SoftBank PHOTOS 920SC (2)
冬本番の寒さとなり、韓国SAMSUNG ELECTRONICS社より、「SAMSUNG mobile Blogger Night」出席者全員へ、評価モニター用としてプレゼントされたソフトバンク・モバイルの「SAMSUNG mobile PHOTOS 920SC」で、野外でのロケ撮影を行うために外出したいところだったのだが、どうも風邪を引いてしまった様なので、筆者の自宅から好天な時間を見計らって、サンプルとなる撮影を行ってみた。掲載している画像をクリックすると、オリジナルの画像(500万画素:2560ピクセル × 1920ピクセル、約1.3MB~1.4MB)が表示されるので注意して欲しい。
掲載している二枚の作例は、一枚目がワイド端の風景撮影で、二枚目はマクロによる同じくワイド端での接写(約8cm)撮影だ。設定は、500万画素の画質をファイン設定としただけで、他のパラメータ設定は、手ぶれ補正なども全てオフにしたSAMSUNG mobile PHOTOS 920SCのデフォルト設定である。詳しい撮影データは、画像をクリックして表示されるオリジナル画像のExifデータを参照して欲しい。なかなか発色が素直で、空の青さも濃淡がしっかりしているし、淡い花のピンクも良い感じだと思う。
次に、画角の検証を行ってみた。以下の三枚は、撮影画像中央の建物にオートフォーカスのピントを合わせ、SAMSUNG mobile PHOTOS 920SCの光学3倍ズームを、ワイド端の「00」から中央の「04」、そしてテレ端の「08」へズームアップして撮影した。SAMSUNG mobile PHOTOS 920SCの光学ズームは、コンパクト・デジタルカメラで言う「ステップ・ズーム」の機能に近く、段階的にズーム倍率が変化する。倍率のステップは、00~08までの9段階で、デジタル・ズーム機能をオンにすると、更にズームするのだが、デジタル・ズームはオフにしているの、光学ズームの最大は08となる。ちなみに、00~08間での値はズーム倍率や35mm換算の焦点距離を示すものでは無い。
ワイド端:ズーム「00」(Exifレンズ焦点距離:38mm)
やはり、PHOTOS 920SCのExif情報は、少しおかしい感じでワイド端が38mmであるならば、テレ端は3倍ズームということで114mmとなるハズだが、55mmとなっている。つまり、2倍ズーム以下となってしまうわけだ。PHOTOS 920SCのExif情報が、少し納得できない値なので、筆者の愛用しているリコー製「Caplio R5」を用いて、同じ構図をステップ・ズームをオンにして撮影し、両者の画角を比較してみた。Caplio R5はステップ・ズームをオンにすると、28mm、35mm、50mm、85mm、105mm、135mmと変化し、最大ズームのテレ端は200mmとなる。
PHOTOS 920SCの画角と、Caplio R5の画角を比べてみると、PHOTOS 920SCのワイド端は約35mmで、テレ端は約85mm強ではないかと筆者は思うのだが。仮にそうだとすれば、光学三倍ズームよりも少し控えめの2.5倍ズームということであり、納得できる数値と画角でもある。正確な35mm換算の値が公開されていないので、何とも言えないところであるがワイド端とテレ端の画角からは、そう感じる。いずれにしても、PHOTOS 920SCのExif情報は誤っている感じで、ファームウェアのバグである可能性が高い。とは言え、実際の撮影には関係無いことなので、撮影に支障は無い。
今後、PHOTOS 920SCのファームウェア・アップデートで、Exif情報の修正を行うのであれば、同時に有機ELディスプレイに表示されるズームの値を、現在の00~08(デジタル・ズームがオンの場合には、09~11まで表示される)という表示ではなく、35mm換算の焦点距離を35~90のように表示した方が、ユーザにとっては判りやすいと思うので、同時に改良した方が良いかもしれない。ユーザによっても違うのだろうが少なくとも筆者は、その方が便利だと思う。
PHOTOS 920SCのマクロは、オートフォーカスの速度も速く、周囲の明るさにも左右されるが、かなり正確にピントを合わせてくれる。野外での花などをマクロ撮影するのであれば、満足できる性能を持っていると思う。特に、従来の携帯電話内蔵のデジタルカメラと比較した場合、PHOTOS 920SCの画像を保存する際の速度が早いことだ。これは、マクロ撮影に限らずスナップ撮影の風景や人物の撮影でも同じで、画像保存に待たされている感じが無い。これは、PHOTOS 920SCの内蔵デジタルカメラの持つ、最も優れた点の一つだと筆者は思う。
好みによっては、PHOTOS 920SCの撮影パラメータを変更することにより、発色や画質を変更すれば良いだけだ。標準設定では、画質がかなりソフトに設定されており、発色も抑え気味と感じるかもしれないが、この辺りはユーザの好みによるだろう。筆者としては、もう少しシャープな方が好みなので、次回はPHOTOS 920SCの設定を少し変更した状態で撮影してみようと思う。発色に関しては、ナチュラルな感じで良いのだが、PHOTOS 920SCの有機ELディスプレイで表示した場合、PCへ取り込んでから液晶ディスプレイへ表示した場合とでは、かなり色合いが違って見える。
もちろん、PHOTOS 920SCの有機ELディスプレイの方が鮮やかな発色をしているのだが、このPHOTOS 920SCの有機ELディスプレイにも問題が無い訳ではない。この有機ELディスプレイの問題点は、また機会を改めてレポートを行う予定だ。
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