SH600号型移動式TV電話機
電々ハム社は、SH600号型移動式TV電話機を発表した。筆者は、その試作機を評価したくないと言ったのに、強引に送られて来たので、仕方なくファーストインプレッションを、夜桜見物を早々に切り上げて執筆する事になってしまった。とは言え、昨晩はまるで真冬の寒さだったので、嫌々ながら帰宅して暖かい部屋で記事を執筆しているのは、案外正解だったかもしれないのだが。
送られて来たSH600号型移動式TV電話機は、二社による合作のOEM品らしく、TV電話本体はSHという型番から、ベースになっているのはシャープ製の「AQUOSケータイ」こと「920SH」と思われる。また、大型の受話器は沖電気製の「みかか社」御用達(OEM)だった、600号型電話機を思わせる使いやすい形状をしている。往年の600号型電話機と大きく違う点は、その重量であり、恐らく筆者のおぼろげな記憶をたぐると、1/10ほど軽量化されているように思えるほど軽量化されている。
SH600号型移動式TV電話機の送受話器は、沖電気製の600号型電話機がエボナイト製の筐体だったのに対して、軽量なプラスチックへとボディが変更されており、大幅な軽量化が成されているのだが、形状は600号型電話機そのままとなっているので、通話時の安心感が非常に高い。しかも、600号型電話機ではマイクロフォンにカーボン・マイクが使用されていたのに対して、SH600号型移動式TV電話機の送受話器では最新のコンデンサ・マイクに変更されている為、音質の良さは比較にならないほど向上している。
SH600号型移動式TV電話機の本体は、筆者が昨年末に購入したシャープ製の「AQUOSケータイ」こと「920SH」と寸分違わぬ形状で、機能的にも同一だ。従って、TV電話としても使用可能だがインカメラが装備されていないので、自分の顔は相手に映らないため、無精ひげを生やした状態でもTV電話を安心して使用できる。更に本機は、ワンセグTVの受信にも対応しているため、ワンセグTVの受信をメインで使用する場合には、電池の消耗が激しいため、予備の電池を必ず準備した方がよいだろう。
また、TV電話として使用しない場合には、大型のワイド3.2インチ液晶ディスプレイを折りたたんでしまえば、ポケットへ容易に収まるサイズとなるので、持ち運びにも邪魔になることは無い。もちろん、受話器だけで着信を行うことも可能となっており、往年の600号型電話機の受話器には装備されていなかった着信ボタンが、受話器の中央に新設されているので、このボタンを長押しすることで着信や通話終了が可能だ。
ちなみに、このSH600号型移動式TV電話機に使用されている、往年の600号型電話機の受話器そっくりな携帯電話用の汎用受話器は、「昭和のレトロ黒電話」として販売されており手持ちの携帯電話へ接続することでSH600号型移動式TV電話機と同等の使い勝手を得られるようだが、接続する携帯電話が、TV電話機能をサポートしていない場合には、TV電話としては使用することは出来ないが、通常の電話機として使えるのは言うまでもない。
また、筆者が試してみたところSH600号型移動式TV電話機でワンセグTVを受信している場合は、受話器からワンセグTVの音声が聞こえてくるので、勤め先で使用すれば電話中と周りから見られるが、実際はワンセグTVを視聴しているという事も可能なので、スポーツ中継などをワンセグTVで視聴する場合には、上司を欺いて仕事をさぼる事も可能となる等、案外便利な使い方も出来るのではないだろうか。
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コメント
600号電話機ではなく600形電話機っすよ
投稿: 名無し | 2010年12月 2日 00:32
名無し さん、こんにちは、
ご指摘、ありがとうございました。
まぁ、エイプリル・フールの記事なので、大目に見てやってください。 (笑)
投稿: 清水 隆夫 | 2010年12月 2日 15:39
600形電話機はエボナイトではなく、硬質塩化ビニールでできてます。
投稿: 名無し | 2010年12月26日 20:20
名無し さん、こんばんは、
そのようですね・・・ m(_ _)m
調べてみると、エボナイト製の黒電話ってのは、国内では無かったみたいですね。
ちなみに、600型以前の4号とか3号(これは、さすがに生まれる前の電話機なので、見たことないかも・・・)も、エボナイトではなく、ベークライト製だったんですね。
ご指摘、ありがとうございました。
エイプリルフールのネタ記事なので、このコメントにて、訂正という形にさせていただきます。
投稿: 清水 隆夫 | 2010年12月27日 19:17