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2008年7月 3日

Logitec LPL-TX/S

 ロジテックの販売しているPLCアダプタ「LPL-TX/S」を購入した。PLCアダプタは家庭内のAC電源線へ、電話線用のADSLVDSLと同様にEthernet信号を変調して伝送する方式だ。PLCにはいくつかの方式が存在し、今回筆者が購入したLPL-TX/Sは「UPA規格」のPLCアダプタで、UPA規格の他には「HD-PLC規格」や「HomePlug規格」などの方式を採用したPLC製品が販売されているが、それぞれのPLC規格に互換性は無い。

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 筆者宅には、既にGigabitによるEthernet配線があり、加えて無線LANAPも(狭い家にも関わらず複数のAP設置してあるので、PLCアダプタが特に必要という訳では無い。実は、知人が店舗兼自宅を借りたので、そこでPLCアダプタが活用できないかを調べる為に購入したのだ。知人が借りた物件は、一階が店舗で二階がアパート形式の自宅になっており、鉄筋のビルなので一階の店舗と二階の自宅を、無線LANでは接続出来ない。そこで、ひょっとしたらPLCなら接続できるのではないかという事から、LPL-TX/Sを試してみることにした。

クリックで拡大ポップアップ Lpltx_s_2

 購入したロジテックのPLCアダプタ「LPL-TX/S」は、二台のセットとなっており、このLPL-TX/Sだけで離れた部屋をAC電源線をEthernetの代わりとして使用できる。単品のアダプタも販売されているので、必要であれば複数の部屋をLPL-TX/Sによってネットワーク化することも可能だ。大きさは、小型ルータ程度の大きさで、筆者宅のVDSLモデムと殆ど同じ大きさだ
 LPL-TX/S本体は、横置きと縦置きの両方に対応しており、付属のプラスチック製スタンドを装着すれば、縦置きとして使用できる。背面には、AC電源コードが直結されており、RJ-45Ethernetポート(10BASE-T100BASE-T/TX対応)が一個装備されているだけだ。LPL-TX/Sの全面パネルも電源パイロットLEDと、PLCのリンクLEDEthernetのリンクLEDだけで、非常に簡素な作りとなっている。

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 LPL-TX/Sの側面には、目立たないような形状でリセット・スイッチが装備されている。LPL-TX/Sは、セットとなる二台が既に暗号化のパスワードや、ネットワークの設定がされているので、不用意にリセット・スイッチを押すと、これらの設定も消えてしまうため、無闇にリセット・スイッチを押さない方が良いだろう。
 LPL-TX/Sには、親機と子機という設定は無く、自動認識でネットワークの確立を行うため、AC電源コンセントへ二台のLPL-TX/SAC電源プラグを装着した段階で、お互いに相手を探してネットワークを確立してくれる。お互いにLPL-TX/S同士がネットワークのリンクを確立すると、全面のPLCリンクLEDが点灯(不規則に点滅)し、通信可能な状態になる。しかし、LPL-TX/Sのステータス表示LED(緑)は、輝度が高すぎると筆者は思う。居間に設置しされたりするケースが多い機器なので、輝度を1/3程度に落として欲しいところで、筆者は実験中に明るすぎるのでマスキングテープを貼った程だ。

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 今回は、実験ということから各種のLPL-TX/Sによる接続形態を試してみたが、筆者宅ではPLCと同じ周波数帯を用いているVDSLとの干渉も気になるところだったが、特にPCL側もVDSL側も通信が妨害されて不通になってしまうという事は無かった。一番影響を受けやすいと思われる、VDSLモデムからの出力EthernetHUBで分岐し、一方をBフレッツひかり電話用ルータRT-200KIへ接続し、もう一方を通常はYAMAHAのルータRT57iへ接続している部分を、LPL-TX/Sに接続してみた。
 この状態でのリンク速度は約10Mbpsと決して早くはないのだが、これは分電盤で分岐されたエアコン用のAC電源ラインへ、片方のLPL-TX/Sを接続したからだと思われる。片方のLPL-TX/Sを、同じ部屋のAC電源コンセントへ接続して速度を計測してみると、約40Mbps程度となるので、100BASE-TEthernetに比べると遅い(半分程度の)速度ではあるが、IEEE802.11g/aの無線LANに比べると倍程度、高速である。
 また、同じAC電源線のコンセントであっても、ACラインフィルタ入りのテーブルタップや、UPS電源のソケットへLPL-TX/Sを接続した場合には、近距離であってもPLCのリンクは行われず、ACラインフィルタによってPLC信号は簡単に減衰してしまう程、微弱な信号のようだ。

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 同様にLPL-TX/Sによる電源分電盤をまたいでの通信は、PLC信号の減衰が激しい様で、通信速度の低下も著しい。UPA規格のLPL-TX/Sには、HD-PLC規格には無いリピータ機能があり、電線が長い場合や分岐点にLPL-TX/Sを設置すると、自動的にリピータ・ノードになる。従って、分電盤にACコンセントを一個設置してもらい(電気工事士の免許が必要なので個人では勝手に増設は出来ない)、そのコンセントへLPL-TX/Sを設置すれば、どのAC電源線に対しても等価な通信速度が得られるのではないかと想像する。
 同様の方法によって、同じマンション内やアパート内の部屋であれば、複数のLPL-TX/Sを設置することによって、それなりのリンク速度が得られるのではないかということから、HD-PLC方式ではなくUPA規格のLPL-TX/Sを購入したという訳だ。ただし、同じマンション内やアパート内であっても、電源線が野外へ露出して各部屋へ接続されている場合は、PLCの設置が認められないのだが、今回の筆者の知人宅では問題無かった。
 知人宅では、一階の店舗へBフレッツを引き、ひかり電話の「ダブルチャンネル」と「マイナンバー」によって、店舗用のアナログ回線用(未使用)銅線と、二階へのアナログ回線銅線を用い、ルータ(RT-200NE)の一回線の電話を(一階に設置されている)MDF経由で、二階の住宅へ配線してもらった。しかし、Ethernetケーブルの配線はされているハズもなく、無線LANの電波も二階には届かないということで、今回のLPL-TX/Sを設置してみようという事になったのだが、さてLPL-TX/Sのテストが終わったので実際に設置してみて、上手く思惑に通りの結果が得られるかどうか楽しみな筆者である。


アウトレット】PLC高速UPA規格「LPL-TX/S」2台セットモデル【夏のボーナス特集】【価格:9,333円(税込:9,800円)送料別

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コメント

この製品,もう,生産をやめたはず。

投稿: 生産終了 | 2008年7月 4日 08:31

生産終了さん、こんにちは、

そのとおりです。で、価格が発売当時に比べて半額近いアウトレット特売価格だったので、購入して試した次第です。

新製品が出るのかもしれませんが、同じUPA規格の製品がバッファローからも販売されているので、特に増設には困らないので、安い買い物でした。

投稿: 清水 隆夫 | 2008年7月 4日 18:19

プロが薦める物としては如何なものかな?

投稿: 認定取り消し | 2008年7月 9日 06:51

認定取り消し さん、こんばんは、

>プロが薦める物としては如何なものかな?

形式認定の事でしたらば、初期出荷製品から変更になっており、現在販売されている製品も、ちゃんと形式認定されておりますよ。

ご参考:
http://www.logitec.co.jp/cgi-bin/qa/qa.cgi?id=0888

貴兄のレポートを拝読させていただきましたが、認定が取り消された点だけに着目されていらっしゃるようですが、同一製品で新規に認定された点もフォローされたレポートも掲載された方がフェアなのではないでしょうか。

とは言え、収束品ですので今更ということかと思います。アウトレットで安価でなければ私も購入しなかったと思います。
しかしながら、このアウトレット価格ならコストパーフォーマンスは良い製品だと、個人的には思っております。

投稿: 清水 隆夫 | 2008年7月 9日 19:10

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