DNRH-001 (OpenSimサーバ編)
今日の横浜は、今年初めての真夏日となり、エアコンの効いていない筆者の仕事部屋でも、30度の大台を突破した室温となった。そんな暑さの中でも、筆者の購入した激安(19.999円(税込)の送料無料)UPS内蔵PC「DNRH-001」は、今日も元気に稼働している。一番心配したHDDの温度も、46度~49度の間を上下しており、50度を突破していない。従って定格内での稼働温度をキープしているため、今のところは問題は無いだろう。
以前にレポートした「DNRH-001 (監視モニタ編)」で紹介した状況から、HDDの温度が大きく下がっているのだが、これは空冷ファンを装備したのではなく、DNRH-001は購入した状態のままファンレス稼働を24時間行っている(メモリは標準の256MBから1GBに改装)。しかし、前回のレポートと大きく異なっている点が2点あり、まずDNRH-001の設置状態が前回の場合、底面を下にした横置き状態だったのだが、今回の状態では縦置きとして、接地面(DNRH-001の側面)にはエアフローを妨げないように、枕木を置きDNRH-001の側面の穴を塞がない様に設置している。
もう1点の前回と異なる点は、実は設置場所が筆者宅ではなく、知人宅であるという点だ。DNRH-001を購入した時点でのレポート「UPS内蔵PC DNRH-001」で紹介したとおり、筆者はDNRH-001を1台購入し、知人もDNRH-001を1台購入して、筆者宅へメモリ改装と環境構築を行うために配送先として指定していた。既に、知人のDNRH-001は、メモリ改装も済み環境構築も終わったので、知人宅へ届けてあり無事に稼働しているという訳である。
知人宅でファンレスにて安定稼働しているDNRH-001であるが、今日の暑さの中でもエアコンを動作させておらず、窓を開けて換気を行っているだけだとのことである。この事から、筆者宅の仕事部屋よりも、DNRH-001のファンレス稼働に適した涼しい部屋だと思うのだが、設置環境やDNRH-001の置き方によって、十分に夏場でもDNRH-001をファンレスで24時間連続稼働が可能なようだ。
ちなみに、DNRH-001をサーバ化して運用しているのだが、アプリケーションとしては以前に筆者がレポートしたSecond Lifeサーバ(SIM)互換の「OpenSim」を運用している。現在のOpenSimのバージョンは、Version 0.5.8が安定版として公開されており、これを試験的ではあるが、知人宅のDNRH-001で運用している。上に掲載したスクリーンショットは、知人宅のDNRH-001へ前々回に紹介したVNCサーバがインストールしてあるので、筆者宅からVNCビューアで知人宅のDNRH-001へログインして温度変化を「SpeedFan」で表示しているところだ。
上に掲載したスクリーンショットは、筆者のデスクトップPCのVNCビューアから、知人宅のVNCサーバが稼働しているDNRH-001へログインすると同時に、Second Lifeビューアで知人宅のDNRH-001で稼働しているOpenSimサーバへログインした状態だ。搭載プロセッサが、VIAのC3/1GHzというお世辞にも高い処理能力を持ったとは言えないCPUを搭載しているDNRH-001ではあるが、想像以上にストレスの無いSIM環境を実現してくれる。
ブロードバンド環境は、筆者宅も知人宅もBフレッツによるFTTH環境であり、殆どLAN内に設置したOpenSimサーバと同等の転送速度を保っている。同様に筆者のPC環境で、本家のSecond Lifeへログインした場合のFPS値を比べてみると、倍以上のFPS値をDNRH-001で稼働しているOpenSimサーバへログインした場合には得られる。ログインしているユーザ数や、プリムやテクスチャの数などが比較にはならない程、Second Lifeの場合は多いのだが、個人用のSIMサーバを持てるという意味では、DNRH-001で稼働させるOpenSimサーバのコストパフォーマンスは抜群だ。
筆者宅のDNRH-001も、OpenSimサーバとして稼働させる予定だったのだが、筆者宅ではファンを内蔵させないと、縦置きにDNRH-001を設置しても50度を超えてしまうこともある。しかし、設置環境によっては、完全ファンレスでDNRH-001を稼働させても、定格温度内で24時間運用できることも判ったので、これは実際の稼働環境によってファンの追加も考慮してという事になる。
また、OpenSimサーバとしてDNRH-001だけではなく、他のPCを用いて運用する場合、最も大きな障害となるのは、ブロードバンド・ルータであることも判明した。これは、ブロードバンド(ADSLやCATV環境も含め)でOpenSimサーバをインターネットへ公開する場合、ルータの機能によって、WAN(インターネット)側(或いはOpenSimの設定によってはLAN側)からしかアクセスできないという、OpenSimのソフトウェア仕様による制限だ。
今回の知人宅で稼働しているDNRH-001によるOpenSimサーバでは、Bフレッツ+ひかり電話の環境なので、ルータはRT-200NE(NEC製)をNTTよりレンタル使用しているのだが、RT-200NEは「IP NATループバック」の機能を持っていないため、WAN側かLAN側の一方からしかアクセスできないという現象が発生してしまった。筆者宅では、同じDNRH-001によるOpenSimサーバの環境でも、YAMAHAのRT57iを使用しているので、「IP NATループバック」をサポートしているため、この問題は発生していない。
しかし、RT-200NEと同様に筆者宅のRT-200KIへ接続した場合には、RT57iでは問題なくWAN側からもLAN側からもアクセス可能だったDNRH-001によるOpenSimサーバが、WAN側からしかアクセスできなくなった。これは、RT-200KIが、RT-200NEと同じく「IP NATループバック」をサポートしていないためだ。現在、この問題を(ハードウェアなどの追加なしに)解決すべく、筆者も頭を悩ませているのだがNTTがレンタルするブロードバンド・ルータが、もう少し融通性があればと思うのは、筆者だけではないだろう。
<<以下、ファン編へ続く>>
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