DNRH-001 (カスタマイズ編)
筆者の購入した激安(19.999円(税込)の送料無料)UPS内蔵PC「DNRH-001」は新品ではあるが、既にWindows XP Home Editionがプリインストールされており、加えてDNRH-001は初期ユーザ(MWがデフォルト)の登録までされてしまっており、一般に販売されているパソコンと異なっり自分でユーザ登録を行う為の初期ウィザードも起動しない。DNRH-001に添付されているWindows XP Home EditionのインストールCD-ROMを用いて、Windows XPをクリーン・インストールしてしまえば良いのだが、そうなるとDNRH-001の最大の特徴でもある、内蔵UPS管理ツールの再インストールが(出来なくは無いが)面倒だ。
DNRH-001の購入ユーザは、殆どがサーバ用途として購入している、ある程度のPC経験者が多いと筆者は想像していたのだが、筆者へDNRH-001の質問メールを頂く読者の方は、どうも「初心者です」という方が多く、DNRH-001をパソコンとして使用する目的で購入されている方も多いようだ。そこで、今回はDNRH-001の初期ユーザの変更や、所有者名を「MW」から自分の名前へ変更する方法などを、初心者向けに解説しておこう。
従って、DNRH-001向けというよりは、Windows XPの初心者向け解説となってしまうのだが、中古のWindows XPパソコンを入手した際にも今回と同様の作業でカスタマイズが可能だ。手順はまず、DNRH-001のWindows XPを起動し「スタート」ボタンをクリックして、「コントロール パネル(C)」を起動する。次にコントロール・パネルから「ユーザー アカウント」を選択し(上に掲載した画面を参考)クリックする。
「ユーザー アカウント」のメニューが開くと、三つの項目が選択できるので、二番目の「新しいアカウントを作成する」を選ぶ。ここで一番目の「アカウントを変更する」を選び、「MW」のユーザ名を変更することも可能だが、ここでは新しいアカウントを作成する方法を選ぶ。次に、「新しいアカウントの名前の入力(T)」が表示されるので、希望のDNRH-001用ログイン名を入力する。
DNRH-001用のアカウント(ログイン名)を入力したら、「次へ」のボタンをクリックする。すると、作成するアカウントの種類を選択するメニューが表示されるので、「◎コンピュータの管理者(A)」(デフォルト)を選択して「アカウントの作成(C)」ボタンをクリックする。すると、「ユーザー アカウント」のメニュー表示へ戻り新たに作成したユーザ名(ログイン・アカウント名)が追加表示される。
以上の新しいDNRH-001用のアカウント作成が終わったら、一度DNRH-001をリセットするか、Windows XPからログオフを行う。Windows XPからのログオフの場合には、「ユーザの切り替え(S)」ではなく、「ログオフ(L)」を必ず選択する。DNRH-001が再起動かユーザのログオフを行た後、従来の「MW」アカウントではなく新たに作成したアカウント名で再ログインを行う。すると、新しく作成したアカウントでは、Windows XPをクリーン・インストールした時と同様に、Windows XPのデフォルト起動画面や初期設定環境で起動し、Windows XPツアーのメニューなども表示される。
新しいアカウント名でDNRH-001へログインしたら、次にもう一度「スタート」ボタンをクリックして、「コントロール パネル(C)」を起動し、更に「ユーザー アカウント」を選択しクリックする。そして、今度は一番目の「アカウントを変更する」をクリックし元々からDNRH-001へ登録されていた「MW」アカウントを選択してクリックする。
すると、DNRH-001へ登録されていた「MW」アカウントへの変更する項目が表示されるので、一番最後の「アカウントを削除する」を選択してクリックすると、メニューに「MWのファイルを保存しますか?」の画面に変わるので、「ファイルの削除(D)」ボタンをクリックする(保存しておきたければ、「ファイルの保存(K)」ボタンをクリックする)。
次に「MWのアカウントを削除しますか?」と表示されるので「アカウントの削除(D)」ボタンをクリックすると、DNRH-001へ登録されていた「MW」アカウントが削除され、「ユーザー アカウント」のメイン・メニューが表示されるが、元々の「MW」アカウントは削除されたので、登録ユーザ名としては表示されなくなった。ちなみに、「APS.NET・・・」というアカウント名は、DNRH-001のWidnows XPをアップデートっした際にインストールされた「.NET Framework」用のASP専用アカウントなので、「.NET Framework」をインストールしなかった場合には表示されない。
DNRH-001へ最初から登録されていた「MW」アカウントの削除が終わったら、次にDNRH-001の「システムのプロパティ」で表示される「使用者」名で表示される「MW」を書き換えて(或いは削除して)しまおう。Widnows XP/2000を、ある程度カスタマイズした経験があれば、レジストリ・エディタ「REGEDIT」を用いて「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion」の「RegisteredOwner」を直接書き換えてしまえば良いのだが、初心者の場合にはGUI対応のレジストリ変更ツールを用いた方が、敷居は低いだろう。
ここでは、Windows XPカスタマイズの定番フリーソフトである、猪川氏作の「窓の手」を使用して、オナー名の変更を行う方法を説明する。猪川氏のホームページより「窓の手 2004」をダウンロードしDNRH-001へインストールを行う。インストールが完了したら「窓の手」を起動すると、現在のレジストリをバックアップするか訪ねてくるので、バックアップを行っておく。バックアップが完了すると「窓の手」のメインメニューが表示されるので、上部の「システム」タブを選択してクリックする。
すると、初期状態のDNRH-001へ最初から登録されていた所有者名「MW」が表示されるので、この部分を自分の名前や希望する使用者名へ書き換える。この場合、アルファベットだけではなく、漢字や仮名を含んだ日本語による名前であっても問題ない。また、必要であれば、会社名や所属団体名(デフォルトでは空白)も下段へ入力し、「設定反映」ボタンをクリックすれば、その情報もDNRH-001の「システムのプロパティ」で表示される。
他にも「窓の手」によって、DNRH-001のWindows XPをカスタマイズ可能なので、必要に応じてカスタマイズを行う。たとえばDNRH-001の搭載メモリを購入時の256MBから1GBへ改装している場合には、「パフォーマンス」タブを選択肢て「カーネルを常に物理メモリへ配置」へチェックして「設定反映」ボタンをクリックすれば、DNRH-001のHDDアクセスを減らす事ができる。
以上のカスタマイズにより、DNRH-001の「システムのプロパティ」で表示される「使用者」の項目へ、「窓の手」(或いはレジストリ・エディタ)によって編集された新しい「使用者」名や組織名が表示されるようになる。「システムのプロパティ」を表示させたついでに、「コンピュータ名」タブを選択してクリックしてみよう。
この「フル コンピュータ名」にも、DNRH-001ではデフォルトで「MW-W00・・・」と、DNRH-001のシリアルナンバーが用いられているので、DNRH-001の「コンピュータ名」も変更してしまおう。「フル コンピュータ名」の変更には、「変更(C)」ボタンをクリックする。
すると、DNRH-001のデフォルトで登録されている「MW-W00・・・」が反転表示されているので、この部分へ新たにDNRH-001へ名付ける名前を入力する。コンピュータ名は、ネットワーク(LAN)へ接続した場合、同一の名前であってはならないので、既にパソコンが稼働している場合には、重複しないような名前をアルファベットと数字を用いて入力する。大文字と小文字の組み合わせも可能だが、マイクロソフト・ネットワークの場合にはコンピュータ名の大文字小文字は区別されず、ネットワーク内では全て同一の文字として認識されてしまう。
必要であれば、「ワークグループ」名も編集するが、Widnows XPの場合にはデフォルトで「MSHOME」となっている。Windows 2000以前のWidnowsでは「WORKGROUP」がデフォルトだったのだが、自分のLANのワークグループへユニークな名前を設定している場合には、その設定しているワークグループと同じ名前を、ここで設定する必要がある。そうしないと、DNRH-001をLANへ接続した場合に、ファイル共有やプリンタ共有などが行えない。コンピュータ名やワークグループ名の設定が終わったら「OK」ボタンをクリックする。
以上の編集で、「フル コンピュータ名」(と「ワークグループ」)が設定されたので、DNRH-001を再起動することにより、設定が完了する。必要であれば「コンピュータの説明(D)」へも、判りやすいDNRH-001の説明文を入力しておけば、LANへDNRH-001を接続した際に、他のコンピュータからDNRH-001の説明が表示されるようになる(設定しなくても運用上の問題とはなら無いが)。
なお、今回のDNRH-001のデフォルト・アカウント名「MW」をカスタマイズする場合に、「アカウントを変更する」を選び、「MW」のユーザ名を変更した場合は「C:\Documents and Settings」の下へ作成されるユーザアカウント専用のフォルダ名は、「MW」のまま変更されずに新しいユーザアカウント名のフォルダは作成されない。そのまま使用すること自体は大きな問題ではないのだが、初心者の場合には参考となる情報もユーザアカウント名のフォルダ名という記述が多いので、あえて新しいユーザアカウントを作成する方法を解説した。
また、今回の新しいユーザアカウントの作成を行い、デフォルトの「MW」ユーザアカウントを削除した場合、「C:\Documents and Settings\MW」フォルダも削除されるハズなのだが、何故か削除されない場合が多く、エクスプローラから「MW」フォルダの削除を行う必要があるケースが多いので、「C:\Documents and Settings」フォルダをチェックしてみた方がよいだろう。
<<以下、ベンチマーク編へ続く>>
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コメント
非常に参考になりますので、毎回熟読させていただいております。
さてさて、DNRH-001をいじくっているうちに、音声のボリュームコントロールがタスクに表示されなくなりました。原因を次のWEBにみつけましたが、書き換えができません。
http://support.microsoft.com/kb/319095/ja
DNRH-001用に方法を伝授頂けませんでしょうか。厚かましいお願いなのですが、よろしくお願いします。
投稿: 内田 正夫 | 2008年5月23日 18:33
内田さん、こんばんは、到着したんですねぇ~ DNRH-001。
>DNRH-001をいじくっているうちに、音声のボリュームコントロールがタスクに表示されなくなりました。
Windows XPの遺伝的な持病ですね。(苦笑)
以下の方法を、順番に試して行ってください。
その一
1)「スタート」ボタンを右クリックして「プロパティ」を選択、クリック。
2)「プロパティ」から「タスクバー」タブをクリック。
3)「アクティブでないインジケータを隠す」の右にある「カスタマイズ」ボタンをクリック。
4)右下にある「規定値に戻す」ボタンをクリック。
5)「OK」ボタンをクリック。
これで表示されませんか?
表示されなかった場合の「その二」
1)「コントロール パネル」を開き、「サウンドとオーディオ デバイス」アイコンをクリック。
2)「音量」タブの中断にある「□タスクバーに音量アイコンを配置する」のチェックを外して、「適応」ボタンをクリック。
3)再び、「□タスクバーに音量アイコンを配置する」のチェックをして、「適応」ボタンをクリック。
4)「OK」ボタンをクリック。
これでスピーカ・アイコンが表示されませんか?
それでもダメだった場合は、REGEDITを起動してください。
その三
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows
\CurrentVersion\Explorer\TrayNotify
の「IconStreams」と「PastIconsStream」の内容をDELETEキーで削除します。
オマケ(その四ですね)
http://www.t-nexus.com/soft/clntrnty.html
を使ってみてください。
投稿: 清水 隆夫 | 2008年5月23日 22:00
多忙な折、早速の回答有難うございます。
チョッとだけ、用件があるため、PCの前に座れません。
順次実施し、また書き込ませていただきます。
もともと、MAC党のため、WINはほとんど使う人です。この件がWINの持病とは知りませんでした。
ではでは。
投稿: 内田 正夫 | 2008年5月24日 13:13
内田さん、こんばんは、
>この件がWINの持病とは知りませんでした。
Windows 2000でも発生してました。まぁ、Windows XPはWindows Ver.5.1でWindows 2000はVer.5.0・・・マイナーアップバージョンでは直らず、次のWindows Ver.6.0、すなわちWindows Vistaでやっと直りました。
下位互換性を重視しているOSなので、ある程度の切り捨てを行ったメジャーアップしたバージョンでないと、遺伝的な持病も完治しないようです。(苦笑)
投稿: 清水 隆夫 | 2008年5月25日 22:37