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2009年2月 2日

Shuttle KPC K45

 昨年、筆者が購入したIntel Atom 330を搭載したMini-ITXマザーボードD945GCLF2」のケースを購入しようと物色していたのだが、Mini-ITX用のケースはニーズが少ないためか、結構な値段がしてしまう。とりあえずは、バラック状態で運用していたのだが、やはりサーバ(ファイルサーバ、つまりNAS状態)として本格運用させるとなると、いつまでもバラックでの運用を続けるわけにも行かない。

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 そんな中、Mini-ITX用ケースと変わらない価格で売られていたのが、今回紹介するShuttle社製のベアボーンPCKPC K45」だ。ベアボーンのキットなので、マザーボードも内蔵されており、電源も内蔵されている。マザーボードをIntel Atom 330の「D945GCLF2」と交換することが可能なのと、ちょっと大きめなケースのサイズであるが、3.5インチHDDを二台装備できるのと、夏場のHDD温度対策用として、大型(9cm)ファンを装着できるのも決め手だった。

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 Shuttle KPC K45の同梱品は、デバイス・ドライバを収録したCD-ROM、組み立て取り扱い説明書、AC電源ケーブル、SATA-HDDケーブル、そして前面アクリル製パネルを脱着するための六角L型レンチと、シンプルな付属品だ。この六角L型レンチは、KPC K45の特徴の一つである、前面アクリル製パネルを外して内部へ好みの写真や画像などを印刷した用紙を挟み込み、パネルのデザインをカスタマイズ可能なので、KPC K45の前面アクリル製パネル脱着用に使用されるツールだ。

クリックで拡大表示 Kpc_k45_3

 KPC K45のケースサイズは、Shuttle製のキューブ型ベアボーンPCキットに比べると、一回り小型となっている。ただし、デスクトップPCとして使用する場合には、前面パネルへ光学ドライブを装着して使用するためのベゼルが無いため、今回の用途の用にサーバとして使用するには、全く問題はないのだが、デスクトップPCとして使用する場合には、外付けの光学ドライブを用意しないと使いにくいかもしれない。
 反面、KPC K45の背面パネルは、通常のマザーボード用のバックパネルが使用可能なので、マザーボードを交換可能となっている。筆者もShuttle製のキューブ型ベアボーンPCを使用しているのだが、KPC K45と異なりバックパネルの交換は出来ない上、マザーボードもShuttleオリジナルの規格であるため、マザーボードの交換にも対応できていない。その点、KPC K45の汎用Mini-ITXマザーボードへの改装が可能な構造は、非常に有りがたい仕様だと言える。

クリックで拡大表示 Kpc_k45_4

 KPC K45に使われているマザーボードは、Mini-ITX規格のマザーボードに比べて、少々長めのマザーボードである。しかし、幅は一般的なMini-ITXマザーボードと同じ17cmとなっているので、他のMini-ITX用ケースへ移植する場合には、奥行きのあるケースであれば装着が可能かもしれないが、KPC K45のマザーボードは小型のケースには装着できないサイズと思った方が良い。
 KPC K45のマザーボードへ対応するCPUは、IntelCPULGA775)のCore 2 Duoシリーズまでだが、電源容量(100W)の関係から消費電力の大きなCPUでは動作できない場合もあるだろう。KPC K45のマザーボードにはメモリ・スロットは2基あるのだが、KPC K45のチップセットが945GCシリーズの為に、最大搭載メモリは1GB x 2の最大2GBとされている。恐らく、2GB x 2としても3GBまでは使用可能ではないかと思われるが、この辺りはBIOSで制限されていなければという条件が付くので、機会があれば実際に試してみたい気もする。

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 KPC K45の前面パネルは、ドライブベイが無いシンプルな形状に加えて、USBソケットやサウンド関係のジャックも一切無く、サーバ用としては良いデザインだ。前面には電源スイッチと、電源パイロットランプ用のLEDと、HDDのアクセス表示LEDだけというシンプルさだ。リセット・スイッチも装備されていないので、ハングアップした場合には、電源を落として再起動を行う必要があるため、場合によってはリセット・スイッチを背面へ装備した方がよいかもしれない。
 また、夏場のHDD冷却を考えると背面へファンを装備することも必要になるだろうが、冬場にはファンを止めてしまっても問題ない場合が殆どなので、ファン用の電源スイッチも合わせて装備したくもなる。
 空冷ファンと言えば、筆者の所で運用中のDNRH-001へ装備したファンも、冬場には電源ソケットを外してファンを止めている。それでも、HDD温度は40度を下回っているので、全く問題は発生していないし、逆に電源の発する熱は、DNRH-001を机の下の足下へ置き、足下暖房として使っている。DNRH-001のケースを足を乗せると、ほんのりと暖かくて、行火(あんか)代わりに重宝している。

<<CPUとメモリ編へ続く>>

※ 実際にKPC K45D945GCLF2を組み込んだ記事は下記参照。

<<KPC K45 + D945GCLF2編へ続く>>


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