QSTARZ Sports Recorder BT-Q1300S
杉花粉の飛散がピークを迎えている上に黄砂までもが飛散してきて、ちょっと外出してきただけで目の炎症を起こしてしまい、抗アレルギー性炎症用の目薬が手放せない(涙)。とても、この状況ではフィットネスのためのウォーキングなどしようものなら、寝込む羽目にもなりかねないので、まだしばらくの間は可能な限り外出を控えねばならない、筆者の今日この頃である。そんな筆者の悲惨な状況なのだが、台湾からEMSが届いた。送り主は、昨年モニタ用にと筆者へGPSデータ・ロガー「QSTARZ BT-Q1200 Ultra」を送っていただいた台湾のQSTARZ社からだ。
台湾QSTARZ社から届いたEMSの包みを開封すると、中から出てきたのは同社の最新GPSデータ・ロガー「Sports Recorder BT-Q1300S」だ。台湾製GPS機器ではお馴染みとなった、ブリスタ・パックの透明部分から、中のQSTARZ Sports Recorder BT-Q1300S本体が見えるのだが驚くほど小型であり、あたかもトラベル用バッグのIDタグの様に見える。QSTARZ Sports Recorder BT-Q1300Sには、上部にキーホルダー用のリングが装着されているので、尚更に旅行鞄用IDタグの様に見えてしまう。
早々にQSTARZ Sports Recorder BT-Q1300Sのパッケージを開けて、同梱品の確認をしてみると、鮮やかなオレンジ色のアームバンドが目立つ。QSTARZ Sports Recorder BT-Q1300S本体は、超小型だけではなくGPSデータ・ロガーいや、GPS受信機としても超薄型であり、本当に言われなければトラベラー・バッグ用のIDタグだと思われるだろう。オレンジ色をしたアームバンドの他には、シガー・プラグ型の車載用チャージャと、ミニUSB/USBのPC接続兼充電用ケーブルが付属している。
QSTARZ BT-Q1300Sには、AC充電用のアダプタは同梱されていないが、一般的なミニUSBコネクタによる充電が可能なので、特に問題はないだろう。シガー・プラグ型のDC充電器は、ケーブルの脱着はできず、先端がミニUSBコネクタのケーブル一体型だ。その他は、取扱説明書と、保証書、ユーティリティを収録したCD-ROM(8cm)が付属している。
台湾QSTARZ社製「Sports Recorder BT-Q1300S」は、名前が示す様にスポーツ用に特化したGPSデータ・ロガーだ。スポーツでも特にランニング、ジョギング、ウォーキング、自転車走行などのフィットネスに特化しており、歩いた軌跡や速度の記録によって健康管理の為のデータを記録したり、解析したりしてくれる。従って、アームバンドは不可欠なアイテムであり、付属のアームバンドにはQSTARZ BT-Q1300Sをすっぽりと収納するポケットが設けられている。
ランニングやウォーキング、ジョギング時や自転車乗車時に、アームバンドへiPodや携帯電話などを装着して実際に走ったりしてみると、ある程度重さのある携帯電話などをアームバンドへ装着すると、結構重さや大きさが気になってしまうのだが、QSTARZ BT-Q1300Sでは小型で薄く、しかも超軽量なので全く違和感が無く装着していることすら忘れてしまう程だ。逆に落としたりしても気がつかないので、このアームバンドでしっかりと保持したいところだ。出来れば、アームバンドのポケットに蓋が付いていれば更に良かったのだが。
QSTARZ BT-Q1300Sは、ベースモデルとなったQSTARZ社製の「Travel Recorder BT-Q1300 nano」と同一のハードウェア仕様で、外観上も全く同じなのだがファームウェアがQSTARZ BT-Q1300Sでは、スポーツ用にカスタマイズされている。また、付属のユーティリティも異なっており、それぞれ専用のユーティリティとなっているという。QSTARZ BT-Q1300Sの操作ボタンは、非常にシンプルで電源スイッチのボタンが一個、正面右側面に装備されているのみだ。電源スイッチの下には、ラバー・カバーで覆われたミニUSBソケットが装備されている。
QSTARZ BT-Q1300Sの正面下部には、動作ステータスを示す4個のLEDが装備されているのだが、正面は、スモークのプラスチックパネルなので電源を入れない限りは、これらLEDの存在も気がつかない。操作ステータスLEDは、左から「ログ」状態、「GPS測位」状態、「電池」状態、「Bluetooth」状態を示しており、消灯と常時点灯や点滅によって動作が判別可能だ。それぞれの動作モードに切り替えは、電源ボタンの長押しによって、動作モードが切り替わる。動作モードの切り替えやLEDの状態表示は、昨年紹介した「QSTARZ BT-Q1200 Ultra」と全く同じだ。
QSTARZ BT-Q1300Sのサイズ(QSTARZ BT-Q1300 nano)も同じは、スペックによると縦62mm、横38mm、厚み7mmとされているのだが、デジタル・ノギスで実測してみたのが上の写真だ。小数点以下を切り捨ててしまえば、確かにスペック通りだが厚みは7.5mmと考えた方が良い。とは言え分厚いGPSデータ・ロガーが多い中、QSTARZ BT-Q1300S(QSTARZ BT-Q1300 nano)の厚みは超極薄だ。ちなみに、重さはスペックではと言うと、たったの22g(内蔵リチウム・イオン電池込み)であり本当に軽い。
QSTARZ BT-Q1300S(QSTARZ BT-Q1300 nano)の超薄型で小型のサイズや、極軽量の重さばかりではなく、搭載しているGPSエンジンの性能も凄い。QSTARZ BT-Q1300S(QSTARZ BT-Q1300 nano)に搭載されているGPSエンジンは、MTK製の第二世代GPSコア・チップで、トラッキング感度はなんと「-165dBm」だ。チャンネル数も66チャンネルと、従来のMTK製GPSエンジンから比べると大幅に性能アップしている。ちなみに、昨年レポートした「QSTARZ BT-Q1200 Ultra」はMTK製の旧世代GPSエンジンを搭載していた。
MTK製の旧世代GPSエンジンは、トラッキング感度「-158dBm」で51チャンネル。高感度と高速初期測位なSiRF Star IIIではトラッキング感度「-159dBm」、20チャンネルである。測位アルゴリズムがMTKとSiRF Star IIIでは異なるため、チャンネル数の単純比較は意味が無いのだが、トラッキング感度は測位アルゴリズムが違っても比較する意味があるので、室内測位がどの位なのか、早々にQSTARZ BT-Q1300Sの電源をオンにしてみた。
GPS受信機に搭載されているGPSエンジンのチップにもよるのだが、筆者宅は鉄筋コンクリート製のマンション6階(最上階)で、東側と南側に窓があるため比較的、それなりの感度を持ったGPS受信機であれば室内測位が可能な機種もある。一般的には、SiRF Star IIIを搭載している機種ならば、殆どが室内でも測位が出来るのだが、旧MTK製のGPSエンジン搭載のGPS受信機の場合には、室内初期測位に失敗してしまう機種も多かった。
最新のMTK II GPSチップを搭載しているQSTARZ BT-Q1300Sはと言うと、完全なコールドスタートにも関わらず、1分も要せずにあっさりと室内での測位を開始し始めた。また、一度測位開始が開始されると、殆どのGPS受信機が衛星をロストしてしまい、測位不能となってしまう筆者の仕事部屋でも測位を続けてくれるという、QSTARZ BT-Q1300Sは驚異的な受信感度を持っている。加えてQSTARZ BT-Q1300Sは、A-GPSもサポートしているので使用前に、専用アプリケーションでA-GPS用データをダウンロードしておくことで、初期測位速度は更に高速化されるのも嬉しい。
QSTARZ BT-Q1300Sは超薄型の筐体なので、内蔵リチウム・イオン充電池の交換が出来ないのが残念なところだが、連続稼働時間は12時間と十分な稼働時間を持っているので、スポーツ用途であれば問題にはならないし、トラベル用のQSTARZ BT-Q1300 nanoでも超小型軽量なのを考慮すれば、動作時間が多少短いのは致し方ないだろう。
また、QSTARZ BT-Q1300S専用となる、GPSフィットネス用アプリケーション「QSports」に関してのレポートは、また別の媒体にて詳しくレポートを掲載する予定なので、別途このブログにて告知する予定だ。
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