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2008年10月 8日

SAMSUNG YEPP P2 (後編)

 前回のレポートで、「SAMSUNG mobile Bloggar 韓国ツアー」の際に筆者が入手してきた、「SAMSUNG YEPP P2」のレビュー前編をお届けしたが、今回はその後編をお届けする。SAMSUNG YEPP P2は、BluetoothA2DP、AVRCP対応)を搭載した、DMPDigital Media Player:音楽に加えて映像の再生にも対応している)タイプのMP3プレーヤで、BluetoothA2DP対応ヘッドフォンや、イヤーフォンとペアリングすることで、ワイヤレスの音楽聴取が可能となるプレーヤだ。

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 上の写真では、筆者愛用のBluetoothヘッドフォン日本プラントロニクス社製「Pulsar 590A」と試験的にペアリングを行い試用してみたところだが、両者のペアリングは特に、PINコードの入力も不要で簡単にペアリングが完了し、非常に安定したリンク状態で、Pulsar 590Aをワイヤー接続に切り替えて音質を比べてみたが、A2DPの音質も良く非常に満足できるMP3の音楽聴取や、WMVの視聴を行うことができた。

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 さて、Bluetoothヘッドフォンでの試用も上手く行き、同時にAVRCPによる制御も問題なく動作する事が判明したので、前回のレポートで紹介したSAMSUNG YEPP P2の日本語設定方法から、解説して行こう。YEPP P2を起動すると、「P2」のロゴがアニメーションで表示された後、デフォルトのメニュー(「Cosmos」と名付けられている)が表示される。このメニューの操作方法は、表示されているアイコンをタッチして選択した後、もう一度タッチすると、そのアイコンのサブメニューが表示される。
 同時に表示されるアイコンは三つであるが、アイコンの表示されていない場所を指で立てになぞると、別のアイコンが表示される。アイコンの種類は合計9個であり、設定に関するアイコンは、歯車アイコン(Settings)なので、この歯車アイコンが表示されるように、画面を縦になぞり、アイコンが表示されたらアイコンをタッチし選択した後、もう一度タッチすると、設定のサブメニューが表示される。

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 YEPP P2の設定サブメニューは、デフォルトでは韓国語(ハングル文字)表示であるが、唯一言語設定だけは「(Language)」と英語表記が併記されているので、これをタッチ選択した後、もう一度タッチして言語設定のサブメニューを表示させれば良い。YEPP P2の言語設定サブメニューは、二項目韓国語で表示されるが、最初は上部の項目が選択された状態なので、この項目をタッチしてやると、設定可能な言語の一覧表が表示される。

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 設定可能な言語は、その国の言語で表示されているので、画面下に「日本語」の項目があるので、これをタッチ選択後に、もう一度タッチして決定後に、画面右下の「OK」ボタンをタッチすると、言語設定サブメニューへ戻る。

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 日本語に設定した後、YEPP P2の言語設定サブメニューへ戻ると、先ほどは韓国語表示されていたメニュー項目が、日本語表示に切り替わっているハズだ。上部の項目に表示されていた韓国語は、「メニュー」だったということがこの段階で判る。次に、下の項目が「詳細」設定の項目なので、ここをタッチ選択して、もう一度タッチしてやると、詳細設定のサブメニューが表示される。

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 YEPP P2言語設定サブメニューの「詳細」メニューは、言語選択メニューと同様にデフォルトでは、韓国語が設定されているので、ここも言語リスト下部の方に「日本語」が表示されているので、「日本語」をタッチ選択後、もう一度タッチして決定した後、画面右下の「OK」ボタンをタッチしてやれば、YEPP P2の言語設定は、デフォルトの韓国語から日本語へと完全に切り替わる。無論、日本語以外にも英語(English)を同様に設定してやれば、メニュー表示は全て英語表記に設定されるのは言うまでもない。

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 日本語化されたYEPP P2は、メインの機能であるMP3プレーヤとしては、全く問題ない機能を有しており、メインメニューから音符のアイコンを選択タッチすれば、MP3プレーヤのサブメニューが表示される。韓国語モードの時はなんだかさっぱり不明だった項目も、日本語表示にしてみるとMP3ファイルのタグによる、楽曲選択項目だったことが判明した。
 「曲」を選べば、デフォルトのサンプルMP3ファイルが5曲表示されるので、好みの曲をタッチ選択すると、プレーヤのコントロール画面に切り替わるので、再生ボタンをタッチすればよい。デフォルトでは、グラフィック・イコライザが表示されるが、この表示部分をタッチすると、グラフィック・エフェクト画面に切り替わったり、MP3ファイルに埋め込まれた曲名や歌手の名前などの表示モード、そして楽曲のアルバム・ジャケット表示などに切り開ける事ができる。
 再生モードは、表示画面下の中央に表示されているアイコンをタッチすると、リピート・モードや連続再生モード、シャッフル・モードなどに設定することが可能だ。また、左下に表示される「戻る」アイコンをタッチすれば、曲の再生中であっても、他の曲を選択したり、メインメニューへ戻ったりすることも可能だ。

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 YEPP P2Bluetooth設定は、メインメニューからBluetoothアイコンをタッチ選択することで、Bluetoothの設定メニューへ入ることができる。YEPP P2Bluetoothはシンプルで、A2DPAVRCPだけのプロファイルしかサポートされていないので、 Bluetoothの設定メニューから「Bluetoothモード」をタッチ選択し、Bluetoothを「オン」に設定し、「スレレオヘッドセット」から、Bluetoothヘッドフォンやイヤフォンとペアリングを行うだけだ。

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 また、YEPP P2に内蔵されているFM放送ラジオは、ワールドワイド対応なので設定を「日本」へ切り替えるだけで(デフォルトでは「韓国/US」に設定されている)、日本国内の全FM放送周波数をカバーすることができる。チューニング画面では、中央のバー表示を指でなぞれば、周波数の上下チューニングが可能となり、周波数表示部分を指でなぞると、オートスキャンによる自動選局モードになる。
 ただし、FM放送を受信する場合は、アンテナ兼用となる付属(ワイヤー接続のイヤフォンであれば可)のイヤフォーンを3.5mmφジャックへ差し込む必要がある。また、FM放送受信モードでは、例えBluetoothヘッドフォンやイヤフォンとペアリングされている場合でも、これらへサウンド出力できない仕様となており、ワイヤー接続のイヤフォンかヘッドフォン専用となってしまう。

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 DMPであるYEPP P2には、動画再生の機能も装備されており、3インチワイドQVGA480ドット x 272ドット)画面による映像は、大変に見やすく綺麗だ。映像の再生には、メインメニューからフィルム・リールのアイコンをタッチ選択すると、映像のサブメニューが表示されるので、再生したい動画ファイルを選べばよい。デフォルトではサンプル映像が3本入っているので、この中からSAMSUNGによるYEPP P2のプロモーション・ビデオを再生してみた。
 再生中の映像は、自動的にポートレート表示からランドスケープ表示に切り替わり、液晶画面一杯に表示される。この状態で、画面をタッチしてやると、コントロール用のボタンが表示されるので、巻き戻しや早送り、一時停止などのボタンをタッチすれば、操作を行うこともできるし、画面下左から二番目のアイコンをタッチすると、再生モードの変更などを行うことができる。無論、映像再生時には、Bluetoothヘッドフォンやイヤフォンとペアリングされていれば、ワイヤレスで音声をBluetoothヘッドフォンやイヤフォンで聞くことができる。

クリックで拡大表示 Samsung_yepp_p2_2_11

 この他、YEPP P2にはフォト・ブラウザ機能も搭載されており、定評有るSAMSUNG製の液晶により、美しい写真画像をかなり高速に描画してくれる。フォト・ブラウザのモードはポートレート表示のままであるが、ランドスケープの写真画像を表示した場合は、YEPP P2を横向きにすることで対応することになる。また、映像モードと同様に、全画面表示がデフォルトなので、操作メニューを表示する場合には、画面をたっちすることで呼び出す。呼び出した目操作ボタンなどは、映像再生モード同様に操作しなければ、自動的に数秒で消えてしまう。
 また、設定モードから、メインメニューのデザインや操作方法を、3種類の中から選択することも可能で、デフォルトのCosmos以外に「マトリクス」と「マイスキン」を選択することができる。マトリクスは、全てのアイコンが同時に表示され、タッチ操作だけでそれぞれの機能を呼び出す事ができる。また、マイスキンは、フォトブラウザで選択した写真画像を表示しておくことが出来、メニュー用のアイコンは、液晶表示の下部へ三個だけ表示され、画面中央を指で横へなぞることによって、下に表示されたアイコンが横スクロールで入れ替わる。
 マトリクスとマイスキンでは、同時にデジタル時計も表示されるので、筆者はマトリクスを選択して操作していたが、家内はマイスキンで綺麗な花の写真を表示させて欲しいという(既に彼女の頭の中では、完全にYEPP P2が自分の物になっているようである)。

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 YEPP P2には、他にも「プライムパック」というアイコンがあり、このプライムパックを選択すると、テキストリーダや、アラーム機能、カレンダー表示や世界時計表示などを表示させることが出来る。また、もう一つ「データキャスト」アイコンがあるのだが、これはPC用のアプリケーションと同期を取った際に、データがYEPP P2へダウンロードされてくるようで、筆者は未だPC側へアプリケーションをインストールしていないので、現在の所どんな機能なのかは不明だ。
 と言うのも、YEPP P2USBPCと接続した場合、特にデバイスドライバも不要でマスストレージ・デバイス(USBフラッシュメモリ)としてPCへマウントされるので、iPodのようにiTunesが不可欠という訳ではなく、PC側のアプリケーションをインストールしなくても、MP3などの音楽ファイルはYEPP P2の「Music」へ、映像ファイルは「Video」フォルダ、写真画像は「Pictures」フォルダへそれぞれファイルをコピーするだけなので、ファイル操作だけで使えてしまうからだ。
 しかし、日本語化されたメニューには、YEPP P2の内蔵マイクを使用する「ボイスメモ」のアプリが無く、内蔵マイクの使用方法が全く不明だったので、SAMSUNGYEPP P2製品紹介ページを調べてみた。全て韓国語なので、殆ど手探りで片っ端から眺めて見つけたのが、YEPP P2ファームウェアのアップデートページだ。筆者の入手したYEPP P2のファームウェアはかなり初期のバージョンで、最新版のファームは先月末にリリースされていた。
 また、ゲームや電子辞書といったアドインも公開されており、とりあえず全てをダウンロードして、YEPP P2を最新の状態にしたところ、お目当てのボイスメモだけでは無く、Bluetooth機能が(追加プロファイルによって)大幅に驚く程、機能アップされた。この最新ファームウェアのレポートは別途行うことにするが、文字通り携帯電話の世界シェア第二位のSAMSUNG mobileらしい便利な機能が追加されたことだけ、お知らせしておこう。

<<以下、アップデート編へ続く>>

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