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2008年8月20日

Android Emulator Versin 0.9β

 昨日(日本時間の819日、米国時間818日)、OHAOpen Handset Alliance)より「Android」(アンドロイド)用のソフトウェア開発キット(SDK)のバージョン0.9β版)が公開された。このGoogle Android SDK(開発キット)のダウンロードは、Windows版、Mac OS X版(ただしIntelプロセッサ搭載のMacのみ)と、Linuxx86)版が、それぞれダウンロードできる。それぞれのSDKは、90MBほどのサイズだ。

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 以前に紹介したAndroid SDK βバージョンから比べると、完成度が非常に上がっており、リリースドキュメントによると、製品版のAndroidと殆ど同等のデザインだと言う。リリースされたAndroid SDK Version0.9のエミュレータ・ソフトを、スクリーン・ショットをメインに紹介しておこう。

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 最初のAndroid Emulatorや、その次のバージョンのEmulatorでは、エミュレータ・ソフトを起動した際、「A N D R O I D」の表示の後、機動戦士ガンダムに登場するザクのモノアイのような赤い球形の表示が左右に流れる表示(ナイトライダーのKID/Knight2000にも似た表示)が無くなり、代わりにANDROIDのロゴと共に、Androidのトレードマーク・アイコンの周辺が光るようなアニメーションに変わった。

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 また、前バージョンのアンドロイド・エミュレータから、待ち受け画面(デスクトップ)も大幅に変更されており、ユーザインターフェースも大きく(使いやすく)変更された。起動時に表示される待ち受け画面には、アナログ時計のウィジェットが上部に表示され、4個のアプリケーションアイコンと、メニュー表示ボタンが下部に表示されているのだが、ここでデスクトップをマウス・カーソルで右方向へスライドさせるか、スキンに表示されているカーソルボタンの右をクリックしてやると、待ち受け画面が横へスライドして別の待ち受け画面が表示される。
 右にスライドした場合、Googleの検索ウジェットが上部に表示された画面となり、下部にはメニューボタンが表示されている。壁紙の画像も横方向へシフトされた形となり、表示ウィンドウが全体を三分割に表示し、デフォルトでは中央だけが表示されているという感じだ。もちろん、右だけではなく、左側へも待ち受け画面をスライドすることが可能で、左画面には、ウィジェットも配置されいないし、プログラム・アイコンやショートカットなども貼り付けられていない。もちろん、これらはカスタマイズが自由に可能なのだが、詳しくは後述する。

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 Android Emulatorの待ち受け画面下に表示されているメニューボタンをクリックすると、標準で収録されているAndroid用アプリケーションが、これまでのエミュレータと異なり携帯電話らしいアプリケーションも数多く収録されている。もちろん、カメラなどはエミュレータではデジタルカメラ・ユニットを搭載していなので、ソフトだけで機能はしない。
 内蔵ブラウザも、完成度が上がっており、起動時に自動で日本語を表示したのには、ちょっと驚いたのだが、動作しているプラットフォームOSの言語とIPアドレスからGoogle Mobielのサバー側で対応したのだろう。ここから、Gmailやカレンダーなどへアクセスすることも可能で、もちろん各Googleのサービスは日本で表示される。

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 ブラウザでの拡大と縮小は、ブラウザで表示されたページの下へ、半透明で描画された拡大()と縮小()の虫眼鏡をクリックすると、かなり住む酢なズーム表示で、拡大と縮小が行われる。拡大時に、一部CSSが乱れてしまうことがあるが、基本的には読みやすいフォントサイズへ、自由に設定できる使いやすいブラウザに仕上がっている。ページのスクロールは、スキンのカーソルボタンの上下や画面を直接ドラッグしたり、右側(或いは知多側)に表示されるスクロールバーの操作によっても可能だ。

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 この他、携帯電話には必要不可欠なダイヤル操作も、なかなか使いやすいデザインと’なっており、上部のタブから電話帳へのアクセスも簡単に行える。Google Mapsも専用のアプリケーションとして搭載されており、日本の地図や航空写真や衛星写真の表示も、問題なく行える。地図や航空写真の表示でも半透明で描画された、拡大()と縮小()の虫眼鏡をクリックすることで、自由に拡大縮小が可能で、不要になれば自動的に消える。

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 日本では、つい先日サービスが開始されたばかりのGoogle Street Viewも、ちゃんとAndroidGoogle Mapsに実装されており、メニューから表示を切り替えることで、海外は勿論のこと、日本のストリート・ビューも快適に表示することが可能だ。上に掲載したスクリーン・ショットは、筆者宅の近所を表示したところであるが、PC版のGoogle Street Viewよりも、操作がし易くウィンドウ表示でないためか、画像も見やすく感じた。

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 この他、収録されているアプリケーションには、電卓アプリや、ミュージックプレーヤ(MP3プレーヤ)なども搭載されており、携帯電話として必要不可欠な機能(のアプリケーション)は、一通り収録されていると言ってよいだろう。ミュージックプレーヤなどはSDカードへ収録されたMP3ファイルの再生に対応しているようで、メニュー表示を行うとパーティ・シャッフル・モードなどの選択や、アルバム登録やアーティストでの登録など、ジャンルごとに分類しておくことも可能だ。

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 Android Emulatorに収録されている、デジタルカメラのユーティリティは、起動するとSDカードを挿入しろというメッセージが表示され、チェッカー柄の壁紙を背景にグレーの四角が動き回るだけだった。もちろん、実機のAndroid携帯電話では、デジタルカメラが搭載されていれば、ここへ被写体が表示されるのだろう。また、カメラのユーティリティを起動すると、それまでのポートレート表示から、ランドスケープ表示へ自動的に切り替わった。
 カメラ・ユーティリティのメニューを表示してみると、メニューの項目には「Store location in pictures」という項目があり、Android携帯電話の実機に、GPS受信機が内蔵されたモデルであれば、GPS受信機の測位した緯度経度データを、カメラで撮影した画像のExifへジオタグとして埋め込む機能もあるので、Google Mapsと連動させて地図上へ撮影した画像を、即登録するなどの連携も可能になるだろうから、今からAndroid携帯電話の実機登場が待ち遠しいところである。

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 最後にAndroidの待ち受け画面のカスタマイズの例を紹介しておこう。壁紙は、Android Emulatorにも複数収録されており、簡単にカスタマイズのメニューから変更が可能だし、カメラで撮影した画像を壁紙にすることも可能だ。デフォルトの待ち受け画面に貼られているアナログ時計のウィジェットも、配置を自由に変更することが可能で、複数の時計を同じ待ち受け画面に貼ることも可能だ。ただし、プログラム・アイコンやショートカット・アイコンに重ねて貼ることは出来ない。三画面ある待ち受け画面を、ショートカットやプログラムのアイコン専用に使用することも可能なので、種類や目的、私用や仕事用と、待ち受け画面を使い分けることも可能で、しかもワンタッチで画面を横スクロールで切り替えることが出来る。
 今回紹介したAndroid Emulatorは、VGA画面モードのスキンを持ったエミュレータであるが、QVGA画面のAndroidでも、実質はQVGAの三倍の画面を待ち受け画面として使用することが可能なので、小型の液晶画面を持ったAndroid携帯電話であれば、この仮想待ち受け画面モードとも言うべき機能は、かなり重宝する機能だと思う。
 今回は、前回したテストした環境のWindows XP Professional x64 Editionではなく、32ビット版のWindows XP ProfessionalAndroid Emulatorを動作させた。また、Mac OS X Leopardでも動作を確認できた。どちらの環境でもエミュレータ自体が、若干重いアプリケーションなので、ベースとなるOSよりもプロセッサの性能が高い環境で実行した方が良いだろう。また、開発環境としては、JavaIDE環境であるEclipseとの(XML)連携機能もAndroid SDK側で強化されたので、開発環境として別途Eclipseを準備しておくと良い。Eclipseもかなり重いIDEなので、やはりそれなりのプロセッサとメモリを装備したPC/Macが欲しいところだ。

 

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コメント

大変参考になりました。

その中で質問があったので、解答を頂けたら幸いです。

Android Emulatorに収録されている、デジタルカメラのユーティリティは、チェッカー柄の壁紙を背景にグレーの四角が動き回るだけであるのですが、webカメラをつけたときにも、Android Emulatorは被写体を映し出すことは不可能なんのでしょうか?

お忙しいところ大変もうしわけありません。

投稿: 落合 誠 | 2010年10月23日 16:13

落合さん、こんにちは、

Webカメラは試して無かったのですが、USB接続の他のデバイスへのリダイレクトは出来ませんでした。

エミュレータに実装されているデバイス・ドライバが、PCのデバイスにリダイレクトされていれば、動作はするかもしれませんが、エミュレータ自体が、Windows、Linux、Mac OSなどで動作するので、OSごとにこれらが実装されている必要があるので、このβ版の段階では、動作してませんでした。

最新のエミュレータでは対応しているのかもしれませんので、実際に試されてみるのが一番かと思います。

投稿: 清水 隆夫 | 2010年10月27日 15:29

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