Pentium Dual Core E5200
先日、Intel Atom 330の「D945GCLF2」Mini-ITXマザーボードのケースと電源用にと、筆者が購入したShuttle社製のベアボーンPC「KPC K45」だが、KPC K45のマザーボードを稼働させてみたくなったので、CPUとメモリを購入してしまった。本末転倒の話なのだが、余った部品で泥沼にハマってしまう典型的な例である。
とりあえず、KPC K45のマザーボードで動作可能なCPUを調べてみると、Intel「Pentium Dual-Core E5200」は動作対象のCPUリストに載せられているので、CPU価格と予算の関係からPentium Dual-Core E5200を購入した。更に安価なCeleron Dという選択肢もあったのだが、2千円程度の違いだったのPentium Dual-Core E5200を購入した。Pentiumという名前が付いてはいるが、Pentium Dual-Core E5200はCore 2 Duoの廉価版CPUである。
購入したPentium Dual-Core E5200のパッケージは、従来のIntel製CPUのパッケージに比べて、一回り以上小さくなっていたが、CPUと専用のクーリングファンという内容は同じだ。筆者の場合、PCを組み立てる際に、放熱とファンのノイズなどを考慮して、CPU付属のリテール・ファンやヒートシンクを使うことは殆ど無いのだが、今回は単なる興味からの実験なので、サードパーティ製のCPUファンやヒートシンクは購入しなかった。
Pentium Dual-Core E5200専用のクーリングファンは、PWM対応のファンと円形のヒートシンクで構成されていたが、以前に筆者購入したPentium 4のヒートシンクと比べてみると、CPUと接触する面が銅製からアルミ製へとコストダウンされており、逆にクーリングファンの羽根が大型化されていた。銅製からアルミ製へとヒートシンクが変更されている関係から、重量自体も軽くなっており、加えてヒートシンクの高さも低くなっていて、小型のケースへの装着可能になっている。
とは言え、1Uラックへ装着可能なサーバ用ケースでの使用には、背が高すぎるため中途半端な高さとも言える。Pentium Dual-CoreのTDPが下がったのでコストダウンも兼ねて小型化されたというところだろう。
KPC K45のマザーボードへ装着するメモリも、同時に購入した。こちらは、KPC K45の定格では、1GBのDDR2-800までしか対応していなかったのだが、駄目もとで2GBのDDR2-800のメモリ「DDR2 PC2-6400 2GB x 2本セット」を購入してみた。今は、DDR2メモリの底値とも言える状態なので、認識しなければ1GBのDDR2メモリを二枚、新たに購入すればよいと考えた。結果に付いては、また別途レポートする予定だは、3.2GBまでは認識し、問題なく使用できているのだが、BIOSの制限だと思われるがDDR2-800ではなく、DDR2-667として動作している。
しかし、こうしてCPU（Pentium Dual-Core E5200）とメモリ（DDR2 PC2-6400 2GB x 2本セット）を購入してみると、KPC K45のコストパフォーマンスの高さに、改めて驚かされる。つまり、Intel Atom 330の「D945GCLF2」Mini-ITXマザーボードとメモリ（DDR2 2GB一枚）に、Mini-ITX用ケースを購入した価格と、KPC K45にCPU（Pentium Dual-Core E5200）とメモリ（DDR2 PC2-6400 2GB x 2本セット）を購入した場合とでは、殆ど価格に違いが無いのだが、パフォーマンスを考慮した場合は、KPC K45の方がはるかに高性能だ。
PCやサーバとして動作させるには、この他にHDDが必要となるが、これはIntel Atom 330 D945GCLF2でも、KPC K45でも同じだ。OSとしてはLinuxを使用すれば、フリーなので、どちらでも無料となる。後は、稼働させた際の消費電力、発熱量（ノイズ）、そしてパフォーマンスなどを比べる必要もあるのだが、KPC K45はサーバとして使うのであれば、非常にコストパフォーマンスの高いベアボーンPCキットであることは、間違いないところだろう。
■ [シャトル(Shuttle)]ベアボーンPC KPC K45【特価：10,180円(税込：10,689円)送料込】
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント