DNRH-001 (Windowsアップデート編)
先月、筆者が購入した激安(19.999円(税込)の送料無料)UPS内蔵PC「DNRH-001」のプリインストールされているWindows XP Home EditionがSP1だったことは、「激安PC DNRH-001 (ソフトウェア編)」で紹介しているが、Windows XP用のSP3がマイクロソフトより一般向けにも公開されたので、Windows XP SP2へのアップグレードをスキップして、Windows XP SP3へのアップデート方法とWindows Updateの手順を、画面キャプチャ付きでレポートしておく。
マイクロソフトから公開されたWindows XP SP3は、Windows XP SP2の内容を全て含んでいるのだが、DNRH-001のプリインストールされているWindows XP Home Edition SP1から、Windows Updateによってアップデートを行った場合、現時点ではWindows XP SP3はオプション扱いとなっているので、Windows XP SP2とそれ以後のセキュリティパッチやホットフィックスまでしかインストールされない。
Windows XP SP3は、Windows Updateからもネットワーク経由でのアップデートは可能であるが、Windows XP SP2のアップデート分を同時に行う場合、ネットワーク経由だと時間をかなり要するので、スタンドアロンでアップデートが可能な「IT プロフェッショナルおよび開発者用 Windows XP Service Pack 3 ネットワーク インストール パッケージ」を別途ダウンロードし、それをUSBフラッシュメモリなどへコピーしてDNRH-001から実行した方が良いだろう。
無論、DNRH-001で直接SP3ネットワーク・インストール・パッケージをダウンロードしHDDへ保存して実行してもよい。SP3ネットワーク・インストール・パッケージを実行すると、圧縮ファイルの展開処理が始まるので、全てのファイルが解凍されるのを待つ。
DNRH-001のHDD内へ、SP3ネットワーク・インストール・パッケージの展開処理が完了すると、Winodws XP SP3へのアップグレード処理が開始される。特に注意する点はなく、ライセンス条項に同意するだけで後は自動で処理が進んで行く。筆者の場合は、DNRH-001のプリインストールされているWindows XP SP1へ何もソフトをインストールしておらず、Windows Updateも行っていない状態から約30分ほどでDNRH-001のWindows XP Home Edition SP1がWindows XP Home Edition SP3へとアップデートされた。
ただし、筆者の場合にはDNRH-001のメモリを標準の256MBから、楽天市場の上海問屋で販売されている、DDR PC-3200 DIMM 1GBメモリ「上海問屋セレクト PC-3200 DIMM 1GB」へ、メモリモジュールを改装しているため、標準の256MBのメモリの場合には、アップデートに要する時間も長くなる可能性もあるので、約30分というのは目安程度にして欲しい。
DNRH-001へWindows XP Home Edition SP3のインストールが完了すると、DNRH-001の再起動を行う必要があるので、「完了」ボタンをクリックしてDNRH-001を再起動する。Windows XP SP2からWindows XP SP3へのアップデートでは、そのままWindows XP SP3が起動されるのだが、DNRH-001の場合にはWindows XP SP1からWidnows XP SP3へのアップデートなので、再起動の段階でもアップデート処理が行われるので、そのまま画面に従えば通常通りにDNRH-001でWindows XP SP3が起動される。
Widnows XP SP3へのアップデートが完了した段階で、DNRH-001へWindows Updateによるアップデートを行う。「スタート」メニューから「全てのプログラム」を開き、メニューの最上部に表示される「Windows Update」をクリックすると、Internet Explorer 6(IE6)が起動した後、Windows Updateの処理が行われのだが、表示されたメニューの「通常」ボタンではなく、「カスタム」ボタンをクリックする。
この段階でDNRH-001へインストールされている、Windows Update用のActive Xモジュールが古い為、新しいActive Xモジュールへの置き換えが必要となるメッセージが表示されるので、表示されたメッセージに従って「今すぐダウンロードしてインストールする」ボタンをクリックすると、新しいWindows Update用のActiveXモジュールがダウンロードされインストールされる。
DNRH-001へ新しいWindows Updateモジュールがインストールされ、正常に機能していれば「続行」のボタンが表示されるので、このボタンをクリックして先へ進む。不幸にして、インストールが失敗してしまった場合には、一端IE6を閉じてから再度Windows Updateを実行してみると良いだろう。
「続行」のボタンをクリックすると、DNRH-001へインストール可能なアップデートや追加機能のリストが表示される。現時点では、「優先度の高い更新プログラム」には、「Internet Explorer 7」と「悪意のあるソフトウェアの削除ツール 4月版」の二つが表示され、インストールにチェックがされた状態となっているハズだ。
次にWindows Updateの左側に表示されている「追加選択(ソフトウェア)」をクリックすると、オプションでDNRH-001へインストール可能なアップデート・プログラムや新規にインストール可能なプログラムが表示される。こちらは、現時点の場合「ルート証明の更新プログラム」、「Windows Media Player 11」、「JIS2004対応のMSゴシックと明朝のフォント」、「.NET Framework 2.0」、「.NET Framework 1.1日本語版」の合計、5個だ。全てインストールしておいた方が良いので、全てのプログラムにチェックをいれておこう。
更に、Windows Updateの左側に表示されている「追加選択(ハードウェア)」をクリックすると、DNRH-001のマザーボードであるVIA社のEPIA PD用ネットワーク・ドライバの更新ドライバ「VIA Rhine II Fast Ethernet Adapter」が表示される。もちろん、ドライバの更新を行う方が良いので、ここでもチェックを入れておく。
以上の合計8個のアップデートが、現時点でWindows XP SP3へアップデートしたDNRH-001へインストール可能なアップデートの全てである。これは、マイクロソフトの月例アップデートが実施される、毎月の第二水曜日を過ぎると、更に増えていると思った方がよい。従って、来週の水曜日以降であれば、今回掲載したWindows Updateで表示されるリストの8個よりも、多くなっていると考えた方が良い。
DNRH-001へインストール可能なアップデートを確認したら、実際にダウンロードとアップデートを行うために、「更新プログラムのインストール」をクリックする。
DNRH-001へインストールされる更新プログラムで、唯一Internet Explorer 7(IE7)だけは、インストール用の専用ウィザード画面が表示されるので、ウィザードが表示された時点で「インストールする」ボタンをクリックして、インストールを行う必要がある。DNRH-001に限らず、Windows XP SP2までの標準ブラウザは、IE6だったのであるが、セキュリティの問題も多いIE6なので、CSS表示などの問題が多々あるIE7ではあるが、セキュリティ面ではIE7へのアップグレードはしておいた方が良いだろう。
DNRH-001への最初のWindows Updateが全て完了すると、再度DNRH-001を再起動させる必要がある。「インストールの完了」画面が表示されるので、「今すぐ再起動」ボタンをクリックすると、DNRH-001のWindows XP SP3が再起動をする。この再起動では、従来のDNRH-001の起動時には、いきなりWindows XPへのログインが行われて、Windows XPのデスクトップ画面が表示されていた(初期設定のユーザ「MW」の設定変更を行っていなければ)のだが、Windows XPの「ようこそ」の画面が表示されるようになった。
DNRH-001のデフォルト「MW」ユーザへの設定変更は行っておらず、パスワードも設定していないのだが、Windows XP SP3へのセキュリティが強化されたという事なのだろう。標準ユーザの自動ログイン設定に関しては、別の記事で説明する予定だが、DNRH-001をPCとして使用するならば、このままの方がセキュリティ面では良く、「MW」ユーザへのパスワードを設定した方が良い。
DNRH-001が再起動し、「ようこそ」の画面が表示されたら「MW」ユーザをクリックすれば、デスクトップ画面が従来と同様に表示される。ここで、再度DNRH-001へWindows Updateによるアップデートを行う。「スタート」メニューから「全てのプログラム」を開き、メニューの最上部に表示される「Windows Update」をクリックすると、今度はInternet Explorer 7(IE7)が起動した後、今回も表示されたメニューの「通常」ボタンではなく、「カスタム」ボタンをクリックする。
すると、DNRH-001へインストール可能なWindows Updateによる、新しいアップデートが表示される。今回は、現時点で「優先度の高い更新プログラム」には、「.NET Framework 2.0用セキュリティ更新プログラム」、「.NET Framework 1.1 SP1」、「Windows Media Player 11用セキュリティ更新プログラム」の三つの更新が表示された。これは、最初のWindows Updateによって「追加選択(ソフトウェア)」をDNRH-001へインストールした結果、そのセキュリティ更新プログラムがリストアップされたのだ。
また、続けてWindows Updateの左側に表示されている「追加選択(ソフトウェア)」をクリックすると、「Windows XP用の更新プログラム」が一つリスト表示される。これは、「Windows Media Player 11用セキュリティ更新プログラム」なので、このリストへチェックを入れて同時にインストールを行う。
二度目のDNRH-001へのWindows Updateでは、これら四つの更新プログラムが表示されるのだが、最初のWindows Updateで、「追加選択(ソフトウェア)」にリスト表示されるプログラムをインストールしなかった場合には、これらの更新プログラムは表示されないのは言うまでもない。これらの更新プログラムがインストールされ、もう一度念のためにDNRH-001を再起動し、三度目のWindows UpadateをDNRH-001で実行する。
すると、今度は「優先度の高い更新プログラム」に(現時点では)「.NET Framework 1.1 SP1用セキュリティ更新プログラム」が表示され、他の項目には更新プログラムや追加プログラムのリストは表示されないので、この「.NET Framework 1.1 SP1用セキュリティ更新プログラム」をDNRH-001へインストールを行う。
「.NET Framework 1.1 SP1用セキュリティ更新プログラム」をDNRH-001へインストール後、もう一度DNRH-001を再起動し、念の為にWindows Updateを実行すると、更新プログラムには(現時点)で何も表示されない。これでDNRH-001のWindows XP SP3へのアップデートと、マイクロソフトとから提供されている、現時点での全ての更新プログラムが、DNRH-001へインストールされたわけだ。
今回、DNRH-001へのアップデートとして説明を行ったが、これはDNRH-001に限らず全てのWindows XPを搭載しているパソコンに対しても、全く同様のセキュリティ・アップデートなので、転ばぬ先の杖の例えどおり、何かあってからでは遅いので、必ずWindows Upadateは定期的に実行すべきだ。また、Windows XPだけではなくMicrosoft Officeなどをインストールしている場合には、Windows Updateではなく「Microsoft Update」へのアップデートを行えば、同時にMicrosoft Officeのアップデートもチェック可能なので、そちらを利用した方が良い。
次回のレポートでは、DNRH-001のマザーボードであるVIA社のEPIA PD用BIOSのアップデートや、EPIA PD用のデバイス・ドライバのアップデートを説明する。
<<以下、BIOSとドライバ編へ続く>>
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追記:
本日(5/14)のマイクロソフトがWindows Updateで行ったセキュリティ・アップデートでは、Windows XP SP4に対してのアップデートは無く、殆どがMS Office関連のアップデートでした。
従いまして、緊急セキュリティ・パッチの提供が無い限りは、来月(6月)の定例アップデートまでは、本文の記事どおりで問題なく、Windows XP SP4とその他のアップデートが行えるハズです。
投稿: 清水 隆夫 | 2008年5月14日 18:56