されてしまう。
しかし、SAMSUNG mobile 920SCのカメラ・モードで「設定」から「保存先設定」を「デジタルカメラ」へ設定してやることで、デジタルカメラと同じ「DCF規格」に準拠したフォルダ階層構造とファイル名で撮影画像を保存できるようになる。この仕様は、SAMSUNG mobile 920SCだけの機能ではなく、ソフトバンク・モバイルのデジタルカメラ内蔵携帯電話に共通の機能らしく、筆者用に先月購入したシャープ製「AQUOSケータイ」こと「920SH」や「FULL FACE」こと「913SH」でも同様だった。
設定を変更したSAMSUNG mobile 920SC(或いは913SH、920SH)では、microSDメモリカードの「DCIM\100SSCAM\」フォルダへ「SBSC000X.jpg」(913SH、920SHの場合には「DCIM\100SHARP\」フォルダへ「SBSH000X.jpg」)という名前のファイル名で保存されるように変更されて、一般のデジタルカメラと同じようにmicroSDメモリカードを管理できるようになる。
microSDメモリカードへ作成される、デジタルカメラ互換の「DCIM\~」フォルダは、microSDメモリカードをSAMSUNG mobile 920SCへ装着した段階で、自動的に作成されるので、撮影画像の保存先っを設定変更しないで本体へ記録している場合にも、microSDメモリカードには「DCIM\~」フォルダが存在する。従って、ソフトバンク・モバイルの携帯電話で使用したmicroSDメモリカードを、デジタルカメラへSDカードアダプタを用いて流用した場合には、「DCIM\~」フォルダの下へデジタルカメラ・メーカ固有のフォルダが追加作成されることになるが、お互いのフォルダが影響しあう事はない。
実際にSAMSUNG mobile 920SCで撮影した画像を、PC(Windows Vista Ultimate x64 Edition)にmicroSDを装着して確認してみた。画像はデフォルトのQVGAサイズではなく、最大解像度の500Mピクセルで、画質も標準からクオリティへと設定を変更しているが、他の設定は標準のままだ。ちなみにWindows Vistaでは、画像のプロパティから簡易版ながらExif情報を確認できるようになったので、Windows XPの様にアドインによるExif情報を表示するソフトが不要になった。
Exifの情報には、「絞り値」と「露出時間」、そして「焦点距離」と「フラッシュ モード」が記録されていた。SAMSUNG mobile 920SCの撮影設定変更を行うと、他の情報も記録されるのかもしれないが、少なくとも標準設定では「ISO感度」や「露出情報」などは記録されていなかった。気になったのは、「焦点距離」の「46 mm」という値で、この値はワイド端だと「29 mm」となるのだが、SAMSUNG mobile 920SCの搭載するCMOSセンサの大きさから考えると、この値の桁は異常値だと思われる。35mm換算の表示であれば、納得出来る値なのだが、その場合には「35mm 焦点距離」へ記録すべきだと思う。
ちなみに、同じソフトバンク・モバイルのシャープ製920SHでは、Exif情報として製造メーカ名と機種名のみ記録されているだけで、事実上Exif情報にはデジタルカメラとしての撮影データは記録されていないのと同じだ。ただし、解像度のデータなどは記録されているので、全く無意味ということではない。海外メーカの携帯電話やスマートフォン、PDAでは、内蔵デジタルカメラで撮影した画像に、Exif情報フィールドさえ存在しない(単なるJPEG画像)機種も珍しく無いので、それから比べれば920SHはマシな方であり、SAMSUNG mobile 920SCでは「PHOTOS」を名乗るだけあって、Exifも不完全ながらサポートされていると言える。
比較のために、コンパクト・デジタルカメラで撮影した画像のExif情報を掲載しておく。掲載したのは、筆者の愛用しているリコー製「Caplio R5」で撮影した画像のExif情報だ。さて、SAMSUNG mobile 920SCのスペックは、携帯電話に関する仕様はソフトバンク・モバイルの情報も含めて、有る程度は公開されているのだが、デジタルカメラに関する仕様の詳細は、解像度以外詳しく提供されていなかったのだが、新たにオープンしたSAMSUNG mobileサイトから、断片的に拾うことが出来るようになった。
レンズ:6群8枚、f=4.75mm~14.25mm、F3.5
F値:ワイド端3.5、望遠端6.8
シャッター速度:1/2~1/1000秒
絞り:5段構成の中F3.6とF5.47
フラッシュ:ガイドナンバー3(0.8m~1m)
肝心の使用CMOSセンサの大きさが非公開なので、ズームレンズの35mm換算時の値を計算することが出来ないのだが、この辺りは実際に撮影して、コンパクト・デジタルカメラや、デジタル一眼レフカメラと比較しながら、画角を比べて推測していくしか無いのだろう。これに関しては、次回のレポートで実際に比較した画像を比べてみたいと思っている。
■ 【SoftBank/3G日本メーカー製端末用】新品/3G専用ACアダプタ【価格:1,155円(税込)送料別】
■ 【SoftBank ソフトバンク】ソフトバンク純正商品 ACアダプタ(ZTDAA1)【価格:1,155円(税込)送料別】
■ 新品白ロム携帯電話/安心のメーカー保証"有機ELディスプレイ500万画素デジカメケータイ"【SoftBank/ソフトバンク】PHOTOS 920SC【価格:26,800円(税込)送料:440円】
■ 920SC 送料無料!機種変更“使用期間関係なし”新規も同プライス【価格:33,900円(税込)送料込】
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント