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2008年5月28日

DNRH-001 (avast!編)

 筆者が先月購入した「DNRH-001」のレポートで、初心者向けのアドバイスと言う意味で「DNRH-001 (Windowsアップデート編)」や、「DNRH-001 (カスタマイズ編)」を執筆したのだが、やはり初心者のユーザの中でも、メーカ製のPCユーザ(或いはMacユーザ)の方々の場合、素のWindows XPを初めて経験する方も多い様で、Windows XP SP2以降で実装された、「セキュリティ センター」の警告が消えないという相談のメールが有ったので、対応を説明しておこう。

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 DNRH-001へプリインストールされているWindows XPSP1なので、これを「DNRH-001 (Windowsアップデート編)」の説明に従ってSP3へアップデートを行うと、SP2以降でサポートされた「セキュリティ センター」によって、上に掲載した様な警告のバルーン表示が行われる。

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 警告のバルーン表示に従って、タスクトレイのアイコンをクリックすると、「セキュリティ センター」のメインメニューが表示され、「ウイルス対策」の項目に、「見つかりません」と言うメッセージが表示されているハズだ。メーカ製のデスクトップPCやノートPCの場合だと、お試し版のウィルス対策ソフトが予めインストールされている場合が多く、この「警告」表示をしないのだ。DNRH-001や、自分でパーツを集めて組み立てたPCでは、WindowsDSP版やパッケージ版をインストールするため、ウィルス・ガードのアプリケーションも、別途インストールするのが常識となっている。

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 また、Macユーザの多くが、Mac OS Xはウィルスに感染しないという誤った考えを持っているためか、OSにウィルス・ガードをインストールするという(Windowsユーザの)常識が無く、そのまま警告を無視してDNRH-001を使用しているケースもあるようだ。もっとも、激安(19.999円(税込)の送料無料UPS内蔵PCDNRH-001へ、有償のウィルス・ガード・ソフトウェアを購入してインストールするのは、躊躇ってしまうのも心情的には理解できる(筆者も同じ考えだ)。
 そこで、DNRH-001に最適な無償で使用できるウィルス・セキュリティ・ソフト、ALWIL Software社の「avast! 4 Home Edition」(日本語版)をダウンロードしてインストールすると良いだろう。ダウンロードした「setupjpn.exe」クリックすれば、インストーラが起動し上に掲載したインストールメニューが表示されるので、指示に従って「次へ(N) >」をクリックしていけばよい。

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 avast! 4 Home Editionのインストールメニューの途中で、「環境設定」の画面に「標準」、「最小限」、「カスタム」を選択する場面があるのだが、DNRH-001の搭載メモリが標準256MBの場合には、「最小限」を選んでおいた方が良いだろう。DNRH-001の搭載メモリを512MB、或いは1GBのメモリ・モジュールと交換している場合には、「標準」で良い。
 セットアップは短時間で終了するのだが、セットアップ終了前に下へ掲載した「質問」メッセージが表示されるので、「はい(Y)」か「いいえ(N)」を選択して、メインメニューの「再起動」を選択し「終了(E)」ボタンをクリックする。すると、自動的にDNRH-001がシャットダウンをして再起動される。

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 このウィルス検査は、再起動時にDNRH-001の搭載HDDがウィルスに感染しているかどうかをチェックするオプションで、HDDをスキャンしてウィルス検査を行う。従って、DNRH-001を購入し既にある程度の時間、インターネットへ接続している場合には、必ず「はい(Y)」をクリックして、HDDスキャンを行った方が良い。

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 avast! 4 Home Editionの「質問」で「はい(Y)」を選択した場合、上の写真の様な画面(Widnows XPNTカーネル・モード)が表示され、DNRH-001HDDのスキャニングを行う。DNRH-001HDDのスキャニングが終わると、通常のWidnows XPの起動が開始される。また、avast! 4 Home Editionの「質問」で「いいえ(N)」を選択している場合には、上の画面は表示されずに、通常どおりDNRH-001Windwos XPが起動する。

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DNRH-001Windwos XPが起動すると、avast! 4 Home Editionをインストールした最初の再起動時のみ、上のメッセージがWindows XPのデスクトップ中央へ表示される。60日間は、無償のユーザ登録をせずに使用できるが、それ以後は無償のユーザ登録を行わなければならない。ユーザ登録は原則毎年行う必要があるが、何年使用しても個人用途で使用している限りは無償である。DNRH-001の様な激安PCには有りがたいウィルス・ガード・ソフトウェアだ。

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 avast! 4 Home Editionをインストールすると、DNRH-001Windwos XPのタスクトレイに、新しい球形のアイコンが二個表示されるのだが、これがavast! 4 Home Editionの常駐を示している。このアイコンを、マウスで右クリックすると、下に掲載したスクリーン・ショットのメニューが表示されるので、必要なセットアップを行っておこう。

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 まず、avast! 4 Home Editionのプルアップメニューから「更新(U)」を選択して、プログラム本体と、ウィルス・データベースの最新版へ更新を行う。場合によっては、プログラムがアップデートされ、再起動が必要になる場合もある。次に、「VRDB」を選択してサブメニューより「今すぐVRDBを作成(N)」を選ぶ。このコマンドによって、HDD内のファイルの状態やウィルスのパターンファイルなどのデータベースが作成される。通常は、スクリーンセーバ起動などのCPU負荷が少ない間に自動実行されるのだが、最初だけはデータベース作成を速やかに行った方が良い。
 また、サブメニューからavast! 4 Home Editionの二個の表示アイコンを、一個にまとめる事もできる。DNRH-001の運用形態にもよるのだが、サーバとして運用する場合には、タスクトレイへ常時モニタ用のアイコンを表示させておきたいので、筆者は一個へまとめてある。また、サーバの場合にはスクリーンセーバも不要(ディスプレイも接続しない)で運用するため、VRDBの作成もCPUがアイドル状態に行うように設定してある。

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 avast! 4 Home Editionの設定が終わったら、DNRH-001Windows XPからコントロール・パネルを開き、「セキュリティ センター」のアイコンをクリックしてメニューを開いてみよう。「ウイルス対策」の項目も「有効」表示に変化し、DNRH-001Windows XP Home Edition SP3avast! 4 Home Editionの存在を認識している事が判る。
 更に、DNRH-001の搭載メモリを512MB、或いは1GBのメモリ・モジュールと交換している場合には、マイクロソフトがWindows Vistaへ標準装備している「Windows Defenderを、Windows XPユーザへも無償で提供しているので、マイクロソフトのダウンロードサイトからダウンロードして、DNRH-001Windows XPへもインストールしておいた方が良いだろう。
 ウィルス・セキュリティ用ソフトウェアは、一般的に重複してインストールをすると、お互いに干渉してしまい正常に動作をしないばかりか、Windows自体が不安定になってしまう場合が多いのだが、Windows Defenderの場合にはavast! 4 Home Editionだけでは無く、他のウィルス・ガード用ソフトとも共存できるため、DNRH-001Windows XPだけではなく、他のWindows XPマシンへもインストールをしておいた方が安心だ。
 一応、DNRH-001Windows XPは、これまで紹介してきたカスタマイズやソフトウェアの追加で、デスクトップPCとしては問題なく使用できる様になったハズだ。次回からはDNRH-001Windows XP Home Editionを、サーバ用として使用する場合のカスタマイズや、便利なソフトウェアを紹介していきたいと思う。

<<以下、サーバ化編へ続く>>


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コメント

はじめまして
DNRH-001についていろいろ調べているうちに、
いつの間にかここのサイトにたどりついていました。


現在完全静音PCを目指してUSBメモリにてXPを起動できるかテスト中ですが、正直いってCFカードをSSD化か、SSDにしたほうがよさそうです。

投稿: たかさん | 2008年5月29日 11:37

またまた、有用なソフトの詳しい紹介有り難うございます。
私としては今回は珍しく、 BootCampに入れていましたのでDNRH-001にも入れさせて頂きました。
自動更新が ”吹き出し” へ出ますので安心感があります。
DNRH-001の24時間運用ですが、47度から52度を行ったり来たりしています。
現在の温度湿度はComfortですから、夏になるとやはり厳しそうです。

投稿: 内田 正夫 | 2008年5月29日 17:51

たかさん、こんばんは、

>現在完全静音PCを目指してUSBメモリにてXPを起動できるかテスト中ですが、正直いってCFカードをSSD化か、SSDにしたほうがよさそうです。

USBフラッシュ・メモリでのブートは、私も試してみました。TranscendのJetFlashですが、付属のツールでDOSを入れて、起動確認をしています。

ただ、ベンチマーク編でもレポートしていますが、BIOSレベルだとUSBが1.1モードなので、読み込み速度が遅くて、やはりUSB機器でのブートは非常用と割り切った方がよいようです。

IDEへCFカードアダプタをつけてCFフラッシュからのブートの方が現実的ですね。ただ、CFメモリカードとの相性があるので、全てのCFカードでブートできるかどうかが問題かと思います。

投稿: 清水 隆夫 | 2008年5月30日 23:43

内田さん、こんばんは、

>BootCampに入れていましたのでDNRH-001にも入れさせて頂きました。

BootCampで導入ずみであれば、同じライセンスキーで、avast! 4 Home Editionをアクティベートできますよ。ただし、期限も同じになりますけどね。

>DNRH-001の24時間運用ですが、47度から52度を行ったり来たりしています。

50度を下回るとは、羨ましいです。(苦笑)
この2~3日は、気温も低いので、HDD温度上昇も低めですけど、それでも51度~53度と私の設置環境では50度を下がりません・・・ まぁ、ファンを実装するのを前提で、SppedFanを入れたので、覚悟は出来てますけどね。(苦笑)

投稿: 清水 隆夫 | 2008年5月30日 23:47

いろいろ電源の実験を繰り返した結果電源を壊してしまいました。幸いマザーには損傷が無かったので
UPSその他をあきらめてストックしてあったPCケース(M-ATXのスリムタイプ)に入れて動かそうと思います。


移植ついでにばらした電源の写真を撮りました
DNRH-001用のサイト作ってなかったので良かったらその画像(電源周辺の画像)を使いますか?

投稿: たかさん | 2008年6月 2日 08:52

たかさん、こんばんは、

>いろいろ電源の実験を繰り返した結果電源を壊してしまいました。

ありゃ、それは残念でしたね。

電源ユニットに(手前からみて右側に)、フューズがありますが、それが切れているかどうか、チェックしてみた方がよいかと思います。

>UPSその他をあきらめてストックしてあったPCケース(M-ATXのスリムタイプ)に入れて動かそうと思います。

もったいなかったですね。DNRH-001は、UPS内蔵が一番のメリットだと思うので・・・ 

正直、私が欲しいのは、DNRH-001のケースと電源ユニットだったりします。(苦笑)

>DNRH-001用のサイト作ってなかったので良かったらその画像(電源周辺の画像)を使いますか?

ありがとうございます。当面は、電源ユニットに関しては、レポートしているので、お気持ちだけいただいておきます。

投稿: 清水 隆夫 | 2008年6月 2日 23:59

>それでも51度~53度と私の設置環境では50度を下がりません・・・ 
ノートパソコンのクーラーパッドというのはどうなんでしょう?
http://www.sanwa.co.jp/product/dosvparts/notecooler/index.html
大きさが丁度いいですよね?

投稿: きぃたん | 2008年6月10日 11:00

きぃたん さん、こんばんは、

>ノートパソコンのクーラーパッドというのはどうなんでしょう?

DNRH-001の底面を、放熱効果を高めるのは、それなりに効果はあるとは思います。ただ、ファンレス拘らないのであれば、内部へファンを実装した方が、ずっと効果的みたいです。

CPU用の小径ファンが、手元に転がっていたので、これを電源ユニットの所(全面から見て右側面)へ装着したところ、HDDの温度が10度近く下がった状態を維持しています。

DNRH-001の温度上昇で、一番問題なのはHDDの温度です。CPUは負荷をかけた状態でも安全温度の範囲に収まっているので、HDDの温度が下がるファン装着が一番良いかなと私は思っております。

投稿: 清水 隆夫 | 2008年6月11日 22:05

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