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2008年10月 2日

SAMSUNG YEPP P2 (前編)

 三日間の韓国・ソウル滞在の「SAMSUNG mobile Bloggar 韓国ツアー」レポートで「SAMSUNG Blogger 韓国Tour (初日)」と「SAMSUNG Blogger 韓国Tour (二日目)」に、筆者が興味を引かれたDMPDigital Media Player:音楽に加えて映像の再生にも対応している)タイプのMP3プレーヤ「SAMSUNG YEPP P2」を紹介しているが、その実機を筆者は入手してきているので、YEPP P2のレビューをお届けしよう。

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 SAMSUNG YEPP P2のパッケージは、最近では珍しくなったプラスチック製のケースが使用されており、チョコレートのパッケージの様だ。蓋部分は透明プラスチックが使用されており、中のYEPP P2やイヤフォーンが見える様になっている。YEPP P2本体と付属イヤフォーンは、やはりプラスチック製の内蓋に固定されており、内蓋を外すと下の空間から他の付属品や説明書が現れる。

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 SAMSUNG YEPP P2のパッケージに同梱されているのは、YEPP P2本体とインナーイヤー型ステレオ・イヤフォーンと、専用スポンジ製パッド、専用USB接続ケーブル、小型のストラップ型折り畳みスタンド(以前「SAMSUNG mobile 820SC (後編)」でレポートした820SC付属のスタンドと似ているが別の製品)だ。この他、ユーティリティが収録されているCD-ROMと、韓国語による簡易説明書が二枚となっている。また、YEPP P2本体には、液晶ディスプレイ保護の黒いシールが貼られており、パッケージ越しには黒いYEPP P2の様に見えたが、筆者が今回入手したのは白いモデルである。

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 この他に、YEPP P2のパッケージへ同梱されている付属品で、非常に有りがたかったのは、液晶ディスプレイ保護用のプロテクト・シールが入っていたことだ。液晶ディスプレイが常にむき出しとなるデザインなので、液晶ディスプレイ保護のためには液晶ディスオウ例用スクリーン・プロテクト・シールは必需品だ。別途、液晶サイズに合ったプロテクト・シールを探して購入する手間が省けるのは、非常に有りがたい。
 ユーザによってはプロテクト・シールを好まない場合もあるので、その場合は付属のプロテクト・シールを貼らなければ良いだけなので問題ないだろう。年内には、SAMSUNG mobileから、日本国内向けのの「OMNIA」が販売されると「Wireless Japan 2008」で予告されていたが、「OMNIA」のデザインも同様に液晶ディスプレイの保護用として、是非ともスクリーン・プロテクト・シールを同梱して欲しいところだ。

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 YEPP P2本体には、両側面に2個のスイッチがあり、合計4個のスイッチがある。YEPP P2本体正面の左側に装備されているスイッチは特殊で、上側のスイッチのみスライド型スイッチとなっており、このスイッチのオン・オフでYEPP P2の操作をロックできる。その下側のスイッチは、通常のプッシュ型スイッチで、電源スイッチだ。ワンプッシュでは、電源オンにならず若干の長押しでオン・オフ動作を行う。YEPP P2本体正面の右側に装備されているスイッチは、共にプッシュタイプのスイッチで、音量の増減をそれぞれ押すことで操作できる。
 YEPP P2本体正面の上部側面には、ストラップ用ホールがあり、付属のストラップ型スタンドは勿論のこと、ネックストラップなどを装着することが可能だ。YEPP P2本体正面の下部側面(底部)には、3.5mmφのステレオ型フォーンジャックと、充電及びUSB接続兼用の独自コネクタが装備されている。また、ボイスメモ用と思われるマイクロフォンを内蔵しており、そのマイク用の小さな穴が、コネクタの左側に設けられている。
 液晶ディスプレイは、3インチのワイドQVGA480ドット x 272ドット)でiPod touchiPhone 3G)と同じく、静電容量型のタッチパネルを搭載している。このため抵抗皮膜型のタッチパネルの場合と異なり、YEPP P2では前面パネル全体が、厚みのある透明なポリカーボネート樹脂で覆われており、液晶ディスプレイの保護を兼ねたサーフェース・デザインとなっており、ディスプレイと前面パネルの継ぎ目や段差は無い。

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 YEPP P2本体の裏側はフラットであるが、素材が滑りにくいプラスチックが使用されており、そのため光沢も押さえられている。側面は緩やかなカーブを持っており、手に持った際に手に馴染む構造だ。上部には「SAMSUNG YEPP」のロゴが控えめに印刷されているだけだ。YEPP P2本体裏面の下部には、各国の規格パスのロゴが印字されていると共に、製品のシリアル番号や製造年月日などが、シールで貼られている。
 ただし、シールの部分は若干窪んでおりシールが簡単には剥がれないようになっている。その脇には、リセット用のピンホールがあり、万が一YEPP P2がフリーズした際には、ハード的にリセットを行うことができる。規格の認証ロゴには、Bluetoothのロゴも確認できるが、残念ながら日本の技適ロゴは印字されておらず、FCCCEのみだ。

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 YEPP P2本体前面の、液晶ディスプレイ下側には、円形のボタンの様な印字がされているのだが、これはボタンではなくLEDによる動作ステータス表示を行うパイロット・ランプだ。電源投入時には、赤いLED発光の点滅をするが、液晶ディスプレイへ表示が行われた段階で、消灯する。また、充電中は赤LEDが連続点灯したままとなり、同時に青いLEDが点滅をし、充電完了で緑LEDの点灯へと変わる。
 YEPP P2の液晶ディスプレイには、最初の起動時やUSBPCと同期をした後には、「P2」の起動ロゴがアニメーション表示される。また、電源をオフにした際には、「SAMSUNG」ロゴのアニメーション表示が行われるのだが、再度電源をオンにした場合は、直前の使用していたモードの画面がいきなり表示される(設定によって、トップメニュー表示にすることも可能)ため、映像の視聴や音楽、FMラジオを聞いていた場合などは、途中で電源を落としてしまっても、全てのアプリケーションが止めた時点を記憶しており、止めた時点での再開をしてくれるため非常に便利である。

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 YEPP P2の初期起動画面は、液晶画面を指でスライドさせたり、タッチしたりすることで、起動アプリケーションのアイコンが画面奥から放射状に大きく表示されて、それを指で選択する「Cosmos」というデザインになっているが、このタッチGUIGraphical User Interface)も、好みによって他の二種類へ変更することが可能だ。
 初期設定の言語設定は、もちろん韓国国内で販売されているモデルなので、韓国語になっているが、アイコンの下部へ表示されるキャプションは英語表示となっているので、メニューの意味は韓国語が読めなくてもわかる。更に、YEPP P2は韓国国内モデルであるにも関わらず、言語の設定に「日本語」が標準でサポート(もちろん、英語やその他の国々もサポート)されており、簡単に表示されるメニューの文字を日本語化することができるのだ。
 今回、筆者が躊躇することなく韓国国内モデルのYEPP P2を入手してきたのも、日本語が標準サポートされていたからに他ならない。これは、初日に訪問したSAMSUNG広報館」で展示されていたYEPP P2を見た際、MDBRicky Lee氏へ教えて頂き、展示品を操作して確認済みだったからだ。また、言語設定だけではなく、FM放送の受信周波数の設定までも、日本のFM放送バンドへ設定可能なので、YEPP P2の全機能を日本国内でも使用可能だ。
 筆者としてはYEPP P2の黒モデル8GBが欲しかったのだが、残念ながら8GBの白モデルしか入手できなかった。しかし、同行した家内は白モデルが良いと言っていたので、なんだか悪い予感がする。新しいiPod nanoを買うと、韓国へ行くまでは言っていたのだが、彼女の頭には、既にiPod nanoは無く筆者のYEPP P2しか目に映ってはいないようで、筆者の悪い予感は確実に的中しそうだ。
 そんな筆者の悪い予感が現実の悪夢となる前に、YEPP P2のレポート後編では日本語化の設定や、他のメニューの使い勝手などをレポートする予定である。

<<以下、YEPP P2レポート後編へ続く>>

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