激安PC DNRH-001 (ソフトウェア編)
先週、筆者が購入した激安(19.999円(税込)の送料無料)UPS内蔵PC「電脳一号」こと、「DNRH-001」のソフトウェア編をお届けする。DNRH-001には、OEM版のWindows XP Home Editionのインストール用CD-ROMメディアが付属してくるのだが、このWindows XP Home EditionのCD-ROMは、シュリンクパックされた状態の未開封で付属してくる。しかし、DNRH-001に内蔵しているHDDへは、既にWindows XP Home Editionがプリインストールされた状態であり、DNRH-001の電源をオンにするとWindows XP Home Editionが起動する。
しかも、起動したDNRH-001のWindows XP Home Editionは、既にアクティベーション済みの状態で、使用者名も「MW」というユーザ名が登録されており、「MW」ユーザによってログインした状態の自動起動となっている。Windows XP Homeが自動起動してデスクトップが表示される状態とは、「MW」のパスワードは設定されていない状態であるという事が判るのだが、もちろんセキュリティの面では多々問題があるのは言うまでもない。
上に掲載したのが、DNRH-001のWindows XP Home Editionを起動させ、システムのプロパティや、自動スタートするアプリケーションなどを表示させたデスクトップ画面だ。Windows XPはSP1であり、画面の解像度はXGA(1024ドット x 768ドット)で16ビット・カラーの設定である。もちろん、画面の解像度やカラーは変更することが可能であり、Windows XPもSP2なりSP3へアップデートすれば良い。
自動起動に設定されているアプリケーションは、UPS制御ソフトと、タッチパネル用の制御ソフトの二つだ。UPS制御ソフトは、DNRH-001に内蔵されている簡易UPS専用のアプリケーションで、他のUPS機器を制御することは出来ない。また、タッチパネル用の制御ソフトは、専用のタッチパネル付きLCDディスプレイ用と思われ、USB接続されたタッチパネル用だ。従って、このタッチパネル制御用アプリケーションは不要なので、アンインストールしてしまうことになる。
DNRH-001に内蔵されている簡易UPS専用のアプリケーションは、中々良くできており設定によってシャットダウンまでの時間も指定できる。標準では、停電後30秒でシャットダウンのシーケンスに移るのだが、最大ではDNRH-001を5分まで稼働させた後のシャットダウン・シーケンスへ移行でき、最小では停電後に5秒後にシャットダウンも設定できる。実際にDNRH-001を停電状態にしてみると、UPS管理画面がデスクトップへ表示されると共に、シャットダウン・シーケンスへ移行するまでの時間も表示されるため、この間に停電が回復すればDNRH-001がシャットダウンすることは無い。
また、UPSが稼働(即ち停電)した場合には、予め設定したメールのアドレスへ、停電のメールを送信する事もできる。もちろん、メールを送信する場合には、停電後にある程度の間DNRH-001が稼働していなければならないので、シャットダウン・シーケンスへ移行する時間も、それなりの稼働時間を設定しておく必要がある。
その他の設定項目としては、UPS信号の検出に使用する通信ポートの変更も可能だ。DNRH-001に使用されているマザーボードには、台湾VIA社のMini-ITX「EPIA PD」が使用されているので、マザーボード上にはCOM2~COM4までのピンヘッダがあり、これらのポートへ変更することも可能ではあるが、意味は無いだろう。
UPS管理アプリケーションの素性を表示させてみると、開発元は「PDX Japan. Inc」という会社であることがわかる。この会社のWebページを見てみると、DNRH-001とよく似た筐体や仕様を持ったPCが製造販売されており、どうやらDNRH-001の製造メーカであることが判る。また、DNRH-001は「Micro Mini-1R5U」という型番で製造販売されていたようで、POS用などの業務用ではなく「WEBカメラによる在宅介護支援システムアプライアンス」(現時点では紹介ページが削除された)PCとして販売されていたようだ。
DNRH-001の素性が判明すると、タッチパネルのドライバやユーティリティがプリインストールされいた事や、同様にプリインストールされていたUSB接続用の、Webカメラ用アプリケーションが納得できる。これら、タッチパネルや、Webカムはハードウェアに付属しているアプリケーションなので、殆どが台湾製となっている。また、アプリケーションのインストール用パッケージは、HDDの「C:\UPDATE」フォルダに保存されているので、万が一にも必要になった場合(絶対に無いと思うが)は、再インストールも可能だ。
DNRH-001にプリインストールされていたWebカムのアプリケーションは、台湾Winbond Electronics社によるものだが、このドライバやソフトは接続するWebカムのハードウェアによっても使用できない場合があるし、普通はWebカムを購入すればドライバもユーティリティも付属してくるので、アンインストールしてしまって問題は無い。こちらも、「C:\UPDATE」フォルダにインストール用ソフトが保存されているので、このフォルダさえ念のためにバックアップしておけば良いだろう。
これら二つのDNRH-001にプリインストールされているソフトは、スタートメニューのそれぞれのフォルダから、アンインストールを起動すれば問題なくアンインストール可能だ。スタートアップに登録されているタッチパネルによるマウス・エミュレーションも、不要なので削除してしまって問題無い。DNRH-001にプリインストールされているソフトで、一番必要なUPS制御ソフトだけは、インストール用のバックアップがHDDへ保存されていないので、一度アンインストールしてしまうと、再インストールを行うことが出来ないので、注意する必要がある。
ちなみに筆者は、念の為にHDDをOSごと丸ごとバックアップしておいた。DNRH-001の内蔵HDDをバックアップしたのは、以前にバックアップ用として購入したバッファロー製の「HD-PSG120U2-WH」を使い、Acronis True Image LEによって行った。DNRH-001の内蔵HDDを丸ごとバックアップすると、標準圧縮のファイルで約1GB程度となりDVD-Rへ焼いて保存するまでもなく、HD-PSG120U2-WHへ保存したままでも、問題ない容量だ。
DNRH-001のBIOS設定では、ファースト・ブート・デバイスにUSB-FDDが設定してあり、セカンド・ブート・デバイスにUSB-CD-ROMドライブが設定してあるので、HD-PSG120U2-WHをDNRH-001のUSBポートへ接続して起動するだけで、Acronis True Image LEを起動できるため、特別なBIOS設定や操作は不要だ。
また、DNRH-001に使用されているメモリは、256MBとWindows XP Homeであれば、何とか動作可能な最低限の容量なので、とりあえずメモリだけは最大容量の1GBへ交換しておくことにした。DDR2の1GBメモリ・モジュールは、今のところ底値で販売されているのだが、一世代前のDDRメモリモジュールは、間もなく市場から消えてしまうような感じで、価格のDDR2程安価ではない。通販で、安価なDDR PC-3200 DIMM 1GBメモリを探してみたら、フラッシュメモリの安価な通販を行っている上海問屋で、DDR PC-3200 DIMM 1GBメモリを販売していたので、知人の分も合わせてDDR PC-3200 DIMM 1GBメモリ2枚を購入した。
筆者は二枚購入したので、宅配便での送料になってしまったのだが、一枚での購入であればメール便が使用できるので、送料も安価なので送料を考慮すると、現時点の楽天市場では上海問屋セレクト PC-3200 DIMM 1GBが最も安価だった。明日には、筆者の手元に配送されてくる予定なので、そのレポートなどは明日改めて行う予定だ。
<<以下、メモリ改装編へ続く>>
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