Acer X223W
筆者が愛用していた、19インチ液晶ディスプレイBenQ製「T901」が映らなくなってしまい、急遽液晶ディスプレイを(仕方なく)買い換えた。BenQ T901を購入したのは、2004年の11月20日だったので、4年以上の歳月が経過しており、しかも毎日使用しているためバックライトの寿命が訪れたのだろう。とりあえずは、iMac 20インチがあるので、仕事を中断することは無いのだが、メインの仕事用PCや評価環境用PCの映像出力を、直接iMac 20インチで表示することは出来ないため、やはり専用の大型液晶ディスプレイが不可欠だ。
今回、筆者が購入したのは、Acer製の22インチ・ワイド液晶ディスプレイ「X223Wbd」(ブラック)だ。同じモデルで色違いの「X223Wsd」(シルバー)もあり、二万円以下(筆者が購入した時点では、税込み送料込みで16,800円だった)で購入できる22インチのワイド液晶ディスプレイなので、コストパフォーマンスは良い。一昨年前、家内用の新造PC用に、Acer製の17インチワイド(現行モデルである「X193W」の前のモデルとなる「AL1916WA」)液晶ディスプレイを購入し、なかなか画質も良かったので、今回もAcer製のX223Wbdを選んでみた。
Acer製の22インチ・ワイド液晶ディスプレイ「X223Wbd」のパッケージは、薄型の段ボールで、内部は発泡スチロールのパッキンで、液晶ディスプレイ本体を覆っており、スタンドと電源ケーブル、アナログVGA用ケーブル、DVIケーブルがパッキンの表側へ収納されている。液晶ディスプレイ本体は、発泡シートによって液晶面と、ディスプレイ全体が保護されている。X223Wbd本体には、アナログVGAコネクタと、DVIコネクタの二系統の入力端子があるが、HDMI入力端子は無い。
X223Wbd本体の右下側には、4つのコントロール・スイッチが装備されていて、左から「e」、「AUTO MENU」、「< >」、「電源」の順だ。電源スイッチの上部(ベゼル前面)にだけ、青色LEDによるパイロット・ランプが装備されており、電源が入ると青く点灯するが、映像入力が無くなるとオレンジ色の点灯へと変わる。「AUTO MENU」と「< >」スイッチは、左右のシーソー・スイッチとなっているので、合計では6個のスイッチとなる。
X223Wbdの電源スイッチをオンにすると、画面に「acer」のロゴマークが緑色で表示されるが、VGAとDVIのコネクタへ映像入力が無い(PCを接続していない)場合には、「Cable Not Connected」の表示が現れ、その表示ボックスが画面内を移動しはじめる。画面の焼き付きを防ぐための、スクリーンセーバ機能なのだろう。言語表示のデフォルトは英語モードなので、日本語モードへ設定を変更した場合は日本語で表示される。
X223Wbdのメニューは、アイコンによる表示で日本語へ表示を切り替えておけば、説明も日本語で表示されるので、判りにくさは無い。一通りのマニュアルによる設定も可能であるが、自動設定機能も充実しているので、通常の使用では予め設定されているモード切替(「e」スイッチで切り替え)によって、表示するコンテンツに適したモードへ切り替えることが可能となっている。筆者は、自分の好みの明るさと、X223Wbd用のカラープロファイルによる簡易キャリブレーションを施した、「ユーザ設定」モードと、予めプリセットされた「テキスト」モードを適時切り替えて使用している。
しかし、X223Wbdに付属してくるCD-ROMには、各国語のPDFによるドキュメントしか収録されておらず、デバイス設定用のiniファイルやカラープロファイル用設定ファイルは収録されておらず、筆者はX223WbdへVGAアナログ接続を行っている(筆者の使用しているKVM切り替え器がVGA対応のため)ので、これらのX223Wbd用ファイルをAcerのサイトで探す事になってしまった。Acer日本のサイトでは提供されておらず、結局はAcerヨーロッパのサイトで発見してダウンロードを行った。是非とも、これらのX223Wbd用ファイルはCD-ROMへ収録するかAcer日本のサイトで、ダウンロード可能にして欲しいところだ。
今回、筆者が購入したX223Wbdでは、一ドットの不良(ドット欠け)もなく、これは一昨年に購入した家内用のAL1916WAも同じで、Acerの液晶パネルの品質管理の良さを物語っているだろう。反面、筆者がこれまで使用していたBenQ T901ではVA液晶パネルであったが、X223WbdではTN液晶パネルなので、色再現性に関してはBenQ T901の方が良い。とは言え、価格を考えれば致し方なく画質は悪くないので、X223Wbdのコストパフォーマンスは良いと言えるだろう。
今回、X223Wbdと同じ22インチワイドの液晶ディスプレイでも、フルHD(1920ドット x 1080ドット、16:9アスペクト比)対応のモデルか、1680ドット x 1050ドット、16:10アスペクト比のモデルにするかで、悩んでしまった。しかし、フルHD対応のモデルは、21.5インチのパネルサイズで、ドットピッチが0.248mm(102.461dpi)となってしまい、文字表示が非常に小さくなってしまうし、殆どが光沢(グレア)液晶パネルとなってしまう。反面、X223Wbdではドットピッチが0.282mm(90.052dpi)となり、BenQ T901(19インチ、1280ドット x 1024ドット)のドットピッチ0.294mm(86.274dpi)よりも僅かに小さくなるだけなので、X223Wbdを選んだ。
家内が使用している19インチワイド液晶の「 X193Wbd」であれば、1440ドット x 900ドットでドットピッチ0.284mm(89.375dpi)となり、更に文字が大きくなるのであるが、表示面積が小さくなってしまう。とりあえず、設置スペースを計ってみると、ギリギリではあるがX223Wbdが設置できるスペースだったのと、ノングレア(非光沢)液晶パネルだったのでX223Wbdを購入した。
地上デジタル放送などをPCで視聴する場合であれば、フルHD対応のワイド液晶ディスプレイを選択すべきなのだろうが、筆者宅では居間へ既にフルHD対応のTVセットがあり、仕事部屋でTV視聴が可能になると、それ自体が仕事の邪魔になってしまうので、意識的にフルHD対応の液晶ディスプレイを避けた(という事にしておこう)。
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