UPS内蔵PC DNRH-001
激安の新品アウトレットUPS内蔵パソコンが楽天市場のショップで販売されていたので、思わず購入してみた。価格は、なんと19.999円(税込)の送料無料で、OSはWindows XP Home Editionがプリインストールされており、正規のWindows XP Home Edition(OEM版)のインストールCD-ROMメディアまで付属してくる。搭載しているCPUは、VIAのC3プロセッサで稼働クロックは1GHz、搭載しているメモリはDDR PC2100の256MBであるが、最大は1GBのメモリ・モジュールへ交換が可能だ。

この激安パソコンの型番は「DNRH-001」となっており、製造メーカなどは不明であるが、スチール製の筐体には、放熱用のパンチング形状の穴が無数の空いており、空冷用のファンは装備していない。そう、DNRH-001はファンレス稼働のパソコンで、しかも停電時にシステムをシャットダウンさせるUPS機能をも内蔵しているのだ。恐らくは、業務用のPOSシステムなどへ使用する24時間稼働を前提にした、組み込み用パソコンだろうと推測されるが、ファンレス+UPS内蔵という点は、家庭用サーバとしても最適の特徴を備えている。
DNRH-001のフロントパネルには、電源パイロットランプ用LEDとHDDのアクセス表示LEDが左下に装備されているだけで、スイッチやコネクタなどは一切無い。パネル右上には「Media Works」というロゴが印刷されている。DNRH-001のバックパネルは、一般的なPCと変わらず、PS/2キーボードとPS/2マウスのコネクタ、VGA、RS-232CのCOMポート、プリンタ・ポート、RJ-45のLANポートが2個、USBポートが4個、そしてオーディオ用入出力コネクタが装備されている。
DNRH-001のAC電源入力は、三極の眼鏡コネクタで、電源スイッチはシーソー型で、AC電源の入力電圧切り替えスイッチが、バックパネル左上に装備されている。拡張スロット用のベゼルが一個左上に見えるが、内部にPCIスロットのライザー・カードが無いので、実際にはPCIスロットを使用することはできない。DNRH-001のケース裏面には、Windows XP Home Editionのライセンス・シールが貼られており、正規のWindows XPがインストールされていることも判る。
DNRH-001の同梱されている付属品は、三極のACケーブルと接着タイプのゴム足が4個、それとWindows XP Home Edition(OEM版)のCD-ROMのみで、説明書などは一切付属しておらず、メーカ製のパソコンと同等の付属品を想定してはならない。有る程度のパソコン知識や、インターネット上の情報を自己責任で収集する等の覚悟が無いと、使いこなすのは敷居が高いと思った方が良い。
DNRH-001を分解して内部を覗いてみると、マザーボードには台湾VIA社のMini-ITX「EPIA PD」が使用されている。元々、オリジナルなEPIA PDの1GHzバージョン(EPIA PD1000 1GHz/C3プロセッサ搭載)では、CPUファンが装備されていたようだが、DNRH-001では大型のヒートシンクに改装されており、EPIA PD600E(クロック600MHzのEdenプロセッサ搭載)と同様のファンレスで動作させているようだ。搭載されているHDDは、3.5インチHGST社の「Deskstar 7k250-40 / HDS722540VLAT20」(40GB、パラレルATA/7200回転)で、手持ちの3.5インチHDDとの改装も簡単に行える。
DNRH-001のケース内に、大きめの金属ケースで覆われたボックスが装着されており、この金属ボックスも分解してみると、内部にはUPS用の充電池が装備されていた。単三電池型の(恐らくニッケル水素充電池だと思われる)充電池が、計8本10本収められている。UPS用の停電関知信号は、HDD下部の電源ユニットから、EPIA PDのマザーボード中央にある、COM2ポートのヘッダーピンへフラット・ケーブルで接続されている。
DNRH-001には、リセット・スイッチなどは装備されていないが、EPIA PDのマザーボード上には、リセット・スイッチ用のヘッダーピンがあるので、ここからリヤパネルのスロット部分へスイッチを増設してしまうことも可能だ。また、EPIA PDには、マザーボード上にUSBポートのヘッダーピンが、2ポート分遊んでいるので、これも利用可能だ。更に、COMポートはTTLレベルにも設定変更可能な、COM3とCOM4もヘッダーピンに出力されているので、いろいろと遊べそうである。

掲載した写真には、二台のDNRH-001が写っているが、一台は筆者が購入したDNRH-001で、もう一台は知人が購入したDNRH-001である。激安だったので、筆者が購入したということを、筆者の主催しているSNSで知り即、購入して配送先をなんと筆者宅へ指定してきたのだ(笑)。とりあえず、実費でメモリ拡張や必要であれば、HDDの改装などを行い、家庭内サーバとして運用可能なようにセットアップして欲しいとのことなのだ。
いつもの記事であれば、冒頭の掲載写真でパッケージの外観を掲載するのだが、DNRH-001の場合には味も素っ気も無い段ボール箱なので、最後にちょっとだけ掲載しておくことにした。筆者宅では、4年前にケースを自作してVIAのEPIA Mini-ITXを使用したサーバが稼働しているのだが、今回購入したDNRH-001でリプレースを行う予定だ。UPSも、テーブル・タップ型を使用しているのだが、多少バッテリーも経たってきたところだったので、DNRH-001のUPS内蔵というのは有りがたい仕様である。
一般的なパーツレベルでDNRH-001と同一のPCを組み立てようとした場合、EPIA PD同等のMini-ITX(CPU付き)は1万円以上し、Mini-ITX用ケースはニーズが少ないため電源無しでも1万円前後する。更に簡易UPSと電源では1万円以上の出費を覚悟しなければならないし、Windows XP Home Edition(OEM版)も約1万円はする。HDDとメモリは、新規に購入した場合5千円から7千円程度だと思う(現時点では同じスペック以上のものが約1万円で購入できるが)。そう考えると、DNRH-001の19.999円(税込)送料無料が、いかに格安かが納得できるだろう。
ちなみに、このDNRH-001を販売しているショップの社長が運営するブログでは、DNRH-001の社内コードネームを「電脳1号」と呼んでいるのだそうだ。今回のレポートでは、電脳1号ことDNRH-001のハードウェアを紹介したが、改めてソフトウェア編をお届けする予定である。
<<以下、ソフトウェア編に続く>>
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受信: 2008年4月26日 17:21












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